水の女神達と死神の医者   作:鵺鵠とも

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なんか毎回毎回言ってますね。お久しぶりです。
20話目です。今回は少し驚かれるところがあるかもしれません。温かい目で見てください。

では、本編をどうぞ!


第20話

 

 

[一護せんせー!新しくなったAqoursのライブを目の前で見て欲しいから早く帰ってきてよー!]

 

最初、しょうもねぇスパムメールかと思った。

北海道での用事が終わり、一旦空座町に帰るため親父と空港で飛行機を待っていた。

 

ちゃんと3年組の説得も終わったのか…。良かった。あとは…──。

 

「お?どうした一護」

 

「いや、千歌からライブすっから早く戻れってメールが来たんだよ」

 

「なにっ!俺も直でライブ見たい!」

 

「来んな。見んな。ヒゲうっとおしい」

 

「ヒドイっ!?」

 

親父が横でやいのやいの言っているのを無視して、今から間に合うかどうか考える。絶対に間に合わない。無理だと返信しようとした時、浦原さんから電話がかかってきた。

 

『黒崎サン、緊急事態っス』

 

「そんなに慌ててどうしたんだよ浦原さん」

 

『理由は分からないんですが、内浦の方で虚が大量出現しました』

 

「なんだと?!」

 

『今、Aqoursの皆さんが気付かないギリギリの所でなんとか西木野サンが食い止めている状態ですが、このままだと数が多過ぎて抜けが出そうです。なので数秒程でそちらに擬似穿界門を出しますので飛び込んでください』

 

「わかった」

 

直ぐに電話を切って一心に荷物を全部預ける。

 

「うおっ?!なんだどうしたんだよ?!」

 

「わりぃ!急いで内浦に戻っから後で荷物送っといてくれ!」

 

「お、おう!諸々片付けて早く帰って来いよ」

 

「あぁ、わかってるよ」

 

函館空港から人が1人消える様子が空港内の監視カメラに映っていてちょっとした事件になったのはまた別の話。

 

*****

 

「あ〜もう!なんでこんなに虚が出てくるのよ!ここってあんまり虚出ないんじゃなかったの?!」

 

文句を垂れ流しながら近くいる虚を纏めて滅していく。

 

手には紅い輝きを纏う弓。それを使う彼女自身も紅く輝いて見える。弓を横に倒し、打ちたい方向に掌をかざす。掌をかざした軌道上に紅い輝きを纏った矢が設置される。

 

──パチンッ

 

フィンガースナップにより空気が弾かれる音がすると同時に設置された矢が一斉に放たれる。空気が弾かれた場所を中心とし、そこから前、左右約200メートル以内の虚が滅せられる。

 

「おいおい…あんま派手にやってんじゃねぇよ。気付かれるだろうが」

 

「大丈夫よ。そのために一瞬で終わらせようとしてるんだから」

 

「まだ残ってるじゃねぇか。手伝ってやろうか?」

 

「別にいいわよ。それより反対側はしなくていいの?」

 

「終わってるから手伝いに来てんだろうが」

 

「はぁ…とにかく早く終わらせるわよ」

 

「へいへい」

 

斬撃と弓矢が夜空で飛び交い、虚の大軍はあっという間に倒された。その時に出た大きな音は、どんどん打ち上げられる花火によって掻き消されていた。

 

「ほら、あの子達のライブ始まってるわよ」

 

「あぁ…行ってくる」

 

私たちとは違う高速歩法、瞬歩でライブ会場まで移動して行ってしまった。まぁ急いで行くのも仕方ないわね。今回のライブは除いて考えると、あとはラブライブ予選。そして決勝。予選は多分見に行けないし、近くにもいないだろう。あくまで多分だけど。

 

でも、決勝の頃には絶対に一護はあの子達の傍には──。だからまぁ、一護にとって今行われているライブが目の前で見る最後ライブ。Aqoursの子達にはちょっとあれだけどこれはそういう仕事であり、私達からのそういう”依頼”。だからごめんね。最後まで一護を傍にいさせてあげられなくて。

 

 

 

*****

 

〖未熟Dreamer〗、なるほど。未熟な夢追い人ってか。今のこいつらにピッタリだ。昔と今のAqoursが1つになってまた新たなスタートを切り出した。あとはこのまま色んなものに突き当たりながらゴールに向かっていくんだろう。ただ、その前に取り除かねぇといけねぇモノがある。

 

それがあるから先には進めねぇ。あいつらAqoursが通りたがっている道や、見たがってる輝きはμ'sのもんだ。そこにAqoursの道も輝きもねぇ。

 

今までにもμ'sみたいになりたいと頑張って崩れていくスクールアイドルはいくつもあった。だが、Aqoursは特別らしい。なんでもカードがそう告げるんだと。てか、本当にアイツ魔女なんじゃねぇか?予知とか怖ぇんだけど。

 

Aqoursが途中で崩れてしまわないように、μ'sの道を歩んでいった時に修正するため、俺は依頼を受けてここにいる。まぁ、自分たちで気付いて自分達の道を歩いてくれるのが1番いいんだけどな。

 

─でもまぁ、今は新しいAqoursの門出を祝ってやるか。

 

「一護せんせー!ちゃんと見てくれたー?」

 

「おう、ちゃんと見たぜ」

 

「どうだった!?」

 

「3年組のおかげで全く足りなかった色気ってのが出てたな」

 

「なにをぉー!!」

 

そんなことは聞いてないとばかりに憤慨する千歌を見て、大笑いするメンバー。みんなが心から笑っている顔を久しぶりに見た気がする。そんな中、鞠莉とダイヤが一護の元へやってきた。

 

「どうした2人して」

 

「曜さんとルビィから聞いたんですがこの衣装の一部、黒崎先生が布を提供して頂いたようでありがとうございました」

 

「いや別に気にすんなよこのくらい。やりたくてやってんだからよ」

 

「でも…」

 

「でももクソもねぇよ。それよりだ、鞠莉、悪かったな。お前の頼みについて俺からあんまり動いてやれなくて」

 

「いえ、私が間違ってました。私達のことは私達で解決しなきゃ意味がないですから」

 

「そうか…ならいいんだ」

 

会話が終わり、千歌たちの方を見るとまだワイワイ騒いでいる。全く元気過ぎるのも問題だな。

 

でもまぁ、こういうもんか。誰かを笑顔にさせる力を持ってるのに自分が笑顔じゃねぇなんて、んな事あっていいわけがねぇ。それにスクールアイドルは、笑顔が1番だ。

 

このあとみんなは着替えて夏祭りを心ゆくまで楽しんだ。もちろん一護のお金で。

 

「…ん?なんで俺がこいつらの分の金払ってんだよ」

 

 




〜オマケ~

ダイヤ「今まで我慢してきたスクールアイドルへの愛情を解放しますわよ!!ルビィ、ついてきなさい!」

ルビィ「うゆ!!」

ダイヤ「さぁ!今までμ'sが出たイベントやライブ洗いざらい全部見ますわよ!」

〜数時間後〜

ダイヤ「あれ?」

ルビィ「?どうしたの?お姉ちゃん」

ダイヤ「いえ、今見てる穂乃果さん達2年生がいない時に行われたファッションショーでどこかで見たことあるようなオレンジ髪が…」

ルビィ「一護お兄ちゃん?」

ダイヤ「いや、気のせいかもしれませんわ」

ルビィ「あ…」

ダイヤ「え…」

ダイヤ・ルビィ「「…出てる…」」







ダイヤ・ルビィ「「ピギィィィィィィィィッ!!!」」


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