Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語   作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア

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どうも更識蒼です!

今回からクラス代表決定戦です!
多分二~四話は続くと思います。
戦闘を上手く表現出来てるか不安だったりじゃなかったり‥‥‥それと今話クッソ長くなってしまいました‥‥読みずらかったらすみません‥‥

それから増えた「」の表記を含めて今のところを使う「」の表記を説明します。


「」→視点者または直接の会話
『』→電話などの何かを介しての会話、音
〝〟→機体や権力など
≪≫→ガンダムフレームまたは全身装甲機の使用時の会話
<>→ISの武装
《》→システム
【】→他アニメ・漫画名や女子生徒(集団)奇声



クラス代表決定戦 蒼VS蒼

 

 

 

 

 

 2025年 4月16日 IS学園・寮

 

 

『そう言えば明日だよね?クラス代表戦って』

 

クラス代表決定戦前日の放課後、俺は〝ストライクF〟を貰ってからキラさん達、IS委員会組数人と連日模擬戦をして、今日も部屋に戻るまで模擬戦をシしていた。

それからは部屋に戻り夕食を食べて、春萎さんが入浴中にゆうちゃんと連絡を取っていた

入学初日の出来事で一年の‥‥‥特に1組の生徒達から突き放されていた

仕方が無い事だと思っているがキリトやアスナ達が心配してくれていているし普段通り話しかけてくれている。

その所為でキリト達にも近寄る生徒は少なくなったりや白い目で見られている事に負い目に感じ謝るとカタナ姉さんや簪に叩かれたりした

 

「うん、明日と明後日に総当たりで俺、キリト、チカ、セシリア・オルコット、織斑秋羅の五人で試合してクラス代表を決めるんだって」

 

『そうなんだ‥‥‥ソー、頑張ってね?応援してるからさ!』

 

「ありがとう、ゆうちゃん……ゆうちゃんの応援があるならなんでも、できる気がするよ!」

 

『えへへ、ソーがそう言ってくれると嬉しいな‥‥‥あっ、そろそろ時間だね‥‥‥ソー頑張ってね!おやすみなさい!』

 

「うん、ありがとう。ゆうちゃん、おやすみ」

 

お互い、おやすみといって通信が途切れる………それから少しして春萎さんが水色生地で白水玉パジャマ姿で脱衣場から出てきた

 

 

「蒼さん、お風呂揚がりました」

 

 

「ありがと。それじゃあ、俺も入ってくるかな‥‥‥先寝ちゃいなよ、女の子の体は夜更かしには向かないからね」

 

「え。あっ、はい‥‥‥お気遣いありがとうございます」

 

俺はそう言ってから椅子から立ち、脱衣場に向かって歩く‥‥‥

 

「あの……蒼さん、先ほど誰かと話してませんでしたか?」

 

春萎さんとすれ違うとゆうちゃんとの話が聞こえていたらしくそれに関して聞いてきた

 

「うん?あぁ、してたよ、俺の大切な彼女とね‥‥本当なら一緒に入学したかったんだけど、体調が思わしくなくて‥‥もうしばらくは転入できないんだ‥‥‥」

 

「あ‥‥‥なんか、すみません‥‥‥聞いちゃいけないような話を聞いて‥‥‥」

 

「いいさ、それじゃあ、また後で」

 

俺は春萎さんにそう言ってシャワーを浴びに脱衣場に向かった

 

 

 

 

 

 2025年 4月17日 IS学園・第三アリーナ

 

 

「満員だな‥‥‥」

 

次の日‥‥‥午前中の授業を終えた俺達、1年1組は第三アリーナに試合をするメンバーはA・B・Cのピットに別れて機体のメンテと最終確認をしていた

俺やキリト、チカの三人はAピットで整備科志望の本音とIS委員会のマードックさんに機体のメンテを頼んでピット内からアリーナの観客席を見ると満席状態だった

 

「きっと、(セシリア・オルコット)に負ける(ソウ君達)を嘲笑いに来てるのよ」

 

「お兄ちゃん達に勝てるわけも無いのに‥‥‥」

 

カタナ姉さんと簪が観客席に来ている生徒達の考えを見透かし俺達には勝てないと呆れながら言っていた

 

「坊主、機体の方は良いぞ。頼まれていたのもしっかり積んでおいたからな!」

 

「ありがとうございます。マードックさん!これで全力で戦えます!」

 

「良いってことよ!勝ってきな、坊主!」

 

「はい!」

 

俺とマードックさんが話しているとサクヤが一人、静かにこちらを見ていた

 

『更識君、オルコットさん、出撃して下さい』

 

俺がサクヤの視線に気づくと山田先生の放送が聞こえてきた

 

「‥‥最初は俺か‥‥それじゃあ行って来る」

 

俺は皆に言うとカタパルト前に歩くと〝ストライクF〟の待機状態の右手だけに付けた水色の指無し手袋を眺める

 

「ストライク‥‥俺に力を貸してくれ!」

 

俺が〝ストライクF〟に語りかけると手袋に付いている赤い玉が少し輝いた気がした

俺はそのまま、〝ストライクF〟を展開すると同時にPS装甲が起動して灰色では無く白、赤、青のトリコロール姿となった

 

「ソウ君‥‥無いとは思うけど負けないで油断せずに行ってきなさい!」

 

「お兄ちゃん‥‥頑張って!」

 

≪ああ、もちろんだ!≫

 

カタナ姉さんと簪からの応援を聞いてから カタパルトに機体を固定させる

 

「‥‥‥あ、あの‥‥ソウ‥さん」

 

固定させて出撃しようとすると‥‥サクヤがとぼとぼと歩いてきた

 

「‥‥‥サクヤ‥‥」

 

「‥‥‥は、はい‥」

 

 

俺は〝ストライクF〟の顔を粒子変換して顔を出した

不安そうなサクヤにどういう風に声を掛ければ良いか俺にはわからない‥‥‥不安そうな顔をしたサクヤやシリカ‥‥‥ゆうちゃんを何度も慰めてきた‥‥だけど‥‥ほぼ全部、一緒に‥‥隣で見守っていた‥‥‥でも、今回はこれから俺が戦いに行く‥‥そんな時にどう言えば良いか‥‥‥一言‥一言だけで思いを伝える言葉‥‥

 

「‥‥‥‥‥行って来る!」

 

「‥‥ッ!‥‥‥はい!」

 

俺はそれだけ言うと〝ストライクF〟の顔を戻した

サクヤは今の一言で顔から不安が取り除かれ頷くと皆の方に戻った

 

≪ソウ・サラシキ。ストライク行きます!≫

 

俺とストライクはカタパルトから一気に飛び出した‥‥〝プロトフリーダムストライカー〟の左右5枚の青き翼を広げアリーナに出ると驚愕の声と歓声が観客席から聞こえてきた

 

 

 

 

 

 

 

◇ソウが居なくなったAピット

 

「ソウ君はもう少し気を聞いた事が言えないのかしら?お姉さんとして心配よ‥‥」

 

ソウの姉である刀奈がため息を吐きながらソウの事を心配していた

 

「‥‥いいんですよ、ソウさんの気持ちはしっかりと伝わってきましたから」

 

ソウとの一瞬の会話まで不安がっていたサクヤが自分用の専用機のレットチルクォーツのブレスレットを胸元で握りしめながら言った

 

「‥‥まあ、私には分からないけどサクヤちゃんが分かっているのなら‥‥‥でも、お姉さんとして、ソウ君にはその辺も勉強させないといけないかしらね♪」

 

刀奈の扇子には〝勉強〟と描かれていた

刀奈の笑顔に彼氏であり弟でもあるチカは顔を引き攣らせていた

 

 

◆ 第三アリーナ

 

 

≪待たせたな、セシリア・オルコット≫

 

「ホントに遅いですわれエリートのわたくしを待たせるとは………「前置きはいい…」ッ‥‥‥‥まあ、そうですわね。それにしても……あなたのISは全身装甲なのですわね?」

 

≪あぁ、そうだ。これがIS委員会から借りている俺の機体だ≫

 

 

セシリア・オルコットは俺の機体‥‥全身装甲の〝ストライクF〟に少しだけ驚いていた

 

 

驚きは一瞬で消え去りセシリア・オルコットはライフル‥‥‥<スターライトMarkⅡ>の銃身を俺に向けて、俺は<ラケルタビームサーベル>の柄を

<コール>して その時を待つ

 

「中遠距離型のわたくしに近接武器で挑もうなんて‥‥わたくしの勝ちは決定も同然ですわ!」

 

≪ふん、その様に思っているのも今のうちだ‥‥≫

 

セシリア・オルコットの言葉に少しだけ苛立ちを感じたが‥‥苛立ちを振り払い時間を待つ

そして‥‥時間はその時を刻んだ

 

 

『試合、開始!』

 

 

「お別れですわ!」

 

山田先生の<コール>と共に先手必勝でセシリア・オルコットの<スターライトMarkⅡ>の銃身からレーザーが俺の脳天目掛けて真っ直ぐ放たれた

 

≪軌道が丸わかりだ!≫

 

俺はラケルタビームサーベルの柄をレーザーの軌道にタイミング良く振るい、その一瞬だけ刀身を展開させてレーザーを斬り裂いた

 

「な!?な、な、なんなんですか、あなた!?レーザーを斬るなんて聞いた事がございませんわよ!?あなた、本当に人間ですか!?」

 

≪失礼だな‥‥俺は人間を辞めたつもりは無い‥‥ただ、お前の射撃が読みやすい‥‥‥レーザーの軌道に合わせて剣を振るっただけだ≫

 

そんな馬鹿なこと‥と、誰もが思って居ることだろ‥‥世界大会の〝モンド・グロッソ〟に参加していた者達‥‥〝ブリュンヒルデ〟こと織斑千冬ですら躱した事くらいあるだろうが斬ったことは記録上無い

 

 

 

 

 

Aピット

 

 

 

「‥‥レーザーを斬る事なんてなんで出来るんですか!?」

 

「そうね‥‥SAOでの実践経験とALOでの魔法戦闘‥‥‥それから、オルコットさんの射撃が教科書通り過ぎるから余計にソウ君には簡単に出来るわね。それに、あれくらいならキリトやチカ、アスナちゃんにでも出来ると思うわよ?」

 

「カタナちゃん、言い過ぎだよ~。私には流石に無理だよ~」

 

「俺は‥‥どうだろうな‥‥銃相手は経験無いしな‥‥‥でも、キリトさんなら出来るんじゃ無いですか?」

 

「いや‥‥一発じゃ、流石に無理だぞ?俺だって銃相手は慣れてないし‥‥それよりも、俺よりチカの方が出来るんじゃないか?抜刀術使えばアスナ並みの剣速だし」

 

「いやいや!武器破壊(アームブラスト)とかシステム外スキルを作ったキリトさんには及びませんよ!それに、〝二刀流〟のキリトさんに勝ったことないんですから!」

 

平然と話す四人に代表候補生だけの春萎は付いていけずにいたが春萎の隣にいる同じ代表候補生の簪は何度か頷いていて話に加わって居なかったが理解していた

《SAO生還者》(サバイバー)は何処か()()がズレていると春萎は思いそして、彼らが戦ってきた二年間の事が気になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナ

 

 

一方アリーナでは<スターライトMarkⅡ>を連射するセシリア・オルコットとそれをソウが細かな動きで避けきっていた

 

「‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥ど、どうして当たりませんの!?」

 

≪先程も言った通り、お前の射撃が教科書通り‥‥素直すぎる。急所しか狙わないしフェイントも掛けず最初から銃口を向けていたら誰だって躱せる‥‥‥超人だったら斬ることなんて容易だ≫

 

「クッ!」

 

セシリア・オルコットは目の前でレーザーを避け、斬ったソウに色々混ざり合った感情を持っていた

苛立ち、妬み、油断、女尊男卑‥‥‥完全に自身が有利だと思って居たのに最初から目の前の男‥‥ソウがレーザーを斬ってしまい自身の有利が崩れてしまった

更には先程までの攻撃を自ら攻撃せず最小限の動きで全部躱しきっている

セシリア・オルコットは今のこの状況で内心気がついていた

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

だが、彼女は認めたくは‥‥認めなかった

 

 

 

「認めませんわ!わたくしが負けるなんて認めませんわ!!」

 

セシリア・オルコットの宣言共に、〝ブルー・ティアーズ〟の背部スラスターから四つの子機がパージされた。

四つの子機はそれぞれに意志があるように小刻みに動きセシリア・オルコットの後方にとどまった

 

「これが、わたくしの〝ブルー・ティアーズ〟第三兵装の<ブルー・ティアーズ>ですわ!さぁ、踊りなさい! わたくし、セシリア・オルコットと〝ブルー・ティアーズ〟の奏でる円舞曲(ワルツ)で!!」

 

≪‥‥‥俺は好きな奴としか踊らん!≫

 

ソウは4方向からのレーザーを避けながらラケルタビームサーベルの柄をしまい< 57mm高エネルギービームライフル>を<コール>する

 

「今更、遠距離武器(ライフル)を出したところで!墜ちなさい!」

 

≪その言葉‥‥‥そっくり返してやる!≫

 

 

四方八方に動く<ブルー・ティアーズ>のレーザーを避けながら<ビームライフ

ル>からビームを放つ。

セシリア・オルコット‥‥‥<ブルー・ティアーズ>は反応できずにビームが一基に当たり爆発する

 

「い、今のはビーム兵器!?なぜ、ですの!?ビーム兵器は未だに何処の国も完成はしてないはずですのに!?な!?な、なぜですの!?」

 

≪IS委員会は完成させていたんだ‥‥‥扱いが難しいから公表はされていないとか言っていたが‥‥‥今回のは‥良い宣伝になったか‥‥まあ、いい‥≫

 

ソウは<ブルー・ティアーズ>からの三方向レーザーを躱しながら先程と同様にライフルで三基とも瞬時に破壊した

 

≪‥‥‥これで終わりだ!≫

 

<ブルー・ティアーズ>を破壊したソウはライフルをしまい、<ラケルタビームサーベル>を刀身を出したまま展開して<ブルー・ティアーズ>を失い動揺しているセシリア・オルコットに急接近する‥‥‥セシリア・オルコットは<スターライトMarkⅡ>で狙撃するが全て躱されてしまう‥‥そして、ソウがセシリア・オルコットの懐に入ると‥‥セシリア・オルコットは笑みを零していた

 

「‥‥掛かりましたわね!<ブルー・ティアーズ>は六基でしてよ!」

 

〝ブルー・ティアーズ〟の装甲が一部外れ他の<ブルー・ティアーズ>とは違う実弾型(ミサイル)が現れほぼゼロ距離でミサイルを発射しソウとセシリア・オルコットを巻き込み爆発した

爆風でセシリア・オルコットが吹き飛ばされて出てきた‥‥誰もがセシリアの勝ちと思った‥‥だが

 

≪‥‥‥今のは良い戦術だ≫

 

「ッ!」

 

爆煙からほぼ無傷の〝ストライクF〟が出てきた

 

≪‥自分へのダメージを顧みずにゼロ距離ミサイルを使うにはかなりの度胸がいる。‥‥‥‥戦術的には良かったが‥詰めが甘かったな。俺の機体〝ストライクF〟の装甲は<フェイズシフト装甲>と言いって()()()()()()()()()()()()できる物だ。衝撃はどうしようも無いが‥‥慣れてしまえば問題ない≫

 

 

「‥‥な、何ですの‥‥そんな装甲聞いた事がございませんわよ‥‥‥‥」

 

≪事実だ‥‥お前に勝ち目は無い‥‥これから一方的になる‥‥その前に降参しろ‥‥お前も無様な負けを晒したくは無いだろ?≫

 

セシリア・オルコットは既に折れている‥‥‥ソウはそれが分かっていた

 

「‥‥‥分かってました‥‥今のわたくしでは勝てないと‥‥ですから‥わたくしの負けを認めますわ‥ですが()()ですわ!」

 

≪‥‥ほう?≫

 

「わたくしはもっと強くなって更識蒼さん‥‥貴方を絶対に超えて見せますわ!」

 

セシリア・オルコットの目は先程までの見下した目では無く、挑戦者(チャレンジャー)としての目‥‥‥強者(ソウ)への挑戦する目をしていた

 

 

≪フッ‥‥何時でも、掛かってこいセシリア・オルコット!!お前が上に行くというなら俺は‥‥‥俺達は更に上を目指そう!≫

 

「‥‥‥はい!」

 

ソウとセシリア・オルコットはお互いを称えあうように握手する。

直後、観戦者達から大きな拍手が聞こえてきた

ソウとセシリア・オルコットは拍手が鳴り止まない中を自分たちのピットへ戻っていった

 

 

 

 

 

 

 

続く


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