Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
この話が終われば臨海学習に入りたいと思います(日常回長過ぎとは言わないで)
それでは、どうぞ
7月1日 喫茶アンジュリーゼIS学園支店
「ごめんね、ソウ。呼び出したの僕なのに遅れちゃって」
「気にするな。会社からの緊急連絡だったんだろ?」
「うん。でも、恩人で友達との約束に遅れたのは僕だから、ごめんね」
「……その気持ちは受け取っておくよ」
臨海学習間近に迫ったこの日、俺はシャルに呼ばれIS学園唯一の憩いの場所、〝喫茶アンジュリーゼ〟の個室にいて、待ち合わせから少し経ってからシャルが入ってきた
「それから……今日は御礼も兼ねてるから僕が全て持つから好きなの食べていいよ」
「大丈夫なのか?六月入ってからフランスと日本を行ったり来たりしてるんだろ?」
シャルは六月になってから直ぐにフランスのデュノア社と日本を一週間置きに行き来していて昨日一週間ぶりに帰ってきたばかりだった
「行ったり来たりはしてるけど、全てデュノア社……父さんが全て出してるからお金のことに関しては大丈夫だよ。それに……僕は一応代表候補生〝だった〟から国からの手当《給料》が貯まるに貯まってるんだよ」
「……ごめん、代表候補生から降りなきゃ行けない形にして」
シャルはフランス代表候補生の座を降りた……いや、正確には今回の事件の発覚ででシャルはフランス代表候補生の座を降ろされたのだ
「ソウが謝る事じゃ無いよ。今回の事で代表候補生を降りる事になるのは覚悟してたから……それに、代表候補生降りてからあれやこれやで表舞台では社長にされちゃったしね」
「それは、三日前のニュースで見たよ。社長就任おめでとう、デュノア社長殿?」
俺がからかうとシャルは少し怒ったような顔をしていた
「ソウ、からかうのは辞めて欲しいな。僕は表舞台での社長で僕がIS学園を卒業するまでは父さんがこれまで通り社長を務めてくれることになってるから僕は第3世代ISのテストパイロットで」
「あまり、自分の事を悪く言うなよ。でも、一昨日発表されたデュノア社の第3世代型IS、〝ミストラル・オーブ〟は凄かったよ」
「それも、これも、全てはソウの御陰だよ。ソウが居なかったらデュノア社は倒産して僕と父さんや社員たちは路頭に迷うことになっていたんだから…だから、改めてソウ、ありがとう」
「俺は少し背中を押しただけだ。それに、全てを終わらしたのは俺じゃ無い、【桜】だ」
「ソウ…彼女と知り合いみたいだったけど、知り合いなの?」
「まあ、少しな…」
シャルがデュノア社の社長になった今回の事の終わりにはいろいろな人の策略や思いが交差し、それを知るのはこの場の俺とシャル、その場にいた那由多、シャルの父親……そして、コードネーム【桜】だけだった。
その話は六月初めに遡る……
六月
「う~ん。はぁ~……久々の飛行機は疲れたぁ~」
「だね。僕も少し疲れたよ」
この日、俺とシャルは日本から遠く離れたフランスの首都、パリの空港にいた
「さてと、観光したいのは山々なんだが……」
「うん。今はここでは6時半……日本では深夜一時位かな。明日は朝一であの人と会わないと行けないから、早めにホテルで休まないとね」
学園には一週間の外泊届を出しては居るが善は急げと言うことで俺とシャルはフランスに着いた翌日の一番でアポイントメント…アポをとっていた。
「それじゃあ、迎えが来ているはずだから行くか」
「? ソウはフランスに知り合いが居るの?」
「いや、フランスの知り合いはシャルぐらいだよ。今回の迎えは俺の仲間で以前の相棒だよ」
「以前と言われるのは心外ね。私は今もアナタの事を相棒と想っているのにね」
女性の声が聞こえ、振り向くと黒髪ロングで透き通った蒼い眼、いつも着ている赤と黒のドレスを着た那由多が少し怒ったような顔をして歩いてきた
「久しぶり那由多」
「ええ、久しぶりね。それで、先程の言い訳を聞かせてくれるかしら?」
「言い訳も何も、本当の事だろ?お前は【
「そういう事なのね、納得はしないけど、今はそういう事にしておくわ」
那由多はそう言うと俺の隣のシャルの方を向いた
「初めまして、シャル様。私は那由多、ソウが言いましたとおり元相棒で、今はソウの従者になります」
「は、はい。よ、よろしくお願いします」
シャルは緊張しているのか声のトーンなどが若干高く、それを見かねた、那由多は少し笑う
「ふふ、そんなに緊張しなくてもいいですわよ?それはそうと、車にご案内しますわ。話はホテルでごゆっくりと」
「あぁ、よろしく頼む。シャル行くぞ」
「うん」
俺とシャルは那由多に連れられ那由多が用意したリムジンに乗り、これまた那由多に用意して貰ったホテルに向かった
続く
不明点、誤字脱字があればコメントにてお答えします