Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語   作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア

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一部のキャラ崩壊あり


一時の安らぎ1

 

 

 

 

≪ところがぎっちょん!まだ、終わらないんだなァ!これが!!≫

 

「ッ!!」

 

 IS委員会の方が到着して全てが終わると安心した直後、男の叫び声が聞こえ、辺りを見渡すと福音と同じ赤い粒子を放つ赤いISが高速でこちらに向かってきていました。

 

『更識さん!!直ぐに逃げなさい!!あの機体は危険よ!!』

「ッ!!は、はい!!」

 

 私はスメラギさんの言うとおりにスメラギさんが乗る、戦艦に向かって全速力で移動し始めましたが……

 

≪甘ぇんだよな!!≫

 

 男の声がする赤い機体に直ぐに追いつかれてしまい、赤い機体は大剣を私に向かって振り下ろそうとしてきました

 

『スクラップ…フィストォォォォォォ!!!!』

「ひでぶ??!!」

 

 赤い機体が大剣を振り下ろそうとしたとき、誰かが赤い機体を殴り飛ばしました……その誰かの背中を見た私は驚きと一緒に緊張の糸が戯け落下しそうになりますが……

 

「簪ちゃん、大丈夫かしら?」

「お姉ちゃん……うん、大丈夫。それから、ありがとう」

「ふふっ、どういたしまして」

 

 お姉ちゃんが私を支えているってことは……やっぱり、あの機体を殴ったのは……

 

「大丈夫か、簪?」

「……うん。大丈夫だよ、お兄ちゃん……じゃ、無くて!お兄ちゃんこそ、大丈夫なの!?それに、どうして()()()浮いてるの!?」

 

 近くの島で倒れていたはずのお兄ちゃんが〝ストライク〟だったであろうガントレットを片腕に装着して生身で私の目の前を浮いてました

 

「使えそうに無かった装甲をパージして、ISの必須機能を残して後は飛行能力に全振りして使えそうな装甲はこのガントレットにしてたら時間が掛かっちゃってな……まあ、間に合ったから良かったよ……頑張ったな」

「……うん、ありがとうお兄ちゃん」

 

 お兄ちゃんに頭を撫でられ顔をほんのり赤くするのと同時に褒められて嬉しかった

 

≪俺がいることを忘れてるんじゃねぁよな!?≫

「あ……忘れてた」

「「……」」

≪おいこら、忘れてたのか!?目をそらすんじゃねぇぞ!?≫

 

 敵が目の前にいることを忘れていた私達が目を逸らすと赤い機体の操縦者は怒ってきた

 

≪たく……調子狂うじゃねぇかよ!!そう思わねえかぁ、クルジスのガキィ!?≫

≪五月蝿い!アリー・アル・サーシェス≫

 

 赤い機体が再び襲いかかろうとしたとき、私の〝ダブルオー〟と同一の機体がそれを阻む。

 

『今よ!刹那が抑えている内に着艦しなさい!』

「了解」

「はい」

「はい、分かりました」

 

 私達はスメラギさんの指示の下、近付いてきた水色と白の戦艦のデッキに降り立つ、すると……

 

「お兄ちゃん!!」

「ソウ君!!」

 

 お兄ちゃんが〝ストライクF〟のガントレットを量子変換してしまうと、フラつき倒れだした

 

「お兄ちゃん、しっかりして!?」

「ソウ君!!」

 

 倒れきる前に支えることが出来たが、私の手にはお兄ちゃの血がべっとりとこびりついてた

 

「ストレッチャーを!!」

「早く、お願い!!お兄ちゃんを助けて!!」

 

 格納庫に私とお姉ちゃんの声が響きわたると直ぐに格納庫の扉が開いた音が聞こえた

 

「酷い怪我だ。直ぐに医務室に運ばないといけない。サジは僕と一緒に彼を医務室に運ぶのを手伝ってくれ。ルイスは彼女達を見てやってくれ」

「うん」

「わかったわ」

 

 声が聞こえ振り向くとそこには紫髪で眼鏡を掛け、紫色を基調にした服を着た男性、茶髪で紫髪の男性と同じで紫色では無く青色の服を着た男性、最後に金髪ロングで男性達と同じで色が桃色の服を着た女性が立っていた

 

「安心してくれ、彼は必ず助かる……いや、僕たちが助ける」

「だから、安心して君達はまずは手当を受けて」

「大丈夫よ。この船は委員会内でも最高の医療施設を完備してるんだからね」

 

 三人は私達を安心させようと優しく話しかけてきてくれた

私とお姉ちゃんはお兄ちゃんを男性2人に任せると女性と一緒に医務室で手当を受けた

 

「はい。これで2人とも大丈夫よ」

「はい。ありがとう御座います……えっと、」

「そう言えば自己紹介がまだだったわね。私はルイス、ルイス・ハレヴィよ。コードネームは〝ルビィー・ハイス〟、ルイスでかまわないわ。それから、一応、ガンダムアストレアのガンダムマイスターでもあるわ。予備だけど」

「そうですか…私は更識簪です」

「更識楯無よ」

 

 私とお姉ちゃんを手当てしてくれた女性……ルイスさんに御礼を言うと私は顔を俯かせる

 

「……お兄さんのところに案内するわ」

「ッ!!…お願いします」

「……お願いするわ」

 

 私の考えていることに気が付いたのかルイスさんはお兄ちゃんの居るのとは別の医務室に案内してくれましたが、どことなくお姉ちゃんはルイスさんの事を警戒していました

 

「治療中だから、中には入れないのだけど…」

「お兄ちゃん!」

「ソウ君!!」

 

 医務室の中を窓越しで見ると酸素マスクを着けられポットの中にお兄ちゃんが寝かされていた

 

「出血は止まったからあとはあの中で寝ていれば3日もあれば完治するよ」

 

 私達がお兄ちゃんの医務室前に到着して直ぐに格納庫でお兄ちゃんを運んでくれた茶髪の男性が医務室から出てきた

 

「沙慈!!」

 

 ルイスさんが男性の名前を呼びながら抱きつく、男性はルイスさんの頭を軽く撫でる

 

「ルイス、彼女達の前だから後でね」

「……そう、ね。時と場合をわきまえるべきだったわ」

「初めまして、沙慈・クロスロードです。コードネームはマルク・レンヤ。この部隊の整備士をしているよ」

 

 男性…沙慈さんはルイスさんに優しくささやくと、自己紹介をしてくれた。

 

「この艦はIS学園が臨海学習で泊まっている宿に向かってるよ。到着までもう少し掛かるから少し横になって休んだらどうかな?」

「……ここに居てもいいですか?」

「…わかった。楯無さんはどうします?」

「……艦長に会わせて貰ってもいいきしから?生徒会長として更識として、今回起きた事についてできる限り情報が欲しいので」

 

 お姉ちゃんはお兄ちゃんを私に任せると遠回しに言い、沙慈さんと一緒にスメラギさんに会いに行きました。

 

 

続く


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