この一言に限ります…。
※最初の語りは梨子ちゃんです。ちなみに、語りの時点でアニメ版、2話終了時の梨子ちゃんです。
『海の音』私はそんな音が聴いてみたい。でも、それがどんなものか聴いたことがないから正解の音なんてのはわからない。
私はここ、内浦の綺麗で輝いている海でなら聴けると思って引っ越してきたんだ。ただそれだけのために。
あの時の私は場所や環境が変われば聴くことが出来るだろうと思っていたけど、たぶん、それを聴くためには場所とか環境とかそういうのよりも、私のポッカリと空いた心をいっぱいに満たしてくれる何かが大切だったんだ。
だから私は、私の心をいっぱいに満たしてくれた友達や私たちを優しく見守ってくれた医者のお兄さんに何かお返しが出来たらなぁ…って思います♪
〜ONE step of the origin to the new legend〜
* * * * *
「どうにかしなくちゃなぁ…せっかく見つけたんだし…はぁ…」
バスを降りて、スクールアイドルを諦めきれない気持ちと、どうして生徒会長がスクールアイドルを認めてくれないんだろうという不思議で頭がいっぱいになっていると、風とともに綺麗さと悲しさを合わせ持つ音が聞こえてきた。音の鳴る方を向くと、近所では全く見たことのない制服を着た赤茶色の髪の女の子が海を眺めていた。
うわぁ…キレイな子だぁ…。なんであんな所にいるんだろ?と、不思議に思っているとそのキレイな子はいきなり制服やスカートを脱ぎ始め、スク水になった。その行動があまりにも不思議で唖然としていた。
「え…?ウソ、まだ4月だよ…?」
そんな言葉が当然聞こえるはずもなく、女の子は海へと全力で走っていく。それを阻止するために、千歌も走っていく────。
* * * * *
その頃、一護はというと…
「おぉ…基本海がずっと視界に入るな…」
軽く内浦探索に勤しんでいた。空座町にいた時、海とは全くと言っていいほど縁がなかったため新鮮な気持ちだった。そのまま辺りを見ていると、一護も赤茶色の髪の少女が視界に入った。しかも、その少女が身に付けている服はどこか見覚えがあるものだった。
「ん?あの制服は…オトノキのやつじゃねぇか。久しぶりに見たな。てか、こんな遠くまで来て何やってんだ?」
音ノ木坂学院の制服を見て少し懐かしんでいると、その少女は服を脱いで水着になるなり、海の方へと走っていく。
「はぁ?!何やってんだアイツ!ったく…!」
普通に走っても間に合う距離では無いと判断した一護は、特訓して再び手に入れた完現術を使って少女が落ちるのを寸前で阻止をしてみせた。
「何やってんだオメェは。危ねぇだろうが」
「離して!行かなくちゃいけないの!」
「知るか!危ねぇって言ってんだろうが!」
少し強めに一護が怒鳴ると、少女は暴れるのを止め、一護の方を向いた。
「ったく…何やってんだよ…」
「す、すみません…」
そんな小さな安心も束の間、2人の背後からバタバタと騒がしい足音と共に魔の手が────
「は?」
「え?」
────突然の衝撃によりバランスの崩れた2人は海へと飛沫をあげながら落ちていった。
「あれ?あの2人は?消えちゃったぁぁ!!」
2人を海へ突き落としたみかん色の髪の少女は躓いてコケた体制のまんま、夕日に向かって叫んでいた。
オマケ
〜冒頭部の語り終了後〜
梨子「うぅ…恥ずかしいよ…///」
千歌「どうしたの?」
梨子「私なんかが冒頭で語りなんて…」
千歌「大丈夫だよ!チカもやったし!」
梨子「そういう問題じゃないよ千歌ちゃん…」