インフィニットストラトス 〈THE GEMINI G MYSTER〉   作:ジャッジ

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第十七話 「地図になき基地での攻防(後編)」

No side

 

烈花達が防衛軍と正面衝突している時、基地の格納庫では着々と対抗する準備が始まっていた。

しかし、それは突然停止させる。近くに機影が確認されたからだ。そこには七本の剣と一丁の銃を持った青い機体…ダブルオーガンダムセブンソード/Gがいた。

 

ヒビヤside

 

俺は軍用機から降りた後、ダブルオーを展開し烈花達とは別行動をとっていた。

別行動の内容は格納庫の破壊活動、事前に場所は聞いていたからすぐに分かったが…いきなり上空から出てきた増援に囲まれて撃退の為遅れてしまった。

 

「遅れを取り返さないとな。さぁ、ショータイムだ!」

 

推奨BGM

仮面ライダー龍騎

「Revolution」

 

そう言ってGNソードIIブラスターを引き抜き狙撃モードにして狙い撃つ。敵機を一々倒していくより、格納庫を破壊する方が手っ取り早いから彼もこっちを選んだのだろう。

すると、下から連続ビームが放たれるがバスターソードIIをシールドモードで展開し防ぐ。

そこには格納庫から出撃したジンクスIIIが槍に搭載されたビームガンをこちらに向けて撃っていた 。

 

「ふん、ジンクスIIIなどこのダブルオーセブンソードの敵ではない!」

 

そう叫ぶと、瞬時加速で急降下しGNソードIIロングとショートを振るう。時には膝に付属しているGNカタールを使用して敵の足を切り裂く事もある。もちろん絶対防御に当たりある程度のダメージは落とせるが…シールドエネルギーがゼロになった状態で切れば大ダメージの致命傷だ。

 

「な、何よあいつ…私たちに対してたった一人であれだけの人数を…?」

「し、しかも全員死んで…!」

「ど、どうしてそこまで冷徹に人が殺せるのよっ!」

 

もちろんこのジンクスは有人機、つまり人が乗っていることになる。だが、今更人殺しで戦うのが嫌とかそんなものはない…なぜなら…

 

「理由?理由なのど至極簡単、戦わなければ…生き残れないからだっ!」

 

今度はバスターソードIIを右手に、ショートとロングをナギナタ状に繋ぎ合わせてワイヤーと刃で切り落とす。

その時、横から四つの光条がジンクス達を襲う。その方向に向けてブラスターを構える。

 

「ちょ、ちょっと!僕たちだよキリヤ!」

「シャル…キリヤじゃなくてリリヤだよ?」

「二人とも違うっすよ、ヒビヤっすよね?」

 

そこにいたのはバスターデュエルを纏ったシャル、アカツキを纏ったステラそして、ジンクスIIを纏ったフォルテ先輩だった。

ていうか……俺の名前、まだ覚えていなかったのか…仕方がないずっと運転とかそんなのばっかしてたからな。

 

「おっと、シャルとステラにフォルテ先輩か…遅れてすまないな、どのぐらいまで制圧できた?」

「第一ブロックの制圧は完了したよ。」

「残ってるのは第三ブロックとこの第二ブロックだけっすね。」

「お陰で私たち血まみれ…」

 

なんだと⁉︎既にブロック一つを落としているとは…流石と言うべきだな。それに比べて俺はなんと情けない事か…今できるのは、そうだな…

 

「俺が今出来る事、それは君たちの盾になることかな?」

「そんな事ないっすよ、お前もどこかで活躍できる場があるっすから!」

 

うーん…それは慰めてるのかもしれないけど、実質慰めになってないしむしろ…なんだろうこの罪悪感…

と、その時だった。空を切る音が聞こえ数条のビームが通り過ぎていった。

 

「ったく、おちおち喋ってもいられないな。三人はこのまま攻撃を続行、俺は奴を倒してくる!」

 

返事もろくに聞かずに俺はGNソードIIロングを右手にGNカタールを左手に構え飛び出す。すると向こうもそれに答えこちらに近づいてくる。

間違いない、あの機体は…

 

「会いたかった…会いたかったぞ!ヴァルヴレイヴッ‼︎」

 

そう、俺の目の前にいるのはヴァルヴレイヴの一号機。すなわち火人って呼ばれている機体だ。

ショーコちゃんからの情報で一号機がこの世界にいる事を知った時は…正直震えた、ある意味俺の夢を叶えられるんだからな!

 

「うおぉぉぉぉ!」

「踏み込みが甘いぞ!はぁぁぁ!」

 

そういい刀と剣を交わらせて素早く攻防を逆転させる。続いてバスターソードをシールドモードにして打突武器として使用するが、奴の驚くべき加速力でかわされてしまう。

 

「君たちの狙いは、一体なんなんだ!どうして戦うんだ!」

「その声…やはり時縞ハルトか、それよか、戦士に戦いの意を問うとは、ナンセンスだな!

悲劇のヒーロー気取りがこの俺に勝てると思っているのか⁉︎」

「悲劇のヒーローかどうかは知らないけど、僕は負けるわけにはいかない!」

「お前に負けられない理由があるように俺にも負けられない理由があるんだ。だが、ひとまずはこの戦いを楽しませてもらうぞ!」

「勝手なことをっ!」

 

そう叫ぶと一気に加速し大型の銃器を発射してくる、流石にあの加速力はセブンソードじゃキツイな…ただのライザーじゃ面白くないし、ならば!

 

「とっておきを見せてやるよ、刮目せよってね!」

 

俺はパスを取り出しバックルの部分に通過させる。

 

〈XNRAISER-FORM〉

 

七本の剣が消えて今度は背部に大型の二本の剣をファイターが接続させる。

ダブルオーザンライザー、トランザムバーストは出来ないが、単純な戦闘能力では通常のオーライザー装備を上回る性能を誇る。僕の持つフォームの中では強い方だ。

 

「ダブルオーザンライザー、目標を叩き斬る!」

 

俺は瞬時加速を使い、一気に肉薄しバスターソードを抜き奴が構えていた小鎌を二本とも切り裂き回し蹴りを喰らわす。

 

「は、早い⁉︎」

「俺が速いのではない、お前が遅いんだ!」

 

GNドライヴを一気に吹かせGNソードIIを二刀流で構え突っ込もうとしたその時だった。

轟音が響き渡り基地の一部から黒煙が上がる。

 

「おっ始めたか、作戦開始から約十五分弱…奴の言った通りだな。」

「ま、まさか…お前も、あの子達も正面から来ている奴らも全員…⁉︎」

「そう、囮だったのさ。大胆不敵で予想外の戦法をするのが、ウチの指揮官のやり方だからな。」

「早く…早くあそこに行かなきゃ!」

 

そういう奴の前に俺は立ちはだかる、まぁ普通に行かせない為だけどな。

 

「そこをどけ!」

「どけといってどくバカが何処にいる?」

「くっ…なら、お前を倒して先に進む!」

 

俺はもう一度二振りの剣を逆手と順手で構え対峙する。

 

「そうか…では、派手に斬らせてもらう。」

 

フォルテside

 

あたしらが丁度第二ブロックをあらかた片付けた時、基地内部から黒煙が上がるのを見た。

 

「おお!ようやくっすか!

さぁて、行くっすよ二人とも!」

「了解、さてパパッと片付けてニールの所へ向かうよステラ!」

「うん、わかってるよシャル。」

 

張り切ってるっすねぇ〜んじゃあ、あたしも頑張りますか!

ジンクスIIの両肩にキャノンを、両腕にバスターソードを持ち、両腰にGNロングライフルとGNショートライフルを装着、背中にGNコンデンサーをつけたバックパックがつく。

ジンクスIIフルウェポンという名のパッケージだ。

 

「よーし!僕たちもやるよ!」

「フルパッケージ…起動。」

 

今度はシャルとステラがそう言い、機体の形状を変えていく。

 

シャルのバスターデュエルは両腰にバスターの二丁のライフルが腰につき、右肩と両脚にはミサイルポッド、左肩にはレールガンが着き、両手にビームライフルそして、バックパックにI.W.S.Pストライカーがつく。

 

ステラのアカツキにはオオワシパックが装着、両肩に三つずつドラグーンがつき、スタビライザーには対艦刀が二本装着され両腰に双刀型ビームサーベルがつき四本になり両脚にビームブレイドが展開される。

 

バスターデュエルブレイカーパッケージとアカツキリュウオウパッケージ呼ばれるそのパッケージはモルゲルレーテ社が新開発した三機の為のパッケージっす。

 

「よっしゃ〜!暴れるっすよ〜止めてみろっす!」

「派手に斬る…」

「派手にぶっ放すよ〜!」

 

あたしらはそう言うと各々が持つ火器を一斉に放つ、すると一瞬にして第三ブロックの格納庫が穴だらけになった。

 

「うわぁ…やっぱ凄いねこれは。」

「対要塞攻略用のパッケージだからね…」

「さぁて、ドンドン行くっすよ!」

 

そう言って両手のバスターソードを、ステラは対艦刀を両手持ちにして突っ込む。

あたしらの戦いはこれからっすよ!

 

スコールside

 

爆発を起こした基地内部には潜入していたのは私と一年生達だった。

 

「それにしても、俺たちが作戦に参加しなくていいってのは囮にならなくていいって事だったとはな!」

「私たちの機体はノーマークだから居なくてもバレないと考えたってこと?」

「もしかしたから…本当に足手まといだったのかも…」

「そんな事言わないの、スコールさんそこを左です!」

「っ!ここね!」

 

扉を蹴り破ると、そこは牢獄になっていて百人程の女たちが捉えられていた。

全員覚えている、私の部下…元亡国機業の構成員たちだった。

 

「す、スコール⁉︎生きていたのか⁉︎」

「どうして、ここに⁉︎」

「オータム…マドカ…皆…!助けに来たわよ!」

 

すぐさまルルーシュに渡されていたコードを電子盤に打ち込み電子扉を開けてオータムを抱きしめる。

とその時、通信機に彼の声が響く。

 

『感動の再開中悪いが、そこにいる全員に聞いてもらいたい。

俺はこのチームの指揮官、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ。

早速で悪いが、今解放された奴らはB階段を降りて59の扉のところまで来てくれ、脱出の手伝いをしてもらいたい。

スコール達はISを展開し、囮になっている烈花たちの援護の為出撃せよ!』

「スコールさん、これは…」

「今はこれに従って、私も出撃するから皆は言われた通りに!」

 

そう言うと皆は迅速に行動してくれた、ある二人を除いて。

 

「オータム、マドカどうしたの?何かあったの?」

「…スコール、こっちに来てくれ!」

「今ならまだ大丈夫だ、はやく!」

「え?…わかったわ、あなた達はここから発進しなさいわかったわね!」

 

そう言って私はオータム達に誘導され基地の格納庫らしきところに連れて来られた。一体ここに何が…

 

「よかった、運び出されていなかったか。さてと、拝借させてもらうぜ。」

「ああ、散々私たちに試験させておいて私たちに渡さないというのは不当だからな。」

 

そこには黄色と青色のISが鎮座していた、この形状…何処かで…まぁいいわ、取り敢えずは私も展開しないと。

私はサイガフォンとベルトを取り出しコード315を入力する。

 

〈STAND BY〉

 

「変身!」

 

〈COMPLETE〉

 

次の瞬間にはヴェルデバスターが展開されていた、そして横では二人が黄色と青色のISに乗り込んでいた。

 

「さぁ行くわよ、ヴェルデバスター。スコール・ミューズ発進するわよ!」

「ヴァルヴレイヴ三号機『火神鳴』、オータム行くぜ!」

「織斑マドカ、ヴァルヴレイヴ五号機『火打羽』出る。」

 

第十七話完




ルルーシュの起点によりなんとか作戦は成功、果たしてどのように脱出するのか。

次回
インフィニットストラトス
〈THE GEMINI G MYSTER〉
第十八話
「地図なき基地からの脱出」

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