私は堕天使ヨハネ。あまりにも美しすぎて、神によって堕とされた天使。とかなんとか自分でも結構無意識にでる中二病がかなりやばい気がするわ。
そのせいで今まで私はいろんな人から初対面で引かれたり、冷たい目を向けられたりしてきた。高校デビューも初っ端からやらかしたし、動画とか今でも出してるし…。
だから私は普通の、ただの善子に戻ろうとした。普通の女子高生に、リア充になろうとした。
そう決意してから割とすぐにずら丸が入っているスクールアイドルに勧誘された。私の堕天使キャラが必要だと。
治したいと思っている堕天使キャラを必要だと言われた。さらには、最近入り浸っている病院の先生にも無理して治さなくていいんじゃねぇの?と言われた。
とても嬉しかった。私を受け入れてくれる人がいることに。だから今の私があるんだ。
Aqoursのみんなとはこれから一緒に頑張っていくつもり。
一護先生は…私の満ち溢れる魅力で惚れs…間違えた!
堕天させてみせるわ!ふっふっふっ…
*****
〜とある朝のクロサキ医院〜
「あら、一護先生おはようございます」
………。
「誰だよ…」
「ひどいっ!!」
〜○●○●○●〜
「んで?なんだよその気持ちわりぃお嬢様ぶった口調は」
「気持ちわるいとか言わないでっ!一生懸命普通になろうとしてるんだから!」
むすっと頬を膨らませ、怒ってますよアピールをする善子。それだけ悩んでいることはリアクションからもなんとなく分かった一護は、大人としてなにかアドバイスしてやろうと考えはじめた。
「ねぇ、急に黙ってどーしたの?具合悪いの?」
急に静かになったのが少し不安になったのか病院の先生に向かって具合はどうなのかと聞くというなんともまぁ可愛らしく、優しい善子。そんな姿を見てふとある考えが頭をよぎった。
「いや、具合は別に大丈夫だ。ただおめェの悩みについて考えてたんだよ」
「え?!そうなの?!」
「あぁ。んで、考えたんだけどよ…。別に無理して変わろうとしなくてもいいんじゃねぇの?」
「へ?」
あっけらかんとした顔で素っ気なく言ったその言葉は、善子の心にチクリと刺さった。
「自分の好きなこと、やりてぇことを自分で塞いじまうなんてバカみてぇじゃねぇか」
心に刺さった言葉の針はさらに深く抉っていく。
「他人からどう思われようと自分の好きなこと、やりてぇことにはちゃんと芯通してやっていけばいいだろ」
「少なくとも俺は自分の心に正直なやつは好きだぜ」
軽く微笑みながら善子の頭をポンポンする一護。この瞬間、その真っ直ぐな瞳と言葉は、善子の心を簡単に包んだ。そして、善子は落とされてしまった。
「ん?てかよ学校は大丈夫なのか?」
「え?」
時間を見てみるとすでに朝のSHRは終わっている時間帯だった。
「「あ…」」
「もう…じゃあ今日まで休もうかな」
「あー…わりぃな」
珍しく申し訳なさそうに謝る一護。
「ふふっ…いいのよもう、色々吹っ切れたし!あ、今日もお手伝いしてもいい?」
「あ、あぁ…んじゃよろしくな」
「うん!」
その返事は、今まで見たどんな笑顔よりも眩しかった。
〜オマケ〜
一護「ところでよ、おめェの親って何してんだ?」
善子「え?学校の先生だけど?」
一護「は?」
善子「学校の先生」
一護「マジかよ…」