祐斗達を使い魔を使って探し出している間
変態神父達と戦うことになるかもしれないので、体を休ませるため、部長と一緒に寝たのだが・・・
いつもと同じ夢を見た・・・
だが、終わりはいつもとは違い、一人の男が現れた
その男は
「ようやく会えたな。ランスロット。」
そう、夢と同じく、俺を成長させ黒髪にしたような感じの姿のランスロットが現れた
いつも、アロンダイトを出せと騒いだり、声だけ残して姿を見せなかったあいつがようやく姿を見せた
「あんたには聞きたいことがある。なぜ出せと騒いでいたくせに、出した途端に力を封印する。」
エクスカリバーと戦いたがっていたのではないのか?
「我は裏切りし者、愚かなる者、裁かれるべき罪人。」
自分を罪人に落とした、アーサー王に復讐でもしたいのか?
いや違うな、もし、そうだったら力を封印するのはおかしいし、
夢でも一度も恨んではいなかった
「我が名は賛歌に値せず、我が身は羨望に値せず、我は英霊の輝きを汚す影。眩き伝説を陰に追いやった闇。」
まさか・・・
「故に我は我を憎悪する。我は我を怨嗟する。」
こいつは・・・
「私は王の手で裁かれたいのだ・・・。誰の誰でもない、王自身の怒りによって、我が身の罪を問われたいのだ・・・。だが、もう王はいない。ならばせめて、王の剣で滅びたいのだ。」
「アーサー王を恨んではいないのか?」
「王を恨む?なぜだ?全ては私が原因だ。私さえいなければ王は王道を進み国を守ることが出来た筈だ。もし可能なら私という存在をなかったことにしたいものだ。」
アーサー王への完璧な忠誠心、まさしくランスロットは伝説に謳われた完璧な騎士だ
だが・・・
「自分という存在を消したいとして、自分を愛してくれたギネヴィアはどうなる?彼女への愛も無かったことにしたいのか?彼女を守るために敬愛していた王すら裏切ったんだろう。」
彼女を愛した気持ちすら無くすところだけは理解できなかった
「だがそうして、ギネヴィア殿に与えることが出来たのは悲しみだけだった。私は王のもとへと、彼女を辛辣な言葉と共に捨てたのだ。」
「それは、ギネヴィアを守るためだろう。ギネヴィアは嬉しかった筈だ。自分の為に完璧な騎士であるあなたが誇りすら捨てて自分を守ってくれたのだから。だから、あなた自身を否定するな。」
ランスロットと俺は似ていた
もし、ライザー戦の時にアロンダイトに目覚めず、部長を守れていなかったら俺も俺自身を恨み続けるだろう
そして、愛するもののためなら大切なものを捨て、汚名を被ることが出来るところとか
ただ、決定的な違いがある
俺は愛した女性と仕える君主が同じ人物だったことだ
ランスロットが愛した女性は自分の主の妻だった
ランスロットはずっと敬愛する王と愛した女性の間で苦しみ続けていた
「では王とギネヴィア殿を守るには私はどうすれば良かったのだ?」
二人とも救う方法などないだろう
王を選んでいたとしても、ギネヴィアは尊敬はしているが愛していない女性である王を支え続けなければならなかった
もし、ギネヴィアと駆け落ちしたとしても、完璧な騎士であるランスロットが王を守ることを放棄しないだろう
王がギネヴィアと別れて、彼女をランスロットに譲ることを宣言したとしても、一部の騎士はランスロットが王から妻を簒奪したと恨まれるだろう
それに、王の座を狙うモルガンやモードレットがいる
確実に騎士達を煽り
そして、戦争になるだろう・・・
俺はなんて、答えればいい?
「今代のアロンダイトの持ち主よ。どうかアロンダイトをエクスカリバーにて破壊されてほしい。」
そう言うと、消えていった
俺は、ずっと苦しみ続けていた騎士になんて答えればいい?