ウルトラマンオーブ SHIN GODZILLA SAGA 作:naogran
巨大不明生物が消えて翌日が経った。
危機管理要員A「よって羽田空港は全便が・・・」
危機管理要員B「品川消防署管内南品川付近にて新たな火災発生。」
危機管理要員C「都内各路線は京急を除いて・・・」
アナウンサー「各国首脳から哀悼と意の支援の表明が・・・」
危機管理要員「救援物資やスタッフの受け入れを・・・」
アナウンサー「東京証券取引書は通常通り取引を行い・・・」
JR職員「東海道新幹線は新横浜駅で折り返し運転を・・・」
アナウンサー「アメリカ、フランスを始めとする各国の学術的調査団が成田空港や関西空港に降り立ち・・・」
危機管理要員「現在浦賀水道を捜索中なるも、目標は未だ発見に至らず海自の横須賀地方隊が・・・」
アナウンサーA「昨日の巨大不明生物上陸による死者行方不明者は・・・」
危機管理要員「昨日現れた巨人は現在も調査中・・・」
アナウンサー「大田区品川区の火災はほぼ沈静化され、現在金井防衛担当大臣を団長とした政府視察団が派遣されており、直接被害状況の確認を行っています。」
<東京都大田区>
巨大不明生物による災害現場では、残酷な光景が広がっていた。そこに、巨大不明生物被害政府調査団が派遣された。
柳内「上陸からたったの2時間強で、この有り様とは・・・」
矢口「いえ、2時間強あっても初期対応に至らず、残念です。」
金井「想定外の事案だ。仕方無いだろ。」
赤坂「完璧ではないが最善は尽くしている。自惚れるな矢口。」
内閣府係員「時間ですので報道関係者の取材を始めます。大臣はこちらへ。」
金井「分かった。」
調査団はこの場を離れて移動した。矢口は、災害現場に向かって黙祷し、すぐに移動した。
近くのビルの屋上から、ガイとアスカとミライが災害現場を無表情に眺めていた。
ガイ「見てるだけで、心が痛みますね。」
ミライ「うん。僕も気持ちは分かる。」
アスカ「俺もだ。目の前で人が亡くなるのはとても辛い事だ。」
<相模湾沖・大島付近>
<海上自衛隊 たかなみ型護衛艦
航海長「両舷前進強速。」
操舵員「両舷前進強速。対潜対水上警戒を厳となせ。」
<同・哨戒回転翼航空機
<吊下式ディッピング・ソナー>
巨大不明生物を調査中。
<総理執務室>
花森「巨大不明生物は離岸後金谷沖の東京湾底に潜行したと推測されます。」
財前「現在、監視態勢を強化し、千葉沖と相模湾の哨戒を海自が遂行していますが、相模トラフに潜伏中となると早期発見は困難です。」
大河内「何時また何処に現れるか分からんと言う事か。巨人についてはどうなんだ?」
財前「昨日現れた巨人についてはまだ調査中です。分かり次第そちらに連絡します。」
大河内「分かった。巨大不明生物の再上陸への備えはどうなんだ?」
<東京都練馬区 陸上自衛隊・朝霞駐屯地 同・統合任務部隊司令部>
三木「発見直後、水際での対着防衛作戦では、時間的に即応が困難です。」
その頃ガイとアスカとミライは、<東京湾>を見ていた。
ミライ「一体何処から来るんですか?」
ガイ「分かりません。もしかしたら別の場所から来る可能性があると思います。」
アスカ「そうだな。ガイの言葉に一理ありだ。彼奴は東京湾に消えて行ったから、何処から現れるのか分からないからな。」
ミライ「それにしても、巨大不明生物の事で話題を呼んでますが、僕までも話題沸騰中ですよ。」
世間では、巨大不明生物及びウルトラマンメビウスが話題となっていた。
<首相官邸3階・エントランスホール 内閣記者会>
記者A「にしても防衛拠点が関東近郊に偏ってますね。」
記者B「迎撃作戦は首都防衛が最優先だ。まあ、5階からのお達しらしい。」
記者A「ここでも地方は後回しですか。」
記者B「東京の人口は1300万人強。GNPは約85兆円。日本の17%の水準だ。関東地区に広げると200兆円。40%に当たる。国家の維持を考えた戦略的判断だ。仕方無いだろう。」
記者A「国を守るって大変なんですね。」
<首相官邸5階・官房副長官執務室>
夜に矢口がある人物と通話していた。
矢口「防衛計画は市ヶ谷に任せて官邸内に新たな専従調査班を設置する事になったんだ。」
<東京都港区赤坂・割烹 FUJINOSE>
泉「巨災対だろ?君がその事務局長を拝命したと聞いている。出世してるな。良い事だ。」
矢口蘭堂 巨大不明生物特設災害対策本部事務局長 兼務「そのチームの人選を泉に頼みたい。霞ヶ関には顔が広いだろ?」
矢口「ああ。骨太を頼むよ。」
その翌日。
立川「立川です。」
竹尾「竹尾でーす。」
官邸職員「せーの。」
<首相官邸・2階会議室>
職員達が巨災対の準備を進めていた。額縁を撤去し、テーブル、ホワイトボード、ノートパソコン、更に数台のコピー機を配備した。
<巨大不明生物特設災害対策本部(2階会議室)>
矢口「巨災対事務局長の矢口だ。本対策室の中では、どう動いても人事査定に影響はない。なので役職、年次、省庁間の縦割りを気にせず、ここでは自由に発言して欲しい。」
基本スペックをテーブルの上に置いて、メンバーが拝見する。そこには巨大不明生物に関する基本情報が載ってあった。
竹尾「これだけですか?」
森「それだけだ。その先を調べるのも我々の仕事だ。他に何か基礎情報があれば共有しておきたい。」
矢口「因みに昨日の有識者会議では、あまりにも常識から外れ過ぎていて何も分からないと言う結論だったそうだ。」
志村「まだ次もあるのか。」
安田「それが残りのサンプルは全部米国が持ってっちゃいました。」
尾頭「分かりました。分析は理研に任せます。」
森「他、行動生物学的にも何かないか?」
安田「行動パターンと言っても、奴はただ移動してるだけです。なので思考も特定出来ません。」
間「知能レベルも不明だが、我々とのコミュニケーションは無理だろうな。」
森「巨人について何か分かる奴は居ないか?」
尾頭「いえ、まだ巨人の詳細や正体すら掴めていません。」
安田「確かに身体の活動だけではなく基礎代謝だけでもかなりのエネルギー量が必要です。消化器官による酸素変換では消費量や動作効率が説明出来ませんね。」
尾頭「あれだけのエネルギー・・・まさか核分裂?」
すると周りが尾頭の方を向いた。
安田「フッ。冗談ポイです尾頭さん。」
すると尾頭が安田を睨んだ。
安田「あり得ませんよ。」
<東京都新宿区>
ガイ「巨災対ですか。」
アスカ「ああ。政府が設立した巨大不明生物に対抗する為の組織らしい。」
ミライ「もしかしたら、僕達ウルトラマンにも対抗するんでしょうか?」
アスカ「それは様子を見ないと分からないな。今の所巨大不明生物について集中してるらしい。」
<神奈川県・横須賀港>
米空母が出港していた。その事はすぐに矢口の耳に入った。
矢口「横須賀の米空母が緊急出港?」
郡山「そうだ。先程横須賀市の放射線モニタリングポストに反応があるとの報告が入った。」
矢口「分かりました。至急原子力規制庁に確認します。」
<東京都港区 原子力規制庁・監視情報課>
根岸「はい。上から止めらているので公表を差し控えていますが、都内各地の放射線モニター空間線量に警備な上昇が認められます。」
矢口「何処から漏れてると考えられますか?原発ですか?」
矢口「じゃあ発生源は何なんだ!」
そう考えてるその時。
安田「わあっ!!」
突然安田が叫んだ。
安田「わあっ!!わあ・・・こんなんアリか!!」
矢口「えっ?」
すぐに間にデータを見せた。
尾頭「このサーベイデータってあの巨大不明生物の移動ルートよ完全に一致しています。」
サーベイデータを矢口に見せる。安田もデータを矢口に見せた。
安田「見て下さい!ほら。」
矢口「・・・・尾頭さんの言う事が正しかったと言う事か。」
安田「ごめんなさい。」
<昭和記念公園>
アスカ「ネットでも結構話題沸騰しているな。」
ガイ「ですね。放射線がかなりばら撒かれてますからね。」
ミライ「そうだね。」
TwitterやFacebookでは、放射線や巨大不明生物の事で話題沸騰中だった。
尾頭「既に一般市民の間でも情報がかなり広がっていますね。」
矢口「長官室へ行く。赤坂補佐官と森戸さんに連絡してくれ。」
<首相官邸5階・官房長官執務室>
東「面倒だなこれは・・・」
矢口「だからこそ長官か総理が直ちに会見を開くべきです。」
赤坂「行政が避難指示を出す線量値でもない。すぐに政府が動く法的根拠もありません。」
矢口「しかし、幾ら軽微とは言え、放射性物質の案件です。会見を急ぐべきです。」
東「そうだな、私がやろう。総理には話しておく。5分で良い。この後総理レクを入れてくれ。」
<日米首脳電話会談>
大河内「Yes.President Ross.I understand.Thank you.」
米国のロス大統領の電話会談が終了した。
大河内「一方的な注文ばかりだな。かの国は・・・」
<東京都練馬区>
ガイとアスカとミライが銭湯でゆったりしていた。
<首相官邸廊下>
赤坂「米国大統領次席補佐官が密かに来日。非公式な会談を総理に望んでいる。」
矢口「動きが性急過ぎますね。」
赤坂「ああ。次席補佐官は既に横田を出てここに向かっている。外務省北米局が大慌てだ。同行の大統領特使がお前にアポを取ったとの情報も入っている。」
矢口「僕に?何故です?」
<官房副長官執務室>
ある人物が訪れた。
カヨコ・アン・パタースン 米国大統領特使「現政権のレポートを読んで私が判断したの。過去も興味深い。使えそうな人物としてランドウ・ヤグチがベダーな選択。不服でも?」
矢口「いえ、そうでしたら赤坂首相補佐官が適任かと思いますが。」
カヨコ「ああ、彼が断ったから次点にあなたにしたの。何をしても良いけど私に汚点を残さない仕事をして。この当該人物を探して欲しい。」
書類が入った封筒を渡した。
矢口「その理由は何ですか?」
カヨコ「ここに上陸した生物の存在を数年前から予言していた人物。今はそれで十分でしょ。7日前に成田に降りた時点までは把握している。」
封筒の中には、1人の老人の個人写真が入っていた。
矢口「ゴロウ・マキ、日本人・・・元大学教授。」
ゴロウ・マキ。本名『牧悟郎』。
カヨコ「この国の捜査機関は優秀だそうね。期待してる。」
矢口「その対価は何ですか?」
カヨコ「彼の情報をトレードして我々の蓄積情報をあなたに渡す。ただし、第三国にインテリジェンスは流さない。日米仲良く。そう、ウィンウィン。」
矢口「分かりました。引き受けましょう。」
カヨコ「ありがとう。友人のパーティーから横田基地まで直行だったので着替えを用意する時間も無かった。・・・
<官房長官執務室>
東「カヨコ・アン・パタースン。随分若いな。」
赤坂「年齢より才能を見るのがあの国の良い所です。おまけにパタースン上院議員の長女です。」
東「カーン合意、黒幕の娘か。手強そうだ。親からの才能と七光りでのし上がる。君には苦手なタイプだな。」
赤坂「いえ、親のコネも臆する事なく利用する。矢口と同じ政治家タイプです。」
<東京都新宿区>
その頃ガイはラムネ、アスカはコーヒー牛乳、ミライは牛乳を飲んでいた。
ガイ「ふぅ・・・どうですか?巨大不明生物の情報は。」
アスカ「未だに無いな。」
ミライ「そう簡単に分かる訳は無いですものね。」
<東京都千代田区・中央合同庁舎第2号館>
<警察庁長官官房長・執務室>
本部「こんな時に人探しですか。」
沢口「いや、生活拠点の特定までだ。後はNSAだがCIAだかが引き継ぐらしい。こちらに迷惑は掛けないそうだ。」
<官房副長官執務室>
矢口「元教授の最後の足取りです。」
カヨコ「さっすがお婆ちゃんの国仕事が速い!」
矢口「先日来行方不明。羽田沖で漂流していた彼の小型船が無人状態で海保に保護されています。」
あの時漂流していたプレジャーボートの所有者は牧悟郎だった。志村が矢口に牧教授の遺品を渡した。
矢口「パタースン特使、あなたが捜していたのは元教授ではなくこちらでは?」
カヨコ「ええ。そっちもね。」
矢口「私は好きにした。君らも好きにしろ。」
遺品に遺書らしき言葉が書かれてあった。
矢口「遺書と見るべきか。中身の確認が必要ですか?」
カヨコ「必要ない。」
ボディガードがカヨコにファイルを渡し、そのファイルを矢口に渡す。
カヨコ「信用してる。印刷は特殊インク。コピーは不可能よ。」
矢口「写真は撮れます。対策チームには共有させます。」
受け取ったファイルにはある文字が書かれてあった。
矢口「
それは、『GODZIILA』と言う文字だった。
カヨコ「そう。米国エネルギー省のコードネーム『GODZILLA』。彼が英語で名付けていた。」
遺品には『
矢口「呉爾羅・・・どう言う意味だ?」
すぐに志村が呉爾羅と言う意味をスマホで調べた。
志村「1つだけヒットしました。元教授の故郷の大戸島で、『神の化身』を意味する言葉だそうです。」
カヨコ「荒ぶる神。彼が英語表記でGODを付けたと聞いている。」
矢口「言い難いな。日本名は本来の『ゴジラ』にしよう。」
<総理執務室>
東「ゴジラ・・・ですか。」
赤坂「こんな時に名前なんか、どうでもいいでしょう。」
大河内「まあ米国に由来があるならそれも良いじゃないか。名前は付いている事が大切だ。」
アナウンサー「先程政府首脳が非公式に巨大不明生物を、『ゴジラ』。ゴジラと呼称するとの談話を発表しました。」
このニュースを3人が観ていた。
ガイ「ゴジラですか。」
アスカ「ああ。さっき政府が発表した。非公式だけどな。名前はあった方が良いじゃないのか?」
ミライ「ゴジラ、確かにそうですね。名前が付けば誰でも分かる気がします。」
<東京都千代田区・国会前庭(北地区)>
早船「牧悟郎。元城南大学統合生物学教授ね。」
志村「どう言う人物か調べて欲しい。記事にして良い時が来たら早船さんに独占させるので宜しくっと、うちの先生が言っていました。」
<官房副長官執務室>
その日の夜に矢口達がある資料を見ていた。
矢口「今から60年前、各国の放射性廃棄物の無秩序な海洋投棄の資料ですか。・・・・・まさか・・・・・ゴジラが食べた?」
カヨコ「Yes.それがDOEの出した結論。」
<巨災対本部>
メンバーに資料を渡した。
カヨコ「放射性廃棄物を餌とする生物の存在に気付いたDOEが調査分析を嘱託機関に依頼。その中心人物がマキ元教授だった。太古から生き延びた海洋生物が奇跡的に生き永らえていた生息地域に、偶然大量の放射性廃棄物が海中投入され、その影響下で生き残る為、放射線に耐性を持つ生物へと急速に変化した。それがGodzillaに関する彼の仮説。」
尾頭「しかしパタースン特使。上陸したゴジラは当時の推定体長を遥かに上待っています。」
カヨコ「Yes!それに水生生物から陸上生物への急激な突然変異。今のGodzillaはDOEの情報を超えた状態で私にも説明が付かない。私の権限で知りうる情報はここまで。ここからは、Personal service。」
ボディガードの男がテーブルに巨大な資料を置いた。そこに記されていたのは、謎の物質と思われる物が複雑に大量に記されていた。安田がスマホで撮ろうとしたが。
森「おい!」
止められた。
矢口「牧元教授の遺品ですか?」
カヨコ「Uh-huh。」
矢口「さっぱり分かりませんね・・・」
間「新元素による分子配列でもない。一体ゴジラの何なんだ?」
カヨコ「私も専門外でよく理解出来てないけど、構造レイヤーの解析表らしいの。彼が本国に残していた最終データには意図的な空白があり会席不能だった。やはりこれと合わせると完全版になるみたい。」
矢口「我々も解析を試みます。宜しいですね?」
カヨコ「Sure。どうも日本語の敬語が苦手なの。そろそろタメ口にしてくれる?」
矢口「では遠慮なく。米国はゴジラをどうする気だ?研究対象かそれとも駆逐対象か?」
カヨコ「それは大統領が決める。あなたの国は誰が決めるの?」
<内閣総理大臣大河内清次・花押>
内閣総理大臣及び総務財務両大臣講義、被害者救済と復興の特別法律案閣議決定所。
<首相官邸4階・廊下>
官僚A「ようやく被害者救済とは復興の特別法案が閣議決定か。」
官僚B「ゴジラ関連法案も中々各省庁間のサブ調整が難しい。」
官僚C「前例のない案件なので組織令も曖昧だ。面倒を嫌った消極的権限争いも無理ないよ。」
<首相官邸2階・廊下>
澁沢「機密保護案件だけでは紙爆弾もなく早かったな。」
尾高「外務省のゴリ押しだ。何時もの圧力があったらしい。」
弓成「情報は独占している事に価値がある。米国もゴジラ情報をこの先外交的手段として利用したいからな。」
澁沢「ホワイトハウスとやり合うなら、駆け引きの上手い赤坂補佐官に期待するしかないよ。」
<神奈川県川崎市・東洋原子力研究所>
根岸「現場で回収された放射物質の分析結果です。検出されたガンマ戦の波長が既存のそれと一致しません。大発見ですよ。ゴジラでしたっけ?その体内には未知の新元素が存在しています。」
赤坂「DOEも絡んだ米国の素早い動きはこれが事由か。データを対策室に。総理に連絡だ。」
秘書官「はい。」
<総理執務室>
大河内「分かった。放射能とはまた面倒な話だ。で・・・・何処まで言って良いんだ?」
すぐに記者会見を開いた。
大河内「ゴジラの通貨経路で回収された物質を分析した結果、被災地付近で『0,5
<東京都台東区>
ミライ「マイクロシーベルトですか。」
アスカ「かなり危険な物質が検出されたもんだな。」
ガイ「この量でも、人体に影響を与えてしまう事は確実ですね。」
<巨災対本部>
森「ごちそうさまでした。・・・・しかし米国の情報供与等があったもののここに来てあれだな、色々と手詰まりになってきた感があるな。」
安田「ですね。理研の報告はインパクトありましたからね。まさかゴジラに人類の8倍もの遺伝子情報があるとは。」
根岸「シークエンスの作業だけで何年掛かるか分からない情報量ですよ。」
尾頭「これでゴジラがこの星で最も進化した生物と言う事実が確定しました。」
間「ゴジラは世代交代ではなく、1個対のまま劇的な進化を続けてる。まさに人知を超えた完全生物だ。」
袖原「とは言えゴジラは生き物だ。ならば必ず倒せる。」
間「だと良いんだが・・・」
森「それを探るのも我々巨災対の仕事ですよ。生体情報だけでなく行動にも何かヒントは無いか?」
安田「とは言え歩くだけですよ。」
竹尾「そう言えば先の上陸時、何故急に東京湾に戻ったんだ?」
その言葉を聞いた間が閃いた。
間「そうか。冷えてないんだ。」
<官房副長官執務室>
間「ゴジラは恐らく体内に原子炉のようなシステムを有していて、背びれ等から常時放熱してる。だがそれは余熱調整の補助でメーンは血液流の冷却機能としてる可能性が非常に高い!」
安田「だから最初の形状変態時は体温調整が上手く働かず一時的に退化し、海中に戻ったと推測出来ます。」
根岸「そこから考えられる即応可能な唯一の対処方法が、体内冷却システムの強制停止です。」
尾頭「停止されるとゴジラは生命維持の為水から反応炉をスクラム状態にせざるを得ないと思われます。その過程で急速な冷却を必要とするので死に至るかは不明ですが、少なくとも活動の凍結は可能です。」
町田一晃 経済産業省製造産業局長「その為の血液凝固促進剤の経口投与の可能性を模索すべきと考えます。」
矢口「ゴジラは直立歩行携帯になっている。出来るのか?」
袖原「具体的な実行方法は朝霞で立案します。経口投与には民間の高圧ポンプ車が使えそうです。」
森「これを矢口プランとして総理への提案をお願いします。」
矢口「分かった。名前は兎も角、進めてくれ。」
一同「はい。」
その頃外では。
デモ隊A「ゴジラを倒せ!」
デモ隊B「ゴジラは神だ!」
デモ隊A「ゴジラを倒せ!」
デモ隊B「ゴジラを守れ!」
ゴジラ討伐とゴジラ信者の両デモ隊が対立していた。ガイとアスカとミライは、近くのビルの屋上からデモ隊を見ていた。
ガイ「随分と賑やかですね。」
アスカ「ゴジラを討伐とゴジラの信者達がそれぞれデモを結成したらしいな。」
ミライ「やはり、ゴジラはこの地球では神の存在なんでしょうか?」
アスカ「俺達は邪悪な疫病神にしか思えないな。」
ガイ「今の所まだ出現場所はないですね。」
それから数日が経ち、ゴジラはまだ現れてない。
<官房副長官執務室>
官邸職員の女性が矢口にお茶を出した。
官邸職員「ご苦労様です。」
矢口「ああ、何時もありがとう。」
他のチームにお茶を出した。
志村「ありがとうございます。」
矢口「皆、少し休むか。」
一同「はい。」
森は愛する家族にメールを送った。安田はまだ仕事をし、間は汗を拭き、尾頭はお茶を淹れる。
<矢口官房副長官秘書官室メンバー>
志村「頼んでもないのに黙々とやれる事をやって、家庭があるだろうから帰って良いですよと言っても帰らず、或いは帰ってもまた早朝に手料理を持って出勤してくれたりしています。マジ感動ですよ。」
津秋「ゴジラ関連法案の整備も泉政調副会長の調整もあって、各省が所管に囚われずよくやってくれています。」
檜山「担当部署以外のメンバーも沢山の志願者が参加して、不眠不休で頑張ってます。」
矢口「そうだな。この国はまだまだやれる。そう感じるよ。」
志村「しかし副長官。そのシャツは何時から着ているんですか?」
矢口「うん?」
尾頭「正直、服も部屋も少し臭います。」
矢口「そうか?」
尾頭「シャワーくらい浴びても、宜しいかと思います。」
矢口は自分のシャツを嗅いだ。
<官房副長官執務室>
シャワーを浴びた谷口が仮眠を取った。するとそこに秘書官の志村が入って来た。
志村「副長官!1分前にゴジラが相模湾から出現!鎌倉に再上陸します!」
「続」