Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語   作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア

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今回はかなり短めです……すみません


VS福音 敗北と二つの水色

 

 

 

「はぁ……はぁ……はぁ…ち、ちくしょう……」

 

 福音が第2次移行(セカンド・シフト)してから戦いだしてまだ、20分も経ってないはずだったが、第2次移行(セカンド・シフト)前よりも速くなった福音の速度に高速戦闘で追いつけず、ダメージを与える所か防戦一方になってしまい俺のIS〝ストライクF〟は右膝から下、左腕、頭部、胸装甲半壊などの大破状態で武装もほとんどが使い物にならなくなり、残っている武装は罅がはいっているガーベラ・ストレート二本のみとなっていた

 

『La…La』

「ッ!!速度上がり過ぎだっちゅうーの!!」

 

 第2次移行(セカンド・シフト)で倍近く速くなった福音のビーム兵器を機能不全のスラスターでなんとか避けたが…

 

「アグゥ!!」

 

 ビーム兵器を避けたまでは良かったが、福音のどこぞのライダーキックを躱せずに鳩尾に直撃してしまい、近くの島の海岸近くまで叩き落とされてしまった

 

「ゲホォ…ゲホォ!!」

 

 痛む体を無理矢理動かして海岸まで這いずり仰向けで咳き込む…吐血し口の中は鉄の味が広がっていた

 

「(やべ……みんなにはああ言ったけど、この差はどう頑張っても埋められねぇな)」

 

 福音と俺の絶対的な差……機体性能とかでは無く超えられない壁……それは、生身か無人機か…、人間の本能で身体に異常なまでの負荷をかけないようにリミッターがかかるが、無人機ではそんなことは無い……機体にある程度の負荷はかかるがAIはそんなことをお構いなしに素早い動きを見せる。

この短時間の戦闘で良くわかる…普通なら当たるはずの予測からの攻撃全てを、計算外の速度上昇、軌道修正などでことごとく攻撃が外れ、逆にカウンターをもろに喰らってしまった

 

「ゲホォ…ゲホォ!!……ウゲェ!!」

 

 動くことも出来ず、空を見上げているしか出来ない状態の俺に福音はトドメをささんとばかりにゆっくりと降りてくるが俺まであと、少しの所で降りてくる速度を上げたのか、急に腹に激痛が走る……ぼやけ始めていた目で見ると福音の片足が俺の腹部を踏み潰すかのように押しつぶしていた

 

「(これは流石に無理だな……ゆうちゃんにあんなこと言っておいて、俺が逝っちまうなんてな……ゆうちゃんと喧嘩したことが悪かったのか?それとも、暗殺者だった俺への世界からの報復か?まあ、でも…もっと、生きたかったな…)」

 

 福音は俺に片腕を向けトドメを刺そうとし、俺はもう助からないと死を覚悟していた…が、

 

バシューン!!!

 

「……え?」

 

 遠くから何かの音が聞こえ、俺に向けられていた福音の腕が横から飛んできたピンク色のビームにより破壊された

ビームが直撃した腕が爆散し爆煙に俺と福音は包まれたが、爆煙に包まれて直ぐに腹部の痛みが和らいだ感じがしてよく見ると福音の足が離れていて福音が爆煙から出ていた

 

「…………ん!!」

「………ん!!」

 

 再び、何かの音…いや、誰かの声が遠くでなんと言っているか聞こえないが確かに聞こえてきた

 

「お兄ちゃんから離れろ!!」

「ソウ君から離れなさい!!」

「ッ!!」

 

 

 今度ははっきり2人の声が聞こえ、2人は福音に高速のドロップキックを決め、福音は水面に叩き着けられ、海の中に沈んでしまった

 

「お兄ちゃん、凄い傷……無茶しすぎだよ」

「簪ちゃんの言う通りよ、ソウ君…無茶しすぎよ……」

「…2人に……言われたくない……かな」

 

 俺の前に降り立ち、手を差し伸べてきた2人……俺の自慢の妹でSAOβテスト時の相棒、流星の剣聖の二つ名を持つ更識簪…、もう1人は無限槍の二つ名を持つ俺達の姉……更識楯無こと、刀奈姉さんだった

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 




ソウと福音の戦闘シーンは大幅カットします
その理由として高速戦闘でソウが一方的にボコられるだけで見栄えがしなかったためです。(その所為でかなり短くなってしまいましたが)

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