Reソードアート・オンライン~蒼い死神と絶剣~IS物語   作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア

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出でる夏・迷える刀

 

 

 

 

2025年 4月17日 IS学園・第三アリーナ Aピット

 

 

 俺はAピットに戻り機体を待機状態に戻すと待っていたキリト達の方に歩み寄った。

Aピットで待っていてくれた、キリト、アスナ、チカ、カタナ姉さん、簪、サクヤ、本音、春萎さん、マードックさんが笑顔で迎えてくれた

 

「「おつかれ、ソウ」」

 

「お疲れ様、ソウ君」

 

「お疲れ様でした、ソウさん!」

 

「ソウ君、お疲れさまー」

 

「見事な勝ちだったぜ、ボウズ!」

 

「ありがとう、皆。マードックさんもありがとうございました」

 

 俺はキリト達に笑顔を返しマードックさんには軽く頭を下げた

 

「辞めてくれ坊主。俺は俺の仕事をしているだけだ。それから〝ストライクF〟をかしな、整備しておくよ」

 

「あ、整備なら私も手伝う~」

 

「ありがとうな、嬢ちゃん。そうしてくれると助かるぜ、俺も常駐は出来ないからな」

 

「よお~し、ソウソウの機体を整備できるようになるぞ~」

 

「マードックさん、本音、よろしくお願いします」

 

「のほほんさんに任せて~」

 

「任せておきな坊主!」

 

 俺は本音とマードックさんに〝ストライクF〟を渡した

 マードックさんと本音が〝ストライクF〟を整備し始める中、俺はキリト達と話し始めた

 

「お疲れさま、ソウ君。オルコットさんはどうだったのかしら?」

 

「技術は申し分ないけど素直すぎるな。ピット操作もムラがあって躱しやすい。偏向射撃 (フレキシブル )も出来てないみたいだからピット攻撃時にはピットの数に依存‥‥‥キラさん達の方がよっぽどキツい」

 

「確かにあれはキツすぎるぞ‥‥」

 

「俺もそう思います‥‥」

 

「私もその通りだと思うよ~」

 

 俺や皆が苦い顔をしていたのは理由がある

 クラス代表決定戦が決まってから直ぐにIS委員会本部委員長直属IS部隊の〝キラ・ヤマト〟さん、〝ムウ・ラ・フラガ〟さん、〝レイ・ザ・バレル〟さん、〝ラウ・ル・クルーゼ〟さん、〝アスラン・ザラ〟さん全員同時の模擬戦を俺、チカ、キリト、アスナ、サクヤの五人は受けてたのだ。

キラさん、ムウさん、レイさん、ラウさんの四人同時の偏向射撃 (フレキシブル )、36基計93門のドラグーンからのオールレンジ攻撃の中アスランさんの超近接型機〝インフィニットジャスティス〟と戦い続けなければならなかった

 

「次はチカだな」

 

「‥‥はい、過去との決着を一先ずは付けてきます」

 

 チカはそれだけ言うとカタパルトに歩き出した

カタナ姉さんはチカの勝ちを確信していたが何処か悲しそうだった

 

 

「‥‥チカ!私、信じてるから!」

 

 カタナ姉さんは何時もの口調では無く‥‥一人の女としてチカに声援を送った。

チカはこちらを見ずに右手を掲げるだけだった

 

「《リンク・スタート》!」

 

 SAOやALOを‥やっていた‥やっている者‥‥‥強いてはフルダイブ型VRをやっている者なら誰もが一回は言ったことがある言葉をチカが言うと‥‥チカの服装がIS学園の制服から八割白で青と黄色が所々に入っている服‥‥‥チカの専用機〝チカ〟を纏う

 

「‥‥‥〝白の剣士チカ〟行く!」

 

 チカはそのまま黄緑色の羽を広げアリーナに飛んでいった

 

 

 

 

 

 

「カタナ姉さん‥‥大丈夫?」

 

「‥‥‥え、ええ。大丈夫よ、ソウ君」

 

 チカがアリーナに飛んで直ぐにカタナ姉さんはピット内にある椅子に座り込んでしまった

 

「‥‥‥どうして‥‥家族は上手くいかないのかしらね」

 

「「「「え?」」」」

 

 カタナ姉さんの呟きにピット内にいる皆がカタナ姉さんの方を向いた

 

「‥‥いえ、何でも無いわ‥‥気にしないで」

 

 カタナ姉さんはそう言うと顔を俯かせてしまう

 

「‥‥‥家族でも全く同じ人が居ない‥‥どんなに顔が似ていてもお考えが似ていても全くの別人‥‥だから上手くいかないときがあるんじゃないかな」

 

「‥‥‥ソウ君‥」

 

 俺はチカの方を‥‥‥‥大空を見上げながら呟くとカタナ姉さんが顔を上げた

 

「全く同じ人なんて居ない‥‥‥人それぞれ個性があって性格がある‥‥それが人です‥‥‥いろいろな人達が個性や性格がぶつかり合うのが‥家族です‥‥‥そして、仲間でもあるんです‥‥‥そこに血の繋がりなんて関係ないです‥‥だからこそ、人は他人を知らないと‥‥他人と繋がりを持たないと生きては生けないんです」

 

「‥‥‥‥サクヤちゃん‥‥」

 

 俺の隣に立っていたサクヤの言葉は俺やカタナ姉さんに簪、アスナにキリト、春萎さんの心に重くのしかかってきた。

 

「‥‥‥そうね‥‥そうよね‥‥私がこんなんじゃ駄目ね!皆、心配を掛けたわ!多分、もう大丈夫よ!」

 

 

 カタナ姉さんは何時も通りの元気を取り戻し開いた扇子には〝元気が一番〟と描かれていた

 

「カタナちゃん!ソウ君!サクヤちゃん!チカ君の試合始まるよ~」

 

 

 アスナの言葉で俺とサクヤ、カタナ姉さんはキリトとアスナの方へと走る。

カタナ姉さんの笑顔は何時もよりスッキリしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆アリーナ

 

 俺‥‥チカがアリーナに出ると秋羅が全体を白の装甲で覆った機体‥‥‥‥名を〝白式(びゃくしき)〟‥‥‥手には近接ブレードで忌ま忌ましい記憶(現役時代の織斑千冬)が使っていた武器の発展型<雪片弐型(ゆきひらにがた)>を持っていた

 

「よお、同情誘いの無能凡人?天才の俺を待たせるなんて良い度胸じゃねえか」

 

「‥‥‥‥」

 

「無視してんじゃねえよ!それとも怖くて何も言えねぇのか?」

 

 織斑秋羅が何かを言っているが俺は全く興味はなく‥‥目をつぶり腰に付けている刀‥‥‥薄ピンクの鞘に真っ白な柄‥‥リズさん作<桜雪>を何時でも抜刀できるように構える

 

 

「ハッ!やる気満々だが、凡人の貴様が天才の俺に勝てるわけねぇだろ!?」 

 

「‥‥‥‥五月蝿い奴だ‥少しは静に出来ないのか?それとも天才様は()()()だから寂しくて話し相手が欲しいのか?」

 

「んだと?」

 

 織斑秋羅は俺の挑発にキレたのか無言で俺のを睨んできた

 そして‥‥IS学園に入学することが決まったあの日‥‥‥いや、織斑秋羅がIS学園に入学することが決まったあの日から待ちに待った時がやってきた

 

 

 

『試合、開始!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

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