Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
「おはよう、シャル。那由多」
「うん。おはよう、ソウ」
「おはよう御座います、ソウ」
フランスに着いた翌日の朝、俺が部屋を出るとほぼ同時に那由多とシャルが隣の部屋から出てきた
「那由多、シャルが居るからって常時仕事口調じゃなくていいぞ?な、シャル?」
「う、うん。僕も普通に話して欲しいな」
「はぁ……分かったわ。デュノア社以外では普段通り話すわ。それでいいわね?」
那由多は仕事時の口調を……と、言うより俺と2人っきりの時にしか普段の砕けた口調を使わないのだが……
「さて、早くレストランに行かないかしら?デュノア社長との会談は十時からだから、早くしないと時間なくなるわよ?」
「移動も考えないとだから早くしないといけないな」
「うん。そうだね」
そう言って俺達、三人はホテル内のレストランに今後の予定を話しながら向かった
「ソウはやっぱり、その服が似合うわね」
「ありがとう、那由多。あの頃のは小さくなったから違うのだけど、この服はオーダーメイドで全く同じ物にしてもらった。いろいろな物や思い出が詰まってるからな……」
「そうね。ソウはずっとその服で作業してきたものね」
パリ中心を離れパリから少し離れた場所にあるデュノア社に向かうリムジンの中、俺は食事後に〝暗殺者時代〟に使っていた水色のフード付きマント服を着ていると那由多が昔を思い出したのか懐かしんでいた
「えっと、ソウと那由多さんは何処で何時、知り合ったの?空港では【仕事上】って聞いたけど……」
「ごめん、シャル。全てを話すにはまだ、俺達の関係は浅すぎる……それに、もし話したらお前と俺は今のように仲良く出来ないだろう。そして、俺の仲間…キリトやサクヤ達のことを嫌いになるかも知れない……そう言う話なんだ…」
「ご、ごめん。軽率だったみたい…」
シャルは俺の過去を聞こうとしてきたが俺の言葉で何かに気が付いたのか俯き、謝ってきた
「気にしなくてもいいわ。私とソウの出会いが少し特殊すぎなだけよ」
「あぁ、那由多の言うとおりで気にしなくていい。それに、近いうちに話さなければならないかも知れないからな……その時まで待っていてくれ」
「う、うん。その時まで待ってることにするよ」
俺と那由多がそう言うとシャルは少し顔を赤くしていたが何処か嬉しそうだった
「それから分かってると思うけど……ッ!!伏せろ!!」
俺はシャルに「このことは言わないように」と言おうとすると車の後方から殺気を感じとっさに怒鳴り目の前に座るシャルを床に引き倒しするとリアガラスが割れ無数の銃弾が頭上を通り過ぎた
「強化ガラスを撃ち抜くってどんな弾を使ってるのかしらね!!」
「多分、各国で試作されている対IS用試作特殊弾丸だろうな。弾丸の直径は7.84 mmのだから銃器はフランス製のAA-52だな。チッ、ここまでして何が望みなんだか……」
「ソ、ソウ…」
毒づいていると下から震えた声が聞こえて下を向くとシャルが目から涙を零していた
「安心しろ。言ったろ?俺は仲間はなんとしても護るって。だから、安心しろ、お前のことは護ってやる」
「ソ、ソウ……うん」
未だ、震えていたがシャルは笑顔で頷いた
「那由多、こういうときの想定はしてあったんだろ?」
「私を誰だと想っているのかしら?もちろんしてあるわよ。座っていた椅子を開けてみなさい」
「……凄いな」
俺は言われたとおり、銃弾が飛んでくる中、椅子を開けると中にはハンドガン、アサルトライフル、スナイパーライフル、マシンガン、サブマシン、ロケットランチャー、グレネードランチャーなどいろいろと入っていた。
そして、どれもこれも見たことや触れたことがある物だった
「此奴らは……」
「気が付いたみたいね。そうよ、今回積んでいるのはほぼ、私達が使ってきた銃火器よ。流石に痛んだのは取り替えてパーツは最新物にしてあるわよ」
「…十分だ」
俺は一言そう言うと二丁のベレッタM92とマガジンポーチを取り出し、ポーチはベルトに取り付ける
「さて、殺ろうか」
「言葉が違うわよ。まあ、私達を相手にするにはそっちの方が合ってるかも知れないわね」
那由多はそういい愛銃の対物ライフルのウルティマラティオ・ヘカートIIを構えた
「…待ってろ、シャル。直ぐに終わらせる」
「う、うん(アレ?何処か違う)」
シャルロットはソウの変化に気が付いたがシャルロットはソウの言葉に頷くしか無かった
続く
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