Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
今回から暫く臨海学校前の日常回になります。
それの第一弾になります。
それでは、どうぞ~
木綿季の日 1
6月20日 港北総合病院
「…うぅん。朝……」
一人部屋の病室のベッドで紫髪の少女が目を覚ました。
少女はまだ眠そうに目を手でこすりながら上半身を起き上がらせる
「ふぁ~……よく寝れた…かな?」
少女は大きな欠伸をするとカーテンを開けるボタンを押してカーテンが開くと雲一つ無い青空が広がっていた
「良い天気だな~。こういう日に退院出来るなんて嬉しいな~」
「木綿季くん。おはようございます」
少女は嬉しそうに青空を見上げていると部屋の扉が開いて白衣を着た眼鏡の男性が入ってきた
「あ!倉橋先生。おはようございます!!」
男性の名前は倉橋………少女……木綿季の主治医であり彼女がこの病院でずっとお世話になっていた先生だった
「木綿季くん。長い入院生活、お疲れさまでした」
「先生も長い間、ボクやお姉ちゃんを看てくれてありがとう!!何度も辛い時があったけど……ボク、先生が居たから何度も乗り越えることが出来たんだよ!本当にありがとう、先生!!」
「……木綿季くん。こちらこそありがとうと言わせてください。私も木綿季くんから何度も元気を貰いました。ありがとう木綿季くん。そして、お疲れさまでした」
木綿季がベットから立ち上がり深々と一礼すると倉橋は涙を流し木綿季さんに「お疲れさまでした」と言い一礼した
「今日は彼が迎えに来るのですか?」
「うん!ソーとソウ…朷夜と美乃梨ちゃん、それから姉ちゃんが来てくれることになってる!!」
木綿季は倉橋の話に元気よく嬉しそうに答え、その姿に倉橋は微笑んでいた
「やあ、ゆうちゃん」
「ソー!迎えに来てくれたんだよね?ありがとう!」
正午、少女……木綿季が待ちに待っていた退院の迎えにソーこと、更識蒼が木綿季の病室を訪れた
「どういたしまして、ゆうちゃん。何か持つ物はあるかな?持ってくよ?」
「ありがとう、ソー!でも、大丈夫だよ。今、着ている服以外はなーんにも無いから!!」
木綿季が着ていたのは和人や一夏達と行ったトリプルデートの時に着ていた紫のシャツに紺色のジーパンと言う男性の方がよく着てそうな服装だった
「わかった。それじゃあ、行こうかゆうちゃん?」
「うん。そうだね!あ!少し待って」
木綿季は蒼にそう言うと病室に深々と無言でお辞儀する。
数秒、お辞儀し顔を上げ、蒼の方に向くと木綿季は微笑んだ
「もう一つ、寄りたいところあるんだけどいいかな?」
「あぁ。もちろんいいよ」
蒼は木綿季の行きたい場所に思い当たる節があり即、頷き木綿季の行きたい場所に行くことになった
「パパ、ママ遅いよ!!」
木綿季が行きたかった場所によってから待合所に行くと二人の子、朷夜と美乃梨、それから木綿季の姉、
「ごめんね、ソウキ。ボクがどうしても寄っておきたい場所があったからソーと一緒に寄ってきたんだ」
「うん。ゆうちゃんの病室からの方が近かったし先に済ませておきたかったんだ。ソウキ達と合流して直ぐに帰れるようにね」
「……そういう事にしておくよ」
自分も連れて行って欲しかった朷夜は不満そうにそっぽを向いた
すると、朷夜の姉で蒼たちの長女の美乃梨が朷夜の頭を軽く叩いた
「お父さんとお母さんを困らせちゃダメだよ、朷夜?」
「うぅ~でも……」
「でも、じゃない。お母さんは長い間ここに入院してたんだよ?今日で退院なのだから、寄りたい所だってあると思うよ?お母さん、そうですよね?」
「え?あ、う、うん」
自分に振られるとは思っていなかった木綿季は慌てて頷いた
「それじゃあ、行こっか?」
「ええ、そうですね」
4人の話に入ってこなかった
「ソー?これからどうするの?予定とか決まってるの?」
病院を出て直ぐに木綿季が蒼にこの後の予定を聞くと蒼は軽く頷いた
「うん。この後は家で昼食、それから家の案内、夜は皆で食事会を予定しているよ」
「ソーの家か~楽しみだな~。でも、お昼ご飯の前に寄っていきたい場所あるんだけどいいかな?どうしても最初に行っておきたい場所なんだ…」
「私からもお願いします。木綿季が退院したら一緒に行こうと決めていた場所があるんです」
「……わかった。ソウキも美乃梨ちゃんもいいかな?」
「うん」
「はい」
藍子と木綿季の姉妹に頼まれた蒼は簡単に頷き、朷夜と美乃梨にも確認を取った。
「待っていたよ、蒼」
5人が駐車場を少し歩き1台のリムジンの前を過ぎようとすると誰かから声をかけられた
「待たせてすみませんでした。ルクスさん」
「気にしないで、今の僕は更識家の執事なんだからね。えっと、紺野木綿季さん、ですね?初めまして、更識家の執事、ルクス・アーカディアといいます。よろしくお願いします」
「あ、はい。知ってるみたいですけど紺野木綿季です。こちらこそよろしくお願いします」
声をかけてきたのは銀髪の青年……ルクス・アーカディアと普通に離す蒼といきなり名前を呼ばれ自分のことを知っていたことに驚いて動揺しながらも木綿季はルクスと挨拶を交わした
「これから家に向こうでいいのかな?」
「予定ではそうだったんですけどゆうちゃんとランさ……藍子さんの2人が先に寄っていきたい場所があるみたいなんですけど大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。何処かさえ行って貰えれば何処だって行きますよ。それで、何処に行けばいいのかな?」
ルクスは蒼の頼みを笑顔で引き受け木綿季と藍子に行きたい場所を尋ねた
「えっと、…………です」
続く
いかがだったでしょうか?
えっと、それから、これからのREIS物語更新に関してご報告
最近、リアルでゴタゴタが相次いでしまい執筆時間が取りにくくなっているのが現状です。
週1投稿はしていきたいとは思っていますが一週間の空きが出来てしまうかも知れません。その場合は本当に間に合わないと分かった時点で活動報告にてご報告させて頂きますのでよろしくお願いします
これからもよろしくお願いします