Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
2025年 5月24日
「待っていましたよ」
俺とサクヤがアリーナに出ると既にISを纏った春萎さんとラウラ・ボーデヴィッヒが待っていた
≪待たせてすまない≫
「待たせてすみません」
俺達が謝ると春萎さんは『クス』と笑う
「いいですよ、待つのはもうなれましたから……それに………」
春萎さんは言いながら俺達に………いや、俺に<
「私の本当の力………《カドラ》で蒼さんに勝ちたかったですから……私も相当な負けず嫌いですから……蒼さんとなんども、模擬戦して………何度も思いました……
春萎さんは高々と俺に宣言してきた………
≪いいだろう………その挑戦…乗った!春萎さんの……お前の全力をこの二双の死神に見せて見ろ!俺は逃げも隠れもしない!とくと見せて見ろ!お前の剣舞を!戦いを!≫
俺はそう言いながら二本の<ガーベラ・ストレート>を抜刀し構える
≪俺も全力で答えよう!≫
俺は右手の<ガーベラ・ストレート>を春萎さんに向ける
「ふふっ、そうでなければ面白くありません!さあ、始めましょう!私達の戦いを!」
≪あぁ、来い!サクヤはラウラ・ボーデヴィッヒを頼む!≫
「はい!」
「ラウラもサクヤさんをお願い!」
「YES」
俺と春萎さんはお互いのペア……俺はサクヤに、春萎さんはラウラ・ボーデヴィッヒに指示を出してお互い武器を構える………そして……
『試合開始!』
≪はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!≫
「やあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
開始の合図と共に俺と春萎さんが武器を構えて同時に飛び出しす。
≪はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!≫
「やあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
俺と春萎さんは同時に剣を振るう
≪グッ!≫
「クッ!」
お互いの剣がぶつかりあってお互いに一度距離を取る………だが、直ぐに立て直して俺は再度突っ込む………だけど……
「甘いです!」
≪グッ!≫
俺が突っ込んでいくことを読んで春萎さんは銃モードに切り替えて連射してくる……俺は避けきれずに何発かあたってしまう
≪まだまだ!≫
今度は俺だと言わんばかりに急接近して二本の<ガーベラ・ストレート>で切り裂く
「きゃあ!」
春萎さんは二本の<ガーベラ・ストレート>の衝撃でたじろぐ……さらに、俺は春萎さんの後ろを取って追撃する
「きゃあ!」
春萎さんはまた、たじろいだので再度追撃しようとするが………
「そう簡単にやられません!」
春萎さんは瞬時に体制を直して弾丸を二発発射する………俺が避けようとすると、弾丸は目の前で爆発………中からスモークが溢れて俺の視界を遮った
≪(なるほど………良い手だ………だけどな…)≫
俺はスッと目を閉じる
≪(下からは爆発音………これはサクヤとラウラ・ボーデヴィッヒだな………春萎さんは…………右!)≫
俺は音と気配で周りの状況を着かんで春萎さんの場所を見つけ出す
≪そこだ!≫
「え!?…………クッ!」
右側に<ガーベラ・ストレート>を振るうと突っ込んできていた春萎さんが驚いたような顔をして少し遅れるが<
≪やっぱり、強いな……《カドラのハルナ》は伊達じゃないってことか…………≫
「知ってたんですね……私の二つ名《カドラのハルナ》を……」
俺がそう言うと春萎さんは少し暗くなって呟いた
≪あぁ、武器を頼まれた時に調べてな……戦闘記録を見たときは本当に強いと思った……でも……≫
「専用機………白夜には剣一本しか装備させて貰えなかった………政府に問いただすと『日本代表は剣で戦うのは当たり前で銃火器など要らない!それに、君はあのブリュンヒルデの妹だ、姉が出来るのだから君も出来るだろ?』と言われて…織斑先生にも『おまえは私の妹だ。私に出来たんだお前も出来るだろう』って、言われました………兄さんが起きる半年前のことです……」
春萎さんは俺と戦いながらそのときの事を話してくれた
「半年後……私は兄さんが起きてくれて嬉しかった………だけど、私じゃあ、兄さんの心の傷……織斑先生と秋羅から捨てられた傷は癒せなかった………だから、兄さんは居なくなってしまった………《カドラのハルナ》だった私………その頃の私だったら一緒について行くことをしたかも……いや、したはずです……でも、私には……なにも守ることができない一本の刀しかなかった………」
≪春萎さん……≫
剣を打ち合いながら話していると春萎さんの剣から悔しさや悲しさの感情が流れてくる
「ですが、今は違います!今の私には真の《白夜》と<
春萎さんはそう高々に声を上げた………だけど…………一つの叫びがこの試合を大きく変えてしまう
「来るな来るな来るな来るな来るな来るなあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
サクヤと戦っていたラウラ・ボーデヴィッヒが叫びだして……シュヴァルツェア・レーゲンが黒い液体になってラウラ・ボーデヴィッヒを包み………ある一人の女性を形どった………それは…………
「………織斑……先生?」
春萎さんの姉(一応)である織斑千冬と第2回モンド・ グロッソまで使用していた彼女の専用機暮桜だった
続く