どうしてこうなった・・・
俺の前には、仲間であったはずの一誠が倒れている
当たったのがアロンダイトの刃でない部分とはいえ、龍殺しの力を持ったアロンダイトでは、龍属性を持った一誠ではひとたまりもないだろう・・・
本当にどうしてこうなった?
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部室に来た教会関係者の人達は、
青い髪にメッシュを入れたクールそうな女性がゼノヴィアで
栗毛のツインテールの方が一誠の幼馴染みでイリナというそうだ
話によると、エクスカリバーは大昔の戦争で七つに別れてしまい
そのうちの二本は二人がそれぞれ持っているが、三本は堕天使の組織グリゴリの幹部コカビエルに盗まれ日本に持ち込んだらしい
で、二人は俺達に協力を申しに来たのではなく、今回の事件に関わるなと言いに来たらしいのだが・・・
それどころか喧嘩を売りに来ている・・・
わざわざ
「堕天使コカビエルと手を組めば、我々はあなた達を完全に消滅させる。」
とか
「私の剣は能力を知られたからといって、この悪魔の皆さんに後れを取ることなんてないわ。」
と自信満々に自分の剣の能力が形を自由自在に出来ると説明したり
「教会は堕天使に利用されるぐらいなら、エクスカリバーが全て消滅しても構わないと決定した。私達の役目は最低でもエクスカリバーを堕天使の手からなくすことだ。そのためなら、私達は死んでもいいのさ。エクスカリバーに対抗できるのはエクスカリバーだけだよ。」
と自分達の狂信ぷりをアピールしつつ俺達を見下し
終いにはアーシアを馬鹿にし、殺そうとした
俺がアーシアの前に出ようした瞬間、一誠が立ち上がり、狂信者のゼノヴィアと口論、そして、エクスカリバーに恨みを持つ祐斗が介入した
そこで、祐斗の喧嘩をゼノヴィアが買い、祐斗対ゼノヴィア、一誠対イリナの決闘が始まった
正直、アロンダイトの関係で俺も戦いたかったが、祐斗は譲らず、一誠もアーシアの為にも譲らないだろう・・・
試合が始まったんだが、祐斗の方は正直難しい・・・
ゼノヴィアは冷静な判断で祐斗の攻撃を受け流し、軽く振っただけでクレーターを生み出すエクスカリバー・デストラクションで攻撃している
それに対し、祐斗はゼノヴィアのエクスカリバーを破壊することしか考えていないので冷静な判断が出来ていない
そのうち祐斗の判断ミスで負けるだろう
一誠の方は・・・
「ぐふふ。」
手をワキワキさせながら、性犯罪者顔で洋服破壊の魔法を仕掛けている・・・
しかも、俺がシゴいている時よりも動きがいいし・・・
最近こいつはいいやつだと思っていたが、いいやつである前に変態であることを忘れていた・・・
ライザー戦の時は、俺が勝つことしか考えていなかったから、何も考えなかったけど
洋服破壊の魔法は女性に有効とはいえ、喰らったらトラウマもんだし、確実に恨まれる
状況によっては。使ってもいいとは思うが、あの変態のことだから、どんな状況や、どんな立場の女性にも喰らわせようとするだろう・・・
マジでどうすりゃ、あいつの煩悩を無くすことが出来るんだ?
いっそ、煩悩だけを斬る技でも覚えてみるか?
いや、無理だろうな
よく分かんない技だから覚えられそうにないし
あいつから欲望とったら、脱け殻になりそうだ
俺が考えていると、一誠の攻撃がイリナに避けられ、アーシアと子猫ちゃんに一誠が突っ込んでいった
しかも、あの変態は洋服破壊の魔法を解く気はないらしい
だから、俺は・・・
「アホか!!」
一誠をアロンダイトの腹でツッコミをいれていた・・・
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子猫ちゃん達は無事だったが、龍殺しの攻撃を喰らって一誠は大丈夫なのか?
いくらストレスがたまっていたり、アロンダイトが騒いでいたり、子猫ちゃん達をまもるためとはいえ、一誠に攻撃してしまった
ってあれ?
「うう・・・もっともっと女の子の服を弾け飛ばすんだ・・・」
気絶しながらも最悪の寝言を言っている・・・
腹とはいえ、龍殺しの攻撃を喰らったはずなのに、デカイたんこぶと気絶だけで済んでいた
なぜだ?ってあれ?これはどういうことだ?
俺が悩んでいると
「どういうつもり?決闘中に仲間に攻撃するなんて。」
敵であるイリナに味方を倒したことを咎められていた
うん、たしかに決闘の邪魔をしたり、仲間に不意打ちしたり、俺は最悪だ
しかし、
「子猫ちゃんを変態から守ると約束した。だから守るんだ」
また同じことが起きたら、ためらわずに攻撃するだろう
もちろんアロンダイトは使わないが
「・・・たしかにあんな変態技から女性を守るのは当然ね。でも、決闘を邪魔した代わりにあなたには私と戦ってもらうわ。」
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イリナと戦うことになったので、
俺は距離を取り、イリナの攻撃を避けている
イリナはゼノヴィアとは違い、自分で言うほど強くはない
イリナの戦法は変態神父と同じく、武器に頼ったやり方だし
また、わざわざ自分の聖剣の能力を説明したり、こちらを見下すなど経験が浅いのだろう
そして、イリナの持っている聖剣エクスカリバー・ミミックは不意打ちや暗殺向きの能力だ
避けたと思った敵に剣を変化させ攻撃を加えたり、武器ではないものに変化させ油断を誘うのがミミックの正しい使い方だろう
それに、一誠の戦いを見てたから分かるが、どこかの脇差しみたく光速に近い速さで変化させる訳でもないから、距離さえ取れば十分に対処は可能だ
そして、
「ひれ伏せ!!」
エクスカリバーを信頼しているせいか、変態神父の持っていた銃は使わないから
重力魔法でイリナの動きさえ止めれば俺が優勢だろう
「く、こんなことで勝ったとは思わないで!!」
五十倍の重力を加えているはずなのだが、イリナは倒れずに聖剣を杖がわりに立ち上がっている
だが・・・
「そうか・・・、だが戦っている相手だけでなく、周りにも気を付けた方がいい。」
俺がそう言うと、イリナの上空を飛んでいた鳥が頭に直撃し気絶した
魔力が上がったおかげで、威力や範囲も上がっているので、俺の重力魔法は上空の鳥にさえ届く
俺は勝ったが、祐斗は予想通り判断ミスで、自分の特性のスピードを殺す破壊力重視の巨大な魔剣を造りだし負けてしまった
次は、俺とゼノヴィアが戦うことになるだろう
厳しいな・・・
ゼノヴィアは戦っている時、対戦相手の祐斗だけでなく、俺や部長達にも注意するなど経験豊富だ
なにより・・・
「本来なら私と君が戦うべきだが・・・やめておこう。」
「なぜだ?」
「そんなナマクラではなくちゃんとした剣を持ってから戦おう。」
そう言うと、イリナを担いで去っていった
そう・・・あれだけ騒いでいたのに、アロンダイトは出した途端、聖剣に戻るどころか、力が出なくなった
何となく魂が残っているのは分かるが、何故なんだ?