Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語   作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア

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宣戦布告2

 

 

 

 

 

「更識兄……私の弟と篠ノ之の腕をよくも斬ってくれたな?」

「ふん!お前が焚き付けたんだろ?大方、怪我で俺が動けない内に美乃梨ちゃんとソウキを人質にみんなを潰そうとしたんだろうがそうはいかない。これでも俺は今回の怪我ぐらい何度も味わってきたんだからな。今更、このくらいで動けなくなるなんてことはないんだよ。まあ、久方ぶりで気を失っちまったがな…」

 

 織斑千冬にこうは言ったが、実際、昔の【()()】が残ってなければ回復が間に合わなかったかもしれないが……そんなことを言っている暇は無いな

 

「やはり、お前が我々の最大の脅威になりかねんな。ここで全員始末してやりたいところだが……」

 

 織斑千冬は一度、言葉を切り後ろに倒れている織斑秋羅と篠ノ之箒へと目をやる

 

「はぁ!!……クッ!!」

「その程度で私を倒せると思ったか?」

 

 織斑秋羅と篠ノ之箒に目をやった隙を狙ったがさすがは元ブリュンヒルデ。大剣を展開されて防がれた

 

「此奴らにはまだ、利用価値がある。ここで死なれるのは困るからな。サーシェス、フリード、彼奴らの始末は任せる。私は此奴らを組織に連れ帰る」

「あいよ、姐さん」

「アッヒャヤヤヤヤ、好みの女は好きにしてもいいんですかねぇぇ?」

「好きにしろ」

「アッヒャヤヤヤヤ!!そりゃあ、ヤりがいがありますねぇぇ!!」

 

 織斑千冬の一言で何処からか茶髪のおっさんと変な笑い声の銀髪青年が現れ、銀髪青年の目はサクヤに向いていて、先の言葉通りだと銀髪青年の好みはサクヤになる……

 

「薄汚れた、目をサクヤに向けてんじゃねぇぞ、腐ったゴミ屑」

「アッヒャヤヤヤヤ、怒った?怒っちゃいましたか!?アッヒャヤヤヤヤ、もしかして、てめぇのコレすっか?アッヒャヤヤヤヤ、そりゃあだったら楽しみが増えたじゃないですか~」

 

 銀髪青年の口調と笑い声にこの場にいる女性陣、那由多ですら、気持ち悪がっていた

 

「戻る前に、挨拶してやろう。……私の名は織斑千冬!!コードネーム、Tだ!!私……否!我々、亡国機業(ファントム・タスク)は全世界に宣戦布告する!!」

「「「「「「「!!!!????」」」」」」」

 

 織斑千冬……いや、コードネームTの宣戦布告に俺達全員に衝撃が走る

 

「我々はテロリストでは無い!我々は断罪者!醜い人間を断罪する者だ!!この醜い世界に住む全ての人間を断罪し我々がこの世界を支配する!!」

 

 宣戦布告をした織斑千冬は黒いISを展開して織斑秋羅と篠ノ之箒を連れて行ってしまう。連れて行かれる前に織斑秋羅と篠ノ之箒に睨まれた気がするが気にしなくてもいいだろ

 

「アイツは逃がすしか無いが……お前等は……聞く必要は無いよな…。那由多、あの茶髪のおっさんを頼む。スメラギさん達が来るまで耐えるだけでもいい…」

「了解よ……貴方は…言うまでも無いわね」

「あぁ……俺はあの野郎を葬る」

 

 俺は那由多にそう言うとフリードと呼ばれた男に殺意を向ける

 

 

 

 

 

「アッヒャヤヤヤヤヤヤヤ!!!!」

「チィ!!一々気持ち悪いんだよ!!(此奴……戦闘慣れしてやがる!!)」

 

 俺は刀、銀髪青年はナイフで戦闘を始めたが、銀髪青年の動きが奇抜で更には戦闘慣れしてる所為か有効打をなかなか与えられないでいた

 

「ウグッ!!(傷口が……)」

 

 完治していない状態で無理な動きをした所為か傷口が開いてしまい、ほんの一瞬動きを止めてしまった……

 

「ソー!!」

「(しまった?!)」

「アッヒャヤヤヤヤヤヤヤヤ!!!!!おしめぇーだ!!」

 

 戦闘慣れした相手がその隙を見逃すことは無く……、銀髪青年が俺の目の前で高らかに笑いながらナイフを刺して……

 

 

 

 

は、来なかった

 

 

「本当にソーは無理するんだから……ボクの気持ちも考えてよね!!」

「ゆう……ちゃん?」

 

 銀髪青年のナイフをゆうちゃんが愛刀剣のマクアフィテルで弾いていた

 

「ソー、立てる?」

「あぁ…なんとか」

 

 ゆうちゃんの肩を借りて立ち上がり、銀髪青年の方を見るとかなりイラついていた

 

「何邪魔してくれてんだ!?俺様の楽しみをクソ女!?」

「邪魔するに決まってるよ!君がどんな人だろうとソーを傷つけるのは許さない!!」

 

 ゆうちゃんは銀髪青年にそう言うとマクアフィテルの剣先を向けた

 

「ソー……ボクはソーみたいな覚悟は無い…でも、ソーの手助けはできると思う…。だから、ボクも一緒に戦わせて!」

「ゆうちゃん……わかった、頼む」

「うん!!」

 

 ゆうちゃんの言う覚悟……多分それは、【殺す覚悟】……勿論、ゆうちゃんにそんな覚悟は持って欲しくない

 

「ゆうちゃんはアイツの攻撃を躱すか弾いて……後は俺がやる」

「うん!任せて!!」

 

 ゆうちゃんとの話が纏まり視線を銀髪青年の方に向けるが先程より苛立っているように見えた

 

「何見せつけてくれてんですかねぇ!?俺様、本当に怒ったからなぁ!?」

「一々叫ぶな。鬱陶しい、そもそもお前等がこんなことをしなければ見なくてすんだんだろ?」

「アッヒャヤヤヤヤ!!ごもっともなことを言ってくれるじゃねぇか!?」

 

 相も変わらずな気持ち悪い笑いだが、ゆうちゃんが隣にいるからか先程以上に冷静な自分がいた

 

「アッヒャヤヤヤヤ!!!」

 

 銀髪青年は我慢の限界なのかナイフを片手に襲いかかってくる

 

「ゆうちゃん!!」

「任せて!!」

「アッヒャヤヤヤヤ!!!!!オラァ!!」

 

 迫ってくる銀髪青年にゆうちゃんが先行して攻撃を弾いてくれた

 

「スイッチ!!」

「はあぁぁ!!」

 

 ゆうちゃんがナイフを弾くとゆうちゃんの影から俺が飛び出し刀を振るう

 

「アッヒャヤヤヤヤ、一人の時よりやるじゃねぇか!?」

「今のを弾くとかお前、本当に人間か!?」

 

 完全に意表を突き更にはゆうちゃんの影で死角になっているはずの場所から刀を振るったにも関わらず完璧に防ぎきってきた

 

「おい、増援が来た見てぇだ!!離脱すんぞ!?」

「……分かってますよっと!!」

 

「みんな、眼を瞑れ!閃光弾だ!!」

 

 茶髪のおっさんが大慌てで銀髪青年に大声で叫んでくると銀髪青年は手榴弾を投げ、破裂すると同時に目の前で光が弾けた

 

「逃げられたか……」

 

 眼を開けると茶髪のおっさんと銀髪青年の姿は無く代わりに四機のISが上空から降りてきた

 

≪みんな、大丈夫か?≫

「はい、怪我人はいません。ティエリアさん」

 

 黒と白の機体から声が聞こえ簪が受け答えをしているなか、白と青の機体が俺の方を見ていた

 

≪……≫

≪おい、刹那!!≫

「!??」

 

 白と青の機体は何も言わずに飛び立ってしまう中、緑と白の機体の操縦者が白と青の機体に()()と言ったことに驚愕していた

 

「ソー?」

「うんん、何でもない」

 

 ゆうちゃんが心配そうに顔を覗かせてきたが横に振った

 

 

 

 

 

 

 

続く

67、68話にてキャラ事にセリフの色を変えたのを続けるか続けないか

  • 続けて欲しい
  • 見にくいから辞めて欲しい

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