インフィニットストラトス 〈THE GEMINI G MYSTER〉 作:ジャッジ
貴音
「馬鹿ですか?馬鹿なんですか作者は?」
烈花
「ま、まぁまぁ誰だってタイトル詐欺ぐらいするからさ。許してあげてください…」
千冬side
私はAGE-2のダブルバレットウェアを用いクランシェと戦っていた、高機動火力型のこの機体は敵基地の破壊や大型ISの撃破には重宝するが、IS同士の戦いでは使いにくい。なぜなら…
「くっ、なぜ引かんのだ!部位破損の状態でマトモに戦えないだろう!」
「黙りなさい!委員会を裏切り、私たちに歯向かったあんたの言葉なんて聞く耳持たないわ!」
その中の右肩アーマーが破損している機体がサーベルを振りかぶりつつ迫ってくる、私もサーベルを抜き対応する。
この用に対人戦だと、誤って人を殺してしまうかもしれないからだ。
「私はあんたに憧れてた。
でも裏切られたのよ…あんたの今しているその行動で!なんでよ、なんでなのよ!どうして世界最強のあんたが道を外れたりするのよぉ!」
鍔迫り合いの状態で瞬時加速を使い吹き飛ばされるが、左のドッズキャノンを放ちバーニアの一部を破壊する。
「くぅぅ!なっ、第一エンジン破損⁉︎…戦闘続行は…」
「不可能だな。エンジンだけを狙った、後のバーニアは破損していない。さっさと戻って逃げろ。」
「な、んで…なんで殺さないのです!ブリュンヒルデ!」
私が踵を返して次なる場所に向かおうとした時、そう声をかけてくる。
本当ならその名で呼んで欲しくはないのだが…今は呼び名などどうでもいいな。
「私たちは仲間を取り返しに来たのだ、だから殺す必要性はないと言えるからな。」
「そ、そんな事あり得ない!誰も死なない戦いなんでない、あったとしてもそれは競技とかそんな程度でしか…」
「そこまでして戦争がしたいのか貴様はっ‼︎
それで死ぬ人の数は、第二次世界大戦の比ではないのは目に見えているだろう!」
ビクッと身を震わせ私の言葉を聞く。その後、残ったバーニアを使ってその場を離れるていく。
そうだ、これは戦争ではない。彼女らからしたらテロ行為なのだ。だから若い命を散らせる必要はない。
だが、その考えは突然遮られる。
「貰ったわよ!ガンダムゥゥゥゥ‼︎」
「っ!しまった⁉︎」
背後から迫ってきたジンクスIIIに気づかなかった、不覚としか言いようがない。
すぐにビームサーベルで反撃しようとするが、その手を振り返る途中止める。なぜなら…ジンクスIIIの胸からピンクの光剣が飛び出していたからだ。
「全く…何をしている織斑千冬、お前とあろう者が不覚を取られるとはな。」
という声が聞こえた後、ジンクスからの胸から飛び出ていた光剣が消えて機体が落下していく。
そこにいたのはΖガンダムを纏ったルーシィだった。そして、センサーからジンクスが消えた瞬間、私は…
「うお…おォォォォォォ‼︎」
Ζガンダムに向かってビームサーベルを振り下ろしていた、その理由はただ一つだ…!
「うぐっ⁉︎何をする織斑千冬!」
サーベルをシールドで受けられた瞬間、ダブルバレットからノーマルへと換装距離をとってハイパードッズライフルを放つが避けられ、逆に連続してビームライフルの光弾が私を襲うが、かわしつつライフルを放つ。
「殺す必要がどこにある…殺さずとも戦闘不能にする事ぐらい出来ただろう⁉︎
何故だ…なぜ殺したのだ!」
「ふんっ!何かと思えばそんな事か、お前ほどの人材なら人殺しなど容易に出来ると思ったのだが、過大評価していたようだな。」
「そんな事だと?…ふざけるな…ふざけるな!
人殺しが容易にできる奴など居るものか!どうしてそこまで命を軽く見ることが出来るのだ⁉︎」
今まで曲線的な動きをしていたが、すぐにL字にターンして両手にビームサーベルを持ち十字を切る形でライフルを破壊する。
「チッ!ならお前は誰一人殺さずこの戦争を終結させることが出来ると…そんな綺麗事を信じているのか!」
「そうだ!綺麗事だからこそ現実にしたいんだ!
それに…私は戦争をやっているつもりなど毛頭ないっ!」
そう叫び二本のビームサーベルを振るうがかわされ、逆に腕から放たれたグレネードが左肩の翼を砕く。
「いいだろう、そこまで言うなら…私を倒し証明してみせろ!
ならば私は貴様その甘い考え、修正してやる!」
「…ならば、来い!」
言った瞬間、交わった三本の光剣から紫電が迸る。その後も斬り合いを続けいつの間にか海面すれすれにまで高度を落とし戦っていた。
「うおぉぉぉぉぉ!」
「はあぁぁぁぁぁ!」
二人の咆哮が響き、二機のがぶつかり合おうとしたその瞬間、ΖもAGE-2もピタッと止まった。
「な、なんだこれは…!」
「AIC...ボーデヴィッヒか!」
「やめて下さい教官!それにルーシィさんも!」
「そうですわ!それにもう囲まれて…」
そう思い辺りをセンサーで探すと、ボーデヴィッヒのシュヴァルツェア・ヴァーチェとオルコットのブレイヴティアーズが頭上にいた。
それに…確かに囲まれてるな、円を描くように敵機が並んでいる。
「どうやら、完全にピンチのようだな、このままこんな事をしてたら…」
「全員死ぬな…このまま戦っても私は人を殺すかもしれん、それでもいいのか?」
「その事についてはこの戦場を収めてからだ。
ついでに、お前のライフルの代わりに私のを使え、それで今は解決だ。」
「そうだな、さぁ…白黒つけるぞ!」
AICが切れた途端、ルーシィにハイパードッズライフルを渡し、ウェアを近接戦闘用の『ザンテツ』に換装し、飛びかかる。
「(そうだ、今は生き延びる…こんな所でやられるわけにはっ!)」
そう思いつつ、サーベルを振るった。
信太郎side
「ったく、何してやがんだよルルの野郎はよぉ!」
「全くだ、本来なら作戦はもうとっくに終わってるはずなのにナ!」
俺たちは今、基地の真ん前にいる。俺たちってのはエイラやニール、鈴たちの事を指してる。正直こいつらがいなかったら…ゾッとするぜ。
「信太郎君、ルルーシュ君から連絡は⁉︎」
「何もねぇっすよ楯無さん!
おいニール!そっちに二機ほど行ったぞ!」
「くそったれ!キリがねぇぜ!」
そう愚痴りながらもライフルでクランシェの『スラスターと武装』だけを撃ち抜く、それを見た瞬間何か違和感を覚えた。
「(なんだ今の違和感は…ニールだけじゃねぇ、鈴と簪、それからシンにも…!そういう事か…)
おいエイラ!俺の言うことをよぉーく聞けよ。」
「はぁ?…ったく何なんダ?」
「いいか………………………って事でよぉ、頼むぜ?」
「なるほど…確かに吹っ切れてくれたら、こっちも戦力アップで大儲けだナ。」
「んじゃ、行くぜ!」
俺はヤークトアルケーストライカーの脚部ビームサーベルとアウトフレームのビームサインを起動させ四刀流で切り込んで行く、エイラもアイオスフェーズに移行しアリスファンネルを使って攻撃している、なら俺も!
「ふん…行きなファングゥ!」
十二の金属牙が勢いよく射出されジンクスやクランシェ共に襲いかかる、さっきまでの調子とは裏腹にどんどん悲鳴が上がっていく。
「い、いやぁ…いやぁぁぁ!」
「こ、来ないで!」
「こんなの、怖くなんか!」
「はん、ところがギッチョン!ギッチョンチョン!」
直様ファングを全て呼び戻し、突っ込んできたクランシェを小型ビームサーベルを発振させた状態で突き刺す。
「ぁ…ぁぁ…ぁ…」
「エヒャッ、逝っちまいなぁ!」
ファングを引っこ抜きGNランチャーを放ち機体は爆散する。
「大口叩いた割りにゃ対したことなかったなぁ…
まぁ、虚勢はって命落とすたぁバカの極みだな。」
横目で見るとそこには鈴と簪がいた、二人とも口をパクパクさせて信じられねぇもん見たかのように目を見開いている。
「死…んだ?殺した、の…?そんな…」
「へ、平気で…そんな事…」
「甘めぇなぁ、二人ともよぉ。」
この場で立ち尽くしてちゃあ狙い撃ちされるが…その間はエイラが頑張ってくれるから大丈夫だな。
ふん、本当はこんな事いうタイプじゃねぇのによぉ…
「いいかぁ、本来の戦争ってのはゲームやアニメ、ドラマみたいに綺麗なモンじゃあねぇ。
実際はこんな風に切った切られた、撃った撃たれたの繰り返しだ。それも生死に関わる。
だからお前らも殺す気で行け、だよなぁシン、ニール。」
「なっ⁉︎いきなりこっちに振られてもねぇ…どう思うシン?」
「確かに合ってる。綺麗事だけじゃ生き延びれないし。
でも、それを躊躇ってる俺は…そんな事言えないけどな、だから…
自分に甘えるのは…もう辞めるっ!」
そう言うとジャスティスの動きにキレが出てきた、躊躇いのない剣捌き…吹っ切れたみてぇだな。
「全くだ。やっぱ割り切るしかないねぇ、ならこっちも本腰入れますか…トランザムッ!」
サバーニャはライフルビットを全て展開し、右腕にスナイパーライフルを持って機体を赤色化させる。
こっちもさっきとは別人の動きだな…スゲェよお前ら、やっぱ百戦錬磨って所か。
「…そうだね…割り切らないと、殺される。」
「今を生き残るには、戦うしかないわね!」
そう言うと二人は一気に凛とした顔付きになった。
イイねイイね、なかなかの雰囲気になってきたじゃねぇか。
「さぁて、全滅タイムだ。」
「おう、これで決まりだ!」
〈F.A.B.S.-FORM〉
〈ECLIPSE-FORM〉
F.A.B.S.(フルアーマーバンシィストライカー)を、エイラはエクリプスフェーズへチェンジする。
けど、その隙を突いて一機のクランシェが肉薄する。
「その形態は接近戦には向かないはず!トドメだ!」
「どこがドドメなんだぁ?」
「そっちが、終わるんだヨ!」
ヴァリアブルサイコライフルとビームマグナムの同時攻撃が炸裂し爆散…ってか、何したかったんだ?
まぁいい、ちったぁ役に立ったか。
「オーバーキルだ、次は…お前たちの番だゾ?」
「あぁ、そんでもって演出ご苦労!綺麗に血しぶき吹かして死にやがれ!」
瞬間、アウトフレームとエクストリームのツインアイが光り武装が一斉に火を吹く。
マルチロックで味方に当たらねぇように留意したが…この破壊力…
「何はともかく…急いでくれよルル!」
今度はハイパービームジャベリンを構え近接戦闘に入る。頼むぜ…この連戦でエネルギーがヤバいんだからなぁ!
第十八話完
かつての戦友たちと出会うキラ、英雄を夢見た少年と戦う一夏と箒。
そして、自らの名を語る者たちと戦う如月姉妹、そしてあの二人の正体が明かされる。
次回
インフィニットストラトス
〈THE GEMINI G MYSTER〉
第十九話
「麗しき風と花の音」
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