Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
2025年 5月24日
学年別タッグトーナメント四回戦……私…ラウラは更識蒼と神無月サクヤペアの神無月サクヤと戦っていると何者かが囁きかけてきた
『(汝、力を求めるか?)』
「力…?何の事だ?!」
『(何者にも負けない力を求めるか?
自らの変革を望むか?より強い力を欲するか?』)』
謎の声は私に力を授けようとしている。だが、私にはそれを絶対に受け入れられない理由がある
「断る!力は自分の鍛錬で得るもの!まして強大すぎる力はただの暴力にすぎん!与えられた力などまがい物だ!」
『(ならば、汝はあの頃に逆戻りするだろう。出来損ないと蔑まれていたあの頃に…)』
「そんな筈はない。今はあの頃に無かった物が……ハルナがいます。ハルナは言ってくれました、『あなたはあなた、どんな生まれ方をしても関係ない……人形でも出来損ないでも無い……あなたは一人の人間、ラウラ・ボーデヴィッヒって言う人間なんだよ!』と……私はその言葉……ハルナが居たから今の私があるんです!今の私に力を求める理由など無い!」
『(愚かな…なら、そこから見ておけ、絶対の力を………お前の大切な物を壊す力を!)』
そう言って何者が私の中に入ってくる
「来るな来るな来るな来るな来るな来るなあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
同時刻 春萎side
タッグトーナメント四回戦……私とラウラのペアは最凶の蒼さんと鬼畜エイムスナイパーのサクヤさんペアとの戦い……予想通り蒼さんは私の思いを話すと私に向かってきた……そこまでは良かった……
「来るな来るな来るな来るな来るな来るなあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
サクヤさんと戦っていたラウラが叫びだして《シュヴァルツェア・レーゲン》がドロドロに溶けるとラウラを取り込んで一人の女性と打鉄みたいなISを作り出す……その女性の姿は何度も見てきた……剣の構えからISに乗って戦う姿……
「……織斑……先生?」
それは……私の戸籍上の姉で兄さんの
同時刻 ソウside
≪サクヤ、無事か!≫
「ソウさん!」
俺と春萎さんは戦うのを中断して後退していたサクヤの下に降りる
「私は大丈夫……です……ですが……ボーデヴィッヒさんが……ソウさんはあれが何か知ってますか?」
≪あぁ………あれは
「ドイツは……研究してボーデヴィッヒさんの機体に搭載したんですね………相変わらず汚い国ですね……」
サクヤは一応の祖国のドイツについて毒づく
≪春萎さん………春萎さんはどうしたい?≫
俺は春萎さんに問いかける……春萎さんは少しラウラ・ボーデヴィッヒだった織斑千冬を睨みつけると言ってきた
「私が……ラウラを助けて……過去を断ち切ります!」
俺はそう言った春萎さんの肩に手を置く
≪私じゃない……
「でも……」
≪でも、じゃない………仲間の手伝いをするのは当たり前だ……だから頼れ、【西風の旅団】の仲間であり家族の俺達をな≫
「蒼さん……」
俺がそう言うと春萎さんの反対の肩にサクヤが手を置く
「ソウさんの言うとおりですよ、春萎さん……私達は仲間で家族です……家族の手伝うのは当たり前です……」
「サクヤさん…………お願いします」
≪あぁ!!≫
「はい!」
春萎さんが呟き、俺とサクヤは大きく頷いた
「(さて……手助けするとは言ったが……どうやって助けたものか……)」
俺は春萎さんにラウラ・ボーデヴィッヒを助ける手伝いをするとは言ったものの、助ける方法を見つけられないで居た………そのかわり、偽織斑千冬と暮桜は雪片を構えているだけで一向に動こうとしない………そのはずだった………
「おおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
二人のバカがCピットから飛び出してきて暮桜擬きに剣を振るう……教師の無許可で入ってきて直ぐに相手に向かうバカは……ただ二人………拘束されている筈の
「あの……ばか…」
≪…仕方ない…あの織斑秋羅らにはしばらく囮になって貰うか……アキ………みんなに……『みんな、もう動いてるよ~後はソウの指示で出撃できるよ~』………わかった……じゃあ、アキみんなに出撃の指示を頼む『わかったよ~』≫
俺とアキがそんな会話をして直ぐにAピットからキリト、チカ、アスナの三人がそれぞれのISを纏ってアリーナに出てきた
「「ソウ!」」
「ソウ君!」
三人は俺達の後ろに降り立つ。
目の前ではバカ織斑秋羅と篠ノ之箒がボロボロな白式と訓練機の打鉄で暮桜擬きになんとか、食らいついていた
≪三人とも来てくれてありがとう……状況はわかってる通りなのだが………≫
俺が最後口ごもってしまう
「ソウ君にも助ける方法がわからないんだね?」
≪あぁ………アスナの言うとおり、方法がわからない……いや、あるにはある……一瞬でSEをかき消す一撃を放つことができれば救い出せる……そのはずなんだが……≫
「俺達のソードスキルならできるが………ボーデヴィッヒを殺しかねない……白式の零落白夜も使い手によってはボーデヴィッヒを殺しかねないか……」
キリトがそう呟く………その通りでキリト達のソードスキルや織斑秋羅の零落白夜ではラウラ・ボーデヴィッヒを殺しかねない……だけど、それ以外に助けるすべが思いつかない……
「……私に考えがあります…」
俺たち五人がどうしようかと考えていると春萎さんが呟く
「本当か?」
「はい……私ならラウラを助けることができます……みなさん……私に力を貸して下さい?私の考えでは心許ないと思いますが……お願いします?ラウラを……私の大切な友達を助ける力を貸して下さい!」
春萎さんは俺たちに頭を下げてくる……そんな、春萎さんの両肩にサクヤとチカが手を置く
「春萎の気持ちはわかった……力を貸す、助けよう、ラウラ・ボーデヴィッヒをな!」
「私もです。元祖国に良いように扱われてしまっている人を……春萎さんの大事な友達を見捨てることはできません!」
春萎さんの双子の兄のチカと元祖国にいいように扱われているラウラ・ボーデヴィッヒに思うところがあるサクヤが春萎さんに力強く言った、アスナとキリトも同じ気持ちだった
≪…元々俺も答えは決まっている…助けよう、ラウラ・ボーデヴィッヒを春萎さんの大事な友達をね……だけど、俺は先に奴らを叩きのめす≫
俺がそう言うとアリーナで一人無駄に頑張っている織斑秋羅と篠ノ之箒を遠目に見る
≪その間、俺は指示とかは出せない………その間は……『私がパパやママに指示を出せばいいんですね、にぃにぃ』その通り、お願いねユイちゃん。『任せて下さい!』≫
俺が話しているとキリト・アスナの愛娘ユイちゃんがキリトの専用機《キリト》から声をだしてくれる
≪指示はユイちゃんに一任するからそちらは任せる………俺は織斑秋羅らを叩きのめしてくるから……みんなに一つだけ……無茶はしないでくれ……いいな?≫
「「あぁ!」」
「うん!」
「「はい!」」
俺が一言言うとみんな力強く頷いた
続く