モブな!?   作:ルル山

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失うこと

コカビエル戦から数日がたち、

 

ようやく、魔力や身体が動くようになったある日

 

「やあ、アロンダイト使い。」

 

ゼノヴィアがやって来た

 

彼女は神がいないことに絶望し、リアス部長の[騎士]の悪魔として転生していた

「それで良かったのか?神が居なかったからって、悪魔に転生することもなかったろうに。」

 

「私が仲間に入ることに不満でもあるのか?」

 

別にそういう訳じゃない

 

ただ・・・

 

「悪魔側や天使側、それぞれでしか出来ないことや仲間がいる。本当に悪魔になって良かったのか?」

 

「心配してくれてありがとう。私だって悩んだ末に選んだ道だ。それにやりたいこともできた。いずれ、君には知っておいてもらいたい。」

 

やりたいこと?

 

「ああ、今度話すよ。それよりも今日は君には話しておきたいことがある。」

 

あの件か・・・

 

俺はフリードの残した言葉が気になって、ゼノヴィアに調べてもらえるよう頼んでいた

 

「まず、別件だが、君の一撃でエクスカリバーの核は傷付いてしまったが何とか修理できるそうだ。ただ、以前よりは力が出そうにはない。」

 

うう、マジかよ

 

俺の全力全開の一撃で、エクスカリバーを弱体化させてしまったか・・・

 

部長達に迷惑がかからないといいんだが

 

「で、君に頼まれていた件だが、フリードが会いたがっていた人は、おそらく彼の妹だ」

 

妹!?

 

「彼は妹と教会に引き取られていた。そして、ある日アーシア程ではないが、回復系神器に彼女が目覚め、やがて、聖女と呼ばれるようになっていた。」

 

それでなぜあんな風に?

 

聖女扱いされた妹の為に、悪魔を全滅させようとでも思ったのか?

 

「しかし、ある日、彼女は遺体として見つかった。遺体には凌辱された跡があったそうだ。おそらく、そこから彼が狂い出したのだろう。」

 

なん・・・だと・・・

 

まさか、その相手が

 

「証言やダイイングメッセージから、犯人は黒い翼を持った悪魔だということだけは分かった。

 

「それだけしか分からなかったのか?」

 

「ああ、ただ上層部は、最近聖女と呼ばれる人物がいなくなる事件と関係していると疑っているらしいが。」

 

そうか、それでか

 

異常なまでに悪魔を憎んでいたのか

 

そして、誰か分からなかったから

 

悪魔を全て滅ぼすことで仇をとろうとしたんだな

 

あと、聖女がいなくなっている事件か・・・

 

もしかして・・・

 

「他に、犯人について何か分かった事はないのか?」

 

「なんだ、仇を討ってやるのか?」

 

「別にそういう訳じゃない。ただ、犯人とは戦うことになるかもしれないから、ついでに、やつの妹の仇も討ってやろうと思っただけだ」

 

やつのやろうとしたことは許される訳じゃない

 

でも、大切な人の仇を討とうとしていた気持ちだけは分かる

 

もし、俺も守れていなかったら・・・

 

「心当たりがあるのか!?」

 

 

「あくまで、もしかしたらだがな。アーシアが悪魔を助けた事件には変なところがある。」

 

[教会]の悪魔ばらいに傷を負わされた悪魔が[教会]に助けを求めに行ったところ

 

そして、部長に頼んで事件について調べてもらったんだが、なにも分からなかったところ、

 

「それに、以前さらわれたアーシアを助けにいったとき、謎の悪魔に襲われた。まあ、すぐに逃られたんだが。」

 

少し前までは、大戦を起こしたいコカビエルの仲間の一人がフリードを逃がす為だと思っていた

 

「今思うと、部長達の魔力を感じて逃げたんじゃないかと思う。もし、部長達が来なかったら俺達は殺されアーシアは連れ去られていたんじゃないか。」

 

 

もしかしたら、またアーシアを狙ってくるかもしれない

 

部長に頼んで、一誠の家に厳重な結界をはってもらわないと

 

それにしても、聖女誘拐事件やら、悪魔に天使、堕天使の天敵同士の会談やら、またまた戦いが起きそうだ

 

俺ももっと強くならないとな

 

大切な人を失わないために・・・

 

 

 

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