ハイスクールD×D 〜英雄の詩〜 作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)
主人公体質を選んだ自分だったが思いの外ハードな内容だった。
どうやら俺は中々に良い家庭に生まれたらしい。父は元々天使だっが人間の母と結婚した事で堕天した。裕福とは言えないがそれなりに恵まれていた。
それに俺は才能があるらしく魔力も物凄くあり、剣術の才能があると褒められた。
魔法の訓練と剣術の訓練ばかりだっが充実していた。しかし、そんな充実した日々も長くは続かなかった。
「レティシア・グレイハートと裏切りの者のセラフィエルだな。
ミカエル様の命で貴様らの首を頂きにきた」
ある日、家族三人で昼ご飯を食べていたら白い翼を生やした………まぁ天使が五人ほど家に入ってきた。
それを告げると天使はこっちに手を向け光の波動を打ち込む。
母さんは俺と父さんを抱えると壁を蹴破り外へ飛び出した。
剣術の訓練をつけてくれていた頃から思っていたがうちの母親はワイルド過ぎである。
「何よ貴方達、ご隠居中の私達に喧嘩しかけるとかミカエルは暇なの?」
「ミカエル様はお前らを連れ戻せとの命を我々に与えた」
「セラフィエルの力の大半を封印する事で神からの許しは得たはずよ。何故今になってミカエルが出てくるのよ」
「黙れ!!」
母さんと天使が何やら話しているが難し過ぎてイマイチ理解出来ない。
「まぁいい、貴様らが素直について来るとは思っていない。ここで貴様らの首を取らせてもらう」
「たった5人で私を殺せるとでも?」
「こうやって貴様が時間を稼いでる間に脱出用の転移魔法陣をセラフィエルが構築しているのは気付いている。力を失った裏切り者如きの術式など無効化させてもらった。
それに、幾ら剣聖とはいえ……………戦線を離れ長く経ち更にお荷物供を守りながらこの数を相手に出来ると思えんなぁ!!」
天使が手を広げると天使の後ろに50近くの天使が現れる。
父さんは俺に何かしらの術式を掛ける。
「いいかい、今から父さんの言う事をよく覚えておくんだ。
これからお前を転移させる、其処で俺か母さんの名前を出せ。そうすれば其処の人たちはお前に悪さはしない。必ず助けてくれるはずだ」
父さんはそれだけを言うと胸に手を当て何かを呟く。すると、父さんから光が溢れ俺の中に流れ込んでくる。
母さんはその様子を分かっていたかのような笑みで見ていた………………一体の天使を踏みつけ、また別の天使にヘッドロックをしながらであるが。
ここ絶対感動的なシリアス場面の筈だよね!?主に母さんのせいでそう思えないんだよ!!
次々と襲ってくる天使から俺と父さんを守るようにして千切っては投げを繰り返している………………リアルでブレーンバスター初めて見た。
「あはは、流石は母さんだな…………お前に俺の力を預けた。
お前ならいつか絶対に使いこなせる筈だ、あとこの剣を持っていきなさい」
リビングに飾ってあった剣を俺に手渡す。
使わないのに飾っていて不思議だったが何でも母さんの思い出なのだとか…………………
「さぁ、行きなさい。貴方の行く道に我が父の祝福があらん事を!!」
父さんの言葉を最後に俺はその場を転移させられた。
転移する瞬間、母さんが俺に手を振っていた。
「わざわざ転移を待ってくれるなんて随分と優しいのね」
「用意周到なセラフィエルと貴様の事だ。あのガキを攻撃した瞬間に転移する術式でも仕込んでいたのだろう?
ならばそんな無駄な事はせず、貴様らをここで葬った方が良い」
「あっそ……………我が名は剣聖レティシア・グレイハート!!我が宝剣今は無くともお前達の首を切り落としてみせよう!!」