そういうのが苦手な方は閲覧しない事をオススメします。
後、誤字を減らす為この作品に置いて他作品の武器や技などで【龍】という漢字が使われている部分は全て【竜】という字で書きますのでご理解の程よろしくお願いします。
宜しければ感想や誤字・脱字の報告などをして頂けると嬉しいです。
以上!
滅竜魔法…それは自らの体を竜の体質へと変化させる太古の魔法の一種、人が竜から授かり竜を滅する為に生まれた唯一の力……だがそれは違った、滅竜魔法が生み出される遥か昔から一子相伝で受け継がれてきた竜を殺す力が存在していた。
「はっ!!ほいっ!……ドルァ!!!」
「……」
広い草原で黒髪の少年が汗を流し身体を動かす様を老人が眺めている。
「今日の修行はこの位にするかなぁ…爺ちゃん!飯を採りに行こうぜ!!」
「……」
「?…おーい爺ちゃ〜ん!遂にくたばったか〜〜?おーい!!!」
「勝手に殺すな、バカタレ」
ゆるりと立ち上がった老人が少年を見る。
「良くここまで極めたなシンよ、儂は愚か歴代の誰もその齢で一族の力を扱える様になった者はおらん」
「へぇー」
「天才じゃよ…お前は」
嬉しそうな顔で老人は少年に語りかける。
「シンよ…コレを」
「何だこの紙切れ…地図か、それに手紙まで」
「その地図の目印の付いてる街に行け…其処には儂の古い友人がマスターをしている魔導師ギルドがある…名はフェアリーテイル」
「あっそう」
「お前を旅立たせるという事はつまり…分かっとるな」
「あぁ…やっぱりもう死んじまうんだな爺ちゃん」
「そういう事じゃ…儂の友に…マカロフによろしく言っといとくれ……」
「わかった、まぁ墓はちゃんとしたの作ってやっから心配すんな」
「なら…儂は眠るとしよう……シンよ…お前の…一族の滅竜の力……託したぞ………」
「…爺ちゃん」
その場に倒れた老人を担ぎ歩き出す少年…やがて一面花畑の場所に到着、老人の遺体を埋めた後に数十メートルはあるクリスタルを持ってきた少年は先程の言葉通りに老人の墓を作る。
「そんじゃ行くか…フェアリーテイルって所に」
荷物を持ち少年は走り出した。
〜マグノリア〜
「漸く着いた、此処がマグノリアって所か?デカい町だな」
数日間も走り少年シンは目的地であるマグノリアへと到着した。
「この町のどっかにフェアリーテイルってギルドがあるのか、お!町の地図があるな…よし大体わかった取り敢えず迷ったら人に聞きゃいいか」
シンは町を見物しながらフェアリーテイルを目指す。
「でけぇ家だな〜これがギルドってやつか、話には聞いてたけど実物はすげぇな」
お世辞にも綺麗とは言えないがシンの目の前には大きな木造の建物…魔導師ギルド・フェアリーテイルが其処にあった。
「取り敢えずマカロフって人に手紙を渡さねぇと…」
押すとギィィという音を鳴らす扉らを開きシンは中へと入る。
「お?何だ初めて見るガキだな」
「どうした、迷子か?」
「ここフェアリーテイルっていうギルドだろ?マカロフって人は居るか?」
ギルドのメンバーであろう2人のオジさんに声を掛けられたシンは自分の目的を話す。
「マスターなら…ほれ、あそこのカウンターに座ってるぜ」
煙草を加えたリーゼント頭のオジさんがフェアリーテイルのマスターであるマカロフの場所を指差す。
「そうか、あの爺さんが…サンキューおっさん達」
「「お…おっさん」」
タン!!!
「な!」
「マジか?!」
シンは高々とジャンプし数メートル離れたマカロフの所に降り立った。
「あら、凄いわね」
「ん?なんじゃ」
「よっ!爺さんがマカロフって人か」
「?!!…そうじゃが、お主は何者じゃ?儂に何か用か」
カウンターの奥には銀髪の女性ミラジェーンが驚いた表情をし、マカロフはシンの底知れない何かを察し鋭い目付きで凝視する。
「俺はシン!…シン・ベルセルクだ!」
「ベルセルクじゃと!!?」
シンが自分の名を言うとマカロフは大きな声を出し驚く、その様子を見ていたギルドの人々は世間話や仕事の打ち合わせ、どんちゃん騒ぎ等を止めシンを見つめる。
「お主はゼノンの孫か?!」
「おう!あ、そうだそうだ爺ちゃんから手紙が〜〜……あった、これ爺さんにって」
シンが何者か理解したマカロフにシンは祖父からの手紙を渡し、マカロフはそれを読む。
「そうか…奴は死んでもうたか」
手紙を読み終えたマカロフの瞳から一滴の涙が流れる。
「お主は…シンはこれからどうするつもりじゃ?」
「どうするっつぅー聞かれても特に何も考えてねぇなぁ…(殺らねぇといけねぇヤツらはいるけど、まだ力が足りねぇって言われたしな)」
「それならこのギルドに入れ、手紙にも書いとる」
「そうなの?ふーん…ま、いっか!それじゃ世話になるぜ爺さん」
「それが良いじゃろう……ミラちゃんや後はよろしくのぉ」
「はーい、それじゃシンくんよね?こっち来てギルドの紋章押してあげるから」
「わかった」
ミラジェーンの所に行ったシンは左腕にフェアリーテイルの紋章を押してもらう。
「これで貴方も今日から私達の家族の一員よ」
「家族?」
「そうよ、血は繋がってなくてもギルドの皆は家族も当然なの」
「へぇ〜…家族か、良いなそう言うの」
シンは左腕の紋章を見ながらニッと笑う。
「おーい!其処のお前ーー!!」
「あーい!」
大声を出しながら桜色の髪の男と青い猫がやって来た。
「俺はナツ!ナツ・ドラグニルだ!」
「オイラはハッピーよろしく〜」
「おいこらクソ炎、いきなり子供周りで騒ぐな鬱陶しい」
「何だと?やんのかコラ!!」
「こんなバカは相手にしなくて良いぜ、俺はグレイ・フルバスターだ」
「漢!漢!漢!!小さくても漢だぁ!!!」
「残念だ、せめて女の子に来てほしいんだがね」
「ちょっとロキ、子供に対してそんな事言っちゃダメだよ」
「優しいレビィも可愛いぜ!」
「流石俺のレビィ!」
「ドロイお前いま何て言った!」
「文句あんのかジェット!!」
「後10年したらお姉さんが飲みに連れてってやるよ〜!」
「カナ、子供に酒の話はやめなさい」
「…ビスカの言う通りだよ…」
「アルザック、絵を描いてる時は動かないで」
ナツを筆頭にシンの周りを多くの人が取り囲み、また騒がしくなる。
「お前たち静かにしろ!まだギルドに入ったばかりで右も左も分からん子供に大勢で押しかけるな!!」
緋色の髪の女性エルザ・スカーレットが大声でシンを取り囲んでいるメンバーを怒鳴ると先程までの騒ぎが嘘の様な静寂が訪れる。
「騒がしくしてすまないな、皆んな君の事を歓迎したいんだ悪く思わないでくれ」
「別にいいよ、気にしなてないから」
「そうか…私はエルザ・スカーレット、ようこそフェアリーテイルへ」
「俺はシン・ベルセルクよろしくな〜」
シンとエルザは握手をし、その後エルザの指揮の元シンへの質問コーナーが執り行われた。
「では質問のある者は挙手しろ」
「改めて名前とそれから年齢も教えて〜」
「名前はシン・ベルセルク歳は10だ」
「何処から来たんだ?」
「俺は爺ちゃんと世界中を旅してたから何処から来たかとかは分からなぇや、爺ちゃんが死ぬ前に友達のマカロフって人のギルドに行けって言ったから此処に来たんだ」
シンの祖父の死の事を聞きギルドは少し重い空気になるがシンがその事に関しては気にしなくてもいいと言い質問は続いた。
「どんな魔法使うんだ?」
「俺は剣とか格闘系のを使うぜ」
「剣っていうとエルザみたいなのか」
その後、好きな食べ物やら世界中を旅して1番面白い国は等、色々な質問がされる。
「エルザー!俺にも質問させろーー!!」
「わかった…じゃあナツ質問するといい」
口から火を吐きナツが吠えてエルザがため息混じりに質問を許す。
「俺と勝負しようぜ!」
「おいナツ、子供を相手に勝負しようぜとか何言ってんだ」
「怪我でもさせたらどうするんだ!」
ナツのその言葉にギルドメンバー全員が呆れた顔をして止める様に言うが…
「弱い奴と勝負しても詰まらないから嫌だ」
シンの予想外の言葉に全員が驚愕の表情をする中、ナツの身体から炎が出る。
「お前…今なんつった?」
「弱い奴と勝負して詰まらないって言ったんだよ」
「表に出やがれ!!クソガキーーー!!!」
売り言葉に買い言葉……シンとナツはギルドの外へと出てていく、その時に怒り狂ってるナツがギルドの扉を蹴り壊す。
「エルザ今すぐやめさせてよ」
「ああなってしまっては仕方あるまい…それに私もシンの実力を知りたい」
「知りたいってあんな子供の力なんてたかが知れてるだろ!」
(確かにそうだが…手を握った瞬間に感じた魔力とは違う途方も無い何か……シンは普通の子供ではあるまい)
勝負を見守るギルドの面々の中にはエルザやマカロフに止める様に掛け合う者がいるが断られる。
「おいシンとか言ったな怪我しても泣くんじゃねぇぞ」
「そっちこそ痛い目にあっても文句言うなよ…確かナツだったよな」
「歳上には敬語使いやがれ!!」
ダッ!
ナツとシンが少し距離を取って向かい合っていたが痺れを切らしたナツがシンに向かっていく。
ブン!ブン!ブン!
スカ、スカ、スカ
「ちょろちょろ避けやがって!」
「動きが大雑把で攻撃が単調過ぎなんだよ、ナツは」
「んだとコラー!!」
ブン!!!
ペシッ
「よ!」
ドガ!
「痛っ?!」
シンはナツの連打をいとも簡単に交わし続け、強打を片手で払い除けて蹴りを入れ吹き飛ばす。
「ガキなのに中々やるじゃねぇか、シン」
「ナツは思った通りの強さだな」
「……だったらコレならどうだ!火竜の!!」
「馬鹿、ナツ!?」
「何マジになってんだ!」
互いに少し笑みを浮かべ会話するが相変わらずのシンの上から目線な言葉にカチンと来たナツは大きく息を吸い込む、すると周りのメンバーが慌てる。
「咆哮!!!」
ゴォオオオオオ!!!
「やっちまった…」
「誰か早く火を消せ!」
ナツの口から吐き出された炎はシンを飲み込む…が
ブォーーーーン!!
「な、ナツの炎が?!」
「空に昇ってる…」
炎は螺旋を描きながら空へと上昇し消え去る。
ゾワッ!
「何だ…あの剣?!」
炎が消え去ると同時に得体の知れない圧力をナツは感じ、其処には自身の倍はある灼熱の炎の様な色をした大剣を持つシンの姿があった。
「滅竜剣技…天魔・昇竜閃」
「な?!!滅竜…剣技!?何だそりゃ」
「そんなの聞いた事もねぇぞ」
シンの言った言葉にギルドメンバーが驚く。
「スゲェな今の普通の炎じゃねぇんだろ?」
「シンさっきのは何だ!滅竜剣技って何なんだ!?」
「後で教えてやるよ…取り敢えずケリつけるか」
大剣を消してシンは拳に力を入れる。
「遥か太古の昔から竜の血肉と魂で生み出されし剣を振るい、更に剣から溢れる力を己の身体に巡らせて放つ剣技と体術を得意とする者」
「マスターはご存知なのですか?シンの力を」
「エルザ…あぁよく知っとる、竜殺しの一族ベルセルクが一子相伝で継承してきた力その名は…
「滅竜体術・竜骨!!」
ボゴォ!!
「ゴパァ?!」
シンはナツの懐に瞬時に潜り込み脇腹に一撃を入れ、ナツを吹っ飛ばす。
バコォーン!
ガシャーーーン!
ガラガラガラ!バキバキ!!
そして吹っ飛ばされたナツはギルドの壁に激突し穴を開け、更にギルドの中の机や椅子等の備品を巻き込み気を失う。
『………』
その惨状に勝負を見守っていたギルドの全員がシンに視線を送る。
「え〜っと…その……ご、ゴメンなさい」
シン・ベルセルクがフェアリーテイル加入日にやらかした出来事はギルドの外壁及び備品の破壊、ナツ・ドラグニル軽傷というなんとも傍迷惑な事であった。
如何でしたでしょうか?
在り来たりな設定かも知れませんが、これからゆるりと更新して行こうと思っております。
メインヒロインに付いては主人公の年齢から察して下さい!登場はまだまだ先ですが(笑
主人公の使った剣に付いて次回以降で明らかになっていきますのでお楽しみに!