インフィニットストラトス 〈THE GEMINI G MYSTER〉 作:ジャッジ
???side
(あれ、ここは…どこだ?)
俺は見渡す限りずっと真っ白な世界に居た、ついでに言うと俺一人じゃない、隣には女の子もいる。
「あ、あの…君は?」
「ん……新庄佳乃子……」
「そうなんだ、俺は輝戸レイヤ。よろしくな!」
「………………うん。」
う〜ん、なんて言うかなぁ…暗いって訳じゃないけど…どこか掴み所がない、もしや不思議系女子か?
「それよりも、ここ。どこ?」
「いやぁ、俺もさっぱり…あはは…」
「何が面白いの?」
「…何かすみません…」
と言ってまた何もせずにボーッとし始める、うむぅ…話が続かん。
「あー、ちょっとそこの二人。こっちへ来なさい。」
「えっ…俺達の事ですか?」
「他に誰がいる?そこの女の子もな。」
「…率直に聞きます、あなたは誰ですか?」
「私か?私は女神だ。」
へっ?ナニナニ、俺達の前にどうして女神がいるわけさ⁉
まさか俺って死んじゃったのか⁉
「ああ、死んだぞ。」
「さらっと最悪な事言うなよ!」
「うるさい、話を最後まで聞く。」
「は、はい…」
だぁ〜…にしても俺死んじゃったのかよぉ…つか何で死んだんだっけ?
「さてと、ここで話しておく事がある。これからお前達をISの世界へ転生させる。」
「転生させてくれるのか⁉」
「それよりも、何故ISの世界なのですか?」
すると女神は話し始めた、今現在の向こうの世界の事、その世界の歪みが増大して来ているという事、そして先に転生した四人が戦死してしまったという事…
「そう言う事なのだ、だから私に…力を貸してくれ!」
「それを…それを先に言えよ!そんなのが有るんだったら、俺は二つ返事で了承している所だ!」
「私もです、私たちの力で世界を救えるのならば…この力をお貸しいたします。」
そう言うと女神は少々面を食らった様な顔をした後、盛大に笑った。
「な、何が可笑しいんだよ!」
「あははっ!す、すまない!ここまで馬鹿正直な奴は久しぶりに見たものでな!」
「むっ…馬鹿とはなんですか、馬鹿とは。」
女神はもう一度すまない、と言ってから先程とは全く別の、鋭い眼光でこちらを見る。どうやらここからが話の本番見たいだな。
「さて、お前達を転生させるに当たってお前達に好きな容姿、機体、それから能力を付属させてやる。何でも言ってみろ!」
うわマジかよ…ってかいきなり言われてもなぁ〜、と思ってると佳乃子は先に女神に話した。
「機体はエクストリームタイプレオス、容姿はストライクウィッチーズのエイラで能力は…そうだなスーパーコーディネーターの反射神経を下さい。」
「了解だ、さて…行くぞ!」
そう言って女神は彼女に向かって手をかざす、すると魔法陣の様なものが現れ体を通過していく。そこには金髪ロングヘアーで白いベルトをつけた少女がいた。
「凄い…本当にエイラになれたゾ。」
「これぐらい朝飯前だ、さてお前はどうする?」
おっと、そういえば俺自身まだだったな…えっとじゃあ…
「機体はダブルオーガンダムで、ライザーとセブンソード両方使える様にしてくれ、容姿は緋弾のアリアの遠山キンジで、能力は…イノベイターの能力で頼む。」
「了解だ!」
再び手をかざし、俺の体を魔法陣みたいなヤツが通過していく…気がつくと俺の腰には青い剣のマークがついたベルトが付き、俺の容姿は本当にキンジになっていた。
「おお、本当にキンジだな。」
「お前、喋り方変わってナイカ?」
「それはお前もだろ、取り敢えずありがとな女神様。」
「言っただろう?朝飯前だとそれとだな、お前達にコーチをつける、そいつらからISの事について学べ。」
え…直ぐに転生するんじゃないのか?直ぐに転生するなら別にコーチなんて必要ないし…と思ったその時、扉が開いて二人の男が入って来た、どちらも見た事のある顔だ。
「紹介する、お前達のコーチのリボンズと、クルーゼだ。名前ぐらいは知ってるだろう?」
「知ってる所じゃねぇよ!」
「何でそいつらがここにイルンダヨ!」
リボンズもクルーゼもガンダムの世界の住人で、しかも悪役だったぞ⁉そんなのがコーチで大丈夫なのか?
「今日から君たちの教官を務めるラウ・ル・クルーゼだ、よろしく頼む。」
「同じく、リボンズ・アルマークだよ。」
「二人とも一流のパイロットだ、さてと早速だが模擬戦をしてもらう。」
ちょっ…いきなりかよ⁉まだ使い方とかそんなの学んでないんだぞ!
「大丈夫だ、今の状態だと十分で負ける。」
「何処も大丈夫じゃねぇ!…チッこうなりゃヤケだ…行くぞ佳乃子‼」
「エイラだ、私はエイラ・ユーティリティ・マリア。転生したんだから名前も変えないトナ。」
そんなもんなのか?んじゃあ…俺も…………………よしっ決めた!キンジのヒロインであるアリアの苗字をとって…
「神崎ヒビヤ、ダブルオーガンダム。行くぜ!」
「エイラ・ユーティリティ・マリア、エクストリーム。発進スルゾ!」
俺が青いダブルオーを呼び出し、エイラは赤いエクストリームを呼び出そうとする…が、何も起きない。
「おい!このベルト、壊れてるんじゃナイカ⁉」
「そんな筈はない、ちゃんと仮面ライダータイプのベルトにしておいた。」
「なんで仮面ライダーなんだよ…」
「私の趣味だ、それと展開する時は『変身!』っていえよ。」
ったく…ホントに仮面ライダーみたいじゃないか…全く、確かに嫌いじゃないが何となく抵抗があるな…
「変身!」
『OK.EXTREME GUNDAM!』
と言ってエイラは腰に付いていたカードをベルトにかざす。すると白と赤の機体が彼女の体に展開される、なら俺もやらなきゃな。
「変身!」
『OK.OO GUNDAM!』
今度は俺に青と白の装甲が付き腰に二振りの剣が装着される、すると彼らもISを呼び出した。
「ラウ・ル・クルーゼだ!プロヴィテンス行くぞ!」
「リボーンズガンダムオリジン、リボンズ・アルマーク。行く!」
こうして俺達の最初の戦いが始まった。
女神side
(ほぉう…なかなかやるじゃないか…)
私は模擬戦用のアリーナから奴らの戦闘をみる、まぁどうせ最初だから直ぐに落とされるだろうが…次に私は格納庫へ向かった、そこには予想した通り目当ての男が居た。
「む、どうした女神よ。」
「お前に用があるんだ、ルルーシュ。」
彼はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。私が作戦の為にここに転生させた者の一人だ、主に作戦指揮を担当して貰う事にしている。
「お前の用はわかっている、機体と世界情勢の事だろう?」
「察しがいいじゃないか、ではどうなのだ?」
「まず世界情勢だが、知っての通りオセアニアが降伏した他、ポルトガルとオランダが新たに占領下に置かれた。今の所IS学園に襲撃は無いな。」
「ほぅ…遂に欧州にまで手を出したか…カヲルから他に報告はあるか?」
「IS学園のデータバンクに入ってみたらしいが、これと言って情報はなかった。まぁ彼にはちょっとしたスパイの様な事をして貰ってるからな、そんな贅沢も言えないが。」
確かに、カヲルには今回の作戦で情報収集の任を与えている。世界情勢の事を集めたのは彼だからな、本当に腕のいいヤツだよ。
「機体の事だが、お前のはつい先ほどロールアウトした所だ。」
「そうか、じゃあ後で試験飛行で飛んでみるか…」
「だが本当にいいのか?女神であるお前が下界に行って戦うなど…」
そうだ、私は今回作戦の立案実行に加え戦闘指揮も行う予定だ。本来女神が下界に降りるなど…ありえない事だが…世界を守る為なら、背に腹は変えられまい。
「私としても、あの世界を崩壊させるわけにはいかんのでな。」
「そうか…そういえばまだ作戦名を聞いていなかったな、教えろ。」
おっと、まだ作戦名を伝えていなかったか…丁度いい、今のうちに教えておくか。
「作戦名は………『鋼鉄の九人』だ。ああそれと、これは何処かの海賊ガンダムが行った特殊攻撃チームから名前を貰ったわけでは…」
「わかったわかった…ちょっと待て、それだと人数が……?」
なんだ、私の作戦名を否定するつもりか?徹夜で考えたというのに…私はルルーシュに九枚の紙を渡した、そこには本作戦の主な構成員が書かれている。
「なるほどな、確かにバランスのいい構成だ…問題は奴らの修行だな。」
そうそれが唯一の問題だ。今修行を行っているあいつらが間に合うかどうかが心配だ…私はメンテナンスベッドにある二機の機体を見据えた。
「お前達の機体は出来上がっている、さっさと戻って来いよ。」
そこには鉄灰色に染まったフレームの似ている二機の機体が、主人の帰りを待っていた。
プロローグ完
さて、遂に第二部のスタートです!殆どがオリジナルストーリーですが、そこらはご了承ください…さて今回からも前作同様、カオス過ぎる登場人物が次々と出てきますのでお楽しみを。
女神が新たなる転生者の特訓をしている時、下界では新たな事件が起こる。
次回
インフィニットストラトス
〈THE GEMINI G MYSTER〉
第一話
「新たなる戦い」
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