インフィニットストラトス 〈THE GEMINI G MYSTER〉   作:ジャッジ

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さてさて久しぶりの投稿、またまた最後が急ぎ足に…(汗


第二十八話 「ジャスティスの意味」

シンside

 

「てりゃぁぁぁ!」

 

その咆哮と共に俺は両手のビームサーベルを振り下ろしドラゴンもどきの両腕を切り落とす。

すかさず反対側のをグリップスティンガーで頭を掴みその場で振り回して…

 

「これで、どうだ‼︎」

 

固まって砲撃してるリゼルに向けて放り投げる。

まるでボーリングのピンみたいに弾け飛ぶリゼル達が次々とビームに撃ち抜かれていく。

 

「へへへ、流石EXAフェースダナ。いけよ!アリスファンネル!」

 

その瞬間バックパックの翼が展開してファンネルが飛び出して次から次へと攻撃していく。

 

それより、なんてすげぇ火力なんだ…ニールのサバーニャ並だよなあれ。

そして、ファンネルが無人機を狙うと同時にエクストリームに迫る機体を捉える、赤いフリーダム…トゥルースフリーダムかっ!

 

「やらせるかっ!」

「ジャスティス⁉︎くそッ…!」

 

エクストリームに襲いかかろうとする赤い機体に向けて、俺はジャスティスを突進させる。

リフターのハイパーフォルテスを打って牽制、動きが止まった隙をついてビームブーメランを投げる。

 

けど、フリーダムのパイロットはそれを苦ともしないでよけて、ハルバートモードにしたビームサーベルを持ってその赤い翼を広げて向かってくる。俺も直ぐにサーベルを抜きそれを受け止めるけど、

 

「はぁぁぁぁぁ!」

「なんだよ…スペックなら俺のジャスティスの方が上のはずなのに!」

 

単純な技量の差、その言葉が頭に浮かんで歯痒く感じる。それなら、これはどうだ!

 

さっき投げたビームブーメランが弧を描きながら戻ってくる、けどそれはフリーダムの翼に当たるよう考えて投げていたからだ。その赤い翼、切り裂いてやる!

 

するとフリーダムは、翼の中にあるバラエーナを展開し特に狙う様子もなかったのに、寸分の狂いもなくブーメランを破壊した。

さらに、同時にチャージされていたんだろうクスフィアスレール砲が臨界を示すみたいに白く光り輝いていた。

 

よけられない…!と思った瞬間には音速の弾が発射されて後ろに吹き飛ばされた。

 

「くそッ!くそッ!なんで…どうして!」

「その声…お前、シン…シン・アスカか⁉︎」

「えっ…?」

 

なんで俺の名前を?いや、こんな声こっち(ISの世界)でも向こう(C.E.の世界)でも聞いたことの無い声…一体誰なんだ?

 

「忘れたのかシン!俺だ!アスランだ!」

「な……そ、そんな…」

 

まさか…あのアスラン・ザラなのか?

ジャスティスのパイロットで、ヤキンの英雄で、俺の憧れの…アスラン・ザラ?

 

俺は無意識のうちに反撃の為に掲げたビームライフルを下ろしてしまっていた。それほどの衝撃だった。

 

「なぜお前たちがそっちにいる!キラもお前も!」

「なんでって…ここが、俺の…」

「お前が守りたかったのは何か、思い出せシン!お前が見つけたのは、そんな正義なのか⁉︎」

「な、何を…」

「アスカ!一回私に変わるっす!」

 

愕然としてた俺にフォルテさんの声が届いて、その場から引き剥がすように後ろにぶん投げてバスターソードでフリーダムと切りあっている。

 

「いつものお前らしくないっすよ!冷静沈着に考えたらどうなんすか!あんたの戦いってのはそんなもんなんすか⁉︎」

「でもっ!」

「でももしかしも、無いっすよ!」

 

そう言いながらもフォルテさんはジンクスのスラスターを小刻みに動かしながらフリーダムの砲撃をよけて応戦している。

 

スペックでも、パイロットの腕も向こうが上なのにどうして…⁈

 

「いいっすかアスカ!あんたの乗ってるその機体の名前、それについてよく考えてみろっす!」

 

刃をビームでコーティングしたバスターソードでフリーダムのライフルを切り裂く。

それよりも俺の機体、ジャスティスの意味って…直訳じゃ正義…?

 

そうこう考えてる俺を見てフォルテさんはじれったいものを見るような目をしながら、また口を開いた。

 

「これはあくまでも私の持論っすけど…

正義ってのは自分が守りたい物や人を最後まで守り抜く事をいうと思うんすよ。今のあんたが守りたいもの…それはなんすか!」

「俺が…守りたいもの…?」

 

言われるまでもない。マユ、鈴、クラスメートや今まで一緒に過ごしてきた仲間だ。それを守り抜く…?

 

「そうっすよ!人は何かしら守りたいものを見つけた時、最高に強くなれるんす、だから…うぉ⁉︎」

「っ!フォルテさん!」

 

フリーダムのビームサーベルの一閃が振りかぶったバスターソードとフォルテさんを弾き飛ばす。

そしてその大剣は俺の方へ……

 

「守りたいものを守り抜く……それが本当の正義なら、俺は…俺は!」

 

ガンダムSEED Destiny

シン・アスカ キャラソン

「Primal lnnocemce」

 

体の中にある何かが弾ける感覚を感じたと同時に飛んできた大剣を片手で掴みフリーダムへと斬りかかる。

 

「はぁぁぁ!」

「ぐっ、やめろシン!どうして俺たちが戦わないといけないんだ!」

 

フリーダムが振るうビームサーベルを体を逸らしてよけ、バスターソードのグリップが、ギュッ!と音が出るまで握りしめる。

 

「それは、あんたが俺の守りたいものを傷つけるからだ!例えそれが平和から遠く離れるとしても、俺は仲間を守る為に戦う!それが…俺の正義だ!」

「シン…⁉︎」

「確かにアスラン。あんたの言うこともわかるし正しいと思う。

でもそれで、大切な人たちが涙を流すなら…俺は戦う!流させたくない涙があるから!」

 

バスターソードを横薙ぎに振って返す力でもう一撃!さらにその勢いのままグリフォンビームブレードを蹴り上げる。

 

「うおぉぉぉ!」

 

アスランからの反撃も受けてSE(シールドエネルギー)を削っていくが…構うもんか!

 

両足のブレード、ビームサーベルも展開して四つの剣を振るいつつフリーダムの方翼を切り落とす。

 

「アスカ、サファイア、離脱の準備が整った。二人とも私の方へ戻ってこい!」

「「了解!」」

 

その場で方翼を失ってその場に佇むトゥルースフリーダムを横目で見ながらその場を離脱する。

 

(すみませんアスランさん。でも俺は、仲間を守りたいから…許してください!)

 

No side

 

シンと貴音のおかげで厄介な三機を抑え込むことが出来てルーシィはほくそ笑んでいた。

データも取れたし、これでここに残る意味もなくなった。脱出するかと。

 

「総員に通達、これから脱出する。最後の仕上げだ!」

 

迫ってくるデルタプラスにビームライフルを打ちつつ全員に指示を出す。

逃げた先にはフォンのユニコーンが待ち構えてるとも知らずに。

 

「あぎゃぎゃ!逃がすわけねぇだろぉが!」

「ぐっ!」

 

彼のアームドDEからの放ったビームキャノンがデルタのシールドを吹き飛ばしガラ空きの背中にゼータのビームサーベルが翼を切り裂く。

 

「ヒビヤ、ラウラ、エイラ!早速で悪いが活路を開く、やれ!」

「わかりました!」

「おうよ!」

「わかったんダナ。」

 

ラウラは近づいてきたリゼルをAICで止めてビームサーベルを二閃、その後GNキャノンを放ち、無人機は溶解し爆散する。

 

「粒子貯蔵率120%…そっちはいけるかエイラ!」

「ああ、準備万端ナンダナ。」

「ではいきます、トランザム!」

 

その掛け声とともにヴァーチェがトランザムを発動させ赤色化、GNバズーカをバーストモードに。

その横にEXAフェースのエクストリームが並んで全てのファンネル展開し、砲門を開く。

 

「GNバズーカ、トランザムバースト!」

「EXAフルバースト!」

 

二つのビームの奔流が次々と無人機を飲み込んでいくと同時に爆散していく。

 

そして、二人の前には大きな穴がぽかんと空いていた。

 

「ここを突破して一気に行くぞ!」

「くっ!行かせるかぁ!」

 

ルーシィの目の前にデルタカイが躍り出てロングメガバスターを構える。しかしそれは貴音の投擲したビームサーベルで容易く切り裂かれた。

 

「そぉれ!」

 

貴音はそのビームサーベルをシザーアンカーでキャッチ、鎖を振り回してデルタカイを後退させる。

 

その貴音も簪、ヒビヤが乗るベースジャバーに拾われてその場を脱出した。

ラウラとエイラはフォンのベースジャバーに、シンとフォルテはルーシィのメガライダーに掴まってその場を離脱した。

 

「おいルーシィ、こっからどこいくんだよ!確かに市街地側に逃げたから、向こうも追いかけて来なくなったけど。」

「だろうな、奴らも市街地戦をする気は無いらしい。

さてと、私たちはこれから日本列島を縦断して中国へ入るぞ。」

「何か理由があるのですか?」

 

簪の質問に対してエイラはふふん、と得意げな声をあげてその手に一つのメモリースティックを出す。

 

「エイラが回収したデータだ、ここにはGPシリーズなどの開発データと今それを置いてある基地が記録されていた。」

「GPシリーズ⁉︎マジかよ…」

「なるほど…それが中国にあるわけですね。」

「ああ、中国の香港だ。実は別件でスコールとオータムが向かってたんだが、奴らもこれに参加してもらおう。」

 

するとルーシィはメガライダーのスピードを一気に上げる、すかさず他もベースジャバーの速度を上げる。

 

「けど、烈花や一夏君、他の人たちは?」

「エターナルの整備も他の奴らの回復も終わっていない、連絡を取ってそれから作戦を考えるのだが…

決行はおそらく三週間後ぐらいになるだろう。」

 

意気揚々と語るルーシィとは別にエイラには一つ不安材料が残っていた。

それは一つ、他のメンバーに渡してないデータがあった事だった。

 

実はその基地にはGPシリーズの他に別の機体が保管されていることをエイラはハッキングした時に見つけたのだ。

 

(まっ、後で見せればいいか。それにしても……にわかに信じにくいな、まさかエヴァンゲリオン初号機とはな…)

 

高度をあげてもうすぐ来る山越えの準備をし始める。

この山脈を越えたらユーラシア大陸、そして中国はすぐそこだ。

 

第二十八話完




いかがだったでしょうか?では次回予告。

エターナル出港五日前、整備と補給もようやく終わりが見えてきた。
時を同じくして実力不足の一年生組や一夏達の特訓も終わりが近づいてきた。そして、その中の余興で模擬戦が行われることに…

次回
インフィニットストラトス
〈THE GEMINI G MYSTER〉
第二十九話
「模擬戦、烈花&セシリアVS代表候補生!」

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