モブな!?   作:ルル山

1 / 61
第一章 目覚め
プロローグ


優しい眼差しでこちらを見つめる金髪の美少女

 

「私と共にこれからも戦っていただけますか?」

 

(貴女の傍にずっといたかった・・・)

 

血塗れになりながらもこちらをまるで呪いをかけるかのような形相で睨む鎧を着た男性

 

「何故だ、何故裏切った!〇〇〇」

 

(すまない・・・。友よ)

 

そして・・・悲しげな表情をしている紅髪の女性

 

「私は、あなたとずっと一緒にいたい。」

 

(私は・・・)

 

 

 

 

 

 

また同じ夢を見た。

 

俺がこの世界に転生してからずっと見る夢を。

 

最初は数えていたが、百を越えた時点でもう数えていない。

 

一体これに意味はあるのだろうか?

 

それとも、俺が前世ではオタクだった影響で見る厨二病?

 

だとしたら嫌だな。明日は高校の入学式だっていうのに。

 

このまま夢の区別がつかずに邪気眼に目覚めたり、「俺の中のあいつが目覚める。俺が押さえているうちに逃げるんだ」とか言ったりしないだろうか?

 

実際、友人に夢の事を話したら「厨二病乙」って返ってきたし

 

病院に行っても頭おかしいと思われ入院させられるかもしれない

 

一体どうしろって言うんだ?

 

ちなみに、今はオタクじゃない

 

オタクは卒業した

 

別にアニメやゲームが嫌いになったって訳じゃない

 

むしろ今でも大好きだ

 

ただ…この世界のアニメやゲームは殆どがパチモンのようだっただからだ

 

たとえばドラゴンボールは、ドラグ・ソボールといった似ているようで似てない微妙なものになっている

 

こんなもんが好きになれるわけがない

 

 

 

それに、前世のように就職に苦労はしたくないから、今回は勉強やスポーツに力を入れている

 

今回は幸せな未来を掴みたい

 

 

そのためにも、厨二病になんかなってられない

 

だからさ…神様…この夢をやめさせてくれ・・・

 

 

 

 

 

入学式から3ヶ月が経った

 

俺は剣道部に入った。

 

別に厨二病になったわけじゃないから!

 

飛天御剣流使いたいわけでも、「我が斬艦刀に断てぬもの無し」とか言いたいわけでもな・・・いや、やっばり親分には憧れる。あの漢らしさには憧れる。 「黙れ!そして聞け!我が名は・・・って話が逸れた。

 

 

 

俺が剣道部に入ったのはな…就職に有利だから。

 

専門職目指すなら文化部に入った方が有利だけど、俺が目指すのは公務員

 

それにはやっばり体力が必要だし、上位に入って実績あった方が有利。

 

チームプレーが必要な部活は、専門の寮があるような力を入れた他の学校の方が有利だし、無理

 

色々と排除していって選んだのが剣道部だった

 

 

それに剣道部の顧問は六段だし。

 

まぁ、たまに、馬のストラップに話しかけたりする厨二病を患っているかのような人だけど、美人だし優しいし、選んで正解だったと思っている。

 

 

ただ不満なのがひとつある。

 

それは・・・「やぁ、流、今日も朝練頑張ろう。」

 

こいつだ

 

[木場 祐斗]

 

性格良し

 

顔良し

 

運動良し

 

勉強良し

 

と全てを兼ね揃えたスーパーマンのような奴で女にモテモテ、他の男どもからは恨まれている

 

ちなみに俺は恨んでない。俺もモテているとは言えないし、部活中はボコボコにされているが、かなりいいやつだしな。

 

いや、一つだけ恨んでいることがある。1ヶ月前にクラス一の美少女に放課後呼び出されたんだ。

 

赤く染まった頬、言いづらそうにしている様子、

 

絶対告白だと思った。心のなかで「我が世の春が来た」って叫んだんだんだが・・・

 

 

ただ彼女から漏れた言葉は「木場君と欄平寺君・・・どっちが攻めなの?」だったよ

 

ふざけるな!

 

俺はホモじゃない!

 

どっからどうみてもノーマルだろうが!!!

 

木場だって・・・やべぇ・・・

 

否定できねぇ。こいつホモっぼい

 

っていうかホモの王子様のオーラが漂っている。

 

ホモじゃないっていうのは分かるが全身から漂っている。

 

「今、変なこと考えなかった?」

 

おっと話しが逸れた。不満っていうのは

 

「なぁ、祐斗、オカルト部辞めて剣道部に入れよ。」

 

そう、祐斗が剣道部に入っていないことだ

 

こいつは部員でもないのにたまに来て参加していく

 

そして部員をボコボコにして帰っていく

 

まぁ、嫌な気分にはなるが実際に俺達が強くはなっているしな。

 

最初は始まった途端に勝負が決まっていたのが打ち合い出来るようになってきているし

 

まぁ結局はボコボコにはされるけど

 

ただ部員の中には

 

「俺達をいたぶって楽しんでいる」

 

「そんなに女にモテたいのか!」

 

「糞!オカルト部にハーレム創りやがって」

 

と不満を持っているやつもいる

 

言いたくないけど、こいつは不和の種なのだ

 

だが剣道部に入れば不満も減るし、こいつを認めるやつも少なからず増えるはずだし万々歳だ

 

「ごめん、剣道部に入ることは出来ないし、オカルト部を辞めることはできない」

 

「どうしてだ?参加しているってことは剣道すきなんだろ?」

 

「別に剣道は好きって訳じゃないんだ。剣士と戦う勘を忘れたくないんだ。それにリアス先輩には恩があるしね。」

 

リアス先輩か。確か学園二大お姉様の一人だっけ?顔見た事無いから分からないけど、かなりの美人なんだろうな。

 

「ごめんね。もう部活には来ないよ。みんなに迷惑かけているってのはなんとなく感じてたしね。」

 

祐斗が悲しそうな表情で謝ってきた

 

ったく、それじゃ俺が悪者みたいじゃないか

 

仕方ない

 

「ああ、もう分かったよ」

 

「分かったってなにが?」

 

「俺が戦ってやるから休日にでも連絡しろっつうの。」

 

「ありがとう。やっばり流は僕の親友だね。」

 

祐人が王子様スマイルしながら抱きついて来やがった

 

「キャー、やっばりあの二人付き合ってるのね。」

 

「どっちが攻めなんだろう」

 

「松風、禁断の恋をする二人を顧問としてどうすればいいんでしょう?」

 

「とりあえず応援しとけ。」

 

「(≧∀≦)BLキター」

 

いや。、違うからね

 

ホモじゃないからね

 

っていうかさっさと離れろよ祐斗

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。