「いやー、どうだろうねえ。16年前に娘さんをなくしてから、すっかり仕事一辺倒になったって聞いてるよ。おかげで貴族ですら謁見がなかなか難しいとか…。たまには休んでほしいけどなぁー」
「そうですか…ありがとうございます」
宿屋の主人に宿代を支払い、エルバは荷物を持って外へ出る。
目玉焼きと食パン、トマトサラダの朝食付きの宿屋で、どれもおいしかったが、どうしても家のご飯と比較してしまう。
(旅立って4日でホームシックか…)
イシの村を離れて4日、そしてデルカダールには昨日着いたばかり。
道中魔物と戦い、キャンプで野宿をしつつようやくたどり着くことができた。
宿屋はキャンプとは違いお金がかかるものの、ふかふかのベッドがあるため、かなりのんびりと休むことができる。
キャンプだと火を見ていないといけないため、あんまり長く休むことができない。
(さてっと、どうやって王様と会うか…)
デルカダールについて、国営の馬小屋にフランベルグを預けたときにはもう夜更けになっており、その日は会いに行くには時間が遅すぎた。
(今日は会うことができるか…?)
今は午前9時ごろで、城ではもう仕事が始まっている。
10時か11時くらいに城へ行けば、もしかしたら会えるかもしれない。
エルバはそれまでどのようにして時間をつぶそうかと考え始めた。
大通りにある噴水の近くで考えていると、後ろから歩いてきた人がぶつかってくる。
「おっと、ごめんよ!」
ぶつかった町人は軽く謝るとそのまま走っていく。
不審に思ったエルバは腰のベルトに手を当てる。
しかし、そこにいつもかけている麻袋の財布が消えていた。
「まさか…待て!!」
スリだということが分かったエルバは走る彼を追いかけ始める。
あの麻袋にはペルラが用意してくれたお金とヒスイのペンダントが入っている。
必ず取り返さないといけないもので、エルバは必死に走った。
西の住宅街の細い道に入り、スリの男が息切れをし始める。
田舎育ちで体力のあるエルバはその隙を見逃さず、彼に思いっきりタックルを仕掛ける。
タックルされたスリの男はエルバともども路上に倒れ、彼の手からエルバの財布が零れ落ちる。
「イシの村では、こんなことなかったのに…」
財布を手に取ったエルバは中身を見て、無事であることを確認した後でスリの男をにらみつける。
「な、なんだよ!?お前がうっかりしていたのが悪いんだろ?財布もこの通り、返したから…」
罪悪感を見せることなく、スリの男は被害者であるエルバを責めるような言動を見せる。
デスカダール王との謁見のことを考えていて、スリの男とこれ以上かかわりたくないと思ったエルバは背中にさしているイシの大剣をわずかに抜き、その刀身を男にちらつかせる。
幸い、この道路には2人以外に歩行している人はいない。
「す、す、すまねえ!!魔が…ちょっと魔がさしただけなんだ!!勘弁してくれー!!」
刃を見たことで、すっかり顔を青くした男は一目散にその場を走り去っていく。
デルカダールに入る前に、正門を警備している兵士からスリなどの犯罪に注意するように言われていた。
イシの村ではほとんどの人と顔見知りで、このような犯罪はあり得ない。
人が多く、知らない人の数が圧倒的に多いデルカダールのような都市だからこそ、起こるのかもしれない。
「いちかばちか…やってみようか…」
ペンダントを見ながら、エルバは決意する。
考えてばかりで、手をこまねくよりもはるかにましだと思えた。
何より、テオの言葉を信じたかった。
「ハハハハ!!お前が、勇者の生まれ変わり!?」
「バカか!?もしかして、頭でもイカれたのか!?」
デルカダール城入り口前で、エルバを見た2人の兵士が腹を抱えて笑っている。
エルバは彼らに自分が勇者の生まれ変わりで、その使命を知るためにも王に合わせてほしいと直談判した。
左手に刻まれている痣を証拠として見せたが、当然のことながら2人とも信じるはずがなく、大爆笑するだけだ。
(まぁ、当然の反応だろうな…)
イシの村で自分が勇者の生まれ変わりだと最初に行ってのはテオだ。
彼はダンの友人であり、おまけに村人からの信頼も厚かったことから、信じてもらえた。
しかし、ここはイシの村ではなく、デルカダール。
そして、話しているのはダンではなく、エルバ本人。
デルカダールでは、今のエルバは昨日来たばかりの田舎者でしかない。
そんな彼の言葉を信じる人の方が稀だろう。
エルバは麻袋からヒスイのペンダントを出し、兵士に見せる。
「はぁ…?なんだ、そのペンダントは?」
「これを王様に見せれば、勇者についてすべてがわかると聞きました」
ペンダントを見た瞬間、兵士たちの様子が一変し、コソコソ話した後でそのうちの1人が確認のために城へ入っていく。
エルバにはこのペンダントが何なのかはいまだにわからない。
しかし、ここで見せたことで効果があったことだけは理解できた。
数分経過すると、確認しに行った兵士が走って戻ってくる。
そして、残っていた兵士に耳打ちをしたあとで、2人仲良くエルバに目を向ける。
「「先ほどは大変失礼いたしました、勇者様!!どうぞ、お通りください!!」」
2人そろって敬礼し、エルバに道を通す。
急な態度の変化に戸惑うエルバだが、彼らに礼を言った後で城へと進んでいった。
「すごい…」
城の中に入ったエルバの第一声がそれだった。
赤い絨毯に高い天井、黄金でできた双頭の鷲。
この鷲はデルカダールのシンボルであり、国旗にも使われている。
2つの頭にはそれぞれ、武勇と知略を象徴しており、文武両道を意味しているとのこと。
城下町で聞いた話では、この国には武勇のグレイグと知略のホメロスという2人の将軍がいて、彼らはこの双頭の鷲の生き写しだという人が多い。
実際、グレイグは無敗を誇る武人であり、ホメロスも知略によって戦況を一変させることのできる軍師だという。
イシの村で暮らしていたエルバはそういう有能な将軍の存在は聞いていたが、名前やその中身までは聞いたことがなかった。
だが、ここへ来たのは観光のためではなく、勇者の使命を知るため。
気持ちを切り替えたエルバは階段を上る。
「まったく、これはどういうことだ!?」
2階の廊下を歩いていると、小太りの貴族が兵士の1人に文句を言っていて、兵士は必死に彼を落ち着かせようとしていた。
「1週間謁見を待たせた上に、ワシよりも先に田舎者の謁見を優先させるじゃと!?ふざけるな!!ワシが先に約束したんじゃぞ!!」
幸い、貴族は目の前の兵士に夢中になっていて、近くを通るエルバを気にかけていない。
そのことに感謝しつつ、勇者ということだけでこのような融通が利くことに驚きながら、前へ進んでいく。
一番奥にある王の間の扉を開くと、そこには警備のためなのか、十数人の兵士がいて、更には王座を守るように2人の男性が立っていた。
1人は紫色のロングヘアーであごひげがあり、双頭の鷲が胸部に描かれた黒い重装な鎧を着ている。
もう1人は190近い身長の彼と比較すると10センチ程度低いものの、胸部に同じ模様がある白い鎧を着用していて、金髪な上にかなり整った顔立ちをしている。
彼らに左右を守られ、王座に座っているのは白髪で激務のためか皺の多い老人だ。
しかし、長く整った白いひげを生やしており、その眼光はやはりどこにでもいる老人とは大違いであることを示唆している。
彼がデルカダール王で、歴代最高の王として国民から強い支持を得ている男だ。
入った来たエルバを見た王は彼が持つヒスイのペンダントを見る。
「ユグノアのペンダントか…」
「ユグノア…?このペンダントについて、何か知っているんですか?」
ユグノアという名前は宿屋で過ごしていたときに小耳にはさんだが、なんでも16年前に滅びた国とのこと。
ここから北東にあった国であり、その時はデルカダールと砂漠の国のサマディー、年中冬の国のクレイモラン王国による4か国会議、通称サミットが行われており、各国の国王が招かれていた。
ロトゼタシアでは古くから5つの大国でサミットが開催されており、かつてはユグノアの隣国であるバンデルフォン王国も加わっていた。
しかし、30年前に魔物による攻撃で滅亡してからは4か国で行われることになった。
その時のサミットではどのようなことが話し合われていたのかはわからず、それが終盤に差し掛かったころに突然魔物の大軍から襲撃を受けたという。
王族はすべて殺され、多くの兵士や国民が命を落としたという。
犠牲者の中にはデルカダール王の一人娘もいた。
ただし、これはあくまで一緒の宿に泊まっている旅人の話を偶然耳にしただけで、詳細についてはエルバも分からない。
しばらく目を閉じた王はじっとエルバに目を向ける。
「よくぞ来た、旅の物よ。ワシがデルカダール王である」
「エルバです。今日はお時間をいただけたこと、感謝します」
一国の王である彼に失礼がないように、胸に手を置いて頭を下げる。
「こうして、そなたがここに来ることを長年待っておった。このペンダントを持っているということは、自分の素性をある程度知っているということじゃな?」
「はい…俺が勇者の生まれ変わり、みたいです」
左手の痣を王に見せながら、エルバは少し自信なさげに言う。
デルカダール王が放つプレッシャーのせいか、断定するように言うことができなかった。
しかし、痣を見た周囲の兵士たちはざわつき始める。
「この痣は…」
「まさか、本当にあの少年が…」
「静まれ、陛下の御前であるぞ」
白い鎧を着た男の言葉で、兵士たちが一瞬のうちに静かになる。
兵士たちを静めた男にうなずくと、王は立ち上がる。
「そうか…そなたがあの時の…。皆、喜べ!今日は記念すべき日!ついに伝説の勇者が現れたのじゃ!」
王の言葉を聞き、兵士たちが歓声を上げる。
まるで、勇者がこの国に来るのを今か今かと待ち続けていたかのように。
ここまで自分が来たのを喜ばれたことがなかったエルバは驚くも、あまり悪い気分ではなかった。
「して、勇者よ。そなたはどこから来たのだ?そなたを育てた者に礼を言わねば…」
「イシの村の人たちが俺を育ててくれました。ここから南にある渓谷にある小さな村です」
「そのような村があったとは、初耳じゃが、おそらく真実なのだろうな。ホメロス」
「はっ…」
王に向けて敬礼した白い鎧の男、ホメロスは王の間にいる兵士の半数を引き連れて出ていく。
そして、黒い鎧の男、グレイグはエルバの目の前に立ち、睨むように彼を見下ろす。
「俺が…何か?」
「まさか1人で乗り込んできたとは…。何を企んでいるかは知らぬが、貴様の思い通りにはさせんぞ!勇者め!!」
「何!?」
何を言っているのかわからないエルバを突然、先ほどまで歓声を上げていたはずの兵士たちが取り囲み、剣を向ける。
逃げ場所を失い、少しでも抵抗すればのどの剣が刺さってしまう。
「これは…一体どういうことですか!?」
王に目を向けたエルバは抗議するように尋ねる。
立ち上がった王はじっとエルバをにらみつける。
「災いを呼ぶものを牢屋へ連れていけ!」
「災いを呼ぶもの…それは俺だって言うのか!?」
テオと村人たちは勇者を世界を救う存在だと言った。
それとは正反対の発言をする彼の言葉が信じられなかった。
「皆の者も知っていよう!勇者こそがこの大地にあだなす存在!勇者こそが邪悪なる魂を復活させる者!勇者と魔王は表裏一体なのじゃ!」
「違う!俺を育ててくれた人は言っていました!勇者は世界を…」
「黙れ」
背中にさしている剣を抜いたグレイグが剣先をエルバの目と目の間に突き付ける。
あと数ミリ前へ出せば、グサリと刺さってしまう位置だ。
「我が王はあのように聡明なお方。勇者が何者であるかわかっておられたのだ。お前には、不運だったな…」
(どういうことだ…どっちが、どっちが真実なんだ…?)
エルバにはわからなくなった。
勇者とは世界を救う存在なのか、それとも王が言う通りロトゼタシアにあだなす存在なのか。
勇者についてよくわからないエルバには反論することができない。
「よし、この者を捕らえろ!!」
拘束されたエルバはそのまま王の間から連れ出される。
扉が閉まる直前、エルバの眼には憎悪に満ちた表情を浮かべる王の姿が映った。
デルカダール城の地下牢には他の国とは例外なく、犯罪者たちが入っている。
荷物を奪われたエルバはボディチェックをされたうえで、最深部の地下牢へと連行される。
そこは殺人などの重大な犯罪を犯した人々が収監される場所であり、ここに入るということは終身刑か死刑を意味する。
エマからもらったお守りだけは持ち込みが許されたエルバを牢屋に入れ、扉は厳重に施錠される。
そのあとで遅れてやってきたグレイグはエルバをじっと見る。
「イシの村か…お前の言ったことが真実かは3日もすればわかることだろう。探索に出てきたホメロスが戻ってきたその時が悪魔の子よ、貴様の最後だ…」
「お前…イシの村をどうするつもりだ!?答えろ!!」
鉄格子をつかみ、必死に揺らしながらエルバは叫ぶ。
その質問に答えることなく、グレイグはその場を後にした。
「待て!俺の質問に答えろ!!村をどうするつもりだ!?勇者が悪魔の子っていうのはどういうことだ!!答えろーーーー!!!」
「ギャーギャーうるせえな。少し落ち着けって」
聞き覚えのない若い男性の声が聞こえ、エルバはその方向に目を向ける。
向かい側の牢屋に入っている、フードがついた緑色のチュニック姿の男が壁にもたれて座っている。
終身刑か死刑が確定しているこの地下牢でどうしてここまで落ち着いているのか、エルバにはわからない。
「落ち着けるか…。勇者が悪魔の子だって?俺が聞いた話と全然違うじゃないか…」
「うん…勇者?お前、勇者なのか?」
「そうらしい…」
エルバはその場に座り込み、左手の痣をその囚人に見せる。
壁に掛けられている松明の明かりのおかげで、囚人にもその痣がよく見えた。
「この痣…おいおいマジかよ。勇者様と同じ牢で過ごすなんてな…。…おっと!」
何かに気付いた囚人は元の位置に戻り、沈黙する。
「勇者について知っているのか!?答えてくれ、勇者ってのは、なんなんだ!?」
「うるさいぞ、悪魔の子め!!」
階段から降りてきた兵士が持っている鎮圧用の棒で鉄格子を叩いた後で、囚人のいる牢屋の前へ行く。
彼の手には粗末な木の器が握られており、中には豆のスープが入っていた。
「お待ちかねの…最後の昼飯だぞ。この世との別れの挨拶は済んだか?死刑囚」
扉の下にある少し大きめの隙間から牢屋の中に木の器が入れられる。
囚人は兵士の言葉に応えることなく、ただ座ったまま沈黙していた。
「ハッ、いまさらお祈りをしているつもりか?それで罪が軽くなったら法律なんていらないさ」
後ろへ振り返ったのとほぼ同時に囚人は立ち上がり、兵士の真後ろに立つ。
そして、彼の首に親指を押し当てた。
兵士は何かが刺さったと思い、振り返ると同時に意識を失った。
意識を失った兵士の体を左手で支えた囚人は腰のベルトにぶら下がっている鍵束を奪い取る。
そして、自分の牢屋の鍵を開けて外へ出た。
「あんた、気づいていたのか…?牢屋番が来るのを…」
「まあな。職業柄さ」
意識を失った兵士を入っていた牢屋の中に隠すと、囚人はエルバの牢屋の鍵を開ける。
彼の手には兵士から奪った兵士の剣が握られており、エルバはゆっくりと後ろへ下がる。
「まさか、本当に勇者が俺の前に現れるとはな…」
「俺を…殺すつもりか?」
丸腰のエルバには剣を持っている囚人を止める手立てがない。
距離が短いため、メラを唱えるために印を切っている間に刺されて、終わりだ。
このような真似をしたため、脱獄を考えていることはエルバにもわかる。
そうなると、目撃者であるエルバが邪魔になる。
「すべては…あの預言通りだったってワケか。来な」
「何…?」
「いいから来な、ここで死にたくねえだろ?」
兵士の剣を自分がいた牢屋に投げ入れた囚人はエルバの腕をつかみ、そこへ連れていく。
そして、床の一部を隠している莚を取ろうとした。
その莚はエルバがいた牢屋にもあり、囚人たちのベッドとして使用されている。
だが、何かが聞こえたのか囚人は手を止め、懐に左手を突っ込む。
「ちょっと待ってな」
牢屋を出ると、囚人は懐から木でできた手作りの吹き矢を出し、それから針を発射する。
その数秒後に物音が聞こえ、囚人はその方向へと走っていく。
そして、戻ってきたときの彼の手には大きな袋と短剣が入った鞘が2つ握られていた。
「吹き矢…どうして?」
「この中で作ったのさ。この荷物、お前のだろ?」
大きな袋を手渡されたエルバは中身を確認する。
この袋の中で囚人たちの没収物が管理されていたようで、中にはエルバの財布や宿屋に置いてきたはずの荷物が入っていた。
逮捕された後ですぐに泊まっていた宿にも調査のメスが入ったのだろう。
あまりにも手際が良すぎるように感じられたが…。
イシの大剣は別の袋に入っているようで、この中には入っていない。
「さて、脱獄だ…」
改めて、囚人は莚をどかす。
そこには人ひとり入れるくらいの大きなの穴が隠されていた。
「これは…」
「ここに入ってから、ずっと掘ってたのさ。今日脱獄しようと思っていたが、まさかそんな日にお前と会えるなんてな…。どうやら、あの預言の通り…エルバ、お前を助ける運命にあるらしいな」
「なんで、俺の名前を知っている?それも、その預言なのか?」
「それは…おっと、ここで説明している時間はないな」
足音が聞こえた囚人は持っている2本の短剣を腰に差す。
「先に行きな!悪いが、大きい荷物は持っていけないぞ」
「そうみたいだな…」
エルバの耳にも、兵士の足音が聞こえてくる。
剣を取り戻す時間がないことはそれで分かったエルバは囚人が投げ入れた兵士の剣を手にする。
大剣とは違い、軽くてエルバにとっては頼りない雰囲気があるが、それでもないよりはましだ。
そして、袋から財布を含めて持っていける分だけ荷物を取り戻すと、穴に入っていった。
(エマ…ペルラ母さん…みんな、今行く…!)
胸に宿る大きな不安を必死に振り払うように、エルバは穴の奥へと進んでいった。
デルカダール王国
イシの村の北部にあるロトゼタシア最大の王国。
軍事力・経済力は4か国の中で最も大きく、それ故にサミットでは首長国の立ち位置にある。
城下では放棄された堀の中に違法建造されてできたスラム街があることから、貧富の差に問題が生じているものの、それでも大多数の国民は平和と繁栄の中で過ごしている。
16年前のユグノア王国滅亡の際に王は一人娘を失っており、高齢になったことから後継者問題が発生しており、現在では王の比較的血縁の深い貴族の子を養子として相続させることが検討されているという噂がある。