ハイスクールD×D 〜英雄の詩〜 作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)
いざ兵藤のデート当日。相手が人外である事を考慮して気配を悟られないように尾行しているが彼女さんを一目見て確信した。
あれは堕天使だ、しかも中級の堕天使。
程なくしてデートは始まった。内容自体は王道も王道な展開だった。緊張はしているが彼女さんを楽しませようとしているのが見て取れた。だが、彼女さんは自分が困った顔をして焦る兵藤を見て楽しんでいた。
表面上は分からないが隠しきれない殺意が溢れ出ていた。
日が沈みかけた頃、デートも終わりに近づいていた。2人は今公園を歩いている。
「今日は楽しかったね、イッセー君」
よくもまぁいけしゃあしゃあと。人避けの結界を張りながら兵藤を殺す算段を整えているくせに。
「あぁ!!俺も楽しかったよ!!」
「一つ、お願いしても良いかな?」
上目遣いでイッセーに何かを頼もうとする彼女さん。
「お、おう。俺にできる事なら何でも良いぜ」
「良かったぁ。じゃぁ………………………死んでくれないかな」
花が咲いたように微笑んだ次は兵藤に光の槍を突き刺そうとする。
まぁ俺が見てる以上そんな事はさせないけどな。銃を引き抜き光の槍と足元にむけ連射する。
この銃はあらかじめ魔力を込めてあるマガジンをセットしており引き金を引く事で込めた魔力を弾丸に錬成する仕組みになっている。
そして引き金を引く際に魔力を込めれば弾丸の性質を変化させる事が出来るらしい。今回は普通に引き金を引いただけだから特に変化はしてない。
ちなみな魔力が切れたらマガジンを取り外し魔力を込めセットすればまた撃てるようにる。
「そこまでだよ、クソ堕天使」
「堕天使クソ堕天使よ、私は至高の堕天使であるレイナーレ様よ!!」
「え!?夕麻ちゃん!?先輩!?どうゆう事なの!?」
突然の事態の変化についていけていない兵藤。逃がそうにも中途半端な人避けの結界の所為で逃せない。
堕天使という事で殺さずにグリゴリの方で裁きたいがなんだかんだ中途半端なこの自称至高の堕天使を勢い余って殺しちゃいそうだ。
「詳しい事情は後で説明してやるがあのレイナーレとかいう奴はお前を殺そうとしてる」
「殺す!?」
「そうよ、貴方の中に眠る神器の波動は我々にとって危険かもしれないのよ。だから死んでちょうだい?」
「なぁ、嘘だろ。嘘なんだろ!?今日あんなに楽しく過ごせたのに殺すってどういう事だよ!!」
泣きながらレイナーレに問いただす兵藤。兵藤にとって初めての彼女、今日の為に無い頭をフルに使って彼女を喜ばせるんだと全力で尽くしてきたのだ。そのショックは途方も無いものだろう。
しかし、レイナーレはその兵藤を見てただ笑うだけ。
「えぇ、楽しかったわね。貴方ったら私が困った顔をしたら直ぐに顔に出るからそれはもう滑稽だったわ!!」
駄目だ、今すぐにでも眉間を撃ち抜いてやりたい。
兵藤は地面に突っ伏して嘘だと呟くばかり。
「あぁもう!!本当に貴方のその顔最……………グァァ!!」
これ以上この下衆に喋らせたら兵藤が立ち直れなくなるしうっかり殺しちゃうかもしれないからとりあえず、重力を付与する魔法を下衆に展開。
その重みで身体が潰れ地面に倒れる下衆ナーレ。お、下衆ナーレってなんか語呂いいな。
「お前を逮捕する。お前は軍法会議にかけられるだろう、だがお前に黙秘権なんてものは存在しない。これ以上抵抗するようならその場で処刑するから覚えておけ」
悪魔の土地への不法進入、一般人への攻撃。協定を結ぶ前でピリピリしてる中この腐れ堕天使がやった行為は戦争へと直結するかもしれない愚行である為供述次第では極刑もあり得る。
俺を見る目は怨讐に溢れており隙あらば俺を攻撃してやろうというのが見て分かる。
「「レイナーレ様!!」」
ゴスロリチックなドレスを着た堕天使にコートを羽織ったオッさん堕天使が二人加勢に来たようだ。
光の槍を投げつけてくるがそれを避ける。しかし、兵藤を……………ってしまった!!兵藤に目を向けた瞬間に俺の魔法を解除してレイナーレが逃げやがった。
レイナーレが逃げた事を確認した堕天使2人も退却した。
こういうウッカリは駒王くる前は無かったんだけどな。ちょっと平和ボケしたか。
「あの先輩、どういう事なんですか」
「あぁ、説明するよ」
悪魔、天使、堕天使の存在とそれぞれ派閥に分かれ争いあっている事と、この街は悪魔が管理している事、なぜ兵藤が狙われたのかを説明した。
少し遅れてリアスが1人で現れたが何が起こったのかをリアスに説明し後のことは明日に持ち越す事にした。
ここで兵藤と別れたらまた堕天使に狙われるかもしれないという事で兵藤家に一晩泊めてもらう事にした。
なんか兵藤夫妻から歓迎され割と豪華な夕飯だった。今後の事も考え兵藤家の敷地に防衛用の結界と周囲には探知結界を張っておいた。
こうしておけば暫くはもつだろう。
なんか雑だなーとか思いながら進める今日この頃。