飛廉脚
さっきまで使っていた、霊子の代わりに足元に作った魔力の流れに乗って高速移動する歩法
そして、現在使っているのが、片方の足に凝で魔力を集め地を蹴ったらもう片方に高速に魔力を集め、それを交互に繰り返すものだ
飛廉脚に比べて、コントロールしづらいが、代わりにスピードは比べものにもならない
一応、瞬歩とは名付けたが、最初のスピードは目にも止まらぬ程の速さだった
しかし、俺が目指すものは目にも映らぬ速さだ
その為、俺は凝を素早く行う技術の流を鍛え上げてきた
特に瞬歩は、この技の要でもある為、足の魔力の切り替えについては反射レベルにまで鍛え上げてきたのだが・・・
速さを重視した結果、ありがちな弱点が生まれてしまった
それは・・・
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「はぁはぁ、確かに速いですね。しかし、防御を捨てカウンターに徹すれば対処できないほどではありません。あなたも甘いですね。」
俺のアロンダイトはやつの右肩に、やつのカリバーンは俺の右腕へと刺さった
俺の技の弱点とは、あの技と同じでスピードが速すぎて眼が追い付かないためコントロールができないため正確性にかける
そして、牙突の構えをしているので、右腕が邪魔となり、技の最中はその視界が極端に狭くなる
俺の怪我は、その結果だろう・・・
でもな
「お前がな。」
わざわざ、牙突の構えをしたのは伊達や酔狂じゃあない
「な・・・。」
右腕に力を入れてカリバーンを抜けないようにした
右腕を犠牲に確実に攻撃を当てるためだ
そして、千鳥でも雷切りでもなく、あの武器の名前を冠したのは早さ、そして・・、
「殺せ・・・神殺鎗(かみしにのやり)」
俺の魔力をアロンダイトに込め、やつへと向けた
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俺なりの神殺鎗とは、瞬歩から、斬撃の代わりに突きの状態のまま無毀なる湖光を放つ高速移動の状態で高速の攻撃を放つ超高速の攻撃だ
そして、突撃にしているので、攻撃範囲を犠牲にして攻撃力、突貫性、攻撃距離を上げている
その結果、やつを貫通し、体育館を越え、俺の視界から消えていった
やば・・・
学園結界を壊してないよな・・・
俺の一撃による煙が晴れた時にはやつは立っていたが・・・
やつの全身は血塗れになり、カリバーンを支えになんとか立てている状況だ
でも、そんなことより、やつの壊れた兜からは・・・
「馬鹿な・・・。」
露わになったのは、戦いの邪魔にならないように短く整えたブロンドの髪
折れない意思を感じさせる真っ直ぐな瞳
性の違いはあるだろうが、夢で見たあの人と同じだ
それは・・・
「アーサー王!?」
(やはり、貴様かモルドレッドォー!!)
は?
モルドレッドだと?
「アーサー王じゃあないのか?」
(違う。あの剣の腕、そして、兜を破壊したときに感じた魔力、間違いなくやつの子孫だ。)
モルドレッド
それは、アーサー王の敵であるモルガンが造り上げたアーサー王のホムンクルスであり、ランスロットを罠に嵌め、ブリテン王国やアーサー王を破滅へと導いた人物だ
「違いますね。私の名前ははアーサー・ペンドラゴン。アーサー王の血を継ぐものであり、先祖の敵を討つものです。」
(ふざけるなぁー!!)
ランスロットがキレるのも無理ないだろう
やつは君主の敵の子孫にも関わらず、君主の子孫を騙っているのだから
それにしても、さっきから左腕がおかしいな
眼を向けると、そこにはアロンダイトが魔剣へと変わっていた
「はぁはぁ、この怪我では、それも無理そうですね。しかし、忘れないでください。その剣は必ず私が叩き折って見せます。では、それまでさようなら。」
そう言うと、やつはカリバーンで次元を切り裂き、逃げていった
(逃げるなぁー!!モルドレッド!!)
「落ち着け。ランスロット!!。」
(■■■■■■―■■■■■■■――■■―■■■■■)
くそ、人の話を聞きゃしない
取りあえずは、アロンダイトをしまってリアス部長達のもとに向かわないと・・・
その時、俺は片膝をついてしまった
うっ、ただでさえ、魔剣状態では体にダメージが来るっていうのに、その上今頃聖剣のダメージがきやがった
はぁはぁ、時間も経ってしまったが部長達は無事なのだろうか?