ドラゴンクエストⅪ 復讐を誓った勇者   作:ナタタク

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第84話 黄金の都

ロミアの助けを借りることができたエルバ達を乗せたボートがクレイモランの波止場で止まり、ボートを包んでいた泡が消える。

エルバ達はボートから降りると、再び水竜の剣からロミアの声が響く。

「私はほかにムウレアから生き延びた人達と探して、ナギムナー村へ向かいます」

「ナギムナー村に…?大丈夫なのか?あそこは…」

「ええ…人魚の呪いの話は聞いています。ですが、キナイがこっそりと私たちを匿うと約束してくれました。ジャゴラがいなくなったことで、海にいる魔王軍の勢いは落ちていますし、ナギムナー村近くの海なら、影響も少ないですから」

「そうか…。生き延びてくれよ」

「エルバさん達も、平和になったら、またお会いしましょう」

水竜の剣から光が消え、ロミアの声が聞こえなくなる。

思わぬ助けに感謝しつつ、エルバ達はクレイモランの城下町へと続く正門へと足を運ぶ。

「なんだか…デジャブな感じがするわね」

「ああ。初めて来たときも…」

初めて来たときと違うのはリーズレットの力がないために氷漬けになった人々はいないことだ。

だが、それ以上に港には人の姿が全くなく、正門を守る兵士の姿もない。

「おかしいわね…魔物の攻撃を受けている痕跡もないけれど…」

「なんだか、嫌な予感がします…。…カミュ様?」

遅れているカミュに目を向けたセーニャは彼のどこかおびえているかのように震えている姿を目にする。

雪のせいではない、もっと別の何か触れたくないもの、見たくないものを本能が感じ取っているかのようで、彼の顔も青くなっている。

「す、すみません…。けど、俺…」

「…セーニャはあいつと一緒にいてやってくれ。俺たちだけでクレイモランに入る」

「分かりました。エルバ様、お願いします」

セーニャに見送られ、エルバ達5人はクレイモランの正門をくぐる。

城下町には最小限の兵士と暗い表情の住民の姿があり、その様子はフールフールの襲撃を受けたブチャラオ村をほうふつとさせた。

ちょうどエルバ達の近くを買い物かごを抱える老婆が通り過ぎる。

「失礼。何があったのです?」

グレイグが声をかけるが、老婆は悲しげな表情を見せるだけで返事をすることなく、トボトボと行ってしまう。

「もしかして、ここも六軍王の影響を…?」

「シャール殿なら、何か知っているかもしれん。まずは城に入ろうぞ」

「そうね…とても話を聞かせてくれる雰囲気じゃないわね」

 

「すみません、セーニャ…。また、迷惑をかけてしまって」

誰もいない波止場にある手ごろな丸太に2人で腰掛ける。

セーニャと話をしたことで、カミュは多少なりとも震えが収まったようだ。

こうして落ち着いていると、不意にセーニャの脳裏にソルティコの海岸で2人っきりになっていたときのこと、そしてカミュに抱きしめられたことを思い出す。

そのことを思い出すと、周りの雪が解けるほどの熱が出るかというくらい恥ずかしくなり、顔を赤く染める。

だが、ヌーク草の効果が切れている今、いつまでもここで体を冷やすわけにもいかない。

「私、ヌーク草を買ってきます。暖まれば少しは…」

「あんた達、何をしているんだい!外にいてはダメよ!!」

立ち上がろうとするセーニャとその場で待とうとするカミュに老婆の声が響く。

正門方向から聞こえた声で、グレイグ達が会った住民とは違い、まだ他人を心配するだけの余裕が残っているようだった。

どういうことかと疑問を抱くセーニャの元へ老婆が歩いてくる。

「ほら、早く宿屋か教会へ行くんだよ!!そうしないと…おや、あんた!?」

セーニャの腕を引っ張ろうとした老婆だったが、視線がカミュに向くと同時に驚きの余り彼女から手を放してしまう。

そして、ペタペタとカミュの顔に触れる。

「幽霊じゃない…本物!カミュじゃないの!なんだい、ようやく帰って来たと思ったら、こんなかわいい女の子を連れて来て…」

「俺のこと…知っているんですか?」

くすぐったい感覚を我慢するカミュは老婆の目をじっと見る。

いきなりのスキンシップに驚きを隠せないカミュだが、同時にエルバ達以外に自分のことを知っている人と出会えたことに喜びも感じていた。

「はぁ!?お前さん、忘れてしまったのかい?知ってるも何も、お前さんは…!?」

カミュのことを話そうとした老婆は急に苦しみだし、自分の喉に手を当てる。

体からは紫の瘴気を出していて、とてもそれはただの病気や呪いとは思えないものだった。

「お、おばあさん!」

「駄目、だよ…私に、私から離れなさい!!」

抵抗するかのように腕を振るい、カミュとセーニャからできる限り離れようと走り出す。

だが、数メートルくらい走ったあとで動けなくなってしまう。

だんだんと固くなっていく体と消えていく感覚。

「やっぱり…感染していたのかい…」

こうして外にいる人達を中に入れようと自主的にパトロールしていたらそうなるのも必然。

覚悟はしていたが、まさかここまで早く感染するとは思わなかった。

「うわ、あああああああ!!!」

悲鳴を上げた老婆から紫の妖しい光がひときわ輝き、カミュ達は腕で目を隠す。

光が収まり、目を自由にしたカミュ達が見たのは黄金の彫像と化した老婆の姿だった。

恐怖でゆがんだ表情や皺に体格など、その彫像はあまりにも生々しく、生きたまま固められたともいうべき姿だった。

「そ、そんな…おばあ様が、黄金に!?」

「黄金…あ、ああ…うわあああああ!!!!」

黄金と化した老婆を見た瞬間、激しい頭痛を覚えたカミュはうずくまり、声を上げる。

「カミュ様!大丈夫ですか!?」

「黄金…マ、ヤ…駄目だ、駄目だ駄目だ!あ、ああ…」

セーニャの声が届かないカミュは何者かに取りつかれたかのように動けなくなる。

一体どうすればいいのかわからないセーニャにできるのはただそんなカミュを抱きしめることだけだった。

「君たちは…いったいどうしたんだ!?」

そんな中で誰かが走ってくる音が聞こえ、振り返るとそこには厚手の紫の神官服姿で、左の肩眼鏡をかけた神父の姿があった。

「神父様、実は…」

「カミュ…まさか君がここにいるとは!?」

「カミュ様を…カミュ様をご存知なのですか!?カミュ様は記憶を無くしていて…」

「とにかく、私の教会に来なさい。今は彼を落ち着かせなければ…少し離れていなさい」

神父に言われた通り、カミュから離れるセーニャ。

神父は目を閉じて右手人差し指で印を切ると、カミュは神父にもたれかかるように倒れ、意識を失った。

「少し、ラリホーで眠らせてもらったよ。君は…?」

「私はセーニャと申します。カミュ様の…その、仲間で…」

「…そうか。詳しい話は教会でしよう。ヌーク草のお茶を飲ませてあげよう」

カミュを抱えた神父は近くで黄金となった老婆に目を向ける。

彼女に軽く黙とうを済ませると、セーニャと共に教会へと足を運んだ。

 

城内にある大会議室では重役だけでなく、クレイモランにいる学者たちも集結していて、机上には古代図書館や城内に保管されている書物が数多く積まれている。

シャールはエッケハルトの助けを借りつつ、難しい顔で学者たちがまとめた書類に目を通していた。

「シャール様…少し、お休みになられてはいかがですかな…?」

「いいえ、まだ休むわけにはいきません。今も犠牲者が出て、悲しんでいる国民がいるというのに…」

「しかし…」

今、クレイモランで起こっている異変が確認されてから、エッケハルトはシャールが休んでいる姿をほとんど見たことがない。

どこか焦燥感に駆られている彼女の気持ちは分からなくもないが、それでもほんの少しでも休んでもらわないと、今度は彼女が別の病気で倒れることになってしまう。

「シャール様、ロウ様らがいらっしゃいました」

「ロウ様が…」

「シャール様は彼らとお会いになられてください。その間のことは私が」

「…分かり、ました」

解決策が見えない今、1年前に国を救ってくれたロウ達であれば、もしかしたら何か突破口が見えるかもしれない。

シャールは席を立ち、ロウ達が待つゲストルームへと足を運んだ。

 

「どうぞ…できれば、お料理もご一緒に出したかったのですが、今は…」

「いえ、お気になさらず。ヌーク茶だけでも、あるのとないのとでは大きく違いますから」

申し訳なさそうに頭を下げるメイドにエルバは笑顔を見せ、出されたヌーク茶を飲んでいく。

ロウもヌーク茶を口にしつつ、シャールから受け取った書類に目を通す。

「ふむ…黄金病。類似したものの中には、確か人間が石になるというものもあったが…」

ローシュの時代に2度あった出来事で、魔物が生み出した灰色の雨のことだ。

紫色の雲が太陽をも隠し、その後で降り注ぐ雨は魔物だろうが人間だろうが、生物のすべてを石に変える。

雨に触れる、雨の成分が混じった空気や水蒸気を吸うことで体に影響が出て、徐々に石に変えていく。

ローシュは旅の中でその雨を降らした魔物を討伐し、天使の涙という秘薬を町にまくことで人々を元に戻したという。

だが、今回の黄金病はそれとは全く違い、話を聞く限りでは灰色の雨が降ったわけではなく、突然体に異変が起こるらしい。

「発症して、ほとんど間もなく黄金に変わってしまうのです。それが国に混乱を招いていて…」

「そういえば、リーズレッドはどこにいるんです?姿が見えませんが…」

「彼女は古代図書館で調査を行っています。定期的に伝書鳩が来て、状況を伝えてくれるのですが、やはり…これまでに前例がないと…」

「そうか…。あのリーズレッドでさえも分からぬ、か…」

著名な学者や書物をいくら調べても進展がなく、犠牲者が増える一方の状況は若きシャールの心に重くのしかかる。

国の宝である国民を守れずにいる今の自分を嘆いている様子だった。

「とにかく、情報が必要だ。2人と合流した後で、我々にできることを探そう」

「よろしくお願いいたします…。我々も何かわかればすぐにお知らせしますので」

 

「…少しは、落ち着いて眠ってくれているみたいだ。だが、久しぶりに会った彼がまさか記憶喪失になっているとは思わなかったが…」

カミュを部屋で寝かせた神父はその隣の部屋でセーニャと共にヌーク茶を口にする。

黄金病のせいで教会に来る人はいない。

「黄金病…あのおばあ様があっという間に黄金になって…」

「それが恐ろしいところです。ですので、ほとんど外に出ようと思う人がいない。そして、黄金病となって、生き延びた人はいない…恐ろしい話です」

神父として、多少の病気であれば治療してきた神父だが、この状況を静観することしかできず、できるのは黄金となった人々の供養だけだった。

神に仕え、人々を苦しみから解放する使命を持っているにもかかわらず、ここで何もできないことに恥じるばかり。

そんな中で再びカミュが来たことは、何かの導きであると信じたかった。

「…彼がクレイモランを去ったのは5年前。彼はこの町の近くで暮らすバイキングで下働きをしていました」

バイキングは北海を中心に狩猟や捕鯨、沈んだ昔の船と共に眠る宝の回収などを行っている海の男たちで、過去に戦争が起こった際にはクレイモランの海軍と共に戦っていた。

海と酒と宝、そして女を好むバイキング達に対して、クレイモランは協定を結んでおり、彼らが航海で得た利益の一部を受け取る代わりに彼らがクレイモラン領内に拠点を作ることを許し、それを保護するとともに航海時の水や食料の補給を行うことになっている。

彼らの基地はちょうど城下町の西にある洞窟の中だ。

「カミュ様がバイキング…では、カミュ様の家族も…??」

「いえ、生まれについては何も…。彼は孤児で、幼いころに妹のマヤと共にバイキングに拾われたのです」

バイキングには脛に傷を持つ者や家族や居場所を失ったものなどが集まっていて、カミュのような元孤児も珍しくない。

過酷な北海で活動することもあり、力がなければ生き延びることができない。

だから、幼いカミュや彼の妹に対しても生き延びることができるように厳しくしていたとかつてのバイキングの首領が教会に来たときに教えてくれた。

そして、カミュは時折ある休暇の際に妹と共に基地を抜け出し、クレイモランで過ごすことがあり、神父ともその際に面識ができた。

「妹…カミュ様に妹がいるなんて、聞いたことがありませんでした…」

元バイキングであることもそうだが、彼に妹がいることはセーニャにとって初耳だ。

そんな妹がいるなら、あの時クレイモランに入らなかったのはどういうことか。

少し迷った表情を見せた神父だが、話すべきだろうと考え、じっとセーニャの目を見る。

「ええ…5年前、彼の妹が病気で亡くなったのです。そして、それと時を同じくして、彼はバイキングから脱走したのです」

「そう…なんですか…」

妹のことを話さなかったのはそれが大きいのだろう。

そんな悲しい思い出のあるクレイモランにいたくないから、カミュはここに入ることはなかったのかもしれない。

カミュがどんな思いで彼女を看取っていたのか、それはきっと本当に肉親を失わなければわからないことだろう。

その夜はひどい雨が降っていて、日誌を書き終えた神父は寝ようとしていた。

扉が開く音が聞こえ、急患かと思い駆けつけると、そこにはびしょ濡れになったカミュの姿があった。

「どうしたのだ?カミュ…。ずぶ濡れじゃないか。ほら、入りなさい」

「…おっさん、俺はクレイモランを出るよ」

「出るって…一体どうしたんだい急に。それに、マヤはどうし…」

「あいつは死んだよ。急病で…」

「…そうか。でも、出て行ってどうするんだ??彼女の遺体は…」

「海に流した。黙って出たから…ボスには首をつってただのなんだの理由をつけて、死んだとでも言っておいてくれ」

力なくそう答えたカミュは扉を閉める。

急いで追いかけようと扉を開き、外へ出たがもうその時にはカミュの姿が見えなかった。

「あれから、ずっと心配していました。妹を失い、心に大きな穴の開いた彼がどうしているのか、と…。けれど、彼を心配するあなたに出会えたということは…安心していいでしょう。さて、そろそろ彼を起こすとしましょう。きっと、落ち着いているはずですから」

「私も、行きます。今のカミュ様を放っておくわけにはいきませんから」

 

「助けて…助けて…助けて…」

「どこなんだ…どこなんだ、ここは!?誰なんだ、この声は!?」

ラリホーで眠ったカミュが気が付いた時にいたのは真っ暗な洞窟の中。

他の洞窟と大違いなのはあたりに金銀財宝であふれていることで、蝙蝠や魔物の気配がないことだ。

しかし、代わりに聞こえたのは幼い少女の助けを求める声。

その声を聞くと激しい頭痛を感じる。

思い出さなければならない、けれど思い出してはならないと思ってしまう。

「君は…君は誰なんだ!?俺のことを知っているのか!?」

「助けて…お兄、ちゃん」

「ここか!?ここにいるのか!!」

痛みを必死に我慢しながら走るカミュ。

走っていると木造の薄いドアが見えて来て、それを開く。

「あ、あ、ああ…あ…」

そこにあったのはポニーテールでホットパンツと腹部を露出したシャツに毛皮でできた薄手のコートをつけた、クレイモランの地域で暮らすにはあまいにも快活すぎる服装をした幼い少女の姿をした黄金の像があった。

首には赤い宝石がいくつもちりばめられている黄金の首飾りがぶら下げられていて、助けを求めるかのように手を伸ばし、悲しみに満ちたその像を見たカミュの表情が恐怖でゆがむ。

「あ、あ、あ…マ、ヤ…あああああ!!」

「カミュ、様…」

「セーニャ…??」

背後からセーニャの声が聞こえ、振り返るとすぐにそれを後悔することになる。

そこにはあの老婆のように瘴気を放ち、徐々に体が黄金へと変わろうとしていたセーニャの姿があった。

彼女の首にはあの少女と同じ首飾りがついていた。

「カミュ、様…助けて、ください…」

「セーニャ…セーニャ!!うわああああああ!!」

 

「セーニャ!!はあ、はあ…」

「カミュ様…大丈夫ですか!?汗で…濡れていますよ」

飛び起きたカミュの憔悴しきった様子をセーニャは心配そうに見つめる。

神父と共に部屋に入ると、そこにはうなされるカミュの姿があった。

カミュの視線はセーニャの首元に向けられる。

あの首飾りはなく、それでカミュはあれが生々しい夢であることを自覚した。

そして、その恐怖は脂汗となってカミュの体にへばりつく。

神父から受け取ったタオルを手に取り、体を拭いていく。

「ひどく、うなされていたようだな。記憶を無くしたとしても、事実は消えないということか…」

「はあはあ…行かないと、行かないといけない…」

「行くって…カミュ様!?」

急にベッドから降りたカミュは役目を終えたタオルを神父に返し、扉のある方向へ走り出す。

彼を止めようと手を伸ばすセーニャだが届かず、カミュは部屋を出てしまう。

「カミュ!?黄金病が蔓延しているというのに…」

「カミュ様!お待ちください、カミュ様!!」

足の速いカミュを今から走って追いつけるかどうかは分からない。

城にいるであろうエルバ達の元へ向かい、助けを求めるという選択肢もあっただろう。

だが、カミュのことで頭がいっぱいになっているセーニャにはその選択肢を取るという発想が浮かばなかった。

カミュがいるであろう教会の外へ飛び出していく。

「待ちなさい!!」

追いかけようとする神父だが、突然甲高い鐘の音が耳に届き、神父の足が止まる。

黄金となった犠牲者がここにいない理由、黄金となった人が現れてしばらくしてからやってくる災厄。

それが再びクレイモランにやってくることを告げるものだった。

 

「伝令!伝令!!黄金のロングシップが迫っているぞぉ!!」

外壁の見張り台にいる兵士が海からやってくる数隻のロングシップを見つけ、警報の鐘を鳴らし、別の兵士が弩を手にして迎撃の構えを取る。

波止場にやってくるロングシップの上には黄金や宝石でできた人骨で、毛皮のついた鎧で身を包んでいる。

彼らは外壁から降ってくるボルトを黄金のバックラーで受け止めつつ、なおも黄金の帆で風を捕まえて波止場へと進んでいく。

船を炎上させようと火矢も飛んでくる。

炎に弱い彼らだが、それでも木造のロングシップとは異なり中々炎上せず、3隻がついに接岸する。

「野郎どもぉ!!カシラへ貢ぐ宝を手に入れるぞぉ!略奪だぁ!!」

ひときわふとやかな黄金の骸骨兵が最初に船から出ると、右手に握る黄金の戦斧を掲げた。

左手の盾には交差する斧とドクロが刻まれていた。

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