PS4も年末特価で買えたんですけど、同様の理由で出来ていなかったりします。その分、きららファンタジアは手軽にできることもあってそこそこ進みましたが(きんモザ組はコンプしました)。
「さて、たいした問題じゃなかったわね。璃音さん、せっかくのお休みなのに手伝わせて、悪かったわね」
「いいわよ、どうってことないから。それにしても、まさかこんなところで明日香に鉢合わせとはね」
ネメシスのエージェントにして杜宮学園高校二年生の柊明日香は、現在市外どころか東亰の外にいた。杜宮での異変が解決して間もない中で、他県で異界化の兆候が見られたために調査員として送られたのだった。
エルダーグリードの出現も予感されるフェーズ2の状態だったが、たまたまオフで外出中だった璃音と遭遇、協力もあって滞りなく攻略に成功したのだった。
「さて。せっかく他所の土地に来たんだし、すぐ帰るのも勿体無いわね。お腹も空いたし、どこかで昼食でも……」
「それもそうね。案外、こういう住宅街に穴場のレストラン的な物があったりするし」
二人は話しながら辺りを見回してみると、ある看板が目に入った。
「”Restaurant Matsubara”、いいタイミングで食事処を見つけたわね」
まさかのタイミングでレストランを発見する明日香。早速、二人して店に入ってみる。
「いらっしゃいませ」
出迎えたのは、明日香達と同い年くらいの少女だった。栗色のロングヘアの右側を編み込んでおり、店の制服と思しきエプロンドレスと三角巾がかなり似合っている。結構な美少女だった。
明日香はそのまま少女に案内されて、席に着く。
「ちょっとここに来たの初めてなんだけど、おすすめは何?」
「ランチタイムなら、ハンバーグセットになりますね。私の友達も気に入ってて」
「なら、それでお願いするわ。明日香はどうする?」
「そうね……無難にナポリタンでいこうかしら。ところで、あなた歳が近そうだけどアルバイトか何か?」
「いえ、ここが私の家で学校の無い時に手伝いしてるの。そういえば、この辺りじゃ見ない顔だけど」
「ちょっと東亰の方から、野暮用でね。実は私も向こうで喫茶店に下宿してて、たまに手伝ってるのよ。親近感が湧くわね」
そのままその少女、松原穂乃花と談笑してそのままランチを楽しむ明日香であった。
しかしその一方
「な、何ですか? あの金髪美少女は……」
「し、シノォ…」
明日香に得体の知れない魔の手が迫ろうとしていた。
食後に店を出ていった二人の後をつけるのは、彼女と同じく高校生ほどの少女たちだった。厳密にいえばフリル付きの服を着た純和顔でおかっぱ頭の少女が彼女を付け、友人らしき数名の少女がそれについてきている。それぞれ金髪ツインテールに碧眼の小柄な少女、青みがかった黒髪をツインテールにした少女、茶髪にスタイルのいい八重歯の少女、金髪ロングに灰色の瞳の少女であった。
「まさか、穂乃花ちゃんの家のお店に行ったらあんな綺麗な金髪美少女に出くわすなんて……今日はいい日になりそうです!」
「シノ、あの子の髪ってどっちかというとオレンジっぽいんだけど」
「まあ、広義の意味では金髪になるかもしれないわね。そうじゃなかったら、シノも反応し無さそうだし」
「いや、それ以前に見かけた人の後をそのままつけるのが問題じゃね?」
「さっきホノカと話してた内容を耳にしたら、東亰から来たと言ってマシタ」
問題のおかっぱ少女と、彼女をシノと呼ぶ一同は穂乃花と友人同士らしい。他のメンバーは、そういう理由で明日香が気になったということなら納得もいった。
そしてそのまま少女たちは、街を行く明日香をそのまま尾行し続けた。
「ど、どこに行こうとしてるんでしょうか?」
「始めてきた街だから、色々と散策してるんだろ」
明日香はそのまま公園や住宅街など、特に観光や買い物とは無縁な場所ばかり見て回っている。少女たちはそれでも構わずに尾行を続けるが、だんだんと人気のないところに入っている。
そんな中、いよいよ路地といった怪しいところにまで入り込んでしまった。
「ねえ。なんか雲行きが怪しくなってきたんだけど……」
「まさか、あの子はスパイで何か裏取引が目的でしょうカ!?」
「いやカレン、漫画の読みすぎだって」
そんな中、カレンと呼ばれた金髪の少女が突拍子のないことを告げるが、裏の人間という事実だけは合っていたりする。
そして明日香が角を曲がってある路地に入ってしまい、そのまま後を追うが……
「あれ? 消えちゃったよ」
「行き止まりですね」
「一体、どこに行ったんだろ?」
しかし二人の姿が消え、そのまま困惑する少女たち。
「あなた達、さっき店を出た時からつけてたみたいだけど何のつもりかしら?」
少女達の耳に聞き覚えのない声が聞こえたので思わずビクッとし、振り返る。するとそこには、先ほどからつけていた明日香達がいつの間にかこちらの背後を取っていたのが見えた。
「え? まさか、最初からバレてたわけ?」
「まあ、一応ね。それで、ストーカーなんて犯罪まがいのことをしていたところだし、事と次第によっては……」
茶髪の少女が口を開いたところで、明日香は返事を返しながらサイフォンを取り出す。彼女の場合は記憶消去も可能だが、そうでなくても通報するぞという脅しにも向こうは受け取るだろう。思わずカレンですら委縮する中、忍が前に出てきた。
「シノ?」
「ええ。あなたを一目見た時から、聞きたいことがあって悪いと思いつつ、つけさせてもらいました」
「わざわざ私に?(まさかこの子も異界にまつわる勢力、しかもネメシスが把握していない組織の所属?)」
(明日香、それは流石にないと思うわよ。でもアタシが顔バレしたならともかく、なんで明日香が……)
明日香も璃音も内容が違うが、思わず警戒心を抱いて身構えてしまう。だが、それは気鬱だった。
「お名前を教えていただけないでしょうか?」
「……はい?」
「一目見た時から仲良くしたいと思って、つけてました。なので、まずはお名前を……ハァ、ハァ」
「あの、落ち着いてくれないかしら」
段々と息が荒くなっていく様子に、明日香も戸惑いながら彼女をなだめる。
「ごめんな。シノは極度の外国好きで、それもあって金髪に目が無いんだ」
「そうなの……でも、犯罪まがいの何かじゃなくてよかったわ」
((いや、それはそれでストーカーっぽいから犯罪じゃ……))
明日香が安心するも、一応犯罪者まがいの行動ではあったため、心の中で突っ込む璃音とツインテールの少女。奇しくも、二人はシンクロしていた。
その後、路地から出て近場の公園に移動。そこで自己紹介をすることにした。
「まあ折角だし、自己紹介くらいはいいわよ。柊明日香、東亰から来た高校二年生よ」
「あたしは玖我山璃音、同級生ね」
「あ、二年生ということは同い年ですね。私は大宮忍、みんなはシノと呼んでいるので、良ければそれでお願いします」
シノこと忍と自己紹介をする明日香。そしてそのまま、忍の友人たちにも顔を向ける。
「せっかくだし、あなた達の名前も教えてもらえないかしら?」
「あ、それじゃあ。私は猪熊陽子。シノとは幼馴染なんだ」
「え、こ、小路綾よ。よろしく」
「コニチワ、アリス・カータレット、言イマス」
「九条カレンと申すデス! 宜しくお願い致しますデス」
順に自己紹介していく忍の友人たち。そんな中、アリスという小さな金髪少女だけはなぜか片言になっている。先ほどまでは流ちょうな日本語だったはずなのにだ。
「アリスさんとカレンさん、二人とも外国人でアリスさんは名前からして英国生まれかしら? で、カレンさんはその見た目で日本人名だし、もしかしてハーフ?」
「その通りです! 私もイギリス人のハーフで、アリスとは幼馴染デス」
「なるほど、留学しているわけね。実を言うと私も米国、アメリカからの帰国子女なのよ」
そのまま明日香はアリスとカレンの生まれについても推測し、自身も出自を明かした。
「イギリスの次はアメリカか。なんか、私らの交友関係もワールドワイドになったな」
「陽子。たった二国、しかも英語圏だけでワールドワイドってどうなの? それに明日香さんは帰国子女って言ってなかったかしら?」
明日香達への態度と対照的に、なれなれしく陽子にツッコミを入れる綾。この様子を見るに、彼女は人見知りするタイプのようだ。恐らく、アリスも同様だろう。そういうこともあって、璃音の方からアリスに声をかけてみることにした。
「アリスちゃん、いくら幼馴染がいるからって年の離れた私達と一緒なら、緊張するよね?」
「え? 私、シノたちと同い年なんだけど……」
「え、マジ!?」
「璃音さん、その反応は失礼でしょ(まあ、英国人ティーンエイジャーでこの身長はちょっとあり得ないけど……)」
そんな中、場の空気を換えようとしたカレンからまさかの提案がなされる。
「アスカにリオン、折角ですから私達でこの町を案内してあげましょうか?」
「あ、それいいわね。地元の子なら色々と詳しいだろうし」
「璃音さん、それはどうかと思うのだけど…」
「私は問題ないです! というよりも、明日香ちゃんともっと親しくなりたいので是非!!」
「まあここであったのも何かの縁みたいなもんだし、私もオッケーだよ」
「私もちょっと、東亰の話は興味あるかな」
「あ、それ私も興味あるかも」
「……そういうことなら、お願いするわ」
相手側がそろってOKを出してきたので、そのまま明日香も了承するのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そのまま忍達に案内され、町を散策する明日香と璃音。二人とも地元民に直接案内されていることもあって、それなりに詳しい情報も入ってくる。そんな中、璃音が服屋に目をつけ、物色をし始める。
「そういえば忍さんは、所謂ゴスロリ、っていうのかしら? 好んで着てるみたいだけど、どういうお店で買っているの?」
「これ、自分で作ったんですよ」
「「え?」」
ふと明日香が忍の服について言及すると、本人の口から信じられない返答が返ってきた。その為、思わず璃音も買い物を中断して視線を向けてしまう。
「外国好きが高じて、他にもアリスに着せるドレスを作ったりもします」
「つまり、その…今着ているそれ以外にも、忍さんが?」
「ウソ…普通に既製品って言われてもおかしくない出来よ、これ。あれ、今『アリスに着せる』って言ってたけど、仲がいい同級生だからって時間とか色々と余裕あるの?」
「大丈夫ですよ。アリスは私の家にホームステイしていますから」
「うん。シノが中学生の時に私の家にホームステイに来て、その時に仲良くなって日本に興味を持ったんだ」
そのまま会話を弾ませる一同。アリスの方も一緒にいるうちに慣れて来たのか、明日香達にも片言にならずに話せているのだった。
そんな中、カレンは璃音の方を見ながら何かを考えていた。
「カレン、どうかしたの?」
「アヤヤ、どうもリオンのことをどこかで見たような気がしてならないんデスよ」
「東亰の子なんだろ? だったら、私達とは今日会ったばかりのはずだろ」
「イエ、そうじゃなくって雑誌か何かだったような気が……」
「あ、それならあり得るかも。璃音さん綺麗だし、読者モデルとかやってる可能性も」
そのまま綾と陽子も交えて璃音について考えていると、当の本人たちが近づいてきた。
「ごめん、みんな。シノがなんか家に来て欲しいってなったんだけど、行ける?」
「What? 私は大丈夫ですけど、なんでシノの家に?」
「明日香ちゃんにぜひとも見てほしい物とかあるので。で、みんなは大丈夫でしょうか?」
「あぁ、私は特に問題ないよ。綾も大丈夫だよな?」
「え、まぁ私も予定はないけど」
「決まりですね」
そしてそのまま、一同は忍の家へと向かうことになるのだった。ちなみに、忍とアリスは揃ってサイフォンどころかガラケーすら持っていなかったらしく、事前連絡は無しだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「「ただいまぁ」」
「おかえりなさい」
そのまま忍とアリスが家に入ると、一人の女性が出迎えた。長身のすらっとした美人で、黒髪ロングで前髪を揃えた、所謂姫カットの髪型が似合っている。大和撫子という物を体現したような女性だった。
「お姉ちゃん、ちょっとお客さんを連れて来たんですけど大丈夫でしょうか?」
「別にいいわよ。その様子だと、いつものみんなだけじゃなさそうだけど……」
「あ、はい。ちょっと町で知り合った子たちが一緒で。あ、どうぞ」
「「おじゃまします」」
そしてカレン達に連れられた明日香と璃音が入ってくるのだが、璃音が忍の姉だという女性と顔を合わせた瞬間、互いに反応した。
「え、璃音ちゃん!?」
「うそ、勇さん!?」
どうやら、璃音は忍の姉とはすでに面識があるらしく、互いに名前で呼びながら驚いていた。
「お姉ちゃん、璃音ちゃんとはお知り合いなんですか?」
「知り合いも何も、前に仕事で会ったんだけど……まさかアンタ達と仲良くなってたとはね」
「イサミと知り合い、仕事で会った……お、思い出しました!」
その直後、勇のカレンが反応した。この様子から璃音の正体がバレたようだ。
「カレン、璃音がどうかしたの?」
「ヨーコ、さっきリオンが読者モデルじゃないかって話が出ましたケド、それどころじゃありませんでした」
「はい?」
「リオンは、今をときめく人気アイドルグループ・SPiKAのメンバーですよ! 前にテレビで見た音楽番組で知ったんですけど、そのSPiKAが主題歌を歌った魔法少女アニメの方に夢中になってしまって、忘れてました!」
「アハハ、バレちゃったわね……まあ、いっか」
そう言って璃音は、帽子と眼鏡を取って素顔をさらした。帽子に収まっていた、サイドテールに纏められた紫の髪があらわとなる。そして改めて名乗るのだった。
「ご紹介に預かった通り、SPiKAのメンバー、玖我山璃音でーす! ちょっと休日で遠出してたところ、同級生の明日香とここで鉢合わせして、その際にシノと出会った次第になります!」
そして最後に左手を腰に置き、右手は中指と薬指を閉じた状態で顔の前に持っていき、そのポージングのままウィンクをする。その直後、不意に芸能人オーラとでもいうべき何かが璃音から発せられた。
「あ、そうだったんですか。意外です」
「本当だよね。イサミもファッションモデルやってるから、そういう意味じゃアイドルとかの芸能人とも顔合わせることってあるのかも」
「わ、私達、芸能人の人にそんな軽々と接して……何かお詫びでもした方が…」
「綾、考えすぎだって。まぁ驚きって言えば驚きだけどさ」
「あらら?」
しかしそれを感じられた面々は皆無だったらしく、綾が過剰に反応しているくらいで、意外とリアクションが薄かった。
「まさか忍さんが、あの大宮勇さんと姉妹だったとは驚きね。確かに似ているけど……」
「璃音ちゃんから聞いてるわよ。アメリカからの帰国子女で才女な明日香ちゃん、あなたの事ね」
その一方で明日香も、流石に大物ファッションモデルだという勇のことは知っていたようで驚いていた。すると勇の方は璃音経由で明日香の情報が行っていたことも判明する。
すると勇は明日香に視線をやり、そのまま彼女を品定めするような眼で見始める。
「結構綺麗ね、貴女。日本人離れした金髪碧眼に、スラっとしつつ出るところは出てるし……ねえ、あなたもモデルやってみない?」
勇の方からまさかの申し出があり、そのまま彼女は話を続ける。
「私もスカウトされてモデルになった身だけど、たぶん事務所の方に紹介したら喜んで受け入れてくれると思うわよ」
「あ、大丈夫です。私もやりたいことが他にあるんで、遠慮しておきます」
「あら、残念。でも、気が向いたらいつでも言ってね」
しかし既にネメシスのエージェントという職持ちで裏の人間であるため、その件を伏せつつもすぐに断ってしまう明日香。勇の方も流石にすぐに了承するとは思ってなかったようで、あまり嫌な顔はしていない。
「そういえば忍さん、私に見てほしい物って何なの?」
「あ、そういえばその為にお連れしたんでしたっけ。私の部屋にあるので、ついて来てください。璃音ちゃんもどうぞ」
「あ、了解。勇さん、それじゃあね」
そのまま一同は、二階にある忍の部屋へと入る。そこで忍が明日香に見せたいといった物だが、準備を終えて出てきたところで驚愕する。
「これ、ドレスかしら?」
「はい。自分で着る用に作ったものなんですけど、以前にサイズを間違えて大きくしてしまったんです。明日香ちゃんに似合うと思ったんですけど……」
そう言って忍が見せてきたドレスは、青いリボンや白いフリル生地をあしらった、スカイブルーのパーティードレスである。
「あ、いいわねコレ。明日香って寒色系が似合いそうなイメージだし、これは行けそうね」
「……まぁ、少しくらいは」
「決まりですね! 早速、着せ替えに入りましょう!!」
「え、ちょっと、きゃああああああああああああああ!?」
「明日香!?」
明日香も忍作の服の出来から興味があったので了承するが、その直後に忍が気になることを口にして明日香をひん剥いてしまう。
~着せ替え後~
「明日香、めっちゃ綺麗じゃない……」
「本当、誂えたみたいだわ…」
「Oh、本物のプリンセスみたいです」
「いや、私だって了承したけど、急に脱がされるのはどうかと…」
現れた明日香の姿は、本人のスタイルや凛とした佇まいもあって、かなり様になっていた。
「明日香ちゃん、いいですね! このままガラスケースに入れて飾りたいです!!」
「え、えぇ……」
忍はかなり興奮しており、息を荒くしながら危ない発言をしていたため明日香もドン引き状態であった。
しかし、その様子が面白くない人物が一人。
「シノ……」
「あれ、アリスどうしたの?」
アリスの様子がおかしいので陽子が声をかけるが、当の本人はそれを無視してクローゼットから一着、緑のドレスを取り出して着替え始める。
「シノ、明日香は確かにいいけど、その子は日本人だよ! 私を見て!!」
「アリス……やっぱりアリスが一番です!!」
「シノぉお!」
すると忍はそのアリスの声に反応、歓喜の声を上げながら抱き着く。アリスの方も嬉しそうであった。その様子に、明日香は何かを感じ取る。
(何かしら? この二人に凄まじく深い業を感じるのだけど……)
(気のせいってことにしておきましょう。たぶん、踏み込んだら戻ってこれないと思う)
「シノ、もう一着何かないですか? 折角ですから、リオンにも着てもらいましょう」
「そうですね……これはどうですか?」
不意にカレンの提案を聞いて忍が出したのは、オレンジをメインにしたドレスである。
~着せ替え後~
「どうかしら?」
「お、着こなしはバッチリじゃん!」
「確かに、アイドルだけはあるわ!」
「流石ね。流石はSPiKAってところかしら」
そのまま璃音の着こなしに明日香も含めてみんなが絶賛していた。
「リオン、折角ですから写真撮らせてください!」
「あ、わかった。でも代わりに、今度ライブでS席お願いね」
「明日香ちゃんもアリスと一緒に写真を撮りましょう!」
「あ、わかったわ(金髪好きを通り越して、『金髪狂い』ってところかしらね)」
「アスカ、よろしく」
そのまま璃音と明日香は、それぞれカレンと忍に写真を撮られるのだった。ちなみに璃音はこの状況でもちゃっかり営業しているあたり、流石である。
そんなこんなで夕方まで時間が経過し、帰りの電車の時間も近いということで置賜することとなった。ちなみに勇は後から帰ってきた忍の母と夕飯の買い物に出ている。
「お二人とも、今日はありがとうございました」
「あたしもそれなりに楽しめたから、おあいこね」
「アスカ、さっきは変な対抗意識を燃やしてごめん」
「いいのよ、アリスさん。なんだかんだ言って、楽しかったし」
「それじゃあ二人とも、また会いましょー!」
「いつになるかわかんないけど、今度は私らが杜宮に行ってみるわ」
「その時は、案内とかお願いします」
「ええ。陽子さんと綾さんも、またね」
そして、そのまま別れを告げて二人は大宮家を後にする。
「思わぬ休日になったけど、楽しかったかな」
「ええ。でも、忍さんの相手した所為か少し疲れたわ」
「まあ、明日香の場合は宿命みたいなものだと思って受け入れなさい」
今回出会った少女達とはひとしきり仲良くはなったが、明日香は忍に対して複雑な感情を抱くこととなるのであった。
書いてて思ったが、アヤヤと陽子の影が薄いような……スマヌ。