俺はこの夏休み、姫島神社に泊まり込んで修行していた
そして、ある日…、
あーちゃんが俺の上に乗ってしばらく経つ
彼女は、その状態を楽しんでいるのか、喜んでいる
でも、俺は…
「はぁはぁ、もう、限界なんだけど。」
「我慢して。」
無理だ
もう我慢できない
俺はあーちゃんの言葉に従わずに力を抜いてしまった…
「しょうがないなぁ。えい。」
ビシッ
「いっでー!!」
その結果、彼女から手痛いお仕置きを喰らってしまった
「なんで鞭なんかもっているの!?痛いでしょうが!!それに、鞭は振るっちゃいけないと朱璃さ
んから教わらなかったの!?」
俺は少ない魔力の修行の一環として、彼女の馬になっていた
砂利の上で…
「拾ったの♪」
拾った?
なに、この娘って、SMの神様にでも愛されているの?
「それに…」
それに?
「お母様が厳しくしないと、りっくんの望みは叶わないって言ってたんだもん。」
「そうなの?」
「うん、だって、りっくんって才能無いんだもん。」
う…
そう、俺には才能は無かった
朱璃さん曰く、俺の持っている魔力は人間の平均の半分以下だそうだ…
炎魔法はマッチ一本分、氷魔法は氷一個分、雷魔法は静電気、風魔法はうちわ一回分と情けなかった
「でも、安心して。りっくんの事は私が守ってあげるから。」
「はは、ありがとう。」
情けないな…俺は
こんなちっちゃい娘に頼らないといけないなんて…
ちなみにあーちゃんの魔力は、軽く俺の数十倍はあるそうだ
「じゃあ、次は遊ぼ。」
夏休みの殆どが修行、たまにあーちゃんと遊ぶぐらいだったが…
「駄目、そろそろ勉強しないと。」
そう、そろそろ勉強しなければならない
俺の夢の一つを叶えるためにも
「えー勉強嫌い。」
「駄目だよ。勉強しないと。神社を継ぐなら、専門の大学に行かないといけないんだから。」
たしか、そうだよな?
ソースは前世のオタ知識からだから、不安だが
「えー、じゃあ、りっくんがその大学に行ってよ。」
え?
「なんで、僕が?」
俺が行っても意味ないだらうに
「だって、りっくんが私のお婿さんになるなら、何の問題もないでしょ?」
は?
「いやいや、問題あるから。お婿さんはそんなことで決めちゃ駄目だから。ちゃんと好きな人と結婚しないと。」
勉強したくないからで結婚相手決めるなん「好きだよ。」
「え?」
「だから、私はね、りっくんの事が好きっていったの。」
あーちゃんが真っ赤になっている
俺、今、告白されたの?
三十年近く告白されていない俺が?
どうしよう、嬉…しくなんかない
うぉぉぉー!!
何考えてんだ!!俺!!
十歳ぐらいの子に何考えてんだ
ドス!!ドス!!
「え?なに頭ぶつけてるの。」
「こうすれば煩悩が消えるんだよ!!」
俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない
俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない
俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない
…
よし
気持ちが落ち着いた
「それより、ねえ、りっくんは?」
どうせ大人になればこんな気持ちなんか忘れるだろう…
でも…
「そうだな…、朱璃さんのような立派な人になったらね。」
「頑張るもん。」
もし大人になっていても俺を好きでいてくれるなら…
まぁ、あーちゃんとならいいか
幸せな家庭をつくるという夢を叶えられそうだしな
尻に敷かれそうだけど…
あの頃は、そう思っていたんだ…
でも、俺はすぐに気づくことになる
現実は甘くはないって事に…