祥鳳「祥鳳です。という訳で第3話です。」
犬城「今のうちに。えー、この話の中の私と、リアルの私は、全く関係はありません。」
祥鳳「あたりまえでしょうに。」
犬城「ま、いちおうね。では第3話どぞ!」
~駆逐~
朝潮「提督、これは…戦車ですか?」
犬城「ああ。旧西ドイツのカノーネンヤークトパンツァー4-5だ。駆逐戦車だな。」
朝潮「これも駆逐なんですね。どんな活躍をしたんですか?」
犬城「んー、冷戦期の西ドイツの防衛を担ったな。といっても、戦闘はなかったとは思うが。」
朝潮「というかなんでこんなものを?」
犬城「知り合いのドイツの人がくれたのよ。何かに役立つかもしれないって。」
朝潮「…どうするですか?これ。」
犬城「…砲を外してヤグアル1にでも改造しようか。正直なところ、戦車は間に合ってる。…ランドモゲラーで。」
朝潮「でも、普通の戦車もいていいんじゃないでしょうか?」
犬城「ここに攻めてくるのは深海棲艦だからねぇ。こいつの砲じゃ効かんのよ。」
龍田「あらあらぁ。いい戦車じゃない。どうしたのこれ?」
犬城「ドイツからやってきた。ヤグアル1にでもしようと。」
龍田「あら。だったら技研に送ってあげれば?艦娘の揚陸兵器の強化に戦車が欲しいって言ってたから。」
犬城「上陸戦に駆逐戦車とか要らんだろ…。ま、送ってやるかな。」
龍田「じゃあ、代わりにA-10もらっておいてー?あれ一回乗ってみたいのよー。」
犬城「…今度乗っけてやる。」
龍田「やったー♪」
朝潮「…あれ?もらうんじゃないんでしょうか。」
~試作兵装そのいち~
明石「提督ー、また工廠になんか変なのが届きましたよー?」
犬城「んー?わかった、すぐいく。」
山城「なんですか変なのって。」
犬城「また技研だろ。」
山城「技研?」
犬城「ありゃ、知らんのか?」
山城「ええ。」
犬城「ま、移動しながら説明する。行くぞ。」
山城「はい。」
山城「で、技研って?」
犬城「技研は、『新技術研究開発部門』の略で、艦娘の兵装や対G兵器の開発を担っていて、日本の国防の要でもあるな。」
山城「へー。」
犬城「艦娘兵装はそこの艦娘部門が作っているんだ。んで、今回うちにテストをしてもらいに来たってことだろうな。」
山城「あれ?でもなんでこんな末端にそんな大事なことを?」
犬城「龍田がいるからな。あいつならほぼ全ての装備の試験ができる。」
山城「なるほど。」
犬城「お、ついたついた。んで…これか。」
山城「これは…砲弾ですね。それも35.6cm砲の。」
犬城「んー、そうなると、あれかな?」
龍田「多分その予想はあってるわー。」
犬城「やっぱり、『新三八弾』か。」
龍田「ええ。といっても、まだ試作の試作だから実戦配備はまだまだ先よ。」
山城「しんさんぱちだん?なんですかそれは。」
比叡「今新三八弾って言いましたか!?」
山城「え、ええ。どうしたのよ比叡。」
比叡「うっわー!懐かしい!昔は高杉長官と一緒にこれで敵を叩き落としたものです!」
山城「…へ?そんな兵器知らないわよ?どういうことよ提督。」
犬城「あー、比叡も、例のイレギュラーなんだ。それも特殊な。」
山城「…またですか。」
比叡「あー、記憶の話ですね?私は、どうもこの世界とはまた別の日本の『比叡』の記憶を持っているんです。なので、色々と皆さんとは違ったんです。」
山城「…そう。もうなんかわけわからないわ。」
龍田「ま、ちょっとテストをしてくるわー。」
比叡「あ、私も手伝います!」
~提督の秘密~
青葉「…はい、青葉です。現在私は、鎮守府横の空自さんの格納庫の方に忍び込んでいます。」
青葉「…今回、『空自の格納庫のなかにいくつかよその格納庫がひっそり紛れている』という情報を得たので、調べに来てみました。」
青葉「…しかし、どこまで行ってもイーグルばかりです。つまらないですね…あれ?」
青葉「…あれは提督ですね。あの格納庫から出てきました。なぜでしょう。」
青葉「…まあ、見てみましょうか。おや。かなり大きい格納庫がここから五つほど続いています。では中を拝見…。」
青葉「…なんということでしょう。ここは航空機の博物館でしょうか。何機もの軍用機が、多国籍に渡って格納してあります。」
青葉「…A-10に、F-22に、FA-18に、F-35に、MIG-1.44に、T-50に、あれはSu-47!?つ、次の格納庫を…。」
青葉「こ、これはB-52!?しかもTu-160まで!じゃあ次の格納庫は…?」
青葉「B-2!?なんでこんなものが!ああもう!次です!」
青葉「AC-130が三機も!こっわ!」
青葉「そして最後は…、うわぁ。A-10がいっぱい。地上目標を絶対に殺すつもりですね。」
「貴様!そこでなにをしている!」
青葉「ひえっ!見っかってしまいました!逃げます!」
ダダダダダダ
マテェ!
青葉「…ふぅ。なんとか逃げ切れました。いやあ、いいネタがとれました。」
犬城「あれ、青葉じゃねぇか。どした?」
青葉「あ、提督!ちょっと取材に行ってました!!」
犬城「ふーん。どんなの撮れたか見せてくれよ!」
青葉「駄目です!いくら提督でもそれは!」
犬城「うーん、そっか。なら仕方ない。」
青葉「わかってくれて嬉しいです!」
犬城「…ほれ、青葉。こっち見てー。」
青葉「はい?」
パシャ
ピカッ
青葉「きゃっ…」
バタッ
衣笠「…て、お…て!起きて!」
青葉「むにゃ…あれ?おはようございます、がっさ。」
衣笠「なにがおはようよ!執務室で提督に延々と質問を浴びせ続けたあげく仮眠室でぐっすり熟睡するなんてなに考えてるのよ!それにもう夕方よ!」
青葉「あー、仮眠室、かなり寝心地いいんですよ。」
衣笠「言い分け無用!というか一日中寝てるなんて言語道断よ!部屋に運んできた提督も苦笑いだったわよ!」
青葉「うー、がっさごめんなさいー!」
衣笠「謝るのは私じゃなくて提督でしょ!謝ってらっしゃい!」
青葉「はーい。」
ガチャパタン
衣笠「はぁ、全く。提督を怒らせるなんて滅多におこらないことをやらかしちゃって。もうやだ。」
空自さんイ「にしてもさ、なんで犬走さんはこんなに軍用機を持ってるんだ?」
空自さんロ「たしか、『部下だけに戦わせるのは嫌だからな。』って言ってたな。」
空自さんハ「でもちょっと過剰戦力じゃないか?特にA-10とか多すぎるだろ。なんだ?敵地でも耕すのか?」
空自さんイ「A-10式農業かw」
空自さんロ「まああの人いろんなとこと繋がりがあるからな。敵に回したくないな。」
空自さんイ「犬走さん空自の元エースパイロットって話もあるしな。俺らがF-22に乗って挑んでもA-10で返り討ちにされるぜ。きっと。」
空自さんハ「おお、怖い怖い。」
※もちろんリアルの筆者はそんなことはありません。
~カレー~
山城「うん。やっぱり、カレーは美味しいわね。」
犬城「うぇーい。やっと晩飯だー。」
山城「あら、提督。もう間宮さんはお休みですから、自分でよそってくださいね。」
犬城「うい。」
ガラガラ
山城「?提督、何してるの?」
犬城「んー?チーズかけてんの。」
山城「へー。チーズですか。」
犬城「ん。結構うまいぞ。ここに卵をいれると味がまろやかめになる。 」
山城「そういうのもあるんですね。」
犬城「ま、好みの問題だから他人にはあまり言えないし、見せもしないけどな。」
山城「あら?じゃあ私には見せてもいいんですか?」
犬城「ま、いいだろ。山城だし。」
山城「ふふ、そうですか。」
犬城「いただきます。ん、やっぱうまい。」
~7砲身30cmガトリング砲?~
龍田「提督、これって…。」
犬城「…だねぇ。」
金剛「あ!テイトクゥ!どーしたんですか!?」
榛名「こんにちは、提督。どうなさいましたか?」
犬城「おお、金剛に榛名。いや、試作兵装が届いたんだけどさ…。」
金剛「試作兵装?なになに?『7砲身30cmガトリング砲』…?なんというか、強そうデスネ!」
榛名「へぇ。七砲身ガトリング、それも30ですか。まるでA-10のアヴェンジャーみたいですね!」
犬城「残念だが榛名。多分アヴェンジャーそのものだ。」
榛名「…へ!?」
犬城「技研のやつらどんだけA-10好きなんだよ…。家に何機も寄越してくるしよ…。」
龍田「確かにロマンはわかるんだけどねぇ。本物の艦ならともかく、人間の形をした私達にこれは撃てないわねぇ。」
金剛「これが試作兵装…。おお、軽いデスネ。」
犬城「…は?軽い?あれは全部まとめたら2t近くある代物だぞ!?」
金剛「よし!撃ってみましょ!ほら、龍田!テイトク!榛名!行きますよ!」
犬城「えー、30cm砲とのことなので目標の固さは重巡レベルにしておく。」
金剛「リョーカイデス!さあ!ぶっぱなしますよ!」
犬城「開始!」
金剛「ひゃっはー!」
ボン ボン ボン ボン ボン
ドン ドン ドン ドン ドン
犬城「…。」
龍田「…。」
榛名「?どうされました?ふたりとも。」
犬城「金剛。中止だ。」
金剛「えー?なんでデスカ!」
犬城「こんなのはアヴェンジャーじゃねぇ!ただの砲だ!」
龍田「ええそうよ!アヴェンジャーはあの発砲音と、あの着弾音がいいんでしょう!こんな音じゃあ満足できないわ!それに火力も足りないわ!人間ぐらい霧にできなきゃ!こんなんじゃ殺せもしないわ!」
犬城「こいつは送り返して、ちゃんとアヴェンジャーにしてこいって言ってくる。」
龍田「ええ。お願い。」
金剛「えぇ…?」
榛名「アヴェンジャー好き多いですねぇ。」
金剛「榛名。現実逃避してる場合では無いネ。というかこれが現実ってことでしょうし。頑張れ。」
榛名「…はい。榛名はアヴェンジャー狂でも大丈夫です!」
金剛「その意気ネ!」
犬城「という訳で第3話でした。」
祥鳳「また私は出れなかった…。」
犬城「ちょっとした設定。艦娘の武器は、艦娘での1cm=実際の1mmとなります。」
祥鳳「つまり、今回の話で出たアヴェンジャー擬きは30mmよ。」
犬城「ま、こんぐらいだな!では、ありがとうございました!」
祥鳳「また次回!」