ハイスクールD×D 〜英雄の詩〜   作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)

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出発

グリゴリは神器と呼ばれる武器の所有者又は特異な力を持つ人間などを保護している。

 

そしてアザゼルは来るべき何かを見据え彼らの能力制御や身を守る術を自身の研究成果を用いて教えている………………というのが建前で本音はただ研究したいだけなんじゃないかと最近は疑っている。

 

この間も戦おうと煩いヴァーリについて講義するとアザゼルは……………

『普通に戦えば良いだろ?監視付けとくから死にはしないし、俺もデータとれ……ゲフンゲフン』などと抜かしていた。

 

朝起きてヴァーリと戦って飯食って魔法の勉強してヴァーリと戦って飯食ってヴァーリとゲームしてヴァーリと戦って風呂に入って寝る、というような一日を繰り返して6年。

 

そうなのだ、一日の大半を戦闘狂と過ごしている。なんなら飯と風呂も一緒が多い。そのせいか一部の女堕天使の間で腐ったカップリングをされているらしい。

 

時々アザゼルの仕事の手伝いをしたり、何かしらの任務を受けたりと戦闘漬けの6年間ではあった。

 

 

「で、俺を呼んだ理由は何?」

 

 

俺はアザゼルに呼び出しをくらっていた。ハーフだけどグリゴリの堕天使では無いから基本的には自由行動だ。

 

 

「お前に長期の任務だ、近々三大勢力で和平協定を結ぶ。協定を結ぶ場所の現地を調査してもらいたい」

 

 

とまぁ、俺がアザゼルを呼ぶ時は大体が自身の趣味である研究の手伝いか任務の通達だ。

 

しかし、三大勢力で和平か………………………

 

個人的に言えば天使は好きじゃないからなぁ、まぁ俺以外にも他勢力に対して恨みがある奴も多い筈だし難しいんじゃないかな。

 

 

「お前の言いたい事も分かる。だが俺達………いや天使と悪魔も次に戦争を起こせば共倒れだ」

 

 

「アザゼルの言うことは正しいと思うよ。

それで長期って話だけど期間は?あと具体的な調査内容は?」

 

 

俺の質問にアザゼルは大きめな封筒と何かしらが入った袋を机の上に置く。

 

ドヤ顔のアザゼルに1発ビンタをかましてやりたい所だがここは押さえて説明をいつの間にかアザゼルの隣にいたシェムハザに求める。

 

 

「駒王学園の入学案内と制服です」

 

 

「は?」

 

 

「数年以内に協定を結ぶからそれまで駒王学園の生徒として町の調査をしろと言うことです。期間としましては三年です」

 

 

シェムハザはため息をつきながら説明をしてくれた。

 

 

「まぁアルフォンスも16ですしそろそろ学校というものに通わせた方が良いということで私が提案させてもらいました」

 

 

「学校入るのって受験勉強ってやつをしなきゃいけないんだろ?俺してないんだけど」

 

 

「お前の学力は表の世界でもそこそこ出来る所にある、そこの受験もお前なら楽勝だ」

 

 

いや楽勝と言ってもだな、もしこれで落ちたらどうするつもりなんだこのダメ総督は。

 

まぁ確かに普通の勉強もそれなりにはしてるけど。

 

するとシェムハザが紙の束を俺に手渡す見てみると何かしらのテストのようだ。

 

 

「駒王学園入試問題の過去問を纏めたものです。過去5年の問題を分析、出やすい問題を纏めたものです。解答と解説も付けてあるので是非足しにしてください」

 

 

「ありがとうシェムハザ!!流石は副総督だよ、総督とは違って仕事してるな!!」

 

 

「おいちょっと待て、俺だってお前の役に立ってるだろうが。あと俺だって仕事してるからそういう事言うな」

 

 

アザゼルは任務を通達するし、ある程度の道具など用意してくれる。しかし、必要不可欠な情報などが抜けてる事が多い。

 

そんな時に頼れる我らが副総督のシェムハザはそれを補ってくれる。

 

あと普通の勉強はシェムハザが教えてくれてるからそのシェムハザが纏めた過去問アンド解説付きとなれば怖いもの無しだ。

 

 

「因みに入試っていつ?」

 

 

「明後日」

 

 

とりあえずアザゼルを殴って自室に籠もった。

 

勉強してるら最中ヴァーリが戦えと煩かったがなんとか黙らせて過去問を解きまくった。

 

そういえば過去問をくれたシェムハザがやけに申し訳無さそうな顔してたな。

 

これはシェムハザも急に知らされたんだろうな、南無。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局入試は合格であった。そして今日から駒王町に行くのだが出発前に呼び止められた。

 

 

「これは俺からの入学祝いだ、持ってけ」

 

 

アザゼルはやや大きめなケースを取り出し俺に手渡した、何か聞こうとしたら開けろとジェスチャーで伝えてきた。

 

開けてみると中には銀色に輝く二丁の銃があった。

 

 

「剣でも良かったんだけどな、それはお前が嫌がるからって事でこれにした。銃なら任務でも使う事もあったから大丈夫だよな?説明はそのケースの中の説明書に書いてあるから後で確認しときな」

 

 

剣は両親の形見がある。これ以外の剣に触れる気は無い。

 

 

「偶にはらしい事するんだな」

 

 

「余計なお世話だ馬鹿」

 

 

予め用意しておいた転移魔法陣の上に立つ。

 

そう言えば長期任務の出発なのに見送り少ないな。普段の任務の時とか幹部殆ど出てくるのに。

 

 

「そう言えば皆は?」

 

 

「ヴァーリ」

 

 

「いってきます」

 

 

何も聞かなかった。




登場してないけどヴァーリがアルフォンス大好きっ子になりおったでぇ……………………。

さて、次回から駒王町に行きます。


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