Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語   作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア

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不思議な国の出鱈目旅行1─2

 

 

 

 

「みんな、着いたみたいだよ」

 

 列車に揺られて30分弱、束姉の一言と共に列車が止まった

 

「ここって……学園前よね?本当に並行世界に着いたの?」

「ムゥ~、リッちゃん信じてないな~。本当に着いてるんだよ。それに、ほら校門を見て見なよ」

 

 外の景色……学園前にいることに鈴やみんなが並行世界に着いていると信じてないと束姉が頬を膨らませながら、校門を見るように言ってきた

 

「嘘!?」

「あ、アレって!?」

「どう見たって……」

 

 

 

 

 

「「「「「私達じゃない!?」」」」」

 

 校門を見るやいなや、見覚えのあり過ぎる顔ぶれがそれぞれのISに乗りこの列車を警戒していた

 

「通信?ゲッ!!??」

「束さん、どうしました?ム〇カ大佐から通信でも来ましたか?」

「違うけど違わないかもしれなかも……た、多分通信を聞いた方が早いよ…」

 

 束姉は回線を開くと聞きたくも無い奴の声が聞こえてきた

 

『私はIS学園防衛部隊総指揮官の()()()()だ!所属と目的を言え!!』

「「「「「「…………」」」」」」

 

 通信越しに聞こえたのは間違いなく俺とハルナの元姉こと織斑千冬だ……この列車内のみんな、驚きと嫌な顔をしていてハルナに至っては殺気が少しだけ漏れていた

 

「通信は無視して列車から降りよう、アイツと話すつもりは無いが、この世界の自分には興味がある」

「確かにそうね。私も気になることがあるし」

「僕もかな?こっちの僕はラファールみたいだし」

「私も気になるわね。それに、見た感じソウ君やキリト達がいないみたいだから、その辺も聞いてみたいからね」

「私はシャルロットさんと同じかな?こっちの私のは多分、()()()の打鉄弐式だから……お兄ちゃんや彼らがいないなら仕方ないかもだけど……気になる」

「わたくしもですわ……(最近陰薄すぎて)(読者の皆様に忘れられてないか)(心配もありますわ)

 

 メタイ心の声が聞こえた気がするが……気にしない方がいいな、本人の為に……

 

「それじゃあ、全員で降りるってことでいいかな?それから、デンライナーのスペアキーはいっくんに渡しておくよ。いっくんなら盗まれることも無いだろうから安全だろうからね」

「分かった」

 

 俺は鍵を受け取ると外に出るために先頭車両から二両目に移った

 

 

 

 

 

並行世界side

 

「一向に向こうからの連絡がありません……織斑先生どうしましょうか?」

「仕方ない……全員、砲撃用意!私の合図で……『相変わらず短気で物騒だな』ッ!!誰だ!!」

 

 この世界の山田真耶と織斑千冬が通信から返答が無く10分経つと砲撃用意させようとすると列車の方から声が聞こえ、織斑千冬が叫ぶと列車の二両目のドアが開いた

 

「なぁ!?」

「え!?どういう事よ!?」

「そんな!?」

 

 出て来た顔ぶれにこの世界のラウラ、鈴音、シャルロットが驚愕の声を上げ、他は声を出すことが出来なかった

 

「やあ、初めまして。()()()()の俺たち、俺の名は神薙・S・イチカ。旧姓織斑一夏だ」

「お、俺!?」

 

 こちら側の織斑一夏と見た目が全然違うイチカにこちら側の織斑一夏は驚愕して、こちら側の幼馴染みの篠ノ之箒と鈴音は信じられないような顔をしていた

 

「俺たちの事情を話すがこれは他言無用で頼む」

 

 

 

 

 

 

 イチカside

 

「並行世界!?そんなの信じられるわけ無いじゃ無い!!」

 

 「並行世界」と聞いてまず、噛みついてきたのは鈴だった

 

「(やっぱり、お前が噛みついてくるよな)お前なら、そう言うと思った。だが、お前と瓜二つの()()()()()鈴がいることにどう説明してくる?」

「クッ……そ、それは」

「信じたくなかろうとこれは現実なんだ。目の前で起こっている事が全てが現実とは言わないが今、この瞬間は紛れもなく現実なんだ」

「わ、分かっているわよ……少し混乱してるだけ」

 

 そう言って鈴は一歩下がり、頭を悩ませていた

 

「他に聞きたいことかはあるか?いや、何人かが聞きたいことは一つ分かっているけどな……本人もだろうが俺たちの世界の篠ノ之箒はどうしているのか気になるんだろ?一言で言えば奴は……奴らは敵だ」

「「「「「「!!!???」」」」」」

 

 予想通り篠ノ之箒が敵と伝えると並行世界の俺たちは驚愕していた

 

「それから、織斑千冬……お前もな。いや、俺たちの世界のお前が元凶なのか?」

「そうですね、兄さん……私達にはこの世界には居ないと思いますが一つ上の兄が居ました……かなりゲスですが…その兄と千冬さん、そして篠ノ之箒の三人は臨海学習の時に敵へ渡りました……千冬さんは元々スパイとしてIS学園に潜入していたみたいですが…」

「千冬姉がそんなことするわけ無いだろ!?」

 

 そう、声を荒げたのはこちら側の俺……織斑一夏だ

 

「そっち側の織斑千冬は知らないが俺たちの世界の織斑千冬はそう言う存在だ。認めたくないのは分からなくもないがお前達の世界と俺たちの世界は全く別物だ。それを忘れるな……それとも、実力行使で分からせないとダメか?」

 

 殺気を少しだけ漏らすと並行世界の俺は気がついていないのかケロッとして居るが他のシャルロットや刀奈達は冷や汗をかいていた

 

「いいぜ、1対1で勝負……あいたぁ!!?? 」

「いい加減にしろ、馬鹿者。お前はまだ、実力差がわからんのか!?」

「ち、千冬姉だけど……」

「織斑先生だ!!」

 

 俺の挑発に乗ろうとした織斑一夏は脳天直撃の拳骨を織斑千冬から喰らい、更に私生活と学校を区別も出来てなくもう一度、拳骨を喰らっていた

 

「私の生徒がすまないな」

「いや、俺もイタズラが過ぎた。でもまあ、そうだな。折角だし並行世界の自分自身の実力をこの目で見てみたいな。俺は一人で良いから全員で……「待ちなさい、チカ。ここは私に良い考えがあるわ」……分かった任せる」

 

 並行世界に来てから一言も喋ってこなかった刀奈が口を出してきた

 

「織斑先生。ここには両世界共に八人の専用機持ちが揃ってます…ですので……

 

 

 

 

 

 

八対八のチーム戦を行いませんか?」

 

 

 

 

 

 

続く


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