Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
ここでリメイクでの作品自体の変更点として那由多の口調を変更させていただきました。あるアニメのキャラの口調をモデルに書きましたが似ているか正直怖いです。
アドバイスなどありましたらコメントでは無くメッセでお願いいたします。
それではどうぞ~
2025年 5月14日 IS学園 ソウの部屋
刀奈姉さんと話した後、屋上でSAO・ALO組とシャルルのメンバーで昼食をとった……そこで言えたのはセシリアには料理は作らせない方がいいと言うことと鈴がチカの支えになろうとしていることだ
放課後は生徒会の刀奈姉さんと本音、リハビリを続けているアスナと付き添いのキリトを除いた七人で模擬戦を入れ替えながら途中、シャルル・デュノアと専用機《ラファール・リヴァイヴ・カスタムII》が加わり何回か模擬戦をして今日の訓練を終え、シャワーを浴びて各部屋に戻った。
俺は元々チカの妹の春萎さんと1100室で暮らしていたが今日から部屋割りが変わって春萎さんと別々の部屋になった……そのかわり、今日転入してきたシャルル・デュノアと相部屋になった。
「これから同じ部屋だね。よろしく蒼」
「あぁ、よろしくな」
俺が部屋に戻ると先に戻ったシャルル・デュノアが声をかけてきた。
「(話を持ち出すならいまだな)なぁ、シャルル」
「なに?」
「君は〝何者だ〟?」
俺は低い声でシャルル・デュノアに聞くとシャルル・デュノアは少し慌てていた
「……僕はシャルル・デュノアだよ?」
「違うはずだ。フランス政府、デュノア社のコンピューターにハックをかけたが《シャルル・デュノア》と言う人は存在していない。デュノア社で《シャルロット・デュノア》と言う女の子の名前を見つけた。お前じゃないのか?」
俺がそう言うとシャルル・デュノアは軽くため息を吐いた
「まさか、転入初日で気づかれるなんてね………いつから、僕を怪しんでたの?」
「今朝からだ。確証を得たのはSHRの移動の時、俺が手を握っただろ?あの時、シャルルの手が男にしては〝綺麗過ぎる〟って思ってな。俺は家の関係でお偉い方が集まるパーティーに姉さんと出席する事が多いから自然と同い年の男女と手をつなぐことが多いしダンスパーティーなんて一日で10人の女の子と踊らないと行けなかったからな」
前半まじめに答えたが途中から少し笑いながら話す俺にシャルル・デュノアも少し笑う。
「蒼には適わないな……そうだよ、僕の本当の名はシャルロット・デュノア……「待ってくれ、シャルルがどうして、男装してまでIS学園に来たのかを話すのはみんなを呼んでからだ。いいよな?」う、うん」
俺はシャルルに確認をとるとIS学園に通っているSAO時代の《西風の旅団》メンバーに連絡を入れて部屋に集まってもらう。
「みんな、集まってもらって悪い。シャルルの事についてだが……「僕が話すよ」…わかった」
集まってもらったみんなに俺が話そうとするとシャルルが自分が話すと言ってきたので任せる。
シャルルは深呼吸をすると話し出した。
「僕の本当の名はシャルロット・デュノア。本当は女の子で本妻の子じゃないんだ。」
「「「「「「ッ!」」」」」」
ある程度はハッキングで知っていたが直に聞くと応える‥‥他のみんなも驚いていた
「生まれてから、ずっと別々に暮らしていたんだ、その後、お母さんがなくなってデュノア家の人が迎えに来て、父に引き取られたんだ。
そして、色々検査を受けた結果、僕のIS適正が高いことが解って、非公式だけど、デュノア社のテストパイロットを勤める事になったんだ。
でも、父に会ったのは2回きり。会話できたのは1時間にもならなかったんだ。」
「「「「………」」」」
「でも、なんでシャルル君はこの学園に男装してまで入ってきたの?」
皆が黙り込んでしまうなかアスナが男装してまで入ってきたことを聞いた。
「それは、俺から話す。シャルルのデュノア社は量産型ISのリヴァイヴで世界三位なのは知ってると思うけど……でもな…」
「デュノア社は……今、経営危機なんだよ」
俺の言葉の後にシャルルが言うとキリト、アスナ、チカ、サクヤは驚いていた
「経営危機!? でも、デュノア社は……」
「結局リヴァイヴは第二世代型 なんだよ……。セシリアさんやラウラさんが、この学園に来たのは、新型機、第三世代型 の稼働データを取るためなんだよ。そして、僕が男装してこの学園にきたのはあの人の命令…同じ男なら日本に現れたイレギュラーの四人と接触しやすく、もしかしたらデータをとれるかもしれないから……僕はね和人、一夏、蒼、織斑秋羅のデータを盗ってこいと言われてるんだよ」
「「「「「「…………」」」」」」
全員暗い顔で俯き、黙り込んでしまう。
「はぁ~……本当のことを話したら楽になったよ……。聞いてくれてありがとう。それならごめんね、みんな……みんなを騙して……一緒に生活しようとして」
「……それでいいのか?」
「あなたはそれでいいんですか?」
「え?」
ここまで黙っていたサクヤとチカがシャルルに聞くように呟いた
「いいわけないだろッ!!」
「いいわけ無いです!」
そして、チカとめったに怒鳴らないサクヤが怒鳴った。
「チカ落ち着いて」
「サクヤもな?」
「ッ!……悪い」
「ッ!……ごめんなさい」
「二人ともどうしたの?」
アスナが二人に聞くが二人ともそのまま続ける
「確かに……親がいなければ、子供は生まれない……。」
「ですが、親が子供の未来を好き勝手にしていい理由にはならないです!」
「一夏……サクヤさん……」
シャルルは二人がここまで怒るなんてと思っているのか二人の顔を泣きそうな顔で見ていた
「俺は……俺は、幼い頃に両親に捨てられ、最近には姉兄に捨てられた………」
「私も……八歳の時に双子の弟と共に父親に捨てられました」
「「「「「ッ!」」」」」
大分前に二人のことを聞いていた俺達と今目の前で告げられたシャルルは驚きと悲しみ、二人の辛そうな顔で顔を歪ませる
「俺のことはいい、会いたいとも思わない」
「私も会いたいとは思いません。ですが、あなたはどうするんです?」
サクヤの問いにシャルルは俯く
「どうって女だって事が暴露たから、任務は失敗……本国に呼び戻されてよくて牢屋行きかな……」
「どうなるかじゃありません、あなたが……シャルロットさんが
「そ、それは……それ……は……!」
チカとサクヤの話を聞いているうちに、シャルルは顔を暗くさせていた……。
そして、目元からは大粒の涙が見えていた。
「‥‥僕だって……僕だって、みんなと一緒にいたいよ……! みんなと一緒に勉強して、遊んで、仲良くなって…………いろんな事がしたいよ……っ!でも、無理なんだよ……僕には何もできないんだよ……」
自身の思いをぶち撒けるように言うシャルル。
涙は絶え間なく流れ落ち、目は赤くなり、腫れている。
「ぐすっ……うう……」
「……シャルルは、今もそう願ってるじゃないか……なら、その願いすら叶わないのは嘘だ」
「そうだよ、シャルル君。シャルル君の思いは、決して無駄なんかじゃないんだよ?」
「そうだ。シャルルがしたい事、願っている事は……決して間違いなんかじゃない……そうだよな、カタナ」
「そうよ。それにシャルロットちゃん?なにか勘違いしていると思うけど、この学園にいる間はそんな事されないわよ?」
ここまで黙っていた現生徒会長の刀奈姉さんが言ってきた。
「「そうか!その手があった!」」
キリトとチカが刀奈姉さんの言葉を聞いて納得する。
「IS学園特記事項……本学園の生徒は、その在学中、あらゆる国家、組織、企業に属さない。」
「じゃあ、シャルル君は三年間は大丈夫ってことね!」
「そう言うこと…と、言いたいけど…あの特記事項には穴がある」
「「「「「「え?」」」」」」
少し希望が見え部屋内に喜びが満ちようとした時、俺の言葉で静まり返った
「どういう事なのソウ君?あの特記事項に穴なんて‥‥‥いえ、確かに大きな穴があるわね」
「どういう事なんだカタナ?」
特記事項の穴に直ぐに刀奈姉さんだけが気がついた。他のみんなは分からないみたいだった
「確かにIS学園の特記事項には〝本学園の生徒は、その在学中、あらゆる国家、組織、企業に属さない〟とあるわ‥‥だけど、それは干渉されにくいだけなのよ」
「それが‥‥そういう事か」
「分かったの、キリト君?」
刀奈姉さんの言葉でキリトも〝特記事項の穴〟に気がついた
「ああ、ソウ達が言っているのは特記事項は国の命令や身内の話には効果が無いと言うことだ。代表候補生のシャルルは特に‥‥そうだろ?」
「ああ、国からの招集や身内‥‥デュノア社の社長が倒れたり、死んだとかデマでも流せばシャルルは帰ざるをえない。更には夏休みなどの長期休みに帰ってこいと言えばそうするしかできない。後は空港で捕まえるなりしてIS学園を〝自主退学〟とでもすればシャルルは幽閉されてしまう」
俺の言った〝特記事項の穴〟にシャルルは顔を青ざめ、アスナとサクヤは手を口元に置き、キリトと刀奈姉さんは顔を俯かせ、チカは怒りで拳を握っていた
「一カ月‥‥」
「「「「「「え?」」」」」」
こんな状態の中、俺は口から出た言葉にみんな戸惑いを隠せなかった
「一ヶ月で全てを終わらして、シャルル‥いや、シャルロット・デュノア、君を助けてやる」
「‥‥して‥」
俺の言葉に何かの糸が切れたのかシャルルは涙を流して上手く聞こえなかったが何かを呟いた
「‥どうして‥‥どうして!?どうして、僕を助けようとしてくれるの!?僕はソウを‥‥みんなを騙そうとしたんだよ!?どうして僕に‥‥騙そうとした……騙した僕に優しくできるの!?」
シャルルは呟いた後、直ぐに俺の胸ぐらを掴み泣きながら怒鳴ってきた。
みんなも怒鳴るシャルルに驚き目を丸くしたりと今のシャルルの行動について来られていなかった
「どうしてか‥‥そうだな。俺はお前のように親に捨てられた奴らを最低でも4人‥‥いや、5人は見てきたんだ」
「え?」
俺の言葉で頭に登っていた血が落ち着いたのかシャルルは手を離した
「その中でも一人の女の子は赤ん坊でとあるスラムに置き去りにされていた‥‥その女の子は五歳の時に暗殺者が狙っていた男にぶつかり殺されそうになったときにその、暗殺者に助けられて暗殺者の知り合いの児童養護施設に預けられた‥‥俺はたまにその養護施設に手伝いに行っていてな‥‥その女の子とはそこで知り合ったんだ」
「ひ、酷い‥‥‥」
俺の話にみんなはどう言えばいいのか分からずにシャルルだけは〝酷い〟と一言だけは口に出した
「あぁ、酷いもんさ。でもな、その女の子は今はちゃんと働いていてちょくちょく連絡やALOでも会えたりしている」
この場のシャルル以外はたまにALOでいなくなることがあることを知っていたのでなんとなくその時なんだろうと思っているのか何度か頷いていた
「まあ、その女の子の話はいい‥‥俺が言いたいのは親の愛を知らない人を俺は助けたいんだ。それだけじゃだめか?」
「‥‥うんん‥‥ありがとう‥‥ありがとう」
シャルルは泣き出し俺に抱きついてきた。俺はシャルルを泣き止むまで軽く抱きしめてやった
IS学園・中庭
「いるんだろ?那由多」
シャルルが泣き止むとそのまま寝てしまい、その場を解散させた俺は一人、中庭に脚を運んでいた
「ふふ、ソウに適いませんわね」
真後ろから女性の声が聞こえ振り向くと黒ロングヘアで透き通った蒼い眼、黒と赤のドレスを着た女性‥‥‥那由多が立っていた
「仕事の依頼だ。内容は〝デュノア社の裏〟一ヶ月で頼む」
「いいえ、2週間で十分ですわ。2週間でソウのお知りになりたいことをしらべますわ」
俺は那由多の言葉に口元が緩んだ。
「流石、俺の相棒だな。頼りになる、報酬はいつも通りに口座に入れておく」
「もう一つ、近いうちに私と出かけて欲しいのですわ‥‥もちろん、いいですわよね?」
那由多はたまに見せる不適切な笑みをして聞いてきた
「‥‥あぁ、いいよ。俺も那由多とは一度出掛けたいと思っていたからな」
「ふふ、ソウは恋人を持っているのに私まで堕とすつもりですか?」
「まさか、那由多とは暫く会えなかったから過去の気持ちも含めて色々とケジメを付けておきたいんだよ」
俺がそう言うと那由多は笑いだし、俺もつられて笑い出す
「そういう事にさせてもらいましょう。それでは私はこれにてお暇させていただきます。私がいない間は気をつけて下さいませ」
「お前もな、那由多。それから、その口調‥‥似合ってないぞ」
「ふふ‥」
那由多は笑みを浮かべながらこの場を去った。
「酷いわよ、ソウ」
続く
どうでしたか?
那由多の口調(イタズラ時)のモデル分かりましたか?