インフィニットストラトス 〈THE GEMINI G MYSTER〉 作:ジャッジ
金女side
私達はニールさんに連れられて生徒会室に向かって歩いていた、思った以上に道が入り組んでいて、ちょっと疲れたかも…
「金女、大丈夫か?」
「う、うん…平気だよ。」
でも結構疲れたな…これからは少しずつ運動して体力もつけなきゃいけなきゃね。にしても広いなぁ、一人でいたら迷っちゃいそうだよ。するとニールさんが一つの部屋の前で止まった。
「さて、着いたぞ。悪いなちょっと遠回りしちまって。」
「え…どうして遠回りしたんですか?」
とショーコが聞く、確かに遠回りする理由がわからない…なんでだろ?
「ああ、それはな…だいたいこの時間に皆寮から教室に向かうからそれに出くわさないようにしたからだよ。」
「どうしてそんな事を?」
「ほら、転入生によくある質問攻めとか…」
「「「ああ…なるほど…」」」
と思わず納得しちゃった、確かにアニメで転入生が来たらかなり質問されてたなぁ…ってか私の情報は殆どアニメ基準だなぁ…そうおもっているとニールさんはごく普通にドアを開けて中に入っていく。
「今戻ったぞ、一夏。」
「おう、後ろの子達が例の転入生か?」
「ああ、指南ショーコさんと、神岡大地君、それと坂本金女さんだ。」
「「「始めまして。」」」
「おう、俺は織斑一夏。よろしくな。」
この人が織斑一夏さん…かっこいいなぁ…
ショーコside
それぞれの自己紹介を済ませて私達は書類を書き始める、そんなに多くはないから直ぐに書き終わった。
「よしっ、これで君達はIS学園の生徒だ。これからもよろしく!」
「「はい!よろしくお願いします!」」
「は、はい!よろしくお願いします…」
大地と私は元気よく返事したけど金女はどこか歯切れ悪そうに返事した。どうしたんだろう?
「さてと、これで全部だな。後は先生が迎えに来てもらうと思うんだが…」
「お、遅れてごめんなさい!うわぁ!」
「大丈夫ですか、山田先生。」
「すみません、キラ先生…」
と言って二人の先生が入ってくる、緑色の髪をして背は私達と殆ど同じぐらいの女性と茶髪で紫色の目をした男性が部屋に入ってきた。
「相変わらずですね…紹介するよ、君達の担任のキラ・ヤマト先生と副担任の山田真耶先生だ。」
「一年三組の担当のキラ・ヤマトです、よろしく。」
「同じく副担任の山田真耶です、よろしくお願いしますね。」
「よ、よろしくお願いします!」
私は慌てて挨拶をする。よくよく考えてみると、この部屋にいる人って凄い有名人ばかりだ。
織斑先輩は男で始めてISを動かした一人目の適性者。
ニール先輩は二人目の適性者でなおかつアイルランドの代表候補生。
山田先生は確か昔は日本の代表候補生。
そしてキラ先生は現最有力候補の日本代表候補だし…
「あ、そういやキラ先生。クラス代表…結局どうなったんですか?」
「クラス代表?」
聞きなれない言葉が出て来たので思わず聞き返してしまった。
織斑先輩が言うには、クラス代表とはその名の通りクラスを代表して会議に出たりクラス代表トーナメントに出場したりと、要するに雑用だそうだ。
「まぁ、俺も一年の時はクラス代表だったんだけどな。」
「そうだったんですか?」
「そうそう、俺の他にもニールを含めて何人かいたんだけど…あいつ面倒だからって言って辞退しやがったから、その成り行きって感じかな?」
あれ…以外にニール先輩って面倒くさがり屋なのかな?
それにしても、そのクラス代表がどうしたんだろ?
「結局、あの二人の代表争奪戦の結果はどうなってんですか?」
「それが二人とも引かなくてね…こっちも困っているだよ。」
「蘭さんもアリアさんもなかなか強情でどちらも譲らないんですよ。」
「はぁ…蘭の奴、なんでそこまでムキになるんだか…」
なるほど…その蘭とアリアって人がクラス代表の奪い合いをしているから、二人とも困っているんだ…その事で三人が頭を悩ませている時、金女が静かに手をあげた。
「あの…私もその代表に成りたいんですけど…」
「ええっ⁉」
「これはまた…真打登場って奴ですかねぇ…でも金女さん、なんで急に?」
山田先生が驚き、ニールさんが金女に問いかける。しばらく俯いていたが何かを心に決めたかの様に顔をあげて言った。
「私…IS学園に入るのが夢だったんです。でも、それは叶わなくってちょっと落ち込みました…そんな時、転入させてあげると言われたその時から決めてました。何らかの形でこれから友達になるクラスメートの為に役立ちたいと、そう思ったからです。」
ここまで自分の意見を出す金女は久しぶりだなぁ…いつもは私達が促さないと滅多に自分の意見を言わないから。
でもちょっと安心したかも、こうして自分の意思を着き通せるまでに成長したから。
「なるほどねぇ、確かにその心がけはいい事だ。あの二人よりも明確でわかりやすいしな。」
「それで、どうしますキラ先生?やっぱりあれをした方が。」
「う〜〜ん。仕方ない、か……わかりました、その方向でいきましょう。」
さっきから言ってるあれってなんだろう?一体何をするのだろ?
「他の人には後で言うけど、クラス代表候補戦を行う事にしました。」
「「「クラス代表候補戦?」」」
「うん、それは……」
「き、キラ先生!早くしないとHRの時間です!」
「「「「「「ええっ⁉」」」」」」
私達だけじゃなくキラ先生や、織斑先輩とニール先輩も素っ頓狂な声をあげる、確かにもうすぐ八時半。そろそろ教室へ向かわないとマズイかもしれない。
「んじゃ俺たちはこの辺で、今日のHRは織斑先生なんで!」
「ちょっと待てって!置いていくな!」
そう言って二人出ていく、私達も早くしないと!
「ちょっと忙しないけど僕たちも急ごう、代表候補戦についてはそこで説明するよ。」
「わかりました。行くぞ金女、ショーコ!」
「あ、待ってよ大地!」
「ま、また…走るの?」
第五話完
転校の準備が終わりクラス代表に立候補した金女、そこで彼女はある人と特訓する事となる。
次回
インフィニットストラトス
〈THE GEMINI G MYSTER〉
第六話
「強くなる為に必要な事」
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