ハイスクールD×D 〜英雄の詩〜 作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)
入学式も無事終わった。終わったのだが直後のクラス会で悪目立ちしてしまった。
いや、自己紹介噛んだとか厨二全開な事したとかでは無い………………断じて違うから。
クラスメイトの自己紹介を適当に聞き流したらある女生徒の自己紹介に反応してしまったのだ。
姫島朱乃、そしてリアス・グレモリーの2人である。事前調査はある程度しているから駒王町がグレモリーの管理する土地というのは知っていたしその眷属がいる事もわかってた。あとシトリー家次期当主も居てちょっと驚いた。
だけどまさか2人と同級生だとは思わないよ!!姫島朱乃にいたってはバラキエルさんの事もあるからなんか気不味い。
向こうは俺の事気付いてるっぽいから嫌です、悪目立ちした上に早速目をつけられました。戦争になったらアザゼルにビンタしてやる。
結論から言えば特に問題は無かった。お互いの仕事を邪魔さえしなければ特に問題は無いとの事。しかし、条件として駒王町での活動を認めてもらう代わりにオカルト研究部に所属する事になった。
その後なんやかんや有りながら二年が経った。
「ガキ供、お仕置きの時間だ」
「「「うげっ、アルフォンス先輩!!」」」
松田、元浜、兵藤の3人は駒王学園始まって以来の問題児である。少なくとも兵藤達の学年では知らない者は居ない。
素行は良くは無いが悪く無い。ただ、エロなだけである。
教室でエロ本を広げ、隙あらば女子更衣室を除くエロガキ供なのだ。覗き行為以外は基本的に馬鹿だが明るくて良い奴らだ。
除く行為がある度に俺が呼び出され説教している。
「お前らは別に顔は悪く無いんだからそのエロさえ無くせば直ぐにでも彼女が出来るって何回言えば分かるんだよ」
「でも先輩!!エロを取ったら俺たちには何も残りません!!」
「今回は一応未然だからこれ以上のお咎めは無しにしてやる。さっさと帰れ」
「「「すいませんでしたぁ!!」」」
本当エロを除けば良い奴らなんだが勿体無いよな。
そんな事を考えながら今日も今日とて仕事をこなす。
暫くして兵藤が俺に相談があると呼びかけてきた。神妙な面持ちであった為茶化す事はしなかったが珍しい事で驚いた。
「実は…………俺、彼女が出来たんす!!」
「……………………………………………は?」
驚き過ぎて時が止まった。確かに兵藤は一般的に言えば割とイケメンの部類に入る。この学校では木場裕斗という無敵イケメンがいて尚且つ、兵藤自身のエロさもあって全くモテない。
まぁ、木場君はグレモリー眷属で悪魔だから人間と比べるのは酷というものだ。
「そ、そうか。良かったな」
「この娘なんです!!」
そう言いながら携帯の待ち受けを俺に見せる兵藤。そこに写っていたのは女の子とツーショットで写っている兵藤と彼女さんの写真。
しかし、この女……………………明らかに人外じゃねぇか。
兵藤の中にある何かを狙ってるのか、それとも単純に兵藤に惚れたのか。これは気をつけた方が良さそうだな。
話を聞けば他校の生徒で一目惚れしたので付き合ってくださいと告白されたとの事。人外で一目惚れしたから告白という時点で割りかし怪しいからな。
本当何も無ければ良いんだけど。
「どうです!?可愛いでしょ!?」
「凄い可愛いと思うぞ」
「今度デートするんですよ。そこで先輩にアドバイスを貰いたくて!!」
まぁ松田も元浜も死ねとか言ってそうだしな。女子からは貰えないだろうしな。
「俺彼女居ないけどいいのか?」
「別に構わないっす!!俺より女心知ってそうですし実際女子と良く話してるじゃないですか!!お願いします!!」
女子と話すのは主にお前らのスケベ行動の後始末なんだけどな。だが、先輩として頼られるのは悪くない。
「この手帳に近辺で女子に人気のスイーツ店、評判のデートスポット、デート時にされたら嫌な事が書いてある。これを貸してやるから自分で考えろ」
別に彼女が欲しくてメモってとかではない。兵藤達の謝罪ついでに話していたら色々と聞くだけだ。余りにも聞くものだから仕事の一環としてメモってただけなんだよ。
ほら、駒王町の調査って名目で来てるからね!!
「そんな!?嬉しいですけど先はアドバイスしてくれないんですか!?」
「初めてのデートは良くも悪くも思い出に残る。初デートくらいは自分で計画してみろ、次からは一緒に考えてやらんでも無い」
「ありがとうございます先輩!!」
もし、兵藤を狙ってるんだとしたらその時は容赦無く殺させてもらおう。
なんだかんだ後輩が可愛いんですよ、彼は。