Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
楯無VS楯無・簪VS簪
「貴女はどういう教え方をしたら猪みたいに速攻突貫する人ができあがるのかしらね?!」
「私が教えたのは一夏くんだけよ!!」
ガキンと火花を散らしながら蒼流旋同士をぶつけ合いつつ言い争いをする2人の楯無……それを2人の簪が呆れてみていた
「……お姉ちゃんがごめん…」
「…それはお互い様…」
言い争いをする2人の姉を見つつ軽く話していた2人の簪は軽くだが打ち解け合っていた
兄が居たり少しの環境の違いはあったがやはり同一人物な為、仲良くはなれていた
「ちょっと、簪ちゃん?お互いに話し合うのは構わないけど……ちゃんと戦わないと駄目よ?」
「そうよ~」
「「はぁ……お姉ちゃんは黙ってて」」
同時に姉にそう言うと簪は距離をお互いに離すと薙刀の夢現を構える
「…一応、チーム戦でもあるから……」
「うん。手加減はしない!!」
気持ちを切り替えた2人はぶつかり合う…一撃、また一撃と数度打ち合うだけで並行世界の簪はあることに気がついた
「(……数度の打ち合いでわかった……私の打鉄二式に比べて出力が高い!!)」
並行世界の簪の打鉄二式よりも簪の伐鐘聖式の方が出力が高かった……それは当然のことではあるが、並行世界の簪はそんなことは当然知らない
「簪ちゃん!!」
「あ、待ちなさい!!」
並行世界の楯無が押されている簪を見て自分の相手をほっぽり出して助太刀しようとする
「邪魔!!」
「ぐぅ!?」
助太刀しようとするも簪に不意討ちで一発もらってしまい、並行世界の楯無は吹き飛んでしまう
「簪ちゃん!!邪魔しないで!!」
「……自分の妹を信用出来ないの?」
「ど、どういうことよ!!」
並行世界の楯無は簪の言葉に驚いていた
「ピンチに助けるのなら…わかる。だけど、今は劣勢であるだけでまだ彼女は戦う意思がある……その状態で助けようとするなら貴女は自分の妹の力を信用できてない証拠…」
「そんなこと……」
「あるわよ」
簪と並行世界の楯無が話している中、楯無が話しに割り込んできた
「……まあ、同一人物だから簪ちゃんを優先するのはわかるわ…だけどね、それは本当に簪ちゃんが望んでいるのかしら?
貴女は押されている簪ちゃんを見ただけで助けに行こうとした……ほんの少し押されているだけよ?まだ、彼女の機体には武装が二つ残っている。それを使えばなんとかなると思うわよ?」
「……彼女達の言うとおりだよ、お姉ちゃん」
「簪ちゃん?」
楯無が並行世界の楯無にそう言っていると並行世界の簪が上がってきた
「私は一人でも戦えるから、お姉ちゃんは相手に集中して……」
「わかったわ……」
並行世界の楯無は妹の願いで引き下がったが、納得は出来ていないようだった
「……貴女を倒して簪ちゃんの援護に行くわ」
「へぇ……良いわ。その言葉そっくり返してあげるわ」
楯無はそう言うと蒼流旋をしまい、赤細い槍を展開する
「この槍は〝ロンギヌス〟。私が≪
同じ頃
「お姉ちゃんがごめん」
「いいよ。私のお姉ちゃんも同じようなものだから……」
簪同士は向かい合い、並行世界の簪は先程の姉のことで謝っていた
「ここからは本当に二人での戦い…」
「うん、だから……」
簪は夢現をしまうと一本の刀を展開する
「それは…?」
「真銘・正宗……私が≪
「「本気の私を倒してみなさい!!」」
続く