Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
臨海編まではもう暫く掛かりますが気長にお待ちください。
それではどうぞ!
20日 更識家・夜
「久しぶりです、木綿季さん、美乃梨ちゃん」
「お久しぶりです。木綿季さん、美乃梨ちゃん」
「あ!チカ、ハルナ!二人とも久しぶり!!」
「チカさん、ハルナさん、お久しぶりです」
あの後、直葉と別れた木綿季と美乃梨は料理を食べながら会場内を歩いていると純白のスーツに黒いネクタイを身につけたチカこと神薙・S・イチカとイチカの妹、月白のドレスを身につけた神薙・S・ハルナに声をかけられた。
「二人とも色々大変だって聞いたけど大丈夫?」
「あぁ、苗字の変更の手続きがややこしかっただけで後はカタナがやってくれましたから」
「はい。私達は書類に目を通しただけですから……殆ど楯無さんにやっていただきましたから…」
「あら?チカは自分で苗字を決めたじゃない?」
「みなさん、こんにちは」
チカとハルナがそう言っていると刀奈と刀奈と蒼の妹の簪が空色のドレスを着て一緒に歩いてきた
「こんにちは、簪。でも苗字を決めたときだってカタナや簪にも手伝ってもらったから俺一人では何も出来なかったよ」
「それでも、イチカさんが苗字と意味を考えたことには変わらない」
「簪ちゃんの言う通りよ、チカ?私達は貴方の後押しをしただけ、貴方がそれを掴んだのよ」
「でも俺は……「苗字の神薙に意味があるの?」まあ…はい」
「でも」とイチカが言うとその先を言わせないようにしたのか木綿季が苗字の意味をイチカに聞いた
「この手で守れる者は何があっても…例え神が相手でも薙ぎ払って守る……それが、神薙に決めた時の俺の気持ちです」
「…守る者の為に神でも薙ぎ払う……うん!チカらしいよ……だから、聞くよ?チカ……イチカにとって守りたい者ってなに?」
軽く呟いた木綿季は大きく頷いてから目鋭くしてイチカに「守りたい者は何か」と聞いた
「…俺の守りたい者は……この手で守れる人達……西風の人達や鈴……でも、俺には西風の人達や鈴達、全員を守れる強さはありませんから……まずは……」
イチカは一度言葉を切り妹のハルナと彼女でもある刀奈の顔を見る
「ハルナやカタナ…それから、鈴を守れるほどに強くなりたい…それが今の俺の目標です。」
イチカの言葉にハルナと刀奈は顔をほんのり赤くして俯き、木綿季はイチカの言葉を聞いて微笑む
「そ、今のイチカの思いなら大丈夫だね。もし、イチカが【皆を守る】ってだけの答えだったら怒ったところだったよ。」
「……アハハハ(よ、良かった……)」
木綿季の口から出た言葉にイチカは苦笑いするしか無かった。なぜなら、イチカは木綿季が怒るところをSAO時代に何度も見ており、その中でも特に酷かった激怒り状態で暗殺ギルド《ラフィンコフィン》の小隊を一人で壊滅させた所を目のまで見ていたのだから……
「何かあったら相談に乗るからね?一応、ボクは《西風の旅団》サブギルドマスターでもあるからギルドメンバーで友達の相談には乗るよ」
「あ、はい。その時はお願いします。木綿季さん」
「うん!お願いされたよ!」
軽く拳をぶつけ合う、二人を少し嫉ましそうに刀奈とハルナが見ていたが二人は全く気づかないでいた。
「木綿季、ここに居たのね」
「ママ~」
そうしているとこの場の五人とは違う声が2つ聞こえ、木綿季が振り向くと紫苑色のドレスを着た木綿季の姉のランこと
「姉ちゃんに、ソウキ!どうかしたの?」
「朷夜君が眠そうだったから連れてきたのよ。ソウさんはサチさん達と話してる途中だったから」
藍子がそう言うと朷夜が大きな欠伸をかき、木綿季は時計を見ると既に九時を回っていた
「もう、こんな時間だったんだ……」
「この時間帯はソウキ君や美乃梨ちゃんが眠くなるのは仕方ないわね」
「私も少し眠いです…」
九時を回っていたことに少し驚く木綿季と呟く刀奈、そして、ずっと我慢していたのか美乃梨も眠そうに目を軽く擦っていた
「これ以上、二人を起こしているのは可哀想ね。ユウキちゃん、ソウキ君と美乃梨ちゃんを寝かしてきなさい。ソウ君に………いえ、チカついて行ってくれないかしら?」
「うん。分かった」
「あぁ、わかった」
今日、来たばかりの木綿季を一人で部屋に行かせるのが心配な刀奈は部屋への案内に木綿季の彼氏でもある蒼に頼もうとするがサチ達と話している蒼の顔色を見て、数カ月だったが更識家の一員で家の中もある程度は分かっているイチカに頼むことにしイチカは快く引き受けた
「チカ、案内ありがとうね」
「気にしないでください。俺は頼まれたことをしたまでです」
朷夜と美乃梨の二人を寝かしつけた木綿季とイチカは会場に戻るため、廊下を歩いていた
「ねぇチカ?ボク達、同い年なんだし、敬語辞めない?」
「いやいや!俺達をずっと前で引っ張ってくれた木綿季さんにタメは使えませんよ!」
「ボクは特にやった事なんて無いと思うんだけど?」
引っ張ってきたことに身に覚えが無い木綿季は首を傾げていた
「いやいや!ずっと俺達を支えてきてくれたじゃ無いですか?主に精神面やアスナさんと一緒に料理などと生活面でずっと、支えられてきたんですよ」
「……まあ、確かにそう言われればボクが支えになってたのかな?でも、出来ればタメで話してくれない?同い年に語で話されのは慣れないからさ」
「……わかった、ユウキ」
「うん!」
木綿季の言葉でイチカは敬語を辞め、普段通りの話し方に変えた。
「二人とも待ってたよ」
「「ソウ!!」」
二人をパーティー会場に続く扉の前で蒼が待っていた。
蒼の顔色はサチ達と話しているときと比べ良くはなっていた
「どうしたの?」
「うん。パーティーをお開きにするから最後に皆でダンスを踊るんだよ」
「え!?ボク、ダンスなんてしたこと無いよ!?」
「俺も出来ませんよ?」
一般人だった、木綿季とイチカ、それから《西風の旅団》のメンバーほぼ全員がダンスの経験など無く、あるとしたら更識家の刀奈、蒼、簪に元、暗殺者のサクヤ、コタの五人くらいになるだろう
「大丈夫。俺とゆうちゃん、チカに刀奈姉さんで踊ることになるだろうから俺と刀奈姉さんでリードするよ」
「なら、大丈夫だと思うけど……ダンスか~始めて踊るから緊張するな~」
「俺も……」
「大丈夫さ。最初は誰でも初心者なんだから楽しく行こう」
初めてのダンスに緊張する木綿季とイチカに蒼は優しく声を掛ける
「それじゃあ、皆待ってるから行こうか」
「え!?あ、う、うん」
「あぁ」
急に扉を開けられ心の準備が出来てなかった木綿季は一瞬焦ったが直ぐに落ち着きを取り戻した
『待ってたわよ!ユウキちゃん!チカ!』
蒼が扉を開けると会場内に刀奈の声が響いた
「ゆうちゃん、俺と一曲、踊ってくれないか?」
「よ、よろこんで」
木綿季をダンスに誘う蒼、当の本人の木綿季は顔をほんのり赤くし差し出された蒼の手に自分の手を重ね置いた
「俺は、カタナの所に行きます」
イチカはそう言うと会場内に消えていった
『それじゃあ?みんな、良いわね?ミュージックスタート!!』
刀奈の合図と共に1曲目が流れ始め、各々踊り始めた
「さて、俺達も踊ろうか」
「う、うん」
歩き出す二人、会場内は紅、白、青……様々な色がクルクルと回り輝く虹を作り出していた
続く