水の女神達と死神の医者   作:鵺鵠とも

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1ヶ月…。難産でした…。
この小説書き始めた時から言ってますが、このクロスオーバー難しいです…!

なんとか仕上げてみましたが、どうでしょうか…。
不安でいっぱいですが少し長めの今回、どうぞ!


第12話

 

 

自称堕天使ヨハネこと津島善子が新たに加入を果たし、Aqoursは6人になった。練習の時も賑やかになり、より一層やる気が漲っているらしい。

 

そんな中、残酷にも着実に浦の星の廃校が近づいている。ポンコツ生徒会長(仮)こと、黒澤ダイヤにそう聞いた。今はまだ自分の力でどうにかする、とそうも言っていた。すぐ近くに希望があるっていうにそれを掴むことを躊躇っているところは絵里にそっくりだ。んな所、別に似なくていいんだけどな。

 

だから、AqoursはPVを見て少しでも興味を持ってほしいと撮って理事長に見せたらしいが酷評を受けたみてぇだ。

 

「んで、ヒントもいらねぇって言ってこれかよ」

 

「だってあの時はそう思ったんだもん!」

 

「なんて言ったんだっけか?自分で気付けなきゃPV作る資格ないだったか?」

 

「うぬぬ…」

 

いじればいじる程、面白い反応を示す千歌で遊ぶ一護。流石にこれ以上は話が進まないと思った梨子が一護を止めた。

 

「一護先生」

 

「ん?あぁ、わりぃわりぃ。つい面白くってな」

 

「もう…子供じゃないんですから…」

 

「そうだぞー、一護せんせー!」

 

「うっせーよ」

 

自分よりも年下、挙げ句の果て女子高生に子供のように注意されて少しはぶてる一護。それを少し遠目で見ている1年生組は……

 

「うゅ…何だか一護先生、子供っぽい?」

 

「そうずらね〜普段はちょっと怖いけど、今は子供っぽくて少しかわいいずら」

 

「まぁ、なんてったってこのヨハネ様のリトルデーモンですから!リトルなデーm……ヨハッ!!

 

「うるせーぞ。いつ誰がてめぇのリトルデーモンとやらになったんだ?あ?叩くぞ?」

 

「もう叩いたじゃないっ!!」

 

頭の叩かれた部分をさすりながら的確なツッコミをいれる善子を見て一護を含め全員が思わず笑ってしまった。

 

「何笑ってんのよ!」

 

「わりーわりー、まぁさっさと会議して日が暮れる前に帰れよな」

 

はーい!と元気よく返事をした6人を尻目に終診時間まで仕事をしに戻っていった。

 

*****

 

「おいおい…」

 

終診時間の6時になり、2階の客室に戻るとそこには机に突っ伏した屍が6つあった。

 

「おら、てめぇら起きろ!」

 

「「「「「「……………」」」」」」

 

反応がない。

 

「ったく…おめーら明日、朝早くからなんかあるんだろ?」

 

「…?明日なにかあるんですか?」

 

「いや、俺もわかんねぇ。じいさんばあさんが朝1になんかあるっては言ってたけどよ」

 

都会組の頭がハテナで埋め尽くされていると、

 

「あ!明日海開きじゃん!」

 

「「海開き?」」

 

美渡ねぇが言ってた!と千歌が言い出すと、

 

「あ〜そういえばそうだったかも」

 

「そういえばそうずらね〜」

 

「忘れてました…」

 

「そうだったわね…」

 

地元組も思い出したようだ。

 

「じゃあとっとと帰りやがれ」

 

再び元気よく返事をした6人は、また明日!といいながら帰っていった。

 

*****

 

「一護せんせ!!早く起きて!」

 

ドンドンと家用の扉を叩く青髪ポニーテール。

何度叩いても反応はなくインターホンを何度鳴らしてもやはり反応はない。仕方なく全力で大声を出そうと構えると2階の窓がガラガラッと開いた。そこから物凄く不機嫌な一護の顔が出てきた。

 

「…誰だ!!こんな朝早くからドンドンピンポンピンポン叩いたり鳴らしたりするやつは!!」

 

物凄く怖い。主に顔が。

しかし、果南にはどうとでもなかったようで、えへへっとイタズラに成功した子供のような笑顔を浮かべている。

 

「海開きだよ!早く行こっ♪」

 

はぁ…まだ3時ちょっとなんだけどなぁ…。ま、しゃーねぇか。

 

「わーた、すぐ準備すっからそこで待ってろ!」

 

「うん!」

 

*****

 

ゆっくりと目的の場所へ足を進める2人。空はもう、うっすらと明るい。そして寒い。

 

「うっわ…さみー…」

 

「その長袖の服、生地薄そーだもんね。私のジャージ貸してあげよっか?」

 

自分の来ているジャージを少しつまみながらイタズラな笑みを浮かべ、一護を見つめる果南。

 

「着ねーし、いらねぇよ。もし着たとしたらてめーが困るだろうが」

 

アホか、とその顔は示していた。口は悪いのに相手のことをちゃんと考えてる。なんだか勿体ないな〜と少しばかり思ってしまった果南だった。

 

「あっ!着いたよ!」

 

そう言われて寒くて縮こまらせていた首を伸ばし、ふと見つめるとたくさんの人と淡い光を放つ提灯があった。背景の薄暗さと少し煌めく海。そこには何か、都会にはないここだけのものがあった。

 

 

 

*****

 

海開きの日から2日後。スカイランタンを使った幻想的なPVが完成した。歌の題名は────

 

 

『夢で夜空を照らしたい』

 

 

Aqoursという名の夢は、何にもないと思っていた場所を照らした。照らした先には人の温かさ、繋がりがあった。

 

Aqoursが次に登る階段は、次に開く扉はどこに繋がっているのか。これからどうなっていくのか少しずつ楽しみになってきた。

 

 




〜オマケ〜

一護「あぁ…寒かった…」

果南「せんせ!何か温かい飲み物ちょーだい♪」

一護「何がいい」

果南「う~ん…コンポタかな」

一護「ちょっと待ってろ」

果南「うん♪」



千歌「何だか彼氏彼女みたいだね〜」

ルビィ「見てるこっちが恥ずかしいです…///」

花丸「いいな〜まるも温かい飲み物欲しいずら」

善子「ちょっと、ずら丸空気読みなさいよ!」

ダイヤ「あの果南さんが彼氏…!なんて破廉恥な!」

鞠莉「oh…ダイヤ、黒崎Dr.は、ボーイフレンドじゃないわよ?」

梨子「…誰かこの人達を止めて…!」
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