Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
2025年 4月22日 IS学園・第二アリーナ《Aピット》
「待たせたな、坊主達と嬢ちゃん達」
「お待たせ、蒼、簪さんやみんな」
「待たせたな、蒼、簪、みんな」
転入生の少女‥‥‥チカの幼馴染みの鈴音がIS学園に来た翌日の放課後、俺達は第二アリーナのAピットに来ていた
俺達がAピットに来て少しするとマードックさん、キラさん、アスランさんの三人とこの場に来るのが始めての眼鏡を掛けた黒髪で白を基準で灰色の服を羽織った男性と眼鏡を掛けた金髪で濃いピンクの服を着た女性の五人が来ていた
「俺はイアン・ヴァスティだ。マードックと同じで部隊の整備士をしている、よろしくな。それから、此奴は俺の嫁だ」
「私はリンダ・ヴァスティ。夫と一緒によろしくね」
女性‥‥‥リンダさんの自己紹介とイアンさんに俺を除いたみんなが「は?」と驚きながら固まっていた
「‥‥‥イアンさん‥‥いつ見ても犯罪ですね‥‥」
「蒼、お前な!」
「まあまあ、良いじゃ無いか、イアン」
「あぁ!お前も思ってるのかマードック!」
俺がツッコんでからほぼ自然にイアンさんとマードックさんが笑いながら話し始める、そんな状態を固まりから戻ったみんなは面白そうに見ていた
「それじゃあ、本題に入るぞ。とっ、言っても昨日の連絡の通り、嬢ちゃんの専用機が完成した‥‥これだ」
マードックさんの言葉と一緒にコンテナが開き、中から見た目は変わってない用に見える簪の専用機〝打鉄弐式〟の姿があった
「僕から説明させてもらうよ。正式名は〝ORB-03IS
「あ、はい」
キラさんの説明が終わると早速、《
簪が装着するとアスランさん、キラさん、リンダさんの三人が投射型ディスプレイを操作して《
「《
《
「あ、はい」
キラさんの指示で〝伐鐵星式〟を纏った簪がコンテナから出て来てAピットのカタパルトに〝伐鐵〟を固定する
「‥‥行こう、〝伐鐵星式〟。‥‥‥カンザシ・サラシキ〝伐鐵星式〟行きます!」
簪は俺のような出撃をしてアリーナに飛び立っていった
◇アリーナ
どうも、更識簪です。今、私は完成した専用機〝打鉄弐式〟‥‥うんん、〝伐鐵星式〟を装着して始めてアリーナに出て空を飛んでいます
「速い!凄い速い!想定以上に速い!」
そうです、〝打鉄弐式〟の時に想定した速度より数倍速いです!
『こちら、キラ・ヤマト。簪さん、聞こえますか?』
「あ、はい、聞こえています」
始めてアリーナで飛ぶ嬉しさ、自分の専用機が出来た嬉しさ、予定以上の機動力の嬉しさの余り気持ちが高ぶっているとピットから管制室に移ったキラさんからプライベートチャンネルで通信が来た
『飛行は問題ないね。これからターゲットを射出していくので<春雷>で撃ち落として下さい』
「分かりました」
私が返事をしてから直ぐにクレーが五機、射出されてきた
「‥‥カンザシ・サラシキ、目標を狙い撃ちます!」
私は射出されたクレー五機に<春雷>を連射して撃ち落とした
撃ち落として直ぐに四方向からクレーが今度は一方向四機計16機、射出される
「狙い撃つ!」
機体を旋回させ、後ろ二方向の八機を<春雷>で撃ち落として再び旋回させて残りの八機を撃ち落とした
『<春雷>は問題ない、次は<夢現>でターゲットを破壊してくれ』
「了解」
キラさんじゃなくてアスランさんがプライベートチャンネルで次の指示をしてくれると三機のクレーが私に目掛けて三方向から飛んで来ました
「目標を破壊します!」
私は<夢現>を構えて正面のクレー目掛けて<夢現>を振るとクレーが真っ二つに斬れた
正面のクレーを斬って直ぐに機体を回転させて左右のクレーを薙ぎ払う
『うん、<夢現>も問題ないね。最後に赤いターゲットを《マルチロックオン・システム》と<山嵐>で落として下さい』
「了解です」
<夢現>でクレーを破壊して息を整えるとキラさんからの通信で<山嵐>でクレーを破壊することになった
通信を切って少ししてクレーが赤青それぞれ40機ずつ程射出されてきました
「《マルチロックオン・システム》起動!」
『《マルチロックオン・システム》起動、《マルチロックオン・システム》起動』
私が《マルチロックオン・システム》を起動させようとすると何処からか機械の声が聞こえてから《マルチロックオン・システム》が起動した
「ロックオン完了‥‥‥全門解放‥‥<山嵐>発射!」
《マルチロックオン・システム》で40機の赤いクレーだけをロックオンして全門解放からの全ミサイルを発射してクレーを破壊した
『簪さん、お疲れ様。これにて全て終了。ピットに戻って下さい』
「はい、ありがとうございました」
私は通信越しにキラさんにお礼を言ってからAピットの方に戻りました
ただ一つ‥‥運用テスト中‥‥
Aピット
「ふぅ‥‥‥」
私はAピットに戻って〝伐鐵星式〟を待機状態‥‥〝打鉄弐式〟の頃からの待機状態、右手中指に填めたクリスタルの指輪に戻しました。
「お疲れ、簪」
「お疲れ様、カンザシちゃん!!」
「かんちゃん、お疲れ~」
「お兄ちゃん!お姉ちゃん!本音!」
Aピットに戻った私を最初に出迎えてくれたのはお兄ちゃんにお姉ちゃん、本音の三人でした
それから直ぐにキリト‥‥‥和人さんに明日奈さん、一夏さんにサクヤさん‥‥そして、キラさん、アスランさん、マードックさん、イアンさん、リンダさんが遅れてAピットに来てくれました
「簪さん、どうだったかな?」
「はい!凄く良かったです!私が考えていた以上に凄かったです!‥‥‥ですが、二つほど気になったんですが‥‥テスト中、
気になっていましたが‥専用機の嬉しさからテスト中は置いておいた事を私はキラさんに尋ねました
「それは儂から説明させてもう。先に粒子からだな。あの円錐形の物は委員会で儂が作った「GNドライヴ」通称「太陽炉」だ。本物は半永久的にエネルギーを生産できるが〝伐鐵星式〟には形や粒子の色が同じなだけの別の物を付けている。此奴の原理は光の粒子「フォトン」を周囲から集め、圧縮しエネルギーに変換する。余分なエネルギーは白っぽい緑色の粒子に変換され排出される。それを繰り返すだけだ。その代わりに
イアンさんの説明に和人さんに明日奈さん、お姉ちゃんにサクヤさん、一夏さんに本音はついて行けてないのかイアンさんの話し中ずっと苦笑いをしていました
「これで〝伐鐵星式〟は簪さんの機体になります。運用試験お疲れ様でした」
「あ、はい。いえ、こちらこそありがとうございます。キラさん、アスランさん、マードックさん、イアンさん、リンダさん、ありがとうございました!」
私はキラさん達、五人に精一杯の笑顔でお礼を言いました‥‥多分、委員会の皆さんには一生、返しきれない恩だと思います
IS学園 屋上
俺の視点は、はじめだよな?俺は一夏、更識一夏だ。
大空をオレンジに染める夕焼けの頃、俺はある人に呼び出されて簪の専用機運用試験後に学園の屋上に来ていた
「屋上に呼び出してどうしたんだ、鈴?」
そう、俺をここに呼び出したのは昨日編入してきた俺の幼馴染みの鈴こと凰鈴音だ。
鈴は昨日のお昼の刀奈の事がショックから今日の呼び出しまで一切話しをしていなかった
「別にいいじゃない?少し二人で話したかっただけよ」
鈴の顔には前からの元気良さは無くショックから立ち直れてないのかどんよりとしていた
「ねぇ、一夏‥‥小学校の頃にアタシが言ったこと覚えてる?」
「〈料理が上達したら、毎日あたしの酢豚を食べてくれる?〉だろ?勿論、覚えてる‥‥‥ごめん!」
「え?いきなりどうしたのよ?アタシ、アンタに謝られる事なんてしてないわよ?」
鈴は俺にいきなり謝られて戸惑っていた
「いや、してる‥‥俺は少し前まであの言葉の意味を間違って受け取っていた‥‥‥お前の精一杯の勇気を踏みにじってた‥‥‥だから、ごめん!」
「‥‥そういう事‥‥やっぱりあの頃のアンタにはアタシの想いは届いて無かったのね‥‥でも、今は違うでしょ?なんせ、彼女まで作ってるんだからあの意味を気がついてこうして謝ってくれてる‥‥そうよね?」
鈴は残念そうな顔をするが何となく分かっていたのか軽くため息を吐いてから聞いてきた
「ああ、俺はあの時は〈タダで飯が食える〉なんて受け取っていた‥‥‥だけど、刀奈と出会って‥‥《浮遊城アインクラッド》で過ごした二年で気がつけた‥‥‥あの言葉は中国なりの‥‥‥鈴なりの告白‥‥‥だった‥‥そうだろ?」
「‥‥ええ、そうよ。あの言葉はアタシなりの告白‥‥‥アタシは一夏‥‥アンタの事が‥‥‥更識一夏の事が好きです‥‥ずっと昔から好きでした」
鈴は顔色を真っ赤にしながらも俺に告白してきた‥‥‥だけど、俺にはもう既に刀奈と心に決めている
「ごめんなさい、鈴の想いには答えられません‥‥」
「‥‥‥やっぱり答えが分かってるのに‥‥いざ言われると‥‥‥堪えるわね‥‥‥‥」
「鈴‥‥」
鈴は俺がフルのを分かっていた‥‥‥それでもなお、こんな俺に告白したのは‥‥多分‥‥いや、これ以上は言えない‥‥‥フラれるのを分かっていて鈴は俺に告白してきた‥‥‥そして、俺の目の前でフラれた鈴は泣いている‥‥
「ごめん鈴‥‥‥ごめんな」
「バカ!‥‥‥今さっきフッた相手に‥‥‥優しくするんじゃ‥‥‥無いわよ!一夏の‥‥‥バカ!」
俺は鈴を優しく抱きしめた‥‥鈴は泣きながら怒っていた‥‥普通それが当たり前だ‥‥‥ほんの数分前に俺は鈴をフッた‥‥フッた相手がフラれた相手に優しくすれば怒るのが当たり前だ
「あぁ、分かってるよ、俺がバカで現在進行形で馬鹿をやってることも‥‥全部分かってる‥‥だけどさ、目の前で大切な幼馴染みの鈴が泣いてるのに何もしないのは‥‥幼馴染み失格だろ?たとえ今さっきお前をフッたとしても俺達は友達で幼馴染みってことは変わらないだろ?」
「‥‥ほんと、アンタは馬鹿よ‥‥フッた相手を今まで通り友達って思えるなんて‥‥‥ホント馬鹿‥‥‥だからアタシはアンタに惚れたんだけど‥‥‥暫くこのままでお願い」
鈴は泣きながらも俺に呆れていた‥‥だけど、鈴の顔は俺にフラれる前より何処かスッキリしていた
「ああ、分かったよ」
「‥‥‥‥ありがとう一夏。大好き」
鈴は泣きながらもしっかりと俺に呟いた
鈴のお願いの通り暫く抱きしめていると鈴から寝息が聞こえてきて俺は鈴を背負い屋上を後にした
続く
機体説明
機体名:
型式番号:ORB-03IS
分類:連合X100系ガンダム
第三世代型IS
装甲材質:ヴァリアブルフェイズシフト装甲+Eカーボン
動力機関:フォトン圧縮エネルギー
OS:独立制御ハロ
武装
連射型荷電粒子砲二門<春雷>。
超振動薙刀<夢現>。
6機×八門独立稼動型誘導ミサイルポット<山嵐>
搭乗者 更識簪
更識簪の専用機
元は倉持技研が作っていた〝打鉄弐式〟を織斑秋羅の専用機開発に人員を回され凍結。
以後、本人更識簪が兄である蒼や姉の楯無、IS委員会のマードック、キラ、アスランと言う豪華なメンバーで半日足らずで一度は完成させるが簪がマードック等に強化を依頼。
それから数日後に強化された〝打鉄弐式〟は〝伐鐵星式〟として生まれ変わった
システム内部も改修され〝打鉄弐式〟には積んでいなかった《シルエット・システム》が導入され武装はかなり増やされている。