『山城』と柱島な日々   作:タマモワンコ

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犬城「どうも、犬城です。」

最上「最上だよ!それで、炎龍ってことは…やっと銀座のゲートが開くの?」

犬城「そういうこと。今回の炎龍編はちょっと長くなるかも。2話ぐらいかな。」

最上「それでも千代田編に比べると少ない辺り悲しいね!」

犬城「まあ、そうなるな。あ、そういえば感想、いただきました!」

最上「ありがとうございます!内容はしっかりと参考にさせていただきます!」

犬城「UAも1500を越えたし、すごいね!」

最上「ただ、話ごとのUAを見るとすごいですけどね。一話が600に対して12話は50だよ。十二人に一人しか残らない。」

犬城「まあ、こんな小説ですが、楽しく読んでいただけたら幸いです。では本編、どうぞー!」

最上「ルイージはまだなの?」

犬城「まだ落ちません。」


第13話 炎龍編

~特地へ そのいち~

 

山城「は?また出張ですか?」

 

犬城「ああ。次は特地だそうだ。」

 

山城「なんでまたそんなところに。」

 

犬城「竜が出たんだと。」

 

山城「竜?それならたしか特地派遣の部隊が倒したでしょう?」

 

犬城「前の奴より強いのが出たんだと。んでなぜか俺。」

 

山城「断ってください。うちにそんな余裕はありません。」

 

犬城「ちなみにこれを断るとロシアへ栄転だそうで。能代と一緒に。」

 

山城「なにがなんでも行けと。というかなんで能代。」

 

犬城「どちらかと言うと逝けだな。うちにある戦力が欲しいんだろうな。」

 

山城「どういうことですか。」

 

犬城「海軍上層部にもそういうやつはいるのさ。上手く根回しした上で、俺が消えれば国を潰せるほどの力を手に入れれる。高野総長もやらせまいと頑張っていたみたいだが、無理だったみたいだな。」

 

山城「でも、どうやってそんな竜を倒すんですか?現地の人たちは恐ろしく苦労したと聞きますし。」

 

犬城「なに、上の一部がそんなことをするなら俺は全力で遂行してやるだけさ。」

 

山城「わかりました。…後ろから撃たれたりしないように気を付けてくださいね。」

 

犬城「うーん、どちらかと言うと危険なのは俺よりみんなだな。」

 

山城「え?」

 

犬城「俺がいない間にここを攻めてくるかもしれん。その間、頼む。最悪鎮守府を吹き飛ばしても構わん。命を最優先に動け。」

 

山城「…はぁ…。わかりました。全力で守ります。」

 

犬城「頼んだ。じゃ、早速行ってくる。」

 

山城「はい。いってらっしゃい。」

 

 

《柱島空軍基地》

 

ピクシー「んで、お前さんどうするんだ?F-15か?」

 

犬城「いいや。ムカついたから一瞬で吹き飛ばす。ノスフェラトで行こう。」

 

ピクシー「いや、あれは秘匿機体じゃないのか?航空機搭載レールガンとか。」

 

犬城「ああ、それならもう大丈夫だ。この前ミサイル迎撃機の『嵐龍Ⅱ』がロールアウトしたからな。もうレールガンは問題ない。さすがにモルガンはまだあれだがな。」

 

ピクシー「あのECMはなぁ…。」

 

犬城「ま、そういうことだから。あともし変なやつが来たら注意しておけ。」

 

ピクシー「了解。生きて帰ってこいよ。」

 

犬城「おうともよ。」

 

 

《土浦航空基地》

 

犬城「…は?なぜノスフェラトを持っていってはいかんのですか?」

 

軍令部所属海軍大将:大島大介「当たり前だろう!今は戦時中だぞ!こんな最新鋭の機体を国防に使わずしてどうする!別でF-4を用意してあるからそれで行け!」

 

犬城「わかりました。じゃあ、一度柱島へ戻ってノスフェラトを置いて、再度F-15辺りで来ます。」

 

大島「いや、それはならん!今すぐ特地へ迎え!ノスフェラトは私が責任を持って預かる!」

 

犬城「いやいや、こんな最新鋭の機体を放置するわけにもいかんでしょう?ぱっぱと戻ってきますので。」

 

大島「だめだ!今すぐ行くのだ!現地で何が起こっているのかすぐにはわからんのだから急げ!」

 

犬城「…ですが、F-4は複座機でありますが、後席に乗せる相方がおりません。」

 

大島「それならば問題ない。私が連れてきている。宮西大雅2等空佐だ。腕は私が保証しよう。」

 

宮西「よろしくお願いします、犬走中将。」ニコッ

 

犬城「…その、すいません。私は今までずっと単座機が中心で、複座機に乗るときも後席には信頼できる人しか乗せていなかったので、どうもよく知らん人を後席に乗せる気になれんのです。」

 

大島「だがそれしかないのだ!諦めていきたまえ!」

 

高野「ほおう?随分と無理矢理な理論だな、大島?」

 

大島「誰だ…な、高野総長!?」

 

高野「久しぶりだな、初。」

 

犬城「お久しぶりです、高野総長!」

 

高野「それで、だ。確かに大島の言うとおり、最新鋭の機体を基本平和なあっちへ持っていくのは惜しい。」

 

犬城「ですが、知らん人を後席に乗せて飛べるほど人として私はできてはおりません。」

 

高野「ああ、わかっている。だから、連れてきた。」

 

犬城「へ?」

 

能代「はーつー!」

 

犬城「はぁ!?な、なぜ能代がここにいるのですか?」

 

高野「ははは!なに、なんとなくこんなことになる気がしてな!鎮守府から拐ってきたのだ。(あと、ついでにおまけも置いてきた。ボソッ)」

 

犬城「(…有難うございます。ボソッ)ということは、やはりF-4に乗らなければならんのですか。」

 

高野「ああ。すまないがF-4だ。ただ、ACE仕様に改造はしてある。機種番号を与えるならF-4EJ改S、と言ったところか。」

 

犬城「それだけでも十分です。Sはズィルバーからですか。」

 

高野「ああ。F-4Eと言えば元ドイツ空軍のケラーマン中佐だからな。あの方は恐ろしい腕だった。」

 

犬城「伝説のエースの一人でありましたからな。しかし、ノスフェラトはどうするのですか?」

 

高野「ああ、それなら私が柱島へ運ばせておこう。ちょうど三日後に柱島基地に配備される輸送艦と補給艦が横須賀を発つからな。それに載せて運ばせる。」

 

犬城「輸送艦と補給艦…ああ、つねがみ型輸送艦2番艦『つるが』とひるが型補給艦4番艦『いっぺき』ですか。わかりました。よろしくお願いします。」

 

高野「ああ。ちょうどいいから、F-4と共にいまから運んでしまおう。F-4は銀座、ノスフェラトは乗れるパイロットがいないから陸路で運ぶことになる。陸路ゆえちと荒っぽい移動にはなってしまうが。」

 

犬城「お願いします。」

 

能代「え、なになに?私どうなるの?」

 

犬城「特地の空でドラゴン狩りだ。」

 

能代「え、え?F-4で!?」

 

犬城「ああ。」

 

能代「まじですかい…。」

 

犬城「まじです。ほんとはレールガンで消し飛ばすつもりだったんだが、装備制限のあるミッションでした。」

 

能代「ああ、だからノスフェラトなのね。」

 

高野「よし、少ししたら積込を行う。大島、手伝ってくれ。」

 

大島「…わかりました。」

 

宮西「よろしいのですか大将。みすみす最新鋭の機体を逃がすのですか?」ボソボソ

 

大島「高野総長が相手ではどうしようもあるまい。なに、あの機体は手に入らずとも鎮守府を落とせばよい。」ボソボソ

 

宮西「わかりました。」ボソボソ

 

高野「特地に出発するのは5日後だ。色々と準備があるのでな。それまでは銀座でのんびりとしていてくれ。」

 

犬城「了解しました!」

 

能代「了解!」

 

 

 

《東京・銀座》

 

犬城「ここが銀座か。やはり東京はすごいな。ビルしかない。」

 

能代「いやまあ都心部だけだけどね。」

 

犬城「…能代、最近口調が完全に昔に戻ったな。」

 

能代「ま、今は艦娘というより空自の人間のような気がするし。あ、今は三咲でいいよ。」

 

犬城「じゃあ俺は初なのか。ま、あと5日か。訓練ぐらいしたかったんだが。」

 

三咲「今回の任務は長くなりそうだねぇ。」

 

初「ああ。面倒なことにな。ん?」

 

三咲「どうしたの?」

 

初「…いや、なんかやけに見られてるなあ、と。」

 

三咲「んー?あー、確かになーんか見られてるね。なんだろ。」

 

初「さあ?というかほんと自衛官しかいねーなぁ。」

 

三咲「だね。たまーにここら辺で働いてる人がいるぐらいで、9割方自衛官さんだねぇ。」

 

男性自衛官「あ、あの!」

 

初「ん、はい?どうしました?」

 

男性自衛官「も、もしかして犬走初一等空佐でありますか!」

 

初「あー、元ですが。今は海軍中将なので。」

 

男性自衛官「中将というと自衛隊では将レベルではありませんか!あ、あの、サインをいただけますか!」

 

初「ん、いいですよ。何に書きます?」

 

男性自衛官「えっと…えっと…あ!このカバンにお願いします!」

 

初「あいよ。………ほい。」

 

男性自衛官「ああ…!有難うございます!家宝にします!」

 

初「あははは…。ありがとさん。」

 

男性自衛官「はい!有難うございました!」

 

三咲「…元気な人だねぇ。」

 

初「だな。さて、腹も減ったし飯でも食いにいくか。」

 

三咲「おお、いいね、いいね!いこいこ!」

 

初「わかったから引っ張るな。」

 

 

 

三咲「にしてもなんで初が行かなきゃならないんだろーね。」

 

初「んなもん決まってるだろ。俺に死んでほしいやつが上にいるのさ。総長と能代がいなかったら多分あの宮西とか言うのに後ろから撃たれてたな。」

 

三咲「えぇ…。なんでそんな。」

 

初「まあ、うちの戦力はおかしいからな。奪えば国を一つくらい簡単に潰せるしな。」

 

三咲「そう考えるとうちっておかしいねぇ…。」

 

初「だな。」

 

三咲「というかF-4でドラゴンを倒せるの?」

 

初「さあ?少なくともノスフェラトを行かせまいとしたところから、レールガンならあっさりと倒せるんじゃないか?」

 

三咲「でもF-4、そこまで対空性能はすごいわけじゃないでしょ?20mmにAAM-3ぐらいでしょ?もし装甲目標だったら、厳しいんじゃないの?」

 

初「そうなんだよなぁ。鱗とかがゴジラ並の強度を持っていたりしたら、その時は20mmガンポッドをうまいこと隙間狙ってスナイプするしかないな。ううむ、辛いな。」

 

三咲「うーん。どうするかねぇ。」

 

初「最悪の場合は、『重装甲』、『高機動』、『高速度』、『高火力』。正直これだと、F-4どころかF-15やF-35とかでも厳しいとおもう。ノスフェラトやモルガンレベルでやっと殴り会えるレベルだ。または核。」

 

三咲「前に出たでかいやつは、えーっと、『速力はF-4と同等、またはそれ以上』、『旋回半径は一次大戦の複葉機以下』、『機動力はハリアーか戦闘ヘリ並』、『装甲は戦車以上』。全部あるわね。」

 

初「…。これの上位個体だろ?無理じゃね?」

 

三咲「んー、ミサイルの飽和攻撃なら?」

 

初「ははは。ガルーダでも盗んでこようか。」

 

「コーヒーのおかわりはいかかですかな?」

 

初「あ、いただきます。」

 

三咲「私も。」

 

初「…うん。旨い。」

 

三咲「だね。んで、オキシジェンデストロイアーでも作る?」

 

初「歴史を繰り返してはならん。うーむ、どうするかねぇ。」

 

「なら、酸素を奪ってやればいい。相手は生物だからな。」

 

初「なるほど。確かにそれなら殺せるかもしれん…ん?」

 

三咲「え、私じゃないわよ?」

 

大石「ははは。ま、燃料気化爆弾なんかはいいんじゃないかな?初くん。」

 

初「のわぁぁぁぁぁ!?大石長官!?え!?なんで!?」

 

三咲「え、ちょ、お父さん!?何してるのよ!」

 

大石「はっはっは!ちょっとした遊び心さ。ま、相手は生物だ。鉄の塊じゃあない。そこも考えていいとおもう。」

 

初「ふむ。有難うございます。それで、なんでここに当たり前のようにおられるのですか?」

 

大石「ん?そりゃ、ここは俺の店だからな。内地にいるときだけ開いているんだ。」

 

三咲「お父さん…、なにやってるのよ…。」

 

大石「ま、ちょっとした息抜きだ。お前らも頑張れよ?」

 

初「はい。」

 

三咲「あったりまえよー。」

 

………

 

 

初「さて、どうする?燃料気化爆弾はひとつの手だが…。」

 

三咲「正直対空ボムキルなんて無理よねぇ。」

 

初「というか燃料気化爆弾でボムキルなんざ出来るのは千代田ぐらいだ。というか千代田だけでいい。そんなやつが何人もいてたまるか。」

 

三咲「むー。」

 

初「ぬー。」

 

カランカラン

大石「いらっしゃい。おお、高野総長。どうされましたかな?」

 

高野「ああ、ここに初と三咲くんはいるかね?」

 

大石「ええ、いますよ。あそこの席です。」

 

高野「ふむ。よかったよかった。ああ、コーヒーを頼む。」

 

大石「わかりました。」

 

 

高野「…ふむ。二人とも困っているようだな?」

 

初「ああ、高野総長。そうなんですよ。どうやっても龍を倒すイメージが沸かんのです。」

 

三咲「そうなんですよー。F-4の装備じゃ勝てる気がしませんー。」

 

高野「それなのだが、対ドラゴン用、対戦車用の装備として120mmキャノンポッドを試作したんだ。」

 

初「…は?すいません。もう一度言っていただいても?」

 

高野「いや、120mmキャノンポッドをだな…。」

 

初「…そのー、あのー、なんでこうそんな使い道に困るような装備をポンポンと作るんですか…?120mmとか撃ったらパイロンごと、いや羽ごと砲が吹き飛ぶと思うのですが。」

 

高野「それなら問題ない。無反動砲だから、そこまで酷いことにはならん。ただ、HADは役に立たんが。」

 

三咲「無反動砲だと、射程も短いからヘッドオンか、後ろをとっての射撃って感じかしらね。」

 

高野「ただまあ、重いから増曹すら積めなくなるのが欠点だな。それと、運動性がかなり悪くなる。」

 

初「それはあれですか。さしずめ現代のカノーネンフォーゲルと言ったところですか?」

 

高野「まあ、そうだな。ただ、これなら確実に龍を葬れるだろう。」

 

初「だといいんですが…。どちらにせよ現地部隊に敵情報を聞くことが必要ですね。一応ノスフェラトの出撃も視野にいれておいてください。今のところ航空機で最大の単発火力はあれのレールガンなので。」

 

三咲「それか核。」

 

高野「核はならん。」

 

三咲「知ってますー。」

 

初「一応モルガンやフェンリルもありますけど、あれは秘匿機体故あっちに持ってくのは厳しいですね。」

 

高野「…あれはどうだ?特殊燃料気化弾頭のLSWM。あれならば高度や天候によってはどんなやつでも叩き落とせる。」

 

初「ただ、それをやるには付近に誰もいないようにしなければなりません。そうなると、使える状況は少ないですね。」

 

高野「…まあそうだな。むむむ。対空かつ高火力となると難しいな。」

 

三咲「うーん。もう、いっそ一度キャノンポッドでやってみて、駄目だったらまた考えよ。多分このまま考えても無駄。」

 

初「そうかも、しれん。」

 

高野「うーむ。レールガンユニットをどの機体でも使えるようにできればいいのだがなあ。」

 

初「ですねぇ。」

 

三咲「…あれ、もう日が沈み始めてる。」

 

初「本当だ。…ホテルに行くかな。」

 

高野「ふむ。俺も仕事をせねばならんな。じゃあこれでお開きだ。おお、そういえば三日間はのんびりしていていいからな。仕事は忘れて一旦リラックスしてこい。」

 

初「はい。わかりました。」

 

高野「じゃあな。」

 

三咲「ありがとうございました!」

 

 

 

《ホテル》

 

初「んで、当たり前のように同じ部屋なのな。」

 

三咲「そりゃ、夫婦だからね!」

 

初「寝言は寝て言え。」

 

三咲( ´・ω・`)

 

初「しょぼんとしても認めません。」

 

三咲「ならば既成事実を作ってやるこんちくしょー!」

 

初「うお!?ちょ、まて!落ち着け!思い止まれ!」

 

三咲「バァァァァァニング、ラァァァブ!」

 

初「それは金剛のセリフだぁぁぁぁ…」

 

 

 

 

 

~吹雪~

 

吹雪「山城さん!資料持ってきました!」

 

山城「あら、吹雪ちゃんありがとう。でも、着任は貴女の方が早いんだからさん付けで呼ばなくていいのよ?」

 

吹雪「いいえ、私にとって憧れの人ですから!」

 

山城「そう、ありがとう。嬉しいわ。」

 

扶桑「山城、氷小豆もらってきたわよー。」

 

吹雪「扶桑さん!こんにちは!」

 

扶桑「あら、吹雪ちゃん。こんにちは。今日も元気ね。」

 

吹雪「だって憧れの二人と一緒に仕事ができるのですから!元気になりますよ!」

 

扶桑「ふふ。かわいいわねぇ。」

 

夕立「ふーぶーきーちゃーん、遊ぼー。」

 

吹雪「夕立ちゃん!んー、いまは山城さんのお手伝いをしているから…」

 

山城「行ってきなさい、吹雪。友達は大切よ。」

 

吹雪「山城さん…!はい!夕立ちゃん、行こ!」

 

夕立「うん!じゃ、広場にいきましょ!みんな居るわ!」

タッタッタッタッ…

 

山城「元気ねぇ…。」

 

扶桑「貴女は元気が無さすぎよ。」

 

山城「…でも、姉さま。提督は死地へ行っているのです。元気に笑ってなど居られませんよ…。」

 

ダダダダダダダダガチャ

 

吹雪「や、や、や、山城さん!お、お客さんです!」

 

山城「客?どなた?」

 

吹雪「た、高野軍令部総長です!」

 

山城「…不幸だわ。」

 

高野「失礼するよ。」

 

山城「総員、敬礼!」ビシッ

 

高野「うむ。楽にしてくれ。」

 

山城「えっと、その…、どんなご用でしょうか?」

 

高野「ああ。まずひとつに、輸送艦『つるが』と補給艦『いっぺき』の受け渡しだ。あと、勝手に拐った能代だが、彼女は犬走くんとともに龍の討伐に向かわせた。事後報告ですまんな。」

 

山城「え、二人で、ですか?」

 

高野「ああ。あのままだと犬走くんは後ろから撃たれかねんかったからな。メビウス小隊の一員だった彼女を連れていった。」

 

山城「そうですか。なにもなければいいのですが…。」

 

高野「ははは!犬走くんは女を襲うようなやつじゃないさ!」

 

山城「いや、能代の方が提督を襲うような気がして。提督は押しに弱いですし。」

 

高野「まさか!三咲くんはそんな娘じゃあないさ。」

 

山城「だといいのですが。」

 

高野「んで、もうひとつ。おそらく犬走くんのいない間に友軍が攻めてくるか、占領してこようとすると思われる。」

 

山城「やはり、ですか。」

 

高野「ふむ、その反応は犬走くんも予想していたのか。」

 

山城「はい。」

 

高野「そうか、なら話は早い。ここの防衛は私に任せてほしい。また、犬走くんが不在の間はこのリストに載っている者以外は敷地内に入れてはならん。この命令は大高首相直々のものだし、もちろん天皇陛下の許可も降りている。これを破るものは朝敵である、と言って脅してやれ。」

 

山城「このリストに載っている人物は…?」

 

高野「なに、私が信頼できるとした人物だ。それも特に、な。」

 

山城「わかりました。遂行します。」

 

高野「頼んだ。もちろん、敵が武力に頼ったとしても我々が守る。もちろん君たちにも手伝っては貰うがな。」

 

山城「わかりました。よろしくお願いします!」

 

高野「うむ。あと、もし犬走くんが戦死した場合、柱島泊地は放棄する。所属戦力は、艦艇及び陸上戦力は横須賀、航空機及び航空隊は土浦、艦娘は宿毛配備となる。」

 

山城「…了解、しました。」

 

吹雪「…え、司令官が…戦死?」

 

高野「以上だ。では、俺はすぐに帝都に戻らねばならんのでな。失礼する。」

山城「はい。お疲れさまでした。」

 

高野「じゃあな。」

ガチャ パタン

 

 

山城「…。」

 

吹雪「や、山城さん?司令官が、戦死ってどういうことなんですか?」

 

扶桑「えーっと、その、吹雪ちゃん。これはそのー、」

 

吹雪「教えて下さい、山城さん!」

 

山城「…いま、提督は特地に龍退治に行っているわ。」

 

吹雪「龍?龍って、あの火を吐くあれですか!?そんな!ただの人間の提督がそんなのと戦ったら、殺されてしまいます!なんで提督を止めなかったんですか!」

 

山城「わかっているわよ!でも、行かなければ提督はシベリア送りにされて、ここは糞野郎どものものになる!行っても死んだら糞野郎どもの思う壺!でも、提督は糞野郎どもが私たちを苦しめないように死地へ行く道を選んだ!」

 

扶桑「ただ、かなり高野総長も色々としてくれてるみたいだからなんとかなるかもしれないけど…。」

 

吹雪「でも!」

 

山城「…吹雪ちゃん、わかって。提督は、皆を守るために特地へ行ったの。 私はそれを止めることは出来なかった。今は、提督の帰還を祈るしかないのよ。」

 

吹雪「山城さん…。」

 

扶桑「…にしても二人ともさっぱり触れないけど、提督が死ぬと能代さんも一緒に死んじゃうのよね。」

 

山城「能代は、大丈夫だと思うわ。彼女はたくましいから。」

 

扶桑「…そう。」

 

 

 

 

~犬と戦車と人~

 

三咲「あれ、初それ3DS?」

 

初「ああ。特地は娯楽が少ないそうだからな。一応持ってきた。」

 

三咲「なにやってるの?」

 

初「メタルマックス4。」

 

三咲「なにそれ。」

 

初「犬と戦車と人が織り成すrpgだっけか。初代の謳い文句は、『龍退治はもう飽きた!』だったな。」

 

三咲「へー。龍って、やっぱドラクエ?」

 

初「ああ。だがまああれほどは売れなかったが、それでも未だに根強いファンのいる作品だな。ファミコン、スーパーファミコン、PS、PS2、DS、3DS、スマホゲームなどなど多くの個体で出ているしな。」

 

三咲「へー。にしても…戦車?」

 

初「ああ。世界観はドラクエはファンタジーだが、メタマは…世紀末だな。北斗の拳みたいな世界。」

 

三咲「へー、文明の滅んだ未來、みたいな?」

 

初「ああ。その通りだ。んで、世界中に異常な進化をした生物やら、人を殺すようにプログラミングされたマシーンやらがいる。んで、それを倒して金を稼いでいるのがハンターだな。主人公は大抵これだ。」

 

三咲「まあ要するに、おもしろいのね?」

 

初「ああ。」

 

三咲「じゃあ、今度おすすめのやつ貸して!やってみたい!」

 

初「おう。なら、メタルマックス3がおすすめかな。あれは多少操作性やストーリーに難はあるが、ある程度道が決まっているからやりやすいと思う。」

 

三咲「じゃあ、それ!」

 

初「ほれ。これだ。」

 

三咲「え、3DSがもうひとつ?なんで二つも持ってるの?」

 

初「二つあればできることが増えるからな。」

 

三咲「あ、うん。そう。ありがと。」




犬城「はい、お疲れさまでした。」

最上「あれだね。どんどん一話ごとの文字数が増えていってるね。一話の頃は四千字ぐらいだったのに、いまや八千字だよ。」

犬城「いつの間にか増えているんですよね。ちなみに初期の頃はssが五つで一話、としようとしていました。できてないけども。」

最上「んで、また初は襲われたんだね。」

犬城「旅行で、押し倒せば初は確実にヤれます。」

最上「どうなんだ彼女持ち。」

犬城「まあ、愛の言葉は初からは出てませんから。千代一筋です。というかそこは双方わかった上での行動です。」

最上「というかさ、高野さんすごい初に協力するね。」

犬城「一応初は転生者のなかでも特殊な人物ですから。守る価値があるということです。」

最上「でもさ、120mmキャノンポッドって…」

犬城「まあ、フィクションなので気にしてはいけない。というか、ゲート原作の炎龍がかなりの装甲なので、こんなもんでもないと無理です。」

最上「チートじゃん。」

犬城「いやまあそうなんだけど。どうしても話を書いているとバットエンドまっしぐらな感じになっていっちゃうのよ。それをチートでなんとか修正してる感じ。」

最上「どうなのさ、それ。」

犬城「まあほら、チートっていうと悪く聞こえるけどさ、例のアレっていえばネタになるから。うん。」

最上「根本的な解決にはなってないけどね。んで、次回はこれの続きかい?」

犬城「んにゃ、感想であった深海棲艦のお話を書こうかな、と思っている。」

最上「じゃあ番外編なの?」

犬城「ああ。」

最上「そっかー。ま、またあいましょう。しーゆーあげいん!ばいばーい!」

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