Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
と、言うより福音戦早く終わらせたい
刀奈と簪が戦闘空域まで辿り着く少し前…
「ダブルオーの最大速度出してるけど、お姉ちゃん、大丈夫?」
「このくらい問題ないわ。ソウ君が一人で戦っているのよ?このくらいソウ君に比べたら平気よ……それよりも、簪ちゃんの方こそ大丈夫なのかしら?簪ちゃんにも相当なGが掛かってるはずだと思うのだけど?」
「私もこのくらい平気。木綿季さんにあんなこと言ったんだから…こんなことでへこたれたりはしないよ」
お互いに心配し合う刀奈と簪…簪の専用機〝伐鐘聖式〟のシルエットの中で〝ハルート〟に続き2番目に速く、直線のトップスピードなら〝ハルート〟を超えるとも言われている《ツインドライヴ》を積んでいるのが簪が使用している〝ダブルオー〟だった
「…見えた……お兄ちゃんは…見つけた!!直ぐ近くの島の海岸に落とされた!!」
「このままじゃ、間に合わないわよ!?ソウ君が……」
「大丈夫!!、私と伐鐘聖式なら!!〝サバーニャ〟!!」
戦闘空域に辿り着いた簪と刀奈……簪が一人残った兄、蒼と福音を近くの島で見つけると〝ダブルオー〟から遠距離型の〝サバーニャ〟に切り替え、飛行したまま、ライフルビットⅡを取り出し構えた
「この飛行速度じゃ無理よ!?」
「大丈夫だよ、お姉ちゃん。このくらいの苦難、βテストで何度も乗り越えてきた!!それに、射撃テストでお姉ちゃんやセシリアさんより成績良いんだから!!………狙い撃つ!!」
バシューン!!
ライフルビットⅡの銃口からビームが放たれ、今まさに蒼にトドメを刺そうとしていた福音の腕のみを破壊した
「お姉ちゃん、しっかり掴まってて!!〝ハルート〟!!そして、トランザム!!」
「すご……って、速すぎるわよ!!!!!!???????」
〝サバーニャ〟、〝ダブルオー〟に続く第三のシルエット〝ハルート〟。
〝ハルート〟は可変機構持ちの高機動機、そして、トランザムシステム…機体内部に蓄積された高濃度の圧縮粒子を全面開放する事により、機体スペックを3倍以上に引き上げる。 トランザム起動時にはGN粒子が赤くなり、それに伴ってか機体自身も赤く発光するようにっている。このシステムは本来では《オリジナル太陽炉》にしか使用不可ではあったが簪の願いにより、臨海学習前に搭載されていた
「お兄ちゃん!!」
「ソウ君!!」
二人は舌を噛むのも気にせずに兄で弟でもある蒼の名前を叫んだが、福音の腕の破壊による爆煙により蒼のことは確認できていなかった
「お兄ちゃんから離れろ!!」
「ソウ君から離れなさい!!」
簪は直前でトランザムを終了し〝ハルート〟から〝ダブルオー〟にシルエットを戻して、刀奈と同時に福音に高速のドロップキックを決めた。
福音は水面に叩き着けられ、海の中に沈んでしまった
「お兄ちゃん、凄い傷……無茶しすぎだよ」
「簪ちゃんの言う通りよ、ソウ君…無茶しすぎよ……」
「…2人に……言われたくない……かな」
簪と刀奈はボロボロのソウの前に手を差し伸べながら、浜辺に降りた
「(ゆるさない……)」
私…簪はみんなを逃がすために一人、銀の福音と戦い…目の前でボロボロの姿で仰向けに倒れているお兄ちゃんに心配すると同時にこんな姿にした福音とお兄ちゃんを置いていくしか無かった無力な自分自身に怒りを感じていた
「お兄ちゃん、ごめんなさい……一人で戦わせて…」
「なに、泣いてるんだよ……元々、俺が一人…で、みんなを、逃がそうとしたんだから……ゲホッゲホッ!」
「もう!!喋ったら駄目よ!!」
涙を流していた私を慰めようと、お兄ちゃんは微笑んでくるが、咳き込むと一緒に血を吐き出してしまう
「「「ッ!!」」」
お兄ちゃんの心配をしていると海の水が一部で噴き上げられ、水柱から福音が現れ私達を殲滅する対象として見ているのかバイザーが赤く光っていた
「お姉ちゃんはお兄ちゃんをお願い…福音は…私が
「ちょっと、待ちなさい簪ちゃん!!??」
私はお姉ちゃんの静止を聞かずに福音のいる高さまで上昇した。
私が福音のと同じ高さまで上昇するまで福音は動かず私を見ているだけだった
「許さない!!お兄ちゃんを彼処まで傷付けた貴方を!!…貴方は……お前は私が倒す!!」
「……La」
私が〝ダブルオー〟の基本武装、両腕のGNソードⅡを展開し構えるとここで漸く福音が戦闘態勢を取り、ウィングを輝かせた
続く