インフィニットストラトス 〈THE GEMINI G MYSTER〉   作:ジャッジ

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第二話 「革命機の起動」

金女side

 

どうしてこうなったの⁉

私達はアズラエルさんの後に続いてシェルターへ向かっていた。状況説明はまだだが何か大変な事になっているのは解る、さっきからアズラエルさんは何処かへと電話しているし、内容も所々聞こえてくる。

 

「という事はやはり亡国機業ですか、IS学園からの応援は⁉……わかりました、それとリゼルC型隊を敵機へ!私は彼らをシェルターへ!」

「くそったれ!どうなってんだよ!」

「私達、死んじゃうのかな…」

「二人とも落ち着いてよ!今は兎に角逃げないと‼」

 

ショーコら私達を鼓舞してくれる、彼女は何時もそうだ。皆を応援したり手伝ってくれたりしてる。

そんな事を考えていると再びアズラエルさんの携帯電話が鳴った。

 

「もしもし、どうしまし……何ですって‼トゥルースとガイアが奪ばわれたですって…こんなに早く⁉」

 

一体何があったんだろ?そういえばガイアってのは確かさっきみせて貰った黒い機体の事…じゃあトゥルースは?

 

「二人とも!そこで止まれ‼」

「えっ!でも…うわぁ⁉」

「きゃあ!」

 

その時、大量の瓦礫が上から落ちてきた。

 

ショーコside

 

大地が私達を呼び止め、止まる。すると走っていたアズラエルさんと私達の間に大量の瓦礫が落ちてきて道を完全に塞ぐ。このままじゃシェルターに行けない、どうしよう…と思ったその時、目の端に一人の人影が映った。

 

「あそこ…誰かいるよ?」

「マジか!助かった‼」

「こ、ここの社員かもしれないから…私聞いてみるよ。」

 

と言って金女はその人影に話しかける、数分してから金女が私達に向けて手招きをする。

 

「どうだった金女!」

「うん、やっぱりここの社員さんみたいだよ。」

 

そこには私達とあまり変わらない年恰好をした少女がいた。

 

「はじめまして、マユ・アスカと言います。もしかして今日の見学会に参加していた人ですか?」

「そうなんです…まさかこんな事になんて…」

 

私達はマユちゃんと共に走りながら話をする、どうやら彼女はここのテストパイロットで今はIS学園の生徒みたいだけど、この休日は本社に戻ってきてたらしい。

 

「でもマユちゃん、これからどこへ向かうの?」

「シェルターへの道は防がれたみたいだぜ?」

「シェルターの次に安全な所…格納庫に行くよ!」

「なんで格納庫に?」

「兎に角、そこが一番安全なの!」

 

途中、瓦礫で防がれた所もありかなり回り道をしたみたいだけど、何とかたどり着く事が出来た。私達は格納庫に入る、すると目の前には四機のISがあった。

 

「これは、ガンダム?それと…なんだろう?」

「凄い…こんなの見た事ないよ…」

「な、なぁこれって一体?」

 

するとマユちゃんは一番右端の機体に向かい、慣れた手付きでパネルを操作する。

 

「これはフリーダムMk-II、私の専用機でモルゲンレーテの最新鋭量産機になる予定の機体だよ。」

 

そこには双翼を持ち、まるで天使の様な印象のある機体が鎮座していた。でも、私が気になるのは…

 

「それで …こっちの機体は?」

「これは…ヴァルヴレイヴ、亡国機業に立ち向かう為の最後の切り札なんだけど…」

 

途端にマユちゃんの言葉が濁った、顔をみると悔しさと悲しさが混ざった様な顔をしていた。

 

「どうしたの?」

「ううん、何でもないよ!よし、準備完了…三人とも離れてて!」

 

そう言うと彼女は服を脱ぎ始める、もちろんここには男である大地もいるわけだから大慌てで後ろを向かせた。

 

「そんな事しなくていいよ、この下ISスーツだから。」

 

と言いつつ彼女はフリーダムに乗り込む、するとまるで磨かれた様に機体が色付き双方の翼は青く染まった。

 

「色が変わった?」

「その話は後で!私はこれから彼奴らと戦いにいく!」

「そんな!無茶だ、やめとけ!」

「何もしなかったらもっと後悔する!だから私は…戦う‼マユ・アスカ、フリーダム行きます‼」

 

そう言って彼女は飛び立った、残されたのは私達と三機のISだけ…彼女が出撃前に言った言葉が繰り返される。

 

(何もしなかったらもっと後悔する…そうだね、じゃあ…私のやる事は…一つだ!)

 

私はヴァルヴレイヴの一機に近づいて機体に触れる。すると金属音が頭に響きおびただしい情報が頭に入ってくる。やはりそうだ、この機体…ハルト達が乗ってたのにそっくりだ!

 

「ショーコ…何やってるの!」

「お、おい勝手に触っちゃダメだろ!ってかなんで起動してるんだ⁉」

 

大地と金女が叫ぶが、私は答えなかった。その時目の前のコンソールにこの様に表示されていたからだ。

 

ーPlease answer the following questions to start VVVー

ーIs it ニンゲンヤメマスカ?ー

ーYes or Noー

 

人間辞めますか…つまりそれ程の覚悟がないのに乗るなって事だろうか?…でも私は…

 

「大地…金女…ごめんね、でもマユちゃんが待ってる!」

「……なら止めねぇ、マユちゃんを必ず助けろよ。」

「それと、自分の事も気をつけてね!」

 

うん、と頷き返し私はYesのボタンを押す。すると更に多くの情報が流れてきた。

 

ーI accept a message and start VVV.I start F.C. lock cancellation, hard afterglow start, a format and a fitting.There are no all system oar green, armed abnormality and converts a language function into Japanese……変換完了。パイロット登録、登録者名を『指南ショーコ』として、形式番号VVVS-1,ヴァルヴレイヴセカンド一号機『迅雷』を起動しますー

 

迅雷と呼ばれた機体は白い所を黒く染めてオレンジと白のツートンカラーになり、起動する。

 

「待っててね、マユちゃん…指南ショーコ、ヴァルヴレイヴ迅雷。行きます!」

 

カタパルトから射出された迅雷は加速してアリーナに飛び出す、出るとモノアイで緑の機体に囲まれているフリーダム、マユちゃんを見つけた。

私は格納領域から出したバスタードソードを振るい背中にブースターを持つ緑の機体、ブレイズザクウォーリアを切り落とす。

 

「マユちゃん、大丈夫⁉」

「指南さん⁉それに…ヴァルヴレイヴが動いてる⁈」

「それは後!今はこいつらを蹴散らすよ‼」

「……うん!」

 

彼女は腰に付けられていた二振りの剣を握ると敵機に突っ込む、私も今度は右手にライフル、左手にトンファーブレイドを展開しフリーダムに続く。マユちゃんの操縦は凄まじいもので今もあの機体に搭載されている五門の砲を使って次々にザクを落としていく。

 

「凄い!あれがテストパイロットの力…私も負けてられない!」

 

今度はロングブレイドとショートブレイドを一刀ずつ取り出し、機体の力とスピード任せに切り裂いていく。これが…これがハルトが体験していた事なんだ!

アリーナに居たザクの半分を破壊したその時、上から四機のISが現れた。見慣れない機体だった、同じ形をした金色と赤色の機体とライフルとシールドを持った汎用性が高そうな機体。そして見慣れた赤い機体もあった…まさか…まさか⁉

砲撃してくる三機をかわし赤い機体に近づく、私のバスタードソードと敵の日本刀が交わり火花を散らす。

 

「もしかして…ハルト?その機体に乗ってるのは、ハルトなの⁉」

「その声は…ショーコ…どこに……⁉」

 

彼のハッと息を呑む音が聞こえた。やっぱり…やっと会えた…でも、どうして?

 

「ショーコ…まさかその機体に…」

 

嘘だ…嘘だ嘘だ…!ハルトが目の前にいる、しかも刀を持って私と斬り合っている…どうして…

 

「どうして、ハルトが…」

「どうして、ショーコが…」

 

混乱して居た、嘘であって欲しいと願った、夢であって欲しいと何度も思った、でも…違う。目の前に敵として…

 

「どうしてここにいるの!」

「どうしてここにいるんだぁ!」

 

第三話完




起動したヴァルヴレイヴ、そして最悪の結果での再開。少女達の運命は加速していく…
次回
インフィニットストラトス
〈THE GEMINI G MYSTER〉
第三話
「ヴァルヴレイヴ四機確認」

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