インフィニットストラトス 〈THE GEMINI G MYSTER〉   作:ジャッジ

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第九話 「イタリア代表候補生の実力」

アリアside

 

時が過ぎるのは早いものだ、あいつ…金女らが転校してきたのが昨日のように感じる。実際は一週間近く経っているのだがな。

私は今ピットの中にいる、もちろん金女と戦う為だ。これからの戦闘では幾ら彼女が初心者といえ油断する事は出来ない、それ程の力を持っていると見た。

 

「さぁ行くぞ、ベルセルク」

 

私は自身の専用機であるベルセルクを展開する。全身装甲ではないが中世の騎士を思わせる形状をしている。

この機体は元々ラファール・リヴァイヴをベースに製作されているから、ショットガンやランスなど多種多様な武器を装備していた。

それにしても…

 

「誰ですか、そこにいるのは?」

「あは?ばれちゃった?」

「それは、そうですよ貴音さん。」

 

物陰から出てきたのは長いオレンジ色の髪の人と金髪で紫と(所々赤い)のバンダナを着けた…

 

「もしかして…如月貴音さんと…セシリア・オルコットさんですか⁉」

「ええ、そうよ。始めまして。」

「始めまして、アリアさん。」

 

彼女は如月貴音とセシリア・オルコット、IS学園の英雄達…ガンダムチームのメンバーの一人だ。

ガンダムチームとは八月十五日に何者かによって引き起こされたIS学園襲撃事件を食い止めるべく委員会の命令により結成された特殊攻撃チームの事だ。敵の要塞を破壊。

尚且つ一人の死者も出さずに作戦は終了、この作戦の参加者は後に英雄扱いされその印として全員がガンダムのパイロットとなっている。

 

「どうしたんですかおふたりとも?何故こんな所に?」

「うん、ちょっとした警備にね。理由は聞かないで。」

「え…?あ、はい!」

 

ガンダムチームの二人が出てくるとは…何かあったのか?

おっと、そんな事よりも今は試合に集中しないといえないな。そろそろ時間だ、行くか。

 

「アリア・レイランド、ベルセルク…出撃する!」

 

私がアリーナに出た後、数分してから金女が乗ってると思われる機体が現れた。モノクロの全身装甲のISか…右手には大型のバズーカ、そして左手には小型の鎌。

なるほど、中近距離戦用の機体か。

このベルセルクとほぼ同じだな。機体性能もあるだろうが、問題はパイロットの腕だ。

 

「万全な状態で来たのだろうな、坂本金女」

「ああ、勿論だとも。絶対あんたに勝つからな。」

「ああ、その言葉を…待っていた!」

 

私はライトニングレイピアとアサルトライフルを構え発砲する、向こうも弾を避けつつ頭部のバルカン砲を乱発する、見たところ牽制といった所だな。鈍重な見た目とは裏腹にスピードは早く、なかなか照準が追いつかない。

 

「以外にすばしっこい機体だな!

だが、逃げてばかりで勝てる訳がない!」

「はっ!んなもんわかってるよ!」

 

といってバズーカを発射してくる、かなり威力は高そうだな…ならばこいつだな。

私はライトニングレイピアを格納領域に戻しバスターランスを構える、そして…まるで弓を射るように後ろへ引いて…放つ!

 

「くらえ、バリスタ‼」

 

そういった後、数瞬の時をおき金女の機体が吹き飛ぶ。

 

「が…はっ…⁉

こ、こいつは一体…?」

 

さぁ、今のはジャブだ。そして動きが止まったな。仕掛けるなら…今だ!

そう思い、私は飛びたしていく。

 

大地side

俺とショーコはビットでアリーナのバトルを見ていた、一夏先輩と箒先輩が教えてくれた様に金女は最初距離を取って敵が撃つまで仕掛けていかなかった。だが…

 

「なんだ、あの武器は…?」

「まるで見えない矢に貫かれたみたい…」

「あれは恐らく、イタリアのバリスタだろうな。」

 

と、不意に後ろから声をかけられる。振り向くと銀髪の眼帯をした少女が立っていた。

 

「えっと…あなたは?」

「私はラウラ・ボーデヴィッヒ、ドイツの代表候補生だ。よろしくな。」

「ドイツの代表候補生⁉

よ、よろしくお願いします!」

「こっちの方こそよろしくお願いします!

ボーデヴィッヒ先輩!」

「ふっ…別にラウラで構わん。」

 

その後ラウラ先輩は俺たちの横に来て戦闘の様子を見る、俺はさっきの事について聞いてみる。

 

「あの…バリスタってなんですか?」

「あの機体、ベルセルクに搭載されているソニックブーム発生装置の事だ。原理は甲龍の『衝撃砲』とよく似ている。」

「『衝撃砲』…?なんですかそれ?」

 

ラウラ先輩の説明によると衝撃砲とは空間に圧力をかけて砲身を作り、余剰で生まれる衝撃を砲弾として打ち出す第三世代兵器だ、そうだ。

これはベルセルクの大槍にも搭載されているらしく、弓矢の様に後ろに引きそして前へ突き出す事によって砲弾を作り出すそうだ。

 

「それにしても、モノクロの奴の動き…どこかで…?」

「それは多分、箒先輩だと思います。」

「ああ!なるほどな、通りで見た事があると思えばそういう事か。」

 

とラウラ先輩は納得していた、てか俺が気になるのはなんであの人がいるかって事なんだけどなぁ…

一方、アリーナではアリアのソニックブームをかわしつつ金女が切り札であるジェノサイドランチャーを構え、打とうとしていた……

その時、異変は起きた。

 

突然アリーナの遮断シールドが破壊されてエネルギーが地面に衝突して大爆発を起こした。

 

「「ッ⁉」」

 

そしてそこに空いた穴から緑色の機体が入り込んでくる、見間違うはずが無い…あれは確か…

 

「あれは、ザクウォーリア⁉」

「って事は新生亡国機業の奴らか!」

 

俺とショーコはヴァルヴレイヴで迎撃する為にカタパルトへ向かおうとするがラウラ先輩に止められる。

 

「まて!ここは私が引き受ける、お前たちは学校の守りに徹しろ!」

「で、ても!」

「いいな、これは命令だぞ!」

 

そういい、ラウラ先輩はISを展開する。黒を基調として三門のキャノン砲、そしてバズーカを持つ機体だった。

 

「シュヴァルツェア・ヴァーチェ、ラウラ・ボーデヴィッヒ出るぞ‼」

 

そう言ってラウラ先輩は出撃していく、守りに徹しろかぁ…

不意に後ろを振り返ると蘭ちゃんとショーコが不安そうな顔をしている。

 

「行こう、俺たちも戦わないと!」

「うん!行こう蘭ちゃん!」

「わかった、行こう!」

 

俺たちはISを展開しアリーナへと入っていった。

 

第九話

 





現れた新生亡国機業、貴音達以外にも一夏やニール、シンが応戦する中。
金女達がいるアリーナに『彼女』が現れる。

次回
インフィニットストラトス
〈THE GEMINI G MYSTER〉
第十話
「裏切りの運命」
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