460文字辺りで5日ほど詰んでました…。
そしてまさかの今回は2話分の長さ!!
(それでも2500文字程度)
頑張って書き上げました!
では、どうぞ!!
ちなみに、体育祭、文化祭が二週連続であったため、肉体的にも精神的にも削られております…\(^0^)/
今日は高海達の、スクールアイドル『Aqours』としてのファーストライブ。
輝きたいと言った彼女らの意志を否定するかのように不安を誘うかのように降りそそぐ大雨。
今日この日からスタートダッシュをしたAqoursに待っているのはなんなのだろうか。
諦めなければ、いつか羽ばたくときが絶対に来る。そして胸のうちにある熱い想いはきっと未来を切り開くはずだとアイツらμ'sは歌った。
ライブを終えた直後に、そして未来に待っているもの、それがたとえどれだけ寄り道をして、道に迷っても、行き着いた先に高海達の望んだゴールがあるならいいと俺は思う。
土台はうちのヤツらが作った。後はこっちのやつらに俺がアドバイスしてやるだけだ。まぁ、穂乃果的に言えば、ファイトだよって、なんつってな。
*****
高海達のファーストライブは、14時スタート。しかし、念のため30分前には着いておこうと13時に外に出た律儀な一護。傘をさしながらのんびりと前回通った道を歩いていく。
雨が学校が近くなるにつれてどんどんと酷く、荒く降ってくるように感じる。降りそそぐ雨は地に跳ね、裾を濡らし、さらには靴の中に染みていき、少しだけ重くなる。
……雨か…。あんまし、いい思い出はねぇんだけどな…。……あぁ、ダメだダメだ。高海達と俺を重ねちゃいけねぇ。あいつらはあいつらで、俺は俺だ。
色んなことを考えながら残りの急な上り坂を1歩1歩ゆっくりと歩いていった。
*****
浦の星女学院に着いた一護は、ライブ会場である体育館を探していると何かいそいそと動いている黒澤を見つけた。
「おい、黒澤何してんだ?」
「…っ!?なんだ…黒崎先生でしたか…ビックリさせないでくださいよ」
「俺が悪いみてぇに言うんじゃねぇよ。ただ高海達のライブ見ようと思って来たらおめェがなんかやってっからよ。んで、何やってんだ?」
「そ、それは…」
黒澤が言い淀んでいると、近くから元気の溢れるような音楽と歌声が聞こえてきた。どうやらライブが始まったようだ。
「ん?まだ、開演まで30分近くあんだけど…」
「まさかとは思いますが、あの子達、開演と開場の時間を間違えてるのでは…」
うっわ…やらかしてくれたなあいつら。あの穂乃果ですらやらかさなかったのによ。
「だったら早く体育館行くぞ。連れてってくれ」
「わかりました。ちゃんとついてきてくださいね」
ったりめーだろんなこといわれなくても勝手についてくるに決まってんだろ。それにしても…雨がもっと酷くなってきたな…。この調子じゃ雷落ちるかもな。
黒澤についていき着いた体育館では、鞠莉、国木田、善子の他に数十人、浦の星の生徒がいた。そんな空間の中、ステージの上で踊る3人。何だか、悲しみを払拭するかのように見えてしまう。
そして、サビが近づいてきた瞬間、照明が全部落ちてしまった。やはり、雷が落ちたようだ。それに、近くにいたはずの黒澤はいつの間にかいなくなっていた。電気を復旧するんだろうと思ったため、あとを追いかけようとしたとき────
─────高海が声を震わせながら続きを歌い始めた。
それに続き、渡辺も桜内も声を震わせながら歌う。その声を聞いてしまった一護はその場から動くことを躊躇ってしまった。今、ここから出るのは間違いだと。彼女たちを見届けることが大切だと、そう思った。
その後、だんだんと歌声が消えていくのと同時に、3人の気持ちまでもが消えていくように見えた。気持ちが消えてしまえばそこには悔しさと憧れだけが残る。スクールアイドルを辞めるには十分な理由になり得る。
しかし、運命はそれを良しとはしない。誰がどんなことを思っていたとしても運命は人間の意志に思いに関わりなく巡ってくる。
照明は消え、気持ちも消えかかったそこには人という光が降りそそぐ。続いて照明も戻り、開場の準備が本当の意味でやっと整った。それは、ステージ上の3人も感じ取ることが出来たようだ。ついに行われたライブらしいライブ。彼女たち『Aqours』は、やっと伝説へのスタートを切ったのだ。
*****
「すみません、ライブの片付けを手伝っていただき、さらに送っていただいて…」
「気にすんな。ただの気まぐれだ」
『Aqours』のファーストライブが終わり、高海、桜内、渡辺、それぞれ3人に良かったと声をかけた後、照明や飾りなどの片付けを手伝った。片付けが終われば3人は帰っていったが、一護は黒澤が帰るのを正門で待っていた。
「それに、なんか聞きてぇことがあるんだろ?」
「…っ!…さすがμ'sのマネージャーだっただけそういう事はお見通しなのですね…」
「まぁな」
一護の肯定の言葉から少し間があったが、聞く決心がついたのかゆっくりと言葉を紡いでいく。
「…あの子達は、μ'sを目標にし、今この瞬間を輝きたいと、そう言いましたわ」
「あぁ」
「でも、現実は想像以上に厳しく、恐ろしいですわ。それをまだ知らない彼女たちはこれから大丈夫なのでしょうか…」
黒澤は、一護なら自分を安心させてくれる言葉をかけてくれると少なからず思っていた。しかし、
「…んなもん俺が知るかよ」
その言葉は、今までと違い少し冷たさを帯びていた。
「…っ!?」
「ったりめーだろ。別に俺は全知全能で未来が見えるわけでもねぇんだ」
「そ、それは…そうですけど…」
「まぁ、少なくとも今のままじゃダメだとは思うけどな」
「そ、そうですよね…」
「μ'sをきっかけにスクールアイドルを始めたのは別にいい。むしろ俺としては嬉しいことだ。でも、μ'sを目標にするのはどうかと思うぜ」
どうしてですの?という表情で見られた一護はさらに続ける。
「…μ'sが走ってきた道は通っちゃいけねぇんだ」
何を言っているのか黒澤には分からなかった。今のスクールアイドルがあるのはμ'sが道を作ったからだ。ならば、誰しもがそのμ'sの通った道を通りたい思うはず。何故、その道を通ってはいけないのか聞こうと口を開こうとすると、家に着いてしまった。
「あ…」
「ん?着いたか。んじゃ俺も帰るわ」
「あ…はい。…ありがとうございました」
黒澤は唯一の相談者である一護から心に何かモヤモヤとしたものをつけられてしまった。どうしてもそのモヤをはらいたくて呼び止めようと顔を上げると、もう視界に一護はいなかった。
〜オマケ〜
千歌「Y(><。)Yイエーイ!!ライブなんとか成功したよ!!」
曜「やったね千歌ちゃん!これでスクールアイドル部が許可されるんだよ!!」
梨子「おめでとう千歌ちゃん!」
千歌「ありがと!みんなのおかげだよ!」
曜「よーし!取り敢えずみんなライブおつかれー!!」
千歌・梨子「「おつかれー!!」」
一護「おめェらうっせーぞ!!打ち上げやんなら家じゃなくで別でやれ!!」