モブな!?   作:ルル山

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分かりきった答え

部室から逃げ出した翌朝、俺はこの部屋にきた

 

コンコンとノックをすると返事が返ってきた

 

「どうぞ」

 

「失礼します」

 

例えリアス部長の眷属から外されようと、リアス部長に嫌われようと、俺はあの人の力になりたかった

 

自分の弱さのせいで部長を泣かさないためには、部長達に頼れない以上この人に頼るしかないと思った

駒王学園にいる悪魔の一人支取 蒼那

 

魔王セラフォルー・レヴィアタンの妹で、「元72柱」シトリー家の次期当主。

 

高い実力を持ち、リアス部長の幼い頃から一緒に遊んだ親友なら俺にも力を貸してくれるかもしれない

 

「なんだ。テメエか何しに来やがった」

 

こいつは匙 元士郎

対象と自分を接続し、対象の力を吸収できる神器、黒い龍脈を持つ支取先輩の『兵士』だ

 

以前リアス部長の所に挨拶しにきたとき

 

「お前、兵士一個分なんだってな?だっせー」

 

と、馬鹿にされたので模擬戦を申し込んで戦った

 

その時は、いくら神器を持っていたとしても、人間から転生して僅か数日しかたってなかった為、俺が勝利を得た

 

「支取会長、俺を強くしてください。お願いします!」

 

俺は土下座した

俺に出来ることといえばお願いすることしかできない

例え断られても何度でも拝み倒してやる

 

 

 

「・・・なぜ強くなりたいの?」

 

「リアス部長の婚約をぶち壊すためです・・・。」

 

「この婚約は悪魔の血統を守るために必要なこと。それは分かっている?」

 

確かに、悪魔の血統を守るために必要かもしれない・・・

 

でも・・・

 

「そんなこと知ったことじゃないですよ。俺にとって大事なことはリアス部長が幸せでいることなんです。リアス部長が好きな人と結婚して幸せになるっていうなら俺は涙を呑んで祝福は・・・できないけど我慢します。でも、女を物としか思ってないやつなんかにリアス部長は渡せません。」

 

「そう・・・」

 

「欄平寺・・・可哀想だが・・・」

 

「協力してあげる。」

 

「そう協力って、えー!!!?。会長いいんですか?グレモリー家とフェニックス家の問題にシトリー家が関わっちゃうなんて・・・。大丈夫なんですか?」

 

「そうね。大丈夫じゃないわ。でも、あの男はリアスにはふさわしくないと思うわ。それと、欄平寺君には私の夢の練習台になってもらう。」

 

「夢ですか?」

 

「そう。夢。」

 

支取先輩の夢は、中級・下級・転生悪魔でも別け隔てなくレーティングゲームに参加できる学校を冥界に作ることだそうだ

 

「その為にも、あなたには転生悪魔でも上級悪魔と戦えるってことを証明出来るようになってもらう。」

 

「はい、よろしくお願いします。」

 

絶対強くなって、あなたの力になって帰るから

まっててください

リアス部長・・・

 

「では、まず講義を・・・」

 

えっ?

 

「講義ですか?それよりも俺に修行をつけてほしいんですけど・・・。」

 

「あなたは何を言っているの?神器も持たない転生悪魔が十日で上級悪魔に実力で勝てるわけないじゃない。」

 

勝てるわけないじゃないって・・・

 

「会長・・・、転生悪魔でも上級悪魔と戦えるってことを証明出来るようになってもらうって言ったじゃないですかと。」

 

「確かに言ったけど、それは実力ではなく、それは戦術でってことよ。」

 

会長が言うには、レーティングゲームでは戦術が大事で、その戦術の中で兵士に一番求められるものは、意志・自制心・冷静さ・判断力・知識・忍耐力などを身に付け、合理的な思考を持つ戦闘技術だそうだ

 

 

 

「もちろん、椿姫や翼紗、サジと戦ってもらい経験をつけてもらうけど、メインは戦闘技術を学んでもらうわ。」

 

戦闘技術か・・・

 

あの焼き鳥野郎をぶち殺す為ならなんでもやってやるだから・・・

 

「会長。どうか俺に戦闘技術を教えてください。よろしくお願いします」

 

 

「講義のあとは体力づくり。100キロを担いで10キロランニングよ。あと、確か重力魔法が使えるんだったわね。それも追加。全力でやりなさい。少しでも魔力容量を増やしなさい。」

 

「押忍!!」

 

 

最近では重力魔法しか、使ってなかったからな・・・

 

俺の重力魔法の最大出力が十倍、体重が70キロとして1700キロか・・・きつ・・・くない

 

強くなることを望んだんだ、これぐらいでへこんでられるか!!

 

 

三時間後

 

「遅い!!そのままサジと模擬戦よ!!」

 

「はぁはぁ・・・押忍。」

 

「欄平寺・・・大丈夫か?」

 

心配してくれるのはありがたいが、俺は少しでも強くならなくちゃいけない

 

だから

 

「匙・・・俺を心配するぐらいなら全力でかかってきてくれ。頼む。」

 

「ああ・・・。」

 

 

あれから、自分の重力魔法で体力づくりや、戦闘技術を学んだ

 

具体的には、力を奪われたり・・・

俺の斬撃を反射されて気絶させられ・・・

 

支取会長の眷属は強いだけじゃない

戦い方も上手いんだ

俺の動きを読み、隙をついてくる

 

他にも匙が強くなっているのに驚いた

以前戦ったときはたいして強くなかったのに攻撃力も上がっているし

神器も力を一気に奪ってきた

 

ただ俺も経験をつけてからは、匙の神器の触手に気を付け力を奪われないようにし、反射にしてもフェイントを加えることで対処した

 

それでも匙ごと土石流に流されたり、匙ごと凍らされたり、匙ごと爆発されたり・・・

 

匙・・・生きろ

 

そういえば修行中、匙に聞かれたことがある

 

「なぁ、なんでお前はリアス部長の為に、そんなに頑張れるんだ?聞いた話じゃひどいこと言われたのに。」

 

は?俺から聞かせてもらえば俺ごと吹っ飛ばされても、なんで支鳥会長になついているんだ?

 

といっても答えはわかっているがな

 

「なんでって、そんなの分かりきっているだろ。」

 

「え?」

 

例えどんなひどいめにあっても、その人の為に頑張れるってのは

 

「リアス部長に惚れているからだ。」

 

これしかない・・・

 

そのあと、勝手に匙が自分の夢について話したんだが…

 

その夢ってのが支鳥会長とできちゃった結婚することらしい・・・

 

そこは幸せな家庭を作るでいいだろ!

 

俺だって部長と結婚して、部長似の娘に「パパ大好き」とか言われたいしな

 

できちゃった結婚と言うと性欲が強いように見られるぞ・・・サジ

 

 

フェニックス家とのレーティングゲーム当日の朝

 

支取会長の指導の最後にミーティングを受けることになった

 

「流・・・この九日間よく頑張ったわ。最後のミーティングをする。」

 

会長はそう言うとライザーの眷属の紹介をはじめていった

 

「ライザーの眷属のほとんどはあなたと同じで神器を持っていないから、落ち着いて対処さえすれば大丈夫よ。ただ全員、実戦経験豊富だから気を付けなさい」

会長は要注意人物について、説明し続けた

 

 

 

 

 

ライザーの女王である[ユーベルーナ]

炎の魔力の扱いに長けており、不意討ちなど頭を使った戦法を得意とする

 

[カーラマイン]

炎を剣に纏わせて戦うスピード重視の騎士

 

[シーリス]

大剣を武器としており、パワー重視の騎士

 

[レイヴェル・フェニックス]

僧侶

ライザーの妹で純血の悪魔である為、力は持っているらしいがレーティングゲームでは、ほとんど戦わず情報はない

 

そして・・・

 

「最重要人物のライザー・フェニックスは・・・」

 

フェニックス家には不死身の再生能力を持っているらしく、当然ライザー・フェニックスも持っていて、

倒すには、神や魔王に匹敵する一撃を放ち消滅させるか、その精神を潰す持久戦に持ち込むしかないらしい

 

「リアスがライザーに勝つためにはあなたは何をすればいい?」

 

何をすればいいかだって?

そんなのは分かりきったことだ

 

それは・・・

 

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