『山城』と柱島な日々   作:タマモワンコ

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犬城「どもども、24話です。」

綾波?「綾波なのです。」

犬城「あれ?綾波雰囲気変わったか?」

綾波?「気のせいなのです。」

犬城「ふーん。まあいいか。今回も暴走していきまっせー。」

綾波?「頑張ってくださいなのです。」

犬城「んー?んー。まあ、第24話、どうぞ。」

綾波?「綾波の耳が気になるんですか?」

犬城「うん。すごく気になるね。」


第24話 ちょっとした平行世界

3、2、1、Let's go!(絶望★)

 

~矢は放たれた…ついでに杭も~

 

《柱島鎮守府・執務室》

 

テレビ『日本近海に現れたゴジラ亜種に対し、大高首相は特生自衛隊へ出撃を要請。また、土浦に配備されているR計画によって作られたR戦闘機の試作機にも出撃を要請しました。今回のゴジラはこれまでのゴジラと異なり、異常な速度で進化をしているとのことであり…』

プチッ

 

犬城「今日も特に大きなニュースは無いな。」

 

漣「え?いやいや、ご主人様?今かなりすごいこといっていたような気がするんですけど?」

 

犬城「…ああ、なるほど。確かにもうR戦闘機を公開するとは思っていなかったな。予定より三ヶ月程早いし。まあ、俺としてはその試作機のR-9Aの中に当たり前のようにデルタとアルバトロスとケルベロスが混ざっていた方が驚きだがな。」

 

曙「いやいやいや!?ゴジラが来てるんでしょ!?ゴジラ!」

 

犬城「亜種だがな。たぶん俺が特自にいた頃に倒したゴジラの幼体の成長した姿だろう(情報まとめ13話時点参照)。あれはすぐに適応進化するから一瞬でとどめをささないと厳しいだろう。あとキモい。」

 

潮「でもゴジラ…」

 

犬城「だから大丈夫だって。というか、怪獣がニュースになってるのはR戦闘機が公開されたからだろうしな。」

 

朧「どういうこと?」

 

犬城「んなもん怪獣なんて一月に一、二匹はやって来てるからな。ニュースにもならんよ。」

 

漣「え、一月に?」

 

曙「こ、この国おかしいわ…。」

 

プルルルルルルルル…

 

潮「あ、提督、電話です。」

 

犬城「ういうい。…はい、こちら柱島鎮守府執務室です。」

 

東野『どうも、初さん。東野です。』

 

犬城「東野社長でしたか。10日ぶりですね。」

 

東野『ええ。それで、早速用件なのですが、ケンロクエンの使用制限を解除いたします。』

 

犬城「もう、ですか?」

 

東野『はい。本来は三ヶ月は眠っていてもらうはずだったのですが、今回のゴジラ出現に関連してR戦闘機を公開したので、隠す必要も無くなってしまいましたからな。』

 

犬城「まあ…そうですか。公開を早めたのは対G兵器として使えるかどうかの判断のためですかね?」

 

東野『はい。怪獣はよく来ますが、ゴジラは滅多に来ませんからな。それに、ゴジラに効けば大抵の怪獣には効きますから。』

 

犬城「ですね。では…ケンロクエンはどうしますかねぇ…。」

 

東野『初さんが乗ればいいのでは?なんとかなるとは思いますが。』

 

犬城「うーむ。まあ、考えておきます。」

 

東野『まあ、そちらにお任せします。それでは。』

 

犬城「はい。」

 

ツーツーツー

 

朧「何の用事だったの?」

 

犬城「新兵器の使用許可。」

 

漣「新兵器!?どんなやつですか!?」

 

犬城「さっきの試作機と同じ類い。」

 

潮「ってことはR戦闘機ですか!?」

 

犬城「ああ。…ロマン溢れる素晴らしい機体だ。」

 

曙「ロマン?」

 

漣「ってことはロケット機とか?」

 

潮「いや、きっと船なんだよ!宇宙戦艦みたいな!」

 

朧「意外とまともなんじゃないかな?空を飛ぶんだし。」

 

曙「確かに。力学というものがある以上狂った形は出来ないだろうしね。」

 

漣「あ、ご主人様!その機体を見せてもらえますか?」

 

犬城「ああ、もう問題ないぞ。あ、青葉と古鷹も呼ぶか。」

 

潮「なんでですか?」

 

犬城「取材。『青葉ー、古鷹ー、執務室に来てくれー。』…よし。」

 

 

蜻蛉………………

 

 

青葉「はいはい!呼ばれて飛び出て青葉ですぅ!」

 

古鷹「提督、どうしましたか?」

 

犬城「おう、この前の第三倉庫の取材だ。」

 

古鷹「なるほど。」

 

青葉「でも私も呼ばれたってことは…」

 

犬城「ああ。その第三倉庫にR戦闘機の試作機が格納してあるんだ。んで、公開できる状態になったから呼んだってわけ。」

 

青葉「なるほどなるほど!じゃあさっそく行きましょう!すぐ行きましょう!ゴーゴー!」

 

古鷹「ちょ、青葉待ってー!?」

 

犬城「ま、待たんか!俺が居ないと開かんぞ!」

 

 

曙「置いてかれた。」

 

漣「…うん、歩いていこう。」

 

 

蜻蛉………………

 

 

《第三倉庫》

 

曙「着いたー。」

 

青葉「みんな、遅いですよ!」

 

犬城「お前らが先走りすぎなんだよ!」

 

古鷹「あう、すいません…。」

 

朧「あー、ま、早く見せてほしいかな。」

 

犬城「おう。タッチパネルで暗証番号をいれて、ポチっとな。」

 

グオォォォォォォン…

 

犬城「お、開いたな。」

 

曙「うわ、真っ暗ね。」

 

青葉「電気って着きますよね?」

 

犬城「逆につかなかったらどうしろと。ほれ、つけるぞ。」

パチッ

 

潮「うひゃっ、眩しい。」

 

古鷹「…これは…?」

 

青葉「え、なんですかこれは。戦闘機では無いですよね?これ。」

 

朧「赤いです。」

 

漣「つまり三倍!」

 

潮「大佐、邪魔です!」

 

曙「何を言ってるのよ…。」

 

漣「だって赤いんだよ!?真っ赤だよ!?絶対シャア専用機だよこれ!」

 

潮「ということはこれの次は金色ですね!間違いない!」

 

青葉「あー、それで、これは一体?」

 

犬城「R-9Aの後継機の一つでありパイルバンカー装備型機体の最終型、R-9DP3『KENROKU-EN』を後世技術でさらに…まあ魔改造したR-9DP3改『KENROKU-ENⅡ』だ。」

 

古鷹「パイルバンカー?」

 

漣「ぱ、パイルバンカーですか!?あの杭のやつ!?」

 

犬城「ああ。最高速度秒速174km、巡航速度は最高で秒速40km、装備は120mmレールキャノン二門、波動パイルバンカー、ハイパー波動砲とメガ波動砲と拡散波動砲の切り替えが可能で機体の前方に力場を作るハイブリッド波動砲αと、パイルバンカー射出後の砲部分を使い、超絶波動砲と凝縮波動砲と圧縮波動砲の三つを切り替えられるハイブリッド波動砲β、パイルバンカー下部にあるAAMランチャー。そして何よりも前部にある盾だな。」

 

朧「ぶっ壊れね。」

 

犬城「まあ、そうなるな。」

 

青葉「ふむ、もっとはなしてもらいますよ!」

 

古鷹「お、お願いしますね!」

 

犬城「あいあい。」

 

 

 

~ねこ~

 

暁「しれーかん!野良猫拾った!」

 

電「飼ってもいいですか?」

 

犬城「んー、どれどれ…」

 

ねこ「シャーッ!」

ズバッ

 

犬城「うおっ、あぶねっ!」

 

暁「こら!ひっかいちゃだめ!」

 

ねこ「フシャーッ!」

 

犬城「ん?このねこ首輪がついてるな。ってことは飼い猫だな。拾ったところに返してきなさい。」

 

暁「えー。…はーい。」

 

犬城「にしても気の荒いねこだな。」

 

電「捕まえるのに苦労したのです。」

 

犬城「誰もひっかかれてないか?」

 

雷「当たり前じゃない!この程度の動き、見切れなきゃ艦娘やってられないわ!」

 

響「暁はけっこう危なかったけどね。」

 

暁「い、言わないでよ!」

 

犬城「ならよかった。野良猫にひっかかれるのは野良犬に噛まれるのと同じぐらい怖いからな。」

 

電「なんでですか?確かに大きい犬さんに噛まれるのは怖いですけど、ねこにひっかかれるのはちょっといたいぐらいなのです。」

 

響「それに、犬だとそのまま体を食いちぎられることもあるし、なにより狂犬病もあるからね。でも、ねこでそういうことは聞いたことがないよ?」

 

犬城「まあ、そうだろうな。だが、ねこのやつでは『ねこひっかき病』ってのがあるんだ。」

 

雷「かわいい名前ね。」

 

犬城「まあ、狂犬病程ではないがな。感染症の一種で、ひっかかれたところが膿むんだ。うん。」

 

電「しれいかん、その先はやめてほしいのです。」

 

犬城「あっ、はい。…まあ、そのねこは返してきなさい。」

 

暁「はーい!」

 

 

 

~似て非なるもの~

 

山城「提督、本営から緊急電です。」

 

犬城「内容は?」

 

山城「ハワイ諸島が謎の艦娘集団に占領された、とのことです。」

 

いつき「なにそれこわい。」

 

犬城「あそこはアメリカの自治領だろ?…まあ被害は?」

 

山城「皆無だそうです。三ヶ月以上前に米軍はハワイ諸島を放棄していて、住民も本土へ移住していたそうです。」

 

犬城「よく深海棲艦に占領されなかったな…。それで?その集団についての情報は?」

 

山城「皆無だそうです。ただ、どうもその集団のなかでも小競り合いをしているみたいですね。」

 

犬城「うーん、よくわからんがとりあえず接触してみるか?」

 

高野「そう言うと思っていたぞ!」

 

いつき「うひゃあ!?」

 

犬城「のわぁ!?高野長官!?」

 

高野「さあ、輸送機は用意してある!ここは俺といつきくんに任せていきたまえ!」

 

犬城「ちょ、ちょっとまってください!?」

 

高野「時間はないぞ!明日にでも面子を揃えて出撃だ!オアフ島に飛行場はあるからそこに降りろ!」

 

犬城「だー!もう!わかりましたよ!」

 

 

蜻蛉………………

 

 

千代田「なになに?出撃?」

 

犬城「緊急出撃だ。今回の目的はオアフ島における不明艦娘集団との接触、良ければ保護、収容。最悪の場合は排除だ。」

 

衣笠「オアフ島!?普通にいったらかなりかかるよ!?」

 

犬城「ああ。だから今回は空路でいく。艦娘輸送型のC-2をメビウス小隊が護衛、オアフ島の飛行場まで飛ぶ。また、今回の出撃は試作R戦闘機の試験および新艦娘兵装の試験も兼ねている。今回出撃する艦娘は、16名だ。」

 

朧「多いね。」

 

犬城「まあ、交代人員だ。まず第一艦隊は旗艦山城、日向、瑞鶴、翔鶴、サラトガ、摩耶。」

 

サラ「頑張りましょう!」

 

瑞鶴「だね!」

 

摩耶「っしゃあ!やってやるぜ!」

 

犬城「次に第二艦隊。旗艦比叡、衣笠、川内、神通、霞、夕立。」

 

夕立「夕立、出撃っぽい!」

 

比叡「不明艦娘…一体何者なんでしょう。」

 

霞「なんにせよ、敵なら倒すだけね。」

 

犬城「次に第三艦隊。旗艦榛名、蒼龍、飛龍、大井朧、吹雪だ。」

 

朧「がんばりましょー!」

 

吹雪「おー!」

 

榛名「お、おー!」

 

犬城「最後の六隻は補助などだ。加賀、千代田、能代、明石、龍田、青葉だ。」

 

龍田「後方支援かしらー?」

 

加賀「私たちは戦闘機ですか。」

 

能代「ですね。」

 

青葉「え、私は従軍記者(おまけ)扱いですか!?」

 

犬城「いや、補欠だな。」

 

青葉「ならいいのですが…。」

 

犬城「出撃は明日マルロクマルマル!飛行場にて集合、点呼を行う!以上!」

 

「「「了解!」」」

 

 

青葉「そういえば、提督も山城さんもいなくなるなら、提督の代わりは誰がやるんですか?」

 

犬城「高野長官がやってくださります。はい。」

 

青葉「…あまり深くは追求しないでおきます。」

 

犬城「高野長官…はっちゃけすぎです…。」

 

青葉「は、はははは…。」

 

 

《次の日》

 

山城「提督!全員点呼終了しました!」

 

黒田『荷物の積み込み終了しました!』

 

犬城「わかった!よし、全員輸送機へ乗り込め!」

 

加賀『こちら加賀、TACネーム《やきとり》、F-22。いつでも出撃できます。』

 

能代『こちら能代!TACネーム《チロル》、F-15C!こっちもオッケーよ!』

 

千代田『千代田、TACネーム《シナノ》。F-18F。大丈夫よー。』

 

犬城「わかった。先に上がっておいてくれ。」

 

千代田『了解!』

 

犬城「さて。」

 

ビショップ「なあ、初。これ…本当に飛ぶのか?」

 

犬城「わからん!」

 

ピクシー「おいおい!いいのかよそれで!」

 

犬城「ま、なんとかなるさ!さて、んじゃいくかね。」

 

管制塔『メビウス1、離陸を許可します。』

 

犬城「了解。メビウス1、TACネーム《トリニティ》。R-9DP3改、出撃する!」

 

 

ピクシー「おいおいおい、あんなものが本当に飛んじまったぜ。」

 

ビショップ「これは夢だ。きっと夢だ。」

 

ピクシー「夢ならどれだけいいか。」

 

 

 

Mobius1(犬城)『あー、あー。全機、聞こえるか?』

 

Mobius2(千代田)『ええ、聞こえているわ。』

 

Mobius3(加賀)『こちらも大丈夫です。』

 

Mobius4(能代)『大丈夫だよー。』

 

Crab1(サイファー)『こちらCrab1、荷物の方のC-2だ。問題はない。』

 

Crab2(タリズマン)『こちらCrab2、艦娘の方だ。こっちも問題ない。』

 

Crab3(シャムロック)『こちらCrab3、空中給油機だな。聞こえてるよ。』

 

Mobius1『よし、これからハワイ、オアフ島へ向かう。先導は俺がしよう。』

 

Crab2『了解した。頼むぞ。』

 

 

 

《オアフ島近海上空》

 

Mobius1『そろそろ着陸準備かね…』

 

Mobius3『ん?な、Mobius1!下方より敵機です!』

 

Mobius1『タイプは!?深海か!?それとも有人か!?』

 

Mobius3『艦娘の装備と同じ類いです!』

 

Mobius1『了解した!Crab2、艦娘用艦載機の射出準備!龍田!例の装備、試してみてくれ!』

 

Crab2『了解。左右発射機展開。』

 

龍田『わかったわ。朧ちゃん、手伝って!』

 

朧『はい!』

 

 

ゴウンゴウンゴウンゴウン…

ガーン

 

 

Crab2『発射機展開完了、いつでも射出可能だ!』

 

朧『R-9A、R-9A2、R-13A、R-9/0の順で射出します!』

 

龍田『R-9E、RX-10、R-9C、R-9DP3の順で射出するわ!』

 

オレンジのゆっくり『ゆっ!』

 

朧『頑張ってね!よし、第一射出機、射出準備完了!』

 

龍田『第二射出機、大丈夫よ!』

 

Crab2『よし、カタパルト起動、射出!』

 

バシュ バシュウ!

 

Mobius1『R-9Eは偵察を、それ以外の機は各機迎撃に当たれ!ただし、撃たれるまでは撃つなよ!まだ敵とは限らん!』

 

ゆっくり『ゆっ!』

 

Mobius1『それは了解ってことでいいのか…?まあいい!全機、一旦高度をあげよう。Mobius2から4は引き続き輸送機の護衛を頼む。俺は下の偵察に行く。指揮権はMobius3へ一時的に移譲。』

 

Mobius3『了解。…Crab1、右フラップが出っぱなしですよ。』

 

Crab1『なに?…ふむ、故障のようだ。右フラップが上がらない。』

 

Mobius3『わかりました。…Mobius1、強硬着陸を具申します。おそらくこのままだとCrab1の燃料も厳しくなるかと。』

 

朧『R-9Aが攻撃を受けました!迎撃を開始します!』

 

Mobius1『損害は?』

 

朧『もちろんかわしました!』

 

Mobius1『わかった。R部隊は輸送機を守りつつ敵機を撃墜してくれ。Mobius3、輸送機の護衛を引き続き頼む。輸送機は右旋回して再度着陸シークエンスに入ってくれ。俺は先に飛行場へ向かい、安全を確保しておく。』

 

Mobius3『了解。』

 

Crab1『了解した。』

 

Mobius1『頼むぞ。』

 

龍田『全機発進完了よ!』

 

Mobius1『よし、これよりオアフ島奪還作戦を開始する!全機、行くぞ!』

ゴオッ

 

 

Crab3『…なあ、Mobius1の機体が回転しながら下の敵機群に突っ込んで行ったんだが。』

 

Crab2『しかも…かなりの数、敵機が巻き込まれているな。可哀想に。』

 

Crab1『轢き逃げか。酷いな。』

 

朧『ねーねー、ゆっくり達が敵機のおかわりを求めてるんだけど…。』

 

Mobius2『うわ、もう全滅してるよ!?』

 

龍田『R-13Aのライトニング波動砲でかなり落ちたものねー。』

 

Mobius4『鴨撃ち位?』

 

Mobius3『七面鳥撃ち…』

 

瑞鶴『誰が七面鳥ですか!?』

 

Mobius3『敵機よ。大丈夫。貴女の子達は鷹より強いわよ。』

 

瑞鶴『へ!?あ、ありがとうございます…。』

 

夕立『瑞鶴さん顔が真っ赤っぽい!』

 

瑞鶴『う、うるさい!言わないで!』

 

Mobius3『…ふふっ。』

 

Crab2『あー、ゆっくり?達には護衛を頼む。敵機はだいたいMobius1のとこに行ったからな。』

 

ゆっくり『ゆー。』

 

朧『えー、だって。』

 

Crab1『あの中で被弾なしで行けるなら行っていいんじゃないか?あの敵機がどんどん轢き殺されていくなかで。』

 

Mobius1『突撃ケンロクエーン!ひゃっはー!』

 

ゆっくり『…ゆっ!』

 

朧『護衛を務めさせていただきます!だって。』

 

Crab2『おう、頼むぞ。』

 

 

《オアフ島・元米海軍飛行場》

 

Mobius1『こちらメビウス1、滑走路も周辺施設も問題無しだ。データの通りに着陸してくれ。』

 

Crab1『了解。』

 

朧『提督、夜目ちゃんが敵艦隊を発見したよ。』

 

Mobius1『位置は?』

 

朧『だいたい接敵したところの真下だね。今は…こっちに向かっているみたい。』

 

Mobius1『了解した。第一、第二艦隊は降りてすぐに地上戦闘ができるように準備しておけ。龍田、カタパルトで彩雲を12機、30度ごとに出してくれ。』

 

龍田『了解。』

 

朧『ん?提督、真珠湾に多数の反応。敵かな?』

 

Mobius1『ふむ、俺が行ってみよう。』

 

Mobius3『お願いします。』

 

 

蜻蛉………………

 

 

Mobius1『んー?ありゃ艦娘か?』

 

 

 

アズールレーン:ホーネット「な、ヨークタウン、エンタープライズ!さっきの赤いやつよ!」

 

アズールレ:ヨークタウン「まずいわね、さっきの戦闘で戦闘機は全滅してしまったわ。」

 

アズール:エンタープライズ「くそ、重桜のやつらめ…。」

 

アズレ:ハムマン「な、まずい!沖の方、重桜の艦隊に…セイレーンまで!?」

 

 

 

Mobius1『ん、ありゃ深海棲艦か。それに…艦娘も混ざってるな。面倒な。』

 

 

 

アズ:ウォースパイト「無い物ねだりをしても仕方ないわ。撃つしかない!」

 

ア:PoW「全艦、撃て!」

 

 

 

Mobius1『ありゃ、真珠湾のやつらと深海棲艦の方で砲撃戦が始まったな?…うーむ、よし!敵の敵は味方ってことで真珠湾側に加勢するか。α波動砲チャージ開始。』

キュイィィン…

 

 

 

ア:サフォーク「な、なんですか!?あの赤い変なやつに光が集まってます!」

 

ア:ホーネット「ああ、もう!なんなのよあいつは!」

 

 

 

Mobius1『ハイパー波動砲チャージ完了。目標は…先頭の深海棲艦の駆逐艦でいいか。ハイパー波動砲…ファイア!』

シュイン ババババババババ

 

 

 

ア:ヨークタウン「…あら?なぜ…重桜が重桜を?」

 

ア:エンタープライズ「わ、わけがわからん。」

 

 

 

ア:加賀「なんだあれは。」

 

ア:赤城「わからないわ。ただ…気に入らないわね。」

 

 

 

Mobius1「さて、スピーカーをオンにして…『両軍に告ぐ。こちら日本海軍大将、犬走山城である。直ちに戦闘を中止せよ。指示に従わない艦は撃沈も辞さない。…文句があるなら無線で言ってきやがれ!以上!』」

 

 

 

ア:エンタープライズ「…は?」

 

 

 

ア:赤城「…え?」

 

ア:加賀「…なら文句をつけてやるか。…あ、そういえば周波数がわからん。」

 

ア:祥鳳「意外とあの大将さんアホなんかな?まあ、全周波数でええやろ。聞かれても困るものちゃうし。」

 

ア:加賀「祥鳳…、なにか話し方が変わってないか?」

 

ア:祥鳳「んー、電波(筆者)が『エセ関西弁は多少はいけるけど京都弁はわからん!』って言うとる。」

 

ア:加賀「なんだそれは…。まあいい。『おい、犬走とやら!』」

 

犬城『…何だ?』

 

ア:加賀「『貴様が上から見下しているのが気に入らん。降りてこい。』」

 

犬城『…いや、俺ただの人間だから水の上とか立てんよ?』

 

ア:ホーネット『はあ!?じゃあ、ただの人間に私たちの艦載機は全滅させられたの!?なんてこと!?』

 

ア:加賀「ならば陸に上がるしかないか。姉さん。」

 

ア:赤城「…ええ。あっちも戦闘を続ける気は無いみたいだし、下手に大将さんを刺激しちゃうと…多分こっちが跡形もなく消し飛ぶわね。なら、せめて勝ち目のある方へ持っていきましょうか。」

 

ア:加賀「わかりました。『犬走とやら。ならば陸で話をしたい。』」

 

犬城『陸となると…まあ真珠湾か。』

 

ア:加賀「『ああ。お前らもいいか?』」

 

ア:エンタープライズ『そのお前らは私たちか?』

 

ア:加賀「『当たり前だ。』」

 

ア:エンタープライズ『…くっ。仕方あるまい。重桜が上陸するのは認めよう。だが、セイレーンのやつらを上げるのは許可できん!』

 

ア:赤城「まあ、仕方ないわね。解散よー。」

 

ア:加賀「『わかった。これから上陸する。』」

 

 

 

犬城「…なんか面倒事を呼び込んでしまったかもしれない。まあ…なんとかなるか。『あー、あー。山城、聞こえるか?』」

 

山城『ええ、聞こえているわ。』

 

犬城「『紆余曲折あって陸上で不明艦娘と生身で接触することになった。位置はCrab1の積み荷(クルマ)でわかるから、それで来てくれ。』」

 

山城『はぁ!?なにアホなことをしてるんですか!わかりました、すぐに皆で向かいますから絶対にバカな真似はしないでくださいよ!』

 

犬城「『はっはっは。Lv.999のハンターなめんな!』」

 

山城『その慢心が怖いんですよ!もう!』

 

犬城「『ま、頼むよ。』…さて、降りるか。」

 

 

 

《地上やねん。》

 

 

ア:加賀「貴様が…犬走か。」

 

犬城「ああ。日本海軍大将で…あと柱島の提督もやってる。」

 

ア:赤城「へえ…。なかなかいい男ね。」

 

ア:加賀「姉さん!?」

 

ア:赤城「冗談よ。」

 

ア:ホーネット「貴方が艦載機たちを落としたのね。なぜ?」

 

犬城「いや、なぜもなにも先に撃ってきたのはそっちだろうに。確か…シーファイア。」

 

ア:ヨークタウン「…ユニコーン?」

 

ア:ユニコーン「ご、ごめんなさい…。」

 

ア:ホーネット「全く。まあいいわ。それで犬走。いくつか質問させて。」

 

犬城「別に構わんが…君たちの故郷では銃を向けながら質問するのが礼儀なのか?」

 

ア:ホーネット「まだ、信用はしてないから。」

 

ア:加賀「なにかあればすぐ殺せるからな。」

 

犬城「なぁるほどね。それで、質問は?」

 

ア:ホーネット「まず、ここはパールハーバーであっているのか?」

 

犬城「ああ。」

 

ア:ホーネット「なら…なぜだれも居ないの?」

 

犬城「三ヶ月以上前に米軍がハワイ諸島を放棄したからだ。民間人も本土へ移動したそうだ。」

 

ア:ホーネット「…米軍?なに、それは。」

 

犬城「アメリカ軍だ。」

 

ア:ホーネット「…アメリカ?」

 

犬城「まて、アメリカを知らんのか?」

 

ア:エンタープライズ「知らないもなにもそんな国は無いだろう?」

 

犬城「あー、うわー。」

 

ア:ホーネット「?どうしたの?」

 

犬城「いや、これ面倒なやつだなー、と思ってな。」

 

ア:ホーネット「面倒とはどういうことよ。」

 

犬城「いろいろな。一度そっちからの質問を保留して、こっちから質問をしていっていいか?」

 

ア:加賀「駄目だ。我々が先だ。」

 

犬城「おそらくお前らが聞いても情報は繋がらんし、いちいち説明をするのが面倒くさい。」

 

ア:エンタープライズ「…いいだろう。」

 

ア:ホーネット「エンタープライズ!?」

 

ア:赤城「いいわ。」

 

ア:加賀「姉さん!?」

 

犬城「では早速。まず、…そこの六人の艦名を教えてくれ。」

 

ア:ホーネット「ああ、名乗るのを忘れていたわね。私はホーネットよ。」

 

ア:ヨークタウン「ヨークタウンです。」

 

ア:エンタープライズ「エンタープライズだ。」

 

ア:赤城「私は赤城よ。よろしくねー?」

 

ア:加賀「加賀。」

 

ア:祥鳳「うちは祥鳳や!よろしゅうな!」

 

犬城「ふむ。次に所属国。」

 

ア:ホーネット「私たちはユニオンの艦よ。」

 

ア:赤城「私たちは重桜ね。」

 

犬城「なるほど。だいたい分かった。」

 

ア:ホーネット「え、たった二つの質問で?」

 

犬城「ああ。んで結論から言うと、この世界はお前らのいた、生きていた世界とは似ていて、そして別の世界だ。」

 

ア:赤城「どういうことかしら?」

 

犬城「まあ、俗に言う平行世界、パラレルワールドってやつだ。」

 

ア:祥鳳「…?」

 

犬城「んで、この世界ではそっちの世界で『重桜』と呼ばれている国が俺のいる『日本』という国で、『ユニオン』と呼ばれている国は『アメリカ合衆国』となっているんだ。」

 

ア:ホーネット「つまり貴方も重桜の人間ってこと?」

 

犬城「いや、違う。俺は日本の人間だ。まあ、別の国と思ってくれ。それで、お前らはこっちの世界へ何らかの理由で移動してしまったんだ。」

 

ア:加賀「…すまん。なにを言っているのかわからん。」

 

犬城「まあ…そうなるな。んー、SFとか読んでれば多少はわかるとおもうんだけどなぁ。」

 

ア:赤城「まあ、続きをおねがい。」

 

犬城「ああ。んで、この世界ではいま、主に深海棲艦という敵の脅威がある。そして、それに対抗しているのが艦娘、そして提督なんだ。」

 

ア:ホーネット「シンカイセイカン?なによそれ。」

 

犬城「へ?さっき赤城たちの側についていたじゃないか。」

 

ア:ホーネット「…あれはセイレーンでしょう?」

 

犬城「セイレーン?」

 

ア:ホーネット「ええ。海を脅かす人類の敵、それがセイレーン。」

 

犬城「なるほど、セイレーンと深海棲艦は同じようなものなのか。」

 

ア:ホーネット「へー。」

 

ア:加賀「艦娘…ということは、私以外の『加賀』がこの世界にもいるのですか?」

 

犬城「ああ。というか、複数名いるな。この世界では艦娘は『艦の記憶を持ち、艦の力を以て戦う人間』だからな。」

 

ア:加賀「つまり、純粋な艦の我々とはちがう、と。」

 

犬城「ほう、純粋な艦とな?」

 

ア:加賀「え、ええ。そうですが。」

 

犬城「…まあ、いまはやめておくか。」

 

ア:加賀「い、一体なにをしようと…?」

 

犬城「ははは、気にするな。んじゃあ、いい加減に銃を下ろしてほしいんだが…」

 

「貴様ら、全員武器を地面に置いて両手を上げろ。」

 

ア:加賀「誰だ!?」

 

山城in十式戦車「もう一度だけ言う。武器を地面に置いて両手を上げろ。」

 

犬城「あー、大丈夫だよ?」

 

山城「だめです。全員…」

 

犬城「山城。」

 

山城「…わかりました。」

 

犬城「すまん。あー、皆も銃を下ろしてくれると助かる。」

 

ア:赤城「みたいね。みんな、銃を下ろして。」

 

ア:ホーネット「こっちもだ。」

 

犬城「ふう。」

 

加賀「提督、大丈夫ですか?」

 

犬城「加賀か。ああ。問題ない。」

 

ア:加賀「彼女がこの世界の加賀か。」

 

山城「提督、説明をお願いします。」

 

犬城「了解した。」

 

 

提督説明中……

 

 

山城「…つまり、平行世界の存在ってことですか。」

 

犬城「まあ、(ざっくり言うと)そうなるな。」

 

山城「…もう、提督!こんな無茶はしないでください!下手をすれば殺されていてもおかしくなかったんですよ!?」

 

犬城「大丈夫大丈夫。死んでも電気を流せば生き返るから。」

 

山城「んなわけないでしょう!もー!」

 

犬城「あー、まあ君たちアズールレーンは、帰還の方法が見つかるまではハワイ諸島で生活できるように手配しておく。だが、くれぐれも問題は起こさないでくれよ。」

 

ア:赤城「善処はするわ。」

 

犬城「頼む。」




犬城「はい、お疲れさまでした。」

ア:綾波「まさかのアズールレーンなのでした。」

犬城「最近山城のイラストを見て始めました。」

ア:綾波「どれだけ山城が好きなんですか…。」

犬城「大好きです。はい。」

ア:綾波「そうですか。では、毎回恒例のセルフツッコミです。」

犬城「どんとこい!」

ア:綾波「まず、最初のゴジラって…」

犬城「はい。シンゴジです。」

ア:綾波「次。ケンロクエンぶっ壊れ。」

犬城「思った。だが私は後悔していない!」

ア:綾波「公開するのが間違ってると思うのです。次。なんで急にねこ?」

犬城「ねこだからです。よろしくおねがいします。」

ア:綾波「収容違反なのです!…次。アズールレーン混ぜて大丈夫?」

犬城「大丈夫だ、問題ない。」

ア:綾波「フラグ立った。まあ、それぐらいです。」

犬城「じゃあ、また次回!さいならー。」
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