Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
2025年 5月24日
タッグトーナメント二日目の朝、食堂………そこはかなり気まずい空気が流れていた
なぜなら……
「「………」」
ある一つのペア………俺とサクヤのペアのサクヤが赤い顔をして同じ席にいるが少し距離を置いて食べているのだ……
『ねぇ、シャルルくん、昨日お兄ちゃん達に何かあった?』
『う、うん……僕が簪さんの部屋から帰った後なんだけど………二人とも蒼のベットで寝ていたんだ………』
『なるほど……そう言うこと……全くお兄ちゃんは………』
『ねぇ、簪さん…蒼ってサクヤさんと付き合っているのかな?たまに、《ゆうちゃん》って人と連絡取り合ってるみたいだけど……』
『うんん、サクヤさんとは〝友達以上恋人未満〟な関係でお兄ちゃんの本命は連絡しているゆうちゃん……ユウキさんだよ』
2つ位離れた席から簪とシャルロットの話が聞こえてきてその話でサクヤはもっと顔を赤くしていた
同時刻 サクヤside
私、サクヤは朝から顔を赤くしていた………それは、昨夜…ソウさんが言った言葉……
『サクヤ、好きだよ……』
と、呟いた……私はその言葉を聞いてからドキドキして寝れませんでした……私は昔……暗殺者をしていた頃は寝ることが極端に少ない時もありましたから睡眠不足になることは無いのですが……寝言ですが、好きな人から《好き》言われますとSAOの時とは違ってドキドキして心臓がバクバクで張り裂けそうで……どうにかなりそうで朝、ソウさんが起きてからどうすればいいのかわからなくて少し距離を置いてしまっている
食堂でも、同じテーブルに着くけど…少し距離を空けてしまっている………さらに、簪さんとシャルロットさんの話が聞こえてきて簪さんの〝友達以上恋人未満〟の言葉にさらに、顔を赤くしてしまってます
ソウside Aピット
四回戦………俺とサクヤペアは四回戦初戦で相手は春萎さん、ラウラ・ボーデヴィッヒペアなのだが、結局俺とサクヤはほとんど会話できていなかった………
「サクヤ………」
「は、はい…」
俺がサクヤを呼ぶとサクヤは返事をするがどこかぎこちなかった
「……ごめん」
俺はもう、考えるのを止めて謝った
「……ソウさん?」
「サクヤがどうして距離を置いてて顔を赤くしているのかは俺にはわからない……だけど、俺が何かを……サクヤがそうなることをしたのはなんとなくわかる……だからごめん…」
俺がそう言って謝るとサクヤは俯く
「……ソウさんは………卑怯です」
「サクヤ?」
俺がサクヤの名前を呟くとサクヤは顔を上げてくるが………サクヤは涙を流していて顔がクシャクシャになっていた
「ソウさんは卑怯です……ソウさんが悪い訳じゃないのに…謝って……本当は…私が悪いのに……いつも…先に謝ってきて……私が……色々、悩んできたことが……どうでもよくなって………それで、それで……」
「……サクヤ」
俺はもう、見てられなくてサクヤを優しく抱きしめる
「ごめん……サクヤ………確かに俺は卑怯だ……どうしようもないくらいの卑怯さ。みんなの……《西風の旅団》の闇を一人で抱えて自分が悪いように見せて仲間を守ろうとして……なんでもかんでも謝っている卑怯さ………」
「本当です…………なんでもかんでも一人で無茶して抱えて……謝ってる………卑怯すぎる程に優しい人です……だから、私は……ソウさんのことが好きになったんです……」
俺はサクヤの『好き』って言葉にドキッとした………すると、サクヤは涙を拭きながら少し離れる
「ソウさん………この試合が終わったら……私…話したいことがあります………」
「…わかった……この試合、終わったら聞くよ……だから………」
「わかってます………この試合………」
「「勝とう(勝ちます)!」」
俺たちは二人で宣言して大空に羽ばたいた
続く