インフィニットストラトス 〈THE GEMINI G MYSTER〉   作:ジャッジ

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第三話 「ヴァルヴレイヴ四機確認」

ハルトside

 

そんな…どうしてショーコがここに、僕たちがこの世界に来た時彼女はいなかった…それなのにどうしてここに居て、しかも…ヴァルヴレイヴに乗っているんだ⁉

 

「何で……何でなのハルト!」

 

彼女が乗ってると思われる、オレンジ色の機体から。ショーコの泣きそうな声が聞こえてきた。

 

「どうして.どうしてこんなひどい事を⁉」

「ショーコだって!どうしてそれに…ヴァルヴレイヴに乗っているんだ!それは呪われている、呪われた機体なんだ!」

 

その時、僕とショーコの間を数条のビームが奔る、上を見上げ確認するとそこに居たのは。

 

「フリーダムッ!」

 

ショーコside

 

ハルトと話をしている時、ビームを撃って来たのはマユちゃんだった。

 

「大丈夫、ショーコちゃん!」

「マユちゃん、ありがとう。」

 

それよりも、私の心に引っかかる物があった。そう、呪い…ハルトはこの機体の事を呪われた機体って言ってた。どういう…事?

 

「ねぇマユちゃん、ちょっと…」

「ごめん、話は後…とにかく今はあいつらを!火人よりもデスティニーやAGE-1の方が厄介だから!」

「火人?デスティニー?AGE-1?」

 

私はハイパーセンサーを確認する、そこには確かにヴァルヴレイヴ一号機《火人》デスティニーガンダム、ガンダムAGE-1と表示されていた。私はバスタードソードを強く握り直し二機のデスティニーに向かう。すると右にいた赤いデスティニーは背中の砲を、左にいた黄金のデスティニーは背中からロングソードを取り出し斬りかかってくる。

 

「ぐぅ⁉」

「はぁぁ‼」

 

ロングソードとバスタードソードが切り結び凄まじい衝撃波を生み出しその勢いに思わず声をあげてしまう。その時、赤色のデスティニーが腰の砲を使って私を狙撃してくる。

私は腕に仕込まれていたトンファーソードを展開し、黄金のデスティニーに斬りつけ、怯んだ隙に離脱して赤色を翻弄する。

 

「ちょこまかと!これ、なかなか当たらないんだから止まりなさいよ!」

「そんな事言って止まる敵なんていませんよ‼」

 

私はそう答え、バスタードソードを両手に握り締め突撃する。すると赤色もロングソードを展開し両手に握り打ち返してくる。しかもさっきの砲撃とは違い的確に剣を振るってくる。

 

「こいつ、格闘戦の方が上手い⁉」

「残念だけど私の特技は格闘戦なのよね!」

 

赤色はロングソードを振り切り私を吹き飛ばし、背中の砲を展開し今度は当ててくる。私は咄嗟に硬質残光を使って防御する。

 

「くうぅ!」

「今です、カガリさん!」

「すまないルナマリア!」

 

態勢を崩された私に黄金は肩のパーツを投擲し、ビーム砲を構えこちらを狙ってくる。直ぐに対応しようとしたが間に合わない、直撃すると思われたその時。

下方から極太のビームがブーメランを貫き爆散させる。それと同時に赤と黄金に向けてあらゆる方向からビームが放たれ二人を翻弄する。でも一体誰が?

 

「大丈夫?ショーコ、マユちゃん!」

「テメェら…よくも俺の友達を傷付けたなぁ‼」

「金女!…それに大地⁉」

 

格納庫の方から現れたのは白と黒にカラーリングされ、肩と右手に巨大な砲を持った機体と、金と黒にカラーリングされ、両肩に大型のパーツ、両膝と手に銃を持った機体に乗った金女と大地が現れた。

 

「二人ともどうして…ってか大地、あんた何でISに⁉」

「さぁ?ヤケになって触ってみたら起動したって感じだな。」

 

と、彼は苦笑いをする…それってもしかして…大地は六人目の適性者だったって事⁈それって凄いことだよね!そう思っていると金女が話しかけて来た。

 

「それに、私達がここに来る勇気をくれたのはあの人がいたからだよ。」

「あの人?」

 

すると今度はピットの方から一機のISが現れる、黒を基調として槍とライフルを持ちマントを羽織ったその機体は、どこか海賊めいた雰囲気を醸し出していた。

 

「えっと…大丈夫、ですか?」

「あ…はい、大丈夫です。」

「簪先輩!どうしてここに?」

「X2の調子を見てもらおうと来たらこんな事に…でも大丈夫、私も戦うから。」

 

再び集まった私達はそれぞれ敵機を見据える。その中に一機、私のよく知る赤い機体がある…私はやっぱり、彼と戦わなきゃいけないんだよね…でも、戦いたくない…

 

「…大丈夫、怖いと思ったら逃げていいですからこれは…守る為の戦いだから、勝つのは二の次。」

「わかっています。」

「よぉ〜し、行くぞマユ、ショーコ‼」

「さぁ、行くよショーコちゃん!」

「守る為の戦い…そう、そうだね!」

 

ハルトと戦うのは辛い…でも、ここにいる皆を守りたい!何もしないで見ている方がもっと辛い!だから…

 

「お願い…私に力を貸して、迅雷!」

 

そう叫ぶと手に持っていたバスタードソードに五本の剣が合体し、一本の巨大なバスターソードになる。

 

「す、凄い…これが迅雷の力…」

「よし、ショーコはそれで突っ込め‼」

「私が…援護するよ。」

「私も行くよ指南さん。」

「じゃあ………皆行くよ!」

 

私はそう宣言して迅雷を加速させる、途中ザクが立ち塞がるが金女の両肩の砲から放たれた巨大な光がザクを包み込み、溶解してさせていく。

 

「行こう…いや、行くぜ炎雷!」

「えっ⁉か、金女ちゃんキャラが…」

「そんな事どうでもいい!喰らいな、ジェノサイドランチャーァァ‼」

 

両肩の砲と手に持っていたバズーカ砲を連結させ、一つとなった砲構え放つと今まで以上の大きなビームが次々と敵を包み込み爆煙に変える。

 

「凄ぇぞ金女!俺も負けていられねぇ、行けよフィンファンネル‼」

「ショーコさんはそのまま直進して下さい。」

「はい!」

 

私はバスターソードを構え直し、ビーム刃を展開してAGE-1に迫る。先程まで白色の手足でライフルとシールドを持っていたが、今は赤色の手足に変わっている。

 

「喰らえ、ビームラリアット‼」

「うわぁぁぁぁ⁉」

 

私は無我夢中でバスターソードを振る、すると膨れ上がったビーム刃がラリアットを打とうとした敵の腕を捉え切り裂く。

 

「パワーは向こうが上⁉ならば、スパロー!」

 

今度は四肢が青色に変わり一刀の刀を持った形になった。しかも途轍もない早さで移動して剣を降るのが追いつかない。

私はバーニアを全開にして敵を猛追するすると、いつの間にか追い越ていた。

 

「ぐっ!行っけぇぇぇぇ‼」

「何⁉」

 

私は反転し全開でバスターソードを振るう、その斬撃は敵の刀諸共アーマーの一部を破壊する。もう一撃!と思ったその時、私とAGE-1の間に数条の光条が走った。私は上を見上げると…そこには。

 

「あれはガイアと、フリーダム⁉」

 

ハルトside

 

「エリスさん、アスラン隊長!」

「大丈夫か、ハルト!」

「はい、でもフリットさんが…」

「心配ない、擦り傷程度だ。」

 

よかった、皆無事とは言えないけど作戦はなんとか成功だ、でも…

 

「よし、引き上げるぞ!」

「でもアスランさん!まだ後三機!」

「ダメだ、皆消耗している。このまま戦っても勝算はない。」

「そうだな、ここは引き上げよう。」

 

そういって僕達はここを離脱した。

 

(ショーコ…どうして)

 

そう後ろ髪を引かれながら僕は離脱していった。

 

第三話完




一先ずの決着はついた、日常は終わりを告げ新たなる日常が始まる。

インフィニットストラトス
〈THE GEMINI G MYSTER〉
第四話
「終わりを告げ、始まる日常」

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