モブな!?   作:ルル山

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情けない自分

いつものように剣を振るい終えて、眠ろうとした夜・・・

 

魔方陣が発動した

 

こんな時間になんなんだ!誰が来る!?まさか悪魔ばらいか!?

 

ってあれ?リアス部長・・・

 

もしかして悪魔の仕事か・・・?

 

「リアス部長、漫画のアシスタントですか?それとも工事現場のバイトですか?」

 

「違うわ・・・。」

 

違う!?まさか小猫ちゃんが兵藤(変態)に襲われたのか!?

 

俺が兵藤(変態)を殺りに出掛けようとした瞬間、部長にベッドに押し倒された・・・

 

「流・・・大至急・・・・・・私の処女をもらってちょうだい。」

は・・・???

 

俺が混乱していると部長が服を脱いでいった

 

え?なに俺の想いがようやく部長に届いたの?

 

 

ようやく・・・ようやくか・・・!!

兵藤にいつか追い抜かれ、部長をとられちゃうんじゃないかって、ずっと悩んでいた

 

でも・・・でも!!部長は俺を選んでくれたんだ!!

 

「部長は俺が好きなんですよね?」

 

「ええ・・・。」

 

あれ・・・?

 

「部長は俺を選んでくれたんですよね?」

 

「ええ・・・」

 

じゃあなんで・・・なんで・・・そんなに悲しそうな顔をしている!?

 

好きな人同士が結ばれるっていうのに、そんな顔をしているんだ・・・

 

「いろいろとかんがえたけどこれしか方法がないの。既成事実ができてしまえば誰も文句言わないわ。」

 

別に、俺のことなんか好きでもなくて、訳があって迫ったのか・・・?

 

なんなんだよ!!いったいなんなんだよ!!それは!!

 

俺をいったいなんだと思っているんだ!!

 

「帰ってください!」

 

「えっ、流?」

 

「帰ってください!」

 

「流・・・。」

 

「帰れよぉぉぉ!!」

 

「流・・・ごめんなさい。」

 

くそ・・・くそぉぉぉー!

 

 

俺は剣を振っていた

 

情けなくて

 

情けなくて

 

情けなくて

 

リアス部長の苦悩なんかどうでもいいから抱こうとしていた自分がいるのが情けなくて

 

リアス部長の悩みの助けになれない自分が情けなくて

 

 

俺は自分の情けなさを振り払うかのように剣を振るい続けた

 

 

気がついたら、俺は庭で眠っていた

 

もう三時か・・・

 

部活にいくか…

 

学校休んでしまったけど、なぜ部長が、俺に迫ったのか気になる

 

俺は旧校舎に足を向けていた・・・

 

 

もうオカルト部の前か・・・

入りづらいな

 

でも、どうしても訳が知りたい

 

俺が迷っていると、

 

「あれ?欄平寺?どうして早朝のトレーニングに来なかった?」

 

「流?授業にも来なかったけどどうかしたのかい?」

兵藤と祐斗、アーシアに会った

 

「流・・・顔色悪いけどどうかしたのかい?」

 

顔色が悪いか…

ずっと剣を振っていたし

庭で倒れていたことなんて眠ったうちに入らないしな

 

「いや、大丈夫だ・・・。」

 

「全然大丈夫には見えないけど・・・。詳しい話は部室で聞くよ。」

 

祐斗が部室に入ろうとした瞬間、立ち止まった

 

「僕がここまで来て、初めて気配に気づくなんて…。」

 

気配?なにかまずいやつがなかにいるのか?

 

部室を開けたら、中にはいつものメンバーと銀髪のメイドがいた

 

リアス部長のメイドなのか?

 

「はじめまして。私はグレモリー家に仕えるものでグレイフィアと申します」

 

「全員揃ったわね。部活の前に少し話があるの。実は・・・」

 

部長の言葉の途中で、部室に魔方陣が発動した

 

「この紋様はフェニックス・・・」

 

フェニックス?不死鳥か?

 

「ふぅ、人間界は久しぶりだ。愛しのリアス会いに来たぜ。」

 

魔方陣から現れたのは、火の鳥でもない、ホスト風の男だった

 

魔方陣から現れた男は

[ライザー・フェニックス]純血の上級悪魔であり・・・、リアス部長の婚約者らしい

 

悪魔の純血種を守るために親同士が勝手に決めた婚約だそうだ

 

部長はライザーとの結婚を嫌がっているんだが・・・

 

ライザーは、俺達、リアス部長の下僕を燃やしつくしてでも、無理矢理結婚しようとしている・・・

 

しかし、

 

「お嬢様、ライザー様落ち着いてください。これ以上やるのでしたら私も黙って見ている訳にもいかなくなります。私はサーゼクス様の名誉の為にも遠慮などしないつもりです」

 

「最強の[女王]と称されるあなたにそう言われたら仕方ない」

 

最強の女王だと・・・?

 

メイドじゃなかったのか?

魔王ルシファーの女王のグレイフィアさんの提案で、レーティングゲームで決着をつけることになった

 

そして、ライザーが自分の眷属を召還したんだが・・・

全員女の子!?

 

なに?この実力じゃなくビジュアルで選んだような眷属は?

 

こいつらなら勝てるんじゃないかと思っていたら・・・

兵藤(馬鹿)は羨ましそうに涙を流しながら、ライザーの眷属を見ている

 

頭痛い・・・

 

そんな場合じゃないだろ、変態・・・

 

ライザーはそんな兵藤に見せびらかして、自分の眷属にキスしまくった

 

リアス部長と結婚しようとしている癖に、他の女とキスだと!?

 

こいつなんかに部長を絶対に渡せられるか!!

 

兵藤とライザーが言い争っているんだが・・・

 

「そんな調子じゃ部長と結婚したあとも他の女の子とイチャイチャするんだろう!!」

 

それはお前もだろう

例えばアーシアと結婚しても、他の女の子とイチャイチャするんだろう?

ハーレムを夢見る兵藤よ・・・

「お前なんかただの種まき鳥野郎だ!火の鳥フェニックス?焼き鳥じゃないのか?」

 

お前はその種まき鳥野郎に憧れているんだろうが!!まぁ焼き鳥ってのは同意するがな

 

少なくとも、俺がイメージしていたカッコいいフェニックスのイメージなんか、こいつにはない!!

 

終いには兵藤が神器をだし、ライザーに向かったんだが・・・、ミラという女の子に返り討ちにされていた

速い!!俺並みか!?

 

「これは俺の『兵士』ミラ俺の中では一番弱いが、少なくともお前よりも実戦経験も悪魔としての質も上だ」

 

俺並みに速いと思ったのに一番弱いだと・・・

俺も更に鍛え直さないといけないな

 

ライザーが、余裕ぶって俺達に十日をくれた

 

悔しいが、正直助かった

 

今の俺の実力は、ライザーの眷属の中で一番弱いやつと同等だ

戦力になるにはもっと強くならないとな

 

明日から合宿することになったんだが・・・

 

「流・・・、あなたは合宿に参加しなくていいわ。」

 

「俺は特別コースって訳ですか・・・」

 

このままでは、神器を持っていない俺が一番役に立たないしな

 

「いいえ。あなたはなにもしなくていいわ。」

 

なにもしなくていいだと・・・

 

「あなたは今回のゲームに参加しないでって言ったの。」

 

参加しなくていいだと・・・

 

「なんで俺が参加しちゃいけないんですか!?」

 

「あなたは弱いもの。」

 

・・・確かに弱いけど

 

「俺だって十日間もあれば戦力になります!!」

 

・・・俺は

 

「才能がないあなたが?無理ね。たった十日間じゃなんの意味もないもの。」

 

・・・あなたの力に

 

「部長!それは!!」

 

「イッセー君!!部長もわかっているから!!」

 

・・・なりたくて

 

「俺ににだって出来ることがあるはずです。」

 

・・・でも

 

「今のあなたじゃなにもできない。せいぜい囮にしかなれないわ。いい?もしゲームに来たら、あなたを眷属からはずすわ!」

 

・・・なれない自分が悔しくて、俺は部室から逃げ出した・・・

ただ自分の心に残っていたのは、部長の辛辣な言葉ではなく、

 

辛そうに言葉をはなつ部長の泣き顔だった・・・

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